ロードバクやクロスバイクなどのスポーツサイクルを楽しんだり、効率的なトレーニングをするためには、サイクルコンピューターは必須アイテムです。
しかし近頃はサイクルコンピューターの代わりにスマートフォンを使用している人を多く見かけるようになりましたし、スマートウォッチもフィットネス系では人気で、サイクルコンピューターの影がどんどん薄くなってきている気がする今日このごろです。
スマホやスマートウォッチがあればサイコンは不要?
単純にGPSで走行ログを残したりするだけでよければ、サイクルコンピューターがなくてもスマートフォンやスマートウォッチで十分ですし。
スマートフォンのフィットネス系や自転車系のアプリも豊富ですし、サイクルコンピューターを使うよりもずっと詳細な情報を記録して確認することができます。
また、スマートウォッチであれば、自転車以外でも使用できるので、自転車でしか使えないサイクルコンピューターよりも活用できる場面が多くなるというのも利用者が増えている理由かと思います。
スマートフォンもスマートウォッチも基本的にはいつも持ち歩いたり、身に着けておくものですから、フィットネスとの相性が良いのですよね。
僕自身もスマートフォンとスマートウォッチをサイクリングで活用するようになってから、サイクルコンピューターの使用率が下がったりもして「サイクルコンピューターって要らないかも」と思うこともあります。
しかしながら、サイクルコンピューターを実際に使ってみると「サイクルコンピューターってやっぱり必要だな」と思えることも多いのです。
そんなわけで、スマートフォン、サイクルコンピューター、スマートウォッチそれぞれのメリットや、どのように使い分けるかなどについてまとめてみました。
スマホをサイコン代わりにするメリット
圧倒的なナビゲーション機能の強さ
スマートフォンは自動車などでもナビゲーションとして使用されていて、カーナビの市場を侵食するくらいなので、その性能の高さや便利さは、今更ここで説明するまでもありません。
日本のタクシーはまだカーナビが使用されていることが多いですが、海外でタクシーに乗れば、圧倒的にスマートフォンをナビ代わりに使用しています。圧倒的にスマートフォンのナビゲーション機能は優秀なのです。
サイクルコンピューターもナビ機能が強化されているけど雲泥の差
最新のサイクルコンピューターは地図表示ができるようになり、ナビ機能も強化され、ルート案内やリルートなど、一般的なカーナビに近い機能が搭載されるようになってきています。
しかしながらサイクルコンピューターとスマートフォンでは根本的にデバイスとしての性能が違うので、地図の処理の速さや検索の速さ、情報量の多さ、操作感など、全てにおいて圧倒的にスマートフォンの方が優れています。
もちろん、サイクルコンピューターのナビ機能も大変便利ですし、これからサイクルコンピューターを購入することを考えるのであれば、間違いなくナビ機能が搭載されたサイクルコンピューターを選択した方が良いと思います。
とは言え、スマートフォンと比較してしまうと、どうしようもないくらいの差があるのはしょうがないところです。
画面の大きさは視認性の良さと比例する
画面が大きれば見やすくなる
画面の大きければ大きいほど、情報は見やすくなります。画面の大きさは正義と言えるでしょう。
特に自転車のように、高速走行しながら情報を確認するためには、チラッと見ただけでも視認できることが大切なので、情報を確認することだけを考えれば画面は大きいほど良いということになります。
なので、視認性に関してはサイクルコンピューターよりも画面の大きなスマートフォンの方が情報が見やすく優れている言えます。
実際問題でスマートフォンのサイクリングのアプリなどは表示できる情報も多いわけですが、余裕のある画面の大きさのおかげで、確認したい情報を一瞬で視認することができます。
どんな環境下でも視認性が高い
大きさだけでなく、液晶自体の見やすさについてもスマートフォンは優れています。
一昔前はグレアや液晶の輝度の問題で、日中屋外での視認性はあまりよくなかったため、サイクルコンピューターとして使用するには「ちょっと無理があるなぁ」という感じでした。
しかし、今ではアンチグレア仕様のガラスになったり、液晶の輝度やコントラストが高くなるなどで、日中の視認性の悪さの問題は完全に解決されていて、基本的にどんな環境下でも見やすい画面になっています。
また、サイクルコンピューターと比べると液晶のドットも細かく解像度が高いので、画面が綺麗というのもスマートフォンの強みだと思います。
操作性や情報管理
圧倒的な操作性
タッチスクリーンの感度やスワイプやページを切り替えた際のキビキビした動作、インターフェイスの使いやすさ、起動の速さなど、どれをとってもスマートフォンが圧倒的です。
逆にスマートフォンは最新モデルでも初期の頃のスマートフォンにも及んでないと思えるくらいの低スペックだったりするんですよね。
圧倒的な情報管理のしやすさ
サイクルコンピューターやスマートウォッチを使用したとしても、ワークアウトの履歴や収集した情報は、最終的にはスマートフォンで管理することになるわけですから、同期や連携が必要のないスマートフォン自体をサイクルコンピューターとして使用すれば、同期する必要もありません。
設定に関しても、サイクルコンピューターもスマートウォッチも基本的には全てスマートフォンのアプリで行うのが普通ですから、管理のことまで考えればスマートフォンだけで完結させてしまうのが一番シンプルです。
豊富なアプリケーションと各種デバイスとの連携
自転車系スマートフォンアプリで自転車がより楽しくなる
スマートフォンにはSTRAVAやTrainingPeaks、Runtasticなどフィットネス系や自転車系のアプリが沢山ありますし、それらのアプリを使えばサイクルコンピューターで収集できる情報はスマートフォンだけでも収集できるようになります。
むしろスマートフォンのアプリの方が、より詳細な情報が記録できたり、コミュニティに参加できたり、コースをシェアできたりで、サイクリングがより楽しくなるような機能が備わっています。
もちろんサイクルコンピューターでも上記のアプリやサービスと連携させてログをアップロードすることができますが、サービスの味噌の部分であるユーザーが近くを走っているとか、コースの状況などをリアルタイムで確認するにはスマートフォンの画面で確認するしかありません。
心拍計やケイデンスセンサーとの連携も簡単
心拍数やケイデンスを計測するためには、心拍計(ハートレートモニター)やケイデンスセンサーが必要になりますが、スマートフォンだと連携されているかどうかの確認も簡単ですし、情報の管理も楽なんですよね。
また、サイクルトレーナーなどのインドアサイクリングのためのデバイスとの連携はスマートフォンでも出来ますし、このあたりに関してもサイクルコンピューターにこだわる必要はほとんどありません。
豊富なスマートフォンホルダー
スマートフォンを自転車のハンドルに取り付けるスマートフォンホルダーも、Amazonあたりで探せば激安でいろいろな種類のスマートフォンホルダーが販売されています。
このあたりも、2015年あたりだと、選択肢も少なかったのですが、UBER EATS配達員お方々の必須アイテムでもあるので、今では多くのスマートフォンホルダーの中から選び放題の状態になっています。
自転車のためのデバイスを携行する必要がない
本格的に自転車にハマるようになればなるほど、持ち物や準備がどんどん増えてくるようになります。
同時に自転車に乗るためのアイテムも増えてくるのでカジュアルで気軽なものではなくなってきます。
本格的に自転車に乗るためにはある程度の準備が必要なのはしょうがないにしても、理想的にはできるだけ道具やアイテムは増やしたくないというのが本音です。
例えば、スマートフォンをサイクルコンピューターの代わりに使えば、サイクルコンピューターを準備する必要がなくなります。
極力シンプルな状態で自転車に乗りたいと考えると、携行物が一つなくせるというのは結構大きな違いが出てくるのです。
それでもサイクルコンピューターが必要な理由
上記の様にスマートフォンの方が、性能、操作性、情報管理、他デバイスとの連携など、ほとんど全ての要素においてサイクルコンピューターよりも勝っているというのが現実かと思います。
サイクルコンピューターも進化を続けているので、GPSに対応したり、地図表示やナビゲーション機能が強化されたりして便利なものになってはいますが、さすがに比較対象がスマートフォンになってしまうと比べるまでもないくらいの性能差が出てしまいます。
「じゃあもう、サイクルコンピューターじゃなくてスマートフォンを使えば良いじゃん」ってことになるわけで、実際に多くの人がサイクルコンピューター代わりにスマートフォンを使用するようになっているかと思います。
しかし、それでもなお「やっぱりサイクルコンピューターじゃないと調子が悪いよね」と思うこともあります。どうしてもスマートフォンではカバーしきれない部分やサイクルコンピューターでなければいけない要素があるのです。
以下にサイクルコンピューターでなければいけない代表的な理由をいくつか挙げてみました。
このあたりの機能や性能を重要視する人はスマートフォンよりもサイクルコンピューターを選択した方が良いと言えるでしょう。
ハンドルに設置したときの大きさと見た目の問題
視認性にとって大きさは正義というところなので、UBER EATSの配達員などにとっては見やすさなども優先されてスマートフォンが活用されるものと思いますが(もちろんUBERのシステムがスマートフォンを利用しているというのが一番の理由だと思います。)、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクのハンドルに設置するにはスマートフォンは大きすぎで、見た目も非常に不格好になります。
ロードバイクなどでは自転車全体の見た目も重要な要素だったりするわけで、大きなスマートフォンが野暮ったくハンドルの上に設置されていたりするのは、どうしても受け入れがたい部分なんですよね。
実際のところでサイクルコンピューターも高性能化とともにモニターも本体も大きくはなっていはますが、あくまで自転車専用のデバイスなので、大きすぎない程度の程よい大きさに設計されています。
Wahooなどのサイクルコンピューターはエアロ形状が採用されていて空気抵抗を減らすようなデザインですし、専用のマウントアダプターに取り付けた際のデザインもしっかり考えられているので、サイクルコンピューターを設置している方がスポーティな見た目になり、むしろカッコよく見えたりもするのです。
バッテリーの持続時間
スマートフォンは数時間の使用が限界でしょうし、連続使用していれば本体が熱くなるなどの問題も出てきます。
そもそもスマートフォンはあくまで電話ですし、ネットで調べ物やSNSなどで使用するのがメインのデバイスですから、バッテリーは常に余裕を持った状態にしておきたいというのが実際のところかと思います。いくらサイクルコンピューターとして使用できてもバッテリーがどんどん減ってしまうようだと、サイクリング最中もバッテリーのことばかり気にしなくてはいけなくなります。
サイクルコンピューターはバッテリーの消費を押さえるために、画面を小さくしたりモノクロ表示を基本にしたモデルが多かったりして、長時間の使用が出来るようになっています。
バッテリーも日々進化しているので、最新のサイクルコンピューターはカラー表示が出来るようになっていますし、モニター自体も大きくなって視認性が高くなっています。さらにGPSに対応するようになって、従来のサイクルコンピューターよりは電力消費は多くなっているものの、20時間近くバッテリーが持続するものがほとんどですから、まるまる一日使用し続けたとしても基本的にはバッテリーの心配をしなくても良いようになっています。
バッテリーの減り具合を気にするのはストレスに感じる部分ですから、そこから解放されるというのは、かなり大きなポイントです。
防水性
サイクリングをしていると突然の雨に見舞われたりすることも珍しくありません。サイクルコンピューターはそのあたりも考慮されているので、IPX7レベルの防水仕様が標準だったりします。
IPX7は水没しても大丈夫なレベルの防水なので、途中で嵐のような雨が降ってきたとしてもサイクルコンピューターはそのまま使い続けることができます。
スマートフォンの場合は一部の機種を覗けば、水濡れ自体がNGですから、雨が降ってくれば急いで仕舞うか、防水カバーに入れておくことになりますが、防水カバーってかっこ悪いんですよね。
こんなものをロードバイクに取り付けたくないと考える人は多いと思います。
落下のリスク
走行中にデバイスが落下するというリスクも少なからずあります。いくらスマートフォンホルダーや専用マウントで固定していても、大きな段差に乗り上げた衝撃などで外れてしまうことも珍しくはないのです。
スマートフォンの場合は落下してしまえば確実に壊れるかガラスが割れてしまうでしょうが、サイクルコンピューターは落下することも想定されているので、落下してもそう簡単に壊れないような設計がされていたりします。
そんなわけで、使用時の安心を考えるとサイクルコンピューターの方がストレスなく使用できということになります。
スマートウォッチはサイコンの代わりになるか?
身軽で気軽な最高のフィットネスデバイス
Apple やFitbit、SUUNTOなど、多くのメーカーがスマートウォッチを販売するようになり、フィットネスやスポーツの際にスマートウォッチを使用する人が増えてきました。
スマートウォッチが登場する以前でもジョギングなどをする際にスマートフォンとハートレートモニターで走行ログや心拍トレーニングをする人もいました。
しかし、スマートフォンを運動で携帯するには大きくて重たいのでいくらしっかり固定していたとしても、重量があるので動いてしまいますし、気になる人にとってストレスが大きいものでした。
ハートレートモニターに関しても、運動前に装着するのが煩わしいなどで、あまり積極的に身に着けたいものでもなかったというのが実際のところです。
デバイスのスマート化はフィットネスや運動方面でも大きな変化をもたらすものでしたが、スマートフォン自体と運動の相性がものすごく悪かったので、便利な半面「なんだかなぁ」と感じていた人も多かったはずです。
その問題を一気に解決したのがスマートウォッチです。
携帯電話の普及とともに需要が減り、市場も衰退していくしかなかった腕時計が、スマートフォンと連携したスマートウォッチになることで再び脚光を浴びるようになってきたというのも皮肉な話でもありますが、腕時計は一気に可能性を感じさせるデバイスに変化することができました。
スマートウォッチであれば、腕時計と同じ様に使えるので常に身に着けることにストレスはありませんし、しっかりと固定されるのでフィットネスやスポーツの際にも邪魔になりません。
心拍計も兼ねられるので、わずらわしいハートレートモニターを装備する必要もなくなります。
さらにはGPSを内蔵したスマートウォッチなら運動の時にスマートフォンを持たなくても運動を記録することができます。運動中に必要な情報も時計を見れば確認することができます。
スマートウォッチはサイコンに近い機能で自転車でも違和感なく使える
スマートウォッチはジョギングやハイキング、登山などで使用されるイメージがありますが、収集できるデータは基本的にGPS対応のサイクルコンピューターと大きな違いが無いこともあり、サイクルコンピューターの代わりにスマートウォッチを使用する人も増えてきたように感じています。
実際、僕自身もその一人です。
サイクルコンピューター大手もスマートウォッチに参入
サイクルコンピューターの大手であるGARMINやPOLAR、Wahooなども、サイクルコンピューターよりもスマートウォッチの方に力を入れている様子が伺えます。
GPSに対応したスマートウォッチであれば、走行ログも記録できますし、速度や心拍数も記録ができます。リアルタイムで確認したい情報はスマートウォッチのモニターに表示することだってできます。Apple WatchやGARMINのfenixシリーズなどは地図表示も出来るので、スマートウォッチだけでナビゲーションだって可能です。
実際問題でサイクルコンピューターで出来ることのほとんどはスマートウォッチでも出来るので、「スマートウォッチがあればサイクルコンピューターって要らないんじゃない?」「むしろサイクルコンピューターよりもスマートウォッチの方が便利だよね?」と思ったりもするくらい、スマートウォッチは自転車でも違和感なく使用することができるのです。
スマートウォッチはメリットも多い
実際にスマートウォッチを使用してみると、サイクルコンピューターのよりもスマートウォッチの方が便利と感じることの方が多いはずです。
自転車以外のスポーツでも使える
サイクルコンピューターは文字通り「自転車のための専用デバイス」なので、自転車以外の用途では使用することが出来ないという制限があります。
しかし、スマートウォッチは自転車はもちろん、ウォーキングやランニング、テニスやサーフィン、ゴルフ、トライアスロン、水泳、サイクルトレーナーなど、あらゆるフィットネスや運動に対応しているので、サイクルコンピューターと比べると活用できる場面が多いです。
毎日身に着けられるウェアラブルデバイス
スマートウォッチは毎日身に着けられるウェアラブルデバイスですから、無理なく日々の運動量や心拍数を記録していくことができます。
わざわざ運動する時に、ハートレートモニターを取り付けたりする必要もなく、通勤途中や帰宅途中であろうと、思い立てばすぐに心拍トレーニングを取り入れることだってできるのです。
心拍計を兼ねる
スマートウォッチは心拍計も兼ねているので日常的に心拍数を記録して体調管理のヒントにできたり、心拍トレーニングに使用することもできます。
トレーニングや運動に心拍数を取り入れるようになると、運動の質が大きく買えられるのが最大の魅力ですが、今まではハートレートモニターくらいしか選択肢がなく、胸部にバンドでセンサーを固定するなどが必要で、結構ガチな人向けのトレーニングでした。
しかし、スマートウォッチの登場で、心拍トレーニングも一般的な感覚で運動に取り入れられるようになりました。
Wahooのマルチスポーツウォッチはサイコンとの連携が素晴らしい
スマートウォッチとサイクルコンピューターの機能は似ていますが、実は似て非なるもので、それぞれに適した用途があり、その用途に従うことで最大限に活用することができるようになります。
このあたりのコンセプトがはっきりとしているのが、室内サイクルトレーナーのメーカーとして有名なWahooどマルチスポーツウォッチで、サイクルコンピューターとも連携できるようになっています。
「同じような機能を持ったデバイスどうしで連携することに意味があるのか?」と思ったりもするのですが、実は大きな意味があります。
例えば、トライアスロンなどのように異なる種目をまたぐような競技の場合です。トライアスロンは水泳、自転車、マラソンの3種目が含まれますが、水泳とマラソンの場合にはスマートウォッチで十分だったとしても、自転車の場合はスマートウォッチよりもサイクルコンピューターである必要があります。
自転車のレースを見ればわかりますが、集団で高速走行している中で、今現在の自分のタイムや数値を確認しようと思うとスマートウォッチでは片手になるので危険ですし、情報も拾いづらくて役に立ちません。
やはりレースなどでの本格的な使用を考えると、圧倒的にサイクルコンピューターの方が適したデバイスになります。
「じゃあ自転車の時だけサイクルコンピューターを使えば良いじゃん」という話なのですが、ここでまた問題が出てくるのです。
スマートウォッチとサイクルコンピューターを別々に使うと、トータルタイムや、総合的な情報から状況を判断することができなくなってしまいます。
そこで、スマートウォッチとサイクルコンピューターを連携させて情報を共有することで「スマートウォッチ→サイクルコンピューター→スマートウォッチ」というような感じで、タイムや情報を引き継げて、複合競技でも問題なく活用できるようになる、というわけです。
Wahooのマルチスポーツウォッチなどはトライアスロンなどの複合スポーツ向けに特化しているような感じの時計なので、この連携システムが採用されているのは、非常に魅力的に思えます。
正規輸入品 Wahoo ELEMNT RIVAL ワフー エレメント ライバル ステルスグレー GPSマルチスポーツウォッチ
スマートウォッチの唯一にして最大の問題は視認性
スマートウォッチでも速度や走行距離、心拍数などの基本的な情報はモニターに表示させることができ、サイクルコンピューターと同じように使用することができます。
しかし、上にも書いたように、モニターの大きさと視認性は比例する関係にあるので、モニターの小さなスマートウォッチは、頻繁に情報を確認したい場合には不向きなデバイスになります。
ハンドル上に固定されたサイクルコンピューターは目線を落とすだけで必要な情報を確認できますが、スマートウォッチを確認しようと思うと、腕時計を見る動作をしなくてはいけませんし、文字盤の中から欲しい情報を探さなければいけないのですが、一瞬で欲しい情報を見つけるのは難しいのが実際のところです。
自転車に乗って速いスピードで走っている最中にゆっくり時計を見ている余裕はありませんし、時計を見る際には片手運転になってしまうので、安全面を考えてもあまり推奨できるものであはりません。
なので、本格的な自転車用途であれば、必然的にサイクルコンピューターがメインになってきます。
スマホ・サイコン・スマートウォッチの比較と使い分けのまとめ
スマートフォン、サイクルコンピューター、スマートウォッチそれぞれの得意分野やメリットを考えると、用途や程度によって最適解が変わってくるのかなと思います。
人によってその目的や程度は千差万別なので、実際に使用してみないと良し悪しを判断するのは難しいと思いますが、各デバイスの使い分けとしてはザックリと下記のようになると思います。
スマートフォンが適している人
通勤や通学で日常的に使用するような人で、心拍数などリアルに知りたい情報が特に必要ない人であれば、スマートフォンで十分だと思います。
要するにトレーニング目的ではなく、単純に速度などの確認でサイクリングを楽しんだり、日々の記録的なもので良いくらいに考えられるのであれば、一通りの必要な情報はスマートフォンだけでも得られますし、スマートフォンをハンドルに設置すればサイクルコンピューターとしても使えます。
一時間くらいの使用であればバッテリーを気にすることもないかと思いますし、スマートフォンなら、他に持ち物も増えないので、最もシンプルな方法です。
サイクルコンピューターが適している人
心拍数やケイデンスなどを取り入れたい場合、それらの情報はリアルタイムで確認したいものでもあるので、常にモニターが確認できるサイクルコンピューターが適していいると思います。
スマートフォンでも代用は効きますが、ハンドルに設置した際の見た目が悪いですし落下のリスクも大きくなります。なのでより本格的に自転車に乗りたい人は、やはり自転車専用デバイスであるサイクルコンピューターが最適かと思います。
サイクルコンピューターの良いところは、心拍数やケイデンス以外でもリアルタイムで数値が変化する様子を確認できてモチベーションが上げられるというメリットもあります。やっぱりサイクルコンピューターを使ったサイクリングって楽しいんですよね。
もちろん心拍数やケイデンスを測るためには心拍計やケイデンスセンサーが必要になりますからそれらを準備する必要がありますが、ケイデンスセンサーは従来までのセンサーを使用するしかないとは思いますが、心拍計に関しては、今だとスマートウォッチがおすすめです。
スマートウォッチが適している人
スマートウォッチは実はスマートフォンのサブ的なデバイスとして活用するのが基本で、スマートフォンをバッグやポケットの中から出さなくても時刻やメールなどの情報を確認できる子機のようなものなのです。
なので、基本はスマートフォンとセットで使用するものになるのですが、GPS対応モデルやセルラーモデルのように、スマートウォッチ単体で使用することを前提にしているものも多くなってきました。
自転車ももちろんですが、ジョギングなどは大きくて重たいスマートフォンは邪魔になるので、運動中はどこかに置いておきたいというのが実際のところで、フィットネスや運動目的でスマートウォッチを使用したい人はGPS対応のスマートウォッチがおすすめになると思います。
また、特に心拍数やケイデンスを意識したトレーニングをしないのであれば、スマートウォッチでもサイクルコンピューターと同じような情報は得られるので、単純にログを残したいだけであればサイクルコンピューターは不要になるかもしれません。
僕自身もスマートウォッチを使用していますが、軽いサイクリングなどであればサイクルコンピューターは持ち出さずにスマートウォッチだけで済ませることが多いです。
「今日は自転車に沢山乗るぞ!」というような日はもちろんサイクルコンピューターを使いますが、そんなときでもスマートウォッチは心拍計として使用することになりますし、休憩中なども時計として必要になるので、常に活用している状態です。
また、自転車競技を含んだトライアスロンなどのような複合スポーツなどの場合はスマートウォッチとサイクルコンピューターを連動させることで得られるメリットもあるので、サイクルコンピューターとスマートウォッチはセットで考えるのが良いかもしれません。
スマートウォッチ、サイクルウォッチ、マルチスポーツウォッチなど、メーカーによって呼び方は様々ですが、今後は、スマートフォンやサイクルコンピューターとの連携しながら使えるデバイスとして、自転車界隈でも必須のデバイスになりそうな気がしています。
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