室内サイクルトレーナーなどのメーカーとして知られるWahooのマルチスポーツウォッチのELEMNT RIVALを使用する機会を得られたので、あれこれと試しながら使用してみました。
運動する人には必需品のスマートウォッチ
スマートウォッチは運動に欠かせない必須アイテム
ランニングやウォーキングをしている人を見ると、スポーツタイプのスマートウォッチをしてエクササイズやフィットネスに取り組んでいる人が多くなってきたなと感じるようになりました。
以前は腕にスマートフォンを固定するためのバンドなどを巻いて運動をする人が多かったと思いますが、今ではスマートフォンよりもスマートウォッチを使用している人の方が圧倒的に多いかと思います。
スマートフォンは大きくて重くて運動の邪魔
スマートフォンの普及に伴ってウォーキングやランニング、サイクリングなどのスポーツに特化したアプリがたくさんあり、それらのアプリを運動中に使用して、運動状態や走行ログを記録したりして日々の運動やトレーニングに活用する人が多く見られるようになりました。
スマートフォンが登場する以前はただ単純にトレーニングに励むだけでしたが、フィットネス系のアプリなどを使えばペースや運動量を記録できるようになり、それまでのストイックさが必要だった日々の運動やトレーニングが、ワクワクするような楽しさを得られるようになりました。
結果として、モチベーションの維持が出来て三日坊主になりがちだったエクササイズやフィットネスを習慣化させられるようになった人もきっと多いのではと思います。
しかし、実際のところスマートフォンは運動の際に持ち歩くには大きくて重くて運動の邪魔になってしまう、というのは否めない部分かと思います。
直接身に着けることのない自転車で使用する場合でもハンドルにスマートフォンを取り付けると、とても大きく感じてしまいますし、見た目的にも不格好なので、便利だと分かっていても、ロードバイクやクロスバイクに取り付けたいとはなかなか思えません。
その問題を解決するために登場したのがApple Watchなどに代表されるスマートウォッチやスポーツウォッチと呼ばれる腕時計です。
フィットネス・エクササイズに最適なスマートウォッチ
スマートウォッチは小さくて軽量なので、運動中も邪魔にならない、基本的に腕時計なので常に身に付けていられるなど、フィットネス・エクササイズに最適な条件が揃っています。
加えて、光学式心拍計測ができるものがほとんどなので、日常的に心拍数を計測して記録することができたり、フィットネス・エクササイズで、心拍数をもとに運動負荷を調整する心拍トレーニングなどに活用したりすることができるようになります。
もちろんスマートフォンなどでも、フィットネス系のアプリと別途心拍センサーなどを使用すれば同じ様に計測することができますが、前述したようにスマートフォンは大きくて重たいのでフィットネス・エクササイズで携帯するには邪魔でしょうがないので、身軽になれるスマートウォッチの登場は多くのスポーツ愛好家に待ち望まれていたものだと思います。
Apple WatchやFitbitなど広がるスマートウォッチ
スマートウォッチが一般に広く普及する切っ掛けになったのは、やはりApple Watchの登場かと思います。
当時の状況は、スマートフォンの普及とともに腕時計は要らないと考える人が増えたことから、腕時計をする人が少なくなり、完全に腕時計の市場が死にかけていた時期でもありました。
皮肉にも市場が衰退する元凶だったそのスマートフォンのトップメーカーであるAppleが腕時計を出したわけですが、多くの人が抱いた感想は「なんで今さら腕時計なのか?」という冷ややかな意見が多かったかと思います。
しかし、スマートウォッチがフィットネス・エクササイズなど、スポーツ用途との相性が非常に良いことが理解されると、一気に市民権を得たような状態になり、今ではApple Watchだけでなく、Fitbit、SUUNTOなど、多くのメーカーがスマートウォッチに参入するようになっています。
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セルラータイプやGPS対応タイプも
スマートウォッチは様々なアプリでスマートフォンの子機的な役割をしてくれるだけでなく、ウェアラブルデバイスとしてフィットネス・エクササイズとの相性が良く、心拍計としても使用できることもあり、主に運動を趣味にするような人たちの間で普及しているかと思います。
フィットネス・エクササイズなどの運動の際には大きくて重たいスマートフォンは邪魔になるので、スマートフォンを持ち歩かなくても良いように、スマートウォッチ自体がGPSに対応したり、通話やメールの受信ができるセルラータイプなども登場するなど、ますます便利に進化している感じです。
また、それぞれに得意分野の特徴を持たせた機能を搭載するようになり、Apple Watchであれば多彩なアプリケーションで様々な機能が追加できますし、SUUNTOはダイビングやトレッキング、fitbitは日々のエクササイズがメインになるなど、各メーカーが得意分野の特徴を持たせつつ多様化しているような状態です。
GARMIN、POLAR、Wahooなど自転車系ブランドも続々参入
スマートウォッチやスポーツに特化した腕時計が続々と市場に投入される中で、サイクルコンピューターのメーカーであるGARMINやPOLARなどもスマートウォッチに参入をしています。
もちろんそれぞれに得意分野を活かして特徴を出していて、GARMINはGPS関係の機能が充実していますし、POLARは心拍計関係の機能が充実していたりします。
ともに以前はサイクルコンピューターを主力に製品を展開していたと思いますが、今現在ではスマートウォッチを精力的に開発しているような印象で、各ブランドのホームページでは既にサイクルコンピューターよりもスマートウォッチの方を前面に出してアピールするような状態になっています。
そして、室内サイクルトレーナーのメーカーとして有名なWahooもマルチスポーツGPSウォッチと呼ばれるGPS対応の腕時計でスマートウォッチに参入しているメーカーの一つです。
今回はそのWahooのマルチスポーツGPSウォッチであるELEMNT RIVALと呼ばれるスマートウォッチについて使用感などをまとめています。
WahooのマルチスポーツGPSウォッチ ELEMNT RIVAL
Wahoo初のマルチスポーツGPSウォッチはスポーツに特化したスマートウォッチで、その名前からも分かるように複合スポーツ(マルチスポーツ)に最適化された腕時計です。
Wahoo ELEMNT RIVAL 基本スペック
●色 ステルスグレー / コナホワイト
●発売 2021年1月20日
●寸法 46.5 x 46.5 x 15.3mm
●画面サイズ 直径1.2インチ (30.4mm)
●ストラップ シリコン●重量 53g
●電池 充電式リチウムイオン
●バッテリー寿命 スマートウォッチモード:14日間
●バッテリー寿命 GPSまたはHRモード:最大24時間
●通信衛星 GPSおよびGLONASS●防水 最大50m防水
●ANT+®、Bluetooth®
●高度計
●加速度計
●コンパス●歩数
●消費カロリー
●移動距離
●HRゾーン
●自動ラップ参考 公式ページ
正規輸入品 Wahoo ELEMNT RIVAL ワフー エレメント ライバル コナホワイト GPSマルチスポーツウォッチ
Wahoo ELEMNT RIVAL 外観と仕様
ゴリラガラスとセラミックベゼル
モニターガラスは強さで定評のあるGorilla® Glassが採用されています。iPhoneなどにも採用されているガラスで、衝撃や割れ、傷に強いガラスとして知られています。
またベゼルにはセラミックが採用されています。こちらも同じく傷に強い素材で、最近のアウトドア系の高級時計などでも採用されることが多くなっています。
ロレックスのサブマリーナやデイトナ、ハミルトンのスキューバ オート、グランドセイコーのスポーツコレクションなどがセラミックベゼルを採用しているくらいですから、傷に強いだけでなく、高級感も併せ持つ素材です。
アウトドア・スポーツのトレイルランやマウンテンバイク、シクロクロスなどでも使用することを考えると砂利などもありますから、強度のあるガラスやベゼルが必須になってくるものと思います。また日常で使用していても時計は意外とぶつけてしまうことが多いので、強度の高さはスポーツ系のスポーツウォッチでは絶対的な条件になってくるかと思います。
光学式心拍計測
Wahoo ELEMNT RIVALの裏側には光学式心拍計測用のセンサーが備わっていて、心拍計も兼ねることができます。
充電式スマートウォッチ
裏側にある黄色い4つの点は充電用の電子端子で専用の充電器に載せて充電する方式です。
デザインはアメリカアトランタ、製造は中国とのこと。
防水性能
防水耐性は5 ATM(5気圧)。
最大50m防水とのことですが、勘違いしてはいけないのは50mの浸水が出来るわけではありません。
日本時計協会の基準に照らし合わせると
水に触れる機会の多い水仕事(漁業・農業・洗車・食堂など)や水上スポーツ(水泳・ヨット・つりなど)をされる方にお使いいただけます。
素潜り(スキンダイビング)及び飽和潜水用や空気潜水用に使用しないで下さい。
5bar以上の防水時計でも水圧の激しいシャワーや水道水が直接時計に当たらないようご注意下さい。
参考 防水時計の種類と取扱い上の注意点を教えて|日本時計協会
となっているので潜水用途では使用できませんが、オフロード系の泥水を伴う競技や雨天時の使用はもちろん、水泳競技での使用も問題なさそうです。
マルチスポーツの代名詞的なトライアスロン(水泳、自転車、マラソン)でも使用可能な時計と考えることができると思います。
操作ボタン
Wahoo マルチスポーツGPSウォッチのELEMNT RIVALはタッチパネルではないので、本体での操作は物理ボタンでおこないます。
本体右側
本体右側には上中下の3箇所にボタンがあります。
上下のボタンはセレクトボタンでモードの切替や画面送りで使用します。
真ん中のボタンがメインボタンで、決定などの操作をする際に使用します。
本体左側
本体左側には上下2箇所にボタンがあります。
上のボタンはバックライトの点灯の選択、下のボタンはメニューを選択するようなボタンになります。
操作性
個人的にはこの手のボタンが多い時計は設定モードが入ると操作が複雑になるので苦手だったりします。
しかし、Wahoo ELEMNT RIVALの設定は基本的にはスマートフォンのコンパニオンアプリからおこなうことになるので、それぞれのボタンの持つ役割はすごく単純なので、僕のように苦手にしている人でも操作を理解するのが簡単でした。
それほど選べる項目が多くはないので、適当にボタンを押すだけで、実行したいことがすぐに見つかってスタートできるようになっています。
Wahoo ELEMNT RIVALのベルト
スポーツ用途の腕時計なのでシリコン製のベルトが採用されています。
固定用の穴がハシゴ状に開けられているので、シリコンベルトにありがちな蒸れや汗の問題が無いように考えられています。強度的には気になるところではありますが、このあたりは使っていかないとわからないですね。
光学式の心拍センサーは密着度が正確さにも影響するので、細かくサイズ調整できてジャストフィットさせられるのは重要なポイントになると思います。
Wahoo ELEMNT RIVALの特徴
トライアスロンモード
Wahoo ELEMNT RIVALの最大の特徴としてはトライアスロンなどの複合スポーツに特化した機能を搭載している点かと思います。
トライアスロンは水泳、自転車、マラソンの3種目が含まれているわけですが、レース全体を通じて考えればトータルのタイムなどはスマートウォッチで管理できます。
しかし、自転車競技の場合は、ケイデンスや出力など他の情報も必要になりますし、全力で自転車を漕いでいる最中にスマートウォッチの画面で情報を確認するのは現実的ではないので、自転車競技にはサイクルコンピューターを使用する必要があります。
しかし、サイクルコンピューターにはトータルのタイムが表示されないという問題が出てきます。
そのような問題をクリアするために、WahooのELEMNT RIVALには「トライアスロンモード」が備わっていて、ELEMNT RIVALとWahooのサイクルコンピューターであるELEMNT ROAMを連携させて、自転車競技に進んだ際に、サイクルコンピューターに触れることなく自動的にスマートウォッチのELEMNT RIVALで計測している情報がサイクルコンピューターのELEMNT ROAMにも反映されるようなシステムです。
レースに縁のない僕なんかでも、このあたりの機能がないと不便というのが理解できるので、レースに出る人たちにとっては非常に大きな問題だというのがわかります。
サイクルコンピューターとスマートウォッチを総合的に連携させる機能をもたせられる組み合わせはほとんどないので、トライアスリートたちの要望にドンピシャで答えるような機能なのだと思います。
このトライアスロンモードの機能に関してはWahoo ELEMNT RIVALの最大のポイントでもあるので、ガチ系の方々が動画や記事で解説しているかと思います。
Wahoo ELEMNT RIVALの表示
画面表示を切り替えられるので、必要なメインの情報だけ表示させたり、複数の情報を表示させたりすることができます。
重要な情報だけ拡大できたり、全体の情報を表示させたりできる機能が備わっています。
ウォーキングやランニング、サイクリングの最中では細かい文字まで読むのは難しいですから、このような機能が備わっているのもスポーツに特化したスマートウォッチならではの機能だと思います。
Wahoo ELEMNT RIVALはGPS対応
最新のスマートウォッチの多くがGPS対応になっているようにWahoo ELEMNT RIVALもGPS対応なのでスマートフォンを携帯していなくてもGPS情報を記録していくことができます。
スマートフォンは大きくて重たいのでウォーキング、ランニング、サイクリングなど、出来るだけ荷物を持ちたくないので、スマートフォン無しでフィットネス・エクササイズが出来るのは重要なポイントですね。
位置情報の精度について
使用している衛星はGPSとGLONASSで、基本的には十分な精度が出せるものと思いますが、都心部などの高いビルが立ち並んでいて、それほど広くない道路に入った場合や、天気が悪い場合などはログとして描かれるルートが大きくズレる感じなので、同じコースを走行したとしても、いくらかの誤差が生じてしまいます。
ですが、そこまでの正確さは必要ないでしょうから、許容範囲だと思います。
都心部、天気の悪い日などに関して誤差が出てしまうのは現状どのメーカーのどのモデルでも同じだと思うので、全体的な技術の進歩を待つしかありませんね。
専用アプリ ELEMNT
表示設定や、心拍トレーニングのしきい値の設定などは専用のアプリであるELEMNTでおこなえます。
その他の機器との連携
心拍センサーのWahoo TICKR Xとの連携
Wahoo ELEMNT RIVALは心拍センサーのTICKR Xと連携させることができます。
TICKR XはGPS対応の心拍センサーで、ベルトを使用して胸部に固定するタイプのセンサーです。
TICKR Xで取得できる情報
●心拍数
●カロリー
●ワークアウト時間
●距離
●ペース情報
という感じなので、機能的にWahoo ELEMNT RIVALと被っている感じがしますよね。
TICKR Xと連携させるメリット
Wahoo ELEMNT RIVALにも心拍計が備わっていますがTICKR Xとは心拍数の計測方式が異なっています。
Wahoo ELEMNT RIVALなどのスマートウォッチなどでは時計の裏側に緑色の光を使用した光学式心拍数計測という方法が使用されているのに対して、TICKR Xなどのような胸に取り付けるタイプの心拍計とは計測方式が異なります。
腕に取り付ける光学式心拍数計測は取り付け位置や締め付け具合によって数値が変わってしまうなどの問題があるので胸に取り付ける心拍計測の方がより正確に測りやすいというメリットがあるようです。
ただ、医療目的の心拍計でもない限りは、精度についてはそれほど大きな差は出ないようなので、どちらのタイプの心拍計を使用するかはそれぞれの目的やシチュエーションにもよるものと思います。
例えば、ダンベルなどの荷重トレーニングなどをおこなうようなあまり手首周りを締め付けたくないような場合などには、より有効になるものと思いますし、トライアスロンのようにレース中に着替えをするような場合はスマートウォッチの方が適しているというような感じです。
光学式心拍数計測の精度を上げる方法のヒントとして各メーカーが記事化しているので参考にしてみると良いかもしれません。
参考 AApple
参考 GARMIN
参考 SUUNTO
参考 POLAR
GPSサイクルコンピューターWahoo ELEMNTとの連携
Wahoo ELEMNT RIVALをWahooのサイクルコンピューターであるWahoo ELEMNTと連携すると心拍数をサイクルコンピューターのモニターに表示させることができます。
また、前述したように、トライアスロンモードであれば、サイクルコンピューターの操作をすることもなく、水泳から上がって自転車に乗リ出せば自動的にWahoo ELEMNT RIVALの情報をサイクルコンピューターのELEMNT ROMEの方に表示させられるようになります。
サイクルトレーナーKICKRとの連携
Wahooのメインの製品でもある室内サイクルトレーナーとの連携もできるようになっていて、負荷を変更するなどのコントロールができるようです。
このあたりはサイクルトレーナー、サイクルコンピューター、マルチスポーツウォッチが揃っているメーカーの強みで、それぞれのデバイスを連携させることで、より本格的なトレーニングが出来るようになっていて、単体で考えるよりも総合的に考えると、より製品の強みや魅力が分かるようになっています。
その他
基本的な機能として、暗い場所でのモニターの自動点灯、歩数計、消費カロリーなどの基本機能や、スマートフォンを一緒に携帯している際にはメールや通話などの通知機能にも対応しています。
このあたりお機能は、だいたいどのスマートウォッチにも備わっているような機能なので、サラリと紹介に留めておきますが、通信機能は、僕が使用した範囲では、iPhoneのiMassage、Facebook MessengerやLINE、Whatsapp、Wechatなど基本的な通信アプリのメッセージは全て受けることができました。
スマートウォッチの使用場面とメリット
一通りマルチスポーツGPSウォッチのELEMNT RIVALの機能や使用感についてレビューしてみましたが、自転車乗りの視点からスマートウォッチを考えた時に「スマートウォッチって必要なものなのか?」とか「スマートウォッチはサイクルコンピューターの代わりになり得るのか?」などの疑問が出てくると思います。
実際、僕自身が持った疑問でしたし、サイクルコンピューターとスマートウォッチをそれぞれ使ってみて、初めて気がつくことも多くあったので、サイクルコンピューターとスマートウォッチの使い分けや、スマートウォッチが活躍する場面、メリットなどについて解説しておきたいと思います。
スマートウォッチは自転車以外の用途でも使える
サイクルコンピューターは自転車での使用に特化された自転車専用のデバイスなので自転車以外に使用することができませんが、スマートウォッチは、自転車以外の目的でも使用できるというのが最大のメリットと言えるかもしれません。
ランニングやウォーキング、トレッドミル、ヨガ、筋力トレーニング、ハイキング、サーフィン、ゴルフなど、ありとあらゆるエクササイズ・フォットネスで使用することができます。
腕時計というデバイス自体が日常での使用にも馴染むものですから、ガチでエクササイズやフィットネスに取り組む人以外でも日常の心拍数の管理や運動量の把握などのために使用できるというところがポイントかと思います。
サイクルコンピューターと比較すると、段違いで使用できる場面が多くなり、使用時間も多くなります。やっぱり日常的に使えるアイテムがそのままエクササイズやフィットネスに流用できるというのは便利なんですよね。
機能的にはサイクルコンピューターと似たようなものでありながら、スマートウォッチに形態が変わるだけで期待できるユーザーの数が段違いに多くなるわけですから、サイクルコンピューターメーカーがスマートウォッチに参入しない理由がありませんよね。
そのあたりが、GARMINやPOLAR、そしてWahooなどがスマートウォッチの分野に参入している理由の一番の理由でしょうし、遅かれ早かれで中国系のサイクルコンピューターメーカーなどもスマートウォッチに参入してくるのではと思います。
スマートウォッチは持ち物を減らせて身軽になれる
自転車やランニングなどのエクササイズ・フィットネスでは、なるべく身軽な状態で取り組みたいというのが実際のところかと思います。
特に自転車の場合、本格的に取り組もうとすればするほど準備物が増えてしまうので、その準備物が一つ減るだけでも大きなメリットを感じることができます。
GPS対応のスマートウォッチだと、ハートレートモニターが不要になりますし、スマートフォンも持たなくてよくなります。簡単な走行記録を残したいだけならサイクルコンピューターさえ要らなくなります。
また、腕時計型のデバイスは日頃から装着しているような状態なので、エクササイズ・フィットネスを始める前にセンサー類探したり装着したりの準備する手間も省けます。
このあたりの気軽さもスマートウォッチの大きなメリットなんですよね。
スマートウォッチはサイクルコンピューターになるか?
個人的な話だとスマートウォッチを購入したタイミングでサイクルコンピューターを使用する頻度が激減しました。
というのも、僕自身のサイクルコンピューターの使用用途が、走行したコースと距離の記録、心拍トレーニングがメインだったため、欲しい情報はスマートウォッチでも十分だと感じることが多くなってきたからです。
Wahoo ELEMET RIVALでもサイクルコンピューターがなくても、速度や消費カロリー、走行距離、心拍数、高度など様々な情報が取得できるので、サイクルコンピューターのように使用することができます。
表示モードをカスタマイズしたり切り替えたりもできるので、情報を記録していくだけであればWahoo ELEMET RIVALでも十分と言えるかもしれません。
高度計も備わっているので、勾配なんかも表示できるので、自転車乗りにとっては必要なものが全て揃っているようなスポーツウォッチです。
そんなわけで、個人的な意見で言えば、レースやヒルクライムなどガチな目的でもなければ、GPS対応のマルチスポーツウォッチがあれば十分だと思っていたりします。
逆に言えば、本格的な用途では未だにサイクルコンピューターの方が利点が多いですし、サイクルコンピューターでなければいけないという部分もあるので、最終的には何を求めるのか?ということろになるかと思います。
スマートウォッチをサイクルコンピューターとして使ってみた感想などについては下記の記事でまとめていますので参考にしてください。
サイクルコンピューターはまだまだ現役
とは言え、レースやトレーニングなど本格的な用途では、やっぱりサイクルコンピューターの方が優れていると感じる場面が多いというのが実際のところです。
スマートウォッチで情報を確認するためには片手運転になってしまいますし、走行中に腕時計の画面をしっかりと確認するのは難しいですから、ハンドルの定位置固定されているサイクルコンピューターの方が絶対確認しやすいです。
レース中やヒルクライムなどでもがいている最中にスマートウォッチで確認するなんてことは危険ですし、現実的ではありません。
なのでレースやヒルクライムなどで本格的な自転車用途で活用したいと思う場合にはまだまだサイクルコンピューターの方が便利ですし、サイクルコンピューター以外に考えられないというのが実際のところかと思います。
ナビゲーション機能でサイクルコンピューターの価値が高まる
僕個人の用途で考えれば、レースなどのガチの走行とは無縁なので、個人的にはスマートウォッチさえあればサイクルコンピューターは不要という考えになっていました。
しかし、地図表示ナビゲーション機能の備わったサイクルコンピューターであるWahoo ELEMNT ROAMを使用してみた結果、サイクルコンピューターの価値を再認識することとなりました。
目的地を設定して気ままにサイクリングを楽しみたいというようなスタイルで自転車に乗っている人にとって、地図表示のあるナビゲーション機能は非常に有益で、もっともっと自転車を楽しみたいと思わせるような効果があります。
実際、僕自身もWahoo ELEMNT ROAMを使用し始めて、自転車の新しい楽しみ方を見つけられたことにより、自転車に乗る距離が伸びました。
Apple Watchなどでもナビ機能は利用できるけどサイクルコンピューターの方が便利
Apple WatchでもiPhoneのAppleのマップのナビを使えばナビ機能が使用できますし、進行方向を表示する「ターンバイターン」も有効になり、ポイントになると振動などで知らせてくれるという機能が備わっています。
しかし、移動中に時計を見る動作はやはり危ないですし、見づらいですから、モニターに地図が表示されているサイクルコンピューターの方がずっと便利で分かりやすいのです。
それならば「スマートフォンをハンドルに固定してナビゲーターとして使用すれば良いのでは?」ということにもなりますが、バッテリーの問題がありますから一日中使用するというのは無理ですし、大きさの問題でロードバイクやクロスバイクには設置しづらくかっこ悪いので、個人的にスマートフォンを自転車に設置してナビ代わりに使用するという選択肢はありません。
そんなわけで、総合的に考えれば、自転車専用のデバイスであるサイクルコンピューターが圧倒的に便利で優れているという結論になるのです。
サイクルコンピューターとスマートウォッチを併用してこそ最大の価値が得られる
なので、結論としては、簡単な走行記録を残していくくらいの用途であれば、GPS対応のスマートウォッチでも十分と言えると思いますが、本格的な使用やナビゲーションで使用したいと考えると、スマートウォッチがサイクルコンピューターの代わりになるようなことは無いと思います。
サイクルコンピューターかスマートウォッチかという二者択一ではなく、サイクルコンピューターとスマートウォッチを併用するというところが、それぞれの特徴を活かせることにもなりますし、併用して連携させることでより便利になるというのが正しい考え方のような気がします。
ナビゲーションが出来る最新のサイクルコンピューターであるWahooのELEMNT ROAMのレビューは下記の記事をご参考ください。
WahooのマルチスポーツGPSウォッチのELEMNT RIVALまとめ
スマートウォッチはもはや必須アイテム
記事後半はWahoo ELEMNT RIVALの記事というよりは、スマートウォッチ全体としてのメリットについての話になってしまいました(笑)
僕自身、自転車に限らずで日頃の運動の管理のために、スマートウォッチは欠かせないというのが実際のところですし、日頃からエクササイズやフットネスで運動をする人にとって、スマートウォッチはもはや必須アイテムになっているのではないでしょうか。
携帯電話を持つようになってから「腕時計なんてもう要らないなぁ」と、腕時計のない生活を10年以上続けていたので、ここに来てまさか腕時計が必須の生活がまた戻ってくるとは思いもしていませんでしたが、使ってみると便利すぎて手放せなくなってしまうのですよね。それくらい生活の質を向上させるのに有効なデバイスだと思います。
スマートウォッチメーカー各社の特徴を把握するのが選択のポイント
ご存知のように現状では、いろいろなメーカーから様々なタイプのスマートウォッチが販売されていますから、選び放題というような状況です。
実際問題で基本的な機能やできることに関しては、どのメーカーの製品を選んだとしてもそれほど差がないというのが実際のところかと思います。いずれも高性能ですし精度も似たりよったりというところでしょう。
スマートウォッチ選びのポイントは各メーカーそれぞれに自社の得意分野を強化した製品だったり、関連製品との連携で特徴を出して差別化していたりするので、そのあたりを考慮しつつ、どのメーカーの製品を選ぶのが良いと思います。
WahooのマルチスポーツGPSウォッチを選択する理由
そんな中でWahooのマルチスポーツGPSウォッチを選択するメリットとしては、サイクルコンピューターや室内サイクルトレーナーとの連携が優れているという点になるかと思います。
自転車系のエクササイズ・フィットネス系のメーカーらしくスマートウォッチも自転車用途を意識したようなエッジの聞いたスマートウォッチになっている印象なので、関連製品まで総合的に考えて展開させた場合のメリットは他のメーカーの製品よりも大きくなると思われます。
Wahoo関連製品との併用で最強の自転車系デバイスになる
Wahoo マルチスポーツGPSウォッチは、Apple Watchなどのようにアプリ次第でマルチ展開するようなコンセプトではなく、エクササイズ・フィットネスに機能を絞り込んでエッジを効かせたデバイスです。
なので、スマートウォッチ単体として考えると、かなり蛋白でシンプルな機能になっているため、物足りなさを感じることもあるかと思います。
逆に言えば、Wahooのサイクルトレーナーなど、関連製品と連携させることで、その強みや魅力がより理解できる製品ということでもあり、横展開まで考えた使用であれば他社製品と比べても圧倒的に自転車関係に特化した使い方ができそうです。
将来的にサイクルコンピューターや室内サイクルトレーナーなども導入したいと考えていてる人であれば、Wahooの製品は、きっと間違いの無い選択肢になると思いますし、既にWahooの製品を使用している人にとっては、よりディープに自転車にフィーチャーしたトレーニングができるようになり、その機能を最大に活用できるようになるのではと思います。
その他のデバイスと併用するメリットについては下記の記事で解説していますので参考にしてください。
参考 Wahoo マルチスポーツGSPウォッチELEMNT RIVAL
WAHOO(ワフー) ELEMNT RIVAL(エレメント ライバル) マルチスポーツGPSウォッチ [コナホワイト] WF140WT