クロスバイクやロードバイクのカスタムと自転車情報

ESCAPE Airと自転車ライフ

コラム・ステム ハンドル周り 自転車メンテ・改造

長ネジを使ったコラムカットの方法の解説

更新日:

コラムカット

愛車のクロスバイクのESCAPE Airのポジションもほぼ決まり、これ以上はほとんどポジションを変更することも無いだろうというわけで、ステムの上に飛び出た見苦しい突起を取り除くために、コラムをカットしました。

初めての作業ということもあり、事前に情報を収集して万全の態勢で臨んだコラムカットでありましたが、途中失敗したなぁと思うこともいくつかあり、結構大変な思いをしたので、そのあたりの失敗の内容や対策も含めてコラムカットの作業方法についてまとめてみたいと思います。

コラムの突起はカットしないとカッコ悪い

コラムの突起はカットしないとカッコ悪い

クロスバイクを購入した当初は、ステムはコラムの一番上に取り付けられていたため、コラム部分に突起はありませんでした。

しかし、しばらく乗り続けていると前傾姿勢にも慣れてくることもあり、ステムの位置はどんどん下がっていき、最終的にはもうこれ以上下げられない位置までステムの位置が下がると、コラム部分に突起が出来上がるわけです。

この突起は不要なモノになるのでカットしてしまうのが一般的ですが、一度カットしてしまうと後戻りできないこともあり、完全にポジションが確定した後にカットするのが普通です。

なので、僕のように改造・カスタムを繰り返す場合は、頻繁にポジションも変更になる為、無闇矢鱈にコラムをカットすることができず、コラム部分にお団子状のものが残ったままになってしまうのです。

このコラム部分の突起をそのままにしていても特に困ることもないのですが、とにかく見た目がみっともないので普通はカットすることになります。

コラムカットの最大の難関

コラムカットの最大の難関はスターファングルナットの圧入

コラムに圧入されたスターファングルナットの押し下げ

コラムをカットするだけであればパイプカッターがあれば良いのですが、コラムをカットする場合はハンドルをカットするレベルの簡単な作業で済むわけではありません。

コラムカットをする際には、コラムの中に圧入されているスターファングルナットを押し下げるという作業があります。

通常、スターファングルナットはコラムの先端から約15mmほど押し込まれた場所に圧入されています。スターファングルナットはフォークとヘッドチューブを圧着させるためにヘッドキャップのボルトで引き上げるために必要になるアンカー的な役割をしています。

大切なのはスターファングルナットの圧入されている位置は先にも書いたようにコラムの先端から約15mmほど下がった場所に圧入されていないといけないので、仮にコラムを10mmカットした場合は、スターファングルナットを10mm押し下げる必要があります。

この作業が非常に大変で、コラムカットの最大の難関となり、ここをどう乗り切るかがコラムカットの肝になるわけです。

一般的なスターファングルナットの圧入方法はスターナットセッターを使用する

自転車屋さんなどは、スターナットセッターなどと呼ばれる専用工具を使用して、上からスターファングルナットを叩いて押し下げます。

スターナットセッターを使うと、センター出しをしながら圧入することができます。さらに圧入し過ぎないように、規定の場所で止まるようなストッパーも付いているため失敗がありません。

結論から言うと、スターナットセッターはそれほど高価な工具では無いですし。作業の効率や正確さを考えればスターナットセッターを購入した方がベストだと思います・・・。

長ネジを使用したDIY工具を使用する保圧入方法

スターナットセッター代をケチッてスターファングルナットを圧入したい場合は、ホームセンターなどで購入できる長ネジを使用した圧入方法があります。

これはフォークの股部分に開いた穴から長ネジを差し込んでスターファングルナットに差し込み、長ネジを回すことで、スターファングルナットを引き下げる方法です。必要な工具を揃える費用も安く、失敗の少ない確実な方法として、僕のようなクロスバイクのカスタマイズをしているアマチュアの方々が実践しています。

そんなわけで、僕自身も長ネジを使用したスターファングルナットの圧入にチャンレンジしてみました。

結論から言えば長ネジを使用したスターファングルナットの圧入はとても簡単とは言えず、そこにはいくつもの落とし穴がありました。

事前にいろいろ調べたりはしたものの、実際にやってみないと判らないことって多いですね・・・。そんな失敗談も含めた長ネジを使用したコラムカットの方法を以下で解説します。

長ネジを使った方法でコラムをカットする方法

長ネジを使ったコラムカットの準備物

● M6の長ネジ ※285mm以上であればほぼ問題ないかと思います
● M6のナット サイズに注意
● M6のワッシャー
● M6対応のレンチ

基本的にこれだけあれば、作業は可能です。
これらの道具はネットでも購入できますが、全部揃えても数百円のものなので、近くにホームセンターなどがある場合は、直接購入した方が安いと思います。ちなみに僕は東急ハンズで揃えました。

長ネジを使ったコラムカットの方法

スポーツサイクル コラムカット

それぞれの部品の位置関係は上の図のような感じです。
長ネジにワッシャとナットを通した状態でフォークの又の部分から長ネジを通してスターファングルナットと結合させます。

スターファングルナットのネジはM6と呼ばれる規格なので、ワッシャやナット、長ネジなども同じM6のものを使用します。

この状態でナットを締め上げていくことで長ネジが引き上げられるような動きになり、次第にスターファぐるナットが引っ張られて圧入できるという仕組みになります。

長ネジを使用したコラムカットの手順

1.コラムをカットする位置を決定

クロスバイクの コラムカット実践

まずは、コラムをカットする位置を決定します。
余分なヘッドセットパーツを外します。

ステムが最も下で、セオリー通りにステムの上に薄いスペーサー(5mm)を一枚挟んだ状態にします。

クロスバイクの コラムカット ステム位置

スペーサーの上面の位置をマーキングします。※この位置はカットする位置とは違います。

クロスバイクのコラムカット スペーサー

一番上のスペーサーを外した状態で最初に引いたマーキングよりも3mmほど下側にマーキングします。カットする位置はこのラインになります。

コラムスペーサーの上面のラインではなく、わざわざ3mmほど下がった位置でカットする理由は、スペーサーがコラムのカット面よりも高い位置にないと、ヘッドセットパーツを締め付けた際にフレームに圧力をかけて密着させることができなくなります。結果としてフォークが固定できずガタガタしてしまうからです。

2.スターファングルナットの押し下げ位置の確認

スターファングルナットの押し下げ位置の確認

現状ではスターファングルナットがカットする位置よりも上側にあるのでこのままカットするとスターファングルナットが居なくなってしまいます。

なので、カットする位置よりも下までスターファングルナットを引き下げることになります。スターファングルナットの位置ですが、通常はコラムの上辺から15mmほど下がった場所にセットされます。

クロスバイクののコラムカット

3.自転車を裏返す

スポーツサイクル コラムカット 長ネジ

カットする位置を決めた後は、スターファングルナットを引き下げます。

この際に、フォークをヘッドチューブから抜く、という方法もありますが、フォークを引き抜かずにそのままの状態で作業ができます。作業しやすいようにまずは自転車を裏返して自立させます。

裏返した後に、ホイールを取り外して作業出来るようにします。

ロードバイクなどの場合はブレーキも邪魔になるのでブレーキ類も一緒に取り外す必要があるようですが、クロスバイクの場合はVブレーキなので、ブレーキを取り外さなくても作業は可能です。※面倒でなければ外した方が作業は行いやすくなると思います。

4.長ネジとスターファングルナットを連結させる

長ネジとスターファングルナットを連結させる

自転車にとって恥ずかしい部分かもしれませんが、この恥ずかしい部分の穴に長ネジを差し込んで、スターファングルナットと連結させます。

スポーツサイクル コラムカット ナット引き上げ

スターファングルナットの引き下げのために必要なものとして僕が東急ハンズで仕入れてきたものです。

● M6の285mmの長ネジ
● M6のナット
● M6のワッシャー

総額で600円ほど。
東急ハンズはどちらかと言えば価格はやや高めなので、ホームセンターの方がさらに安く仕入れられると思います。いずれにしても専用工具を購入するよりは安価で済ませられます。

あとはスターファングルナットと連結した長ネジにワッシャを通した上からナットを締め上げていけば、スターファングルナットを引き上げることができるようになる・・・はずでしがたが、僕はこの時点で3つの間違いをしていたため、しなくて良い苦労をすることになります。

作業開始で僕が犯した3つの間違い

ここからの作業をなるべく細かく写真を撮って、より詳しい記事にしたいと考えていたのですが、いろいろとトラブルが発生し、写真を撮ってる場合じゃない精神状態になってしまいました。

というのも、僕はこの作業の段階において、3つの間違いをしていたからです。

ワッシャーのサイズ

スポーツサイクル コラムカット ワッシャー

スターファングルナットの引き下げにはワッシャーを使用します。ワッシャーでフォークの股の部分の穴を塞ぐことでナットのストッパーになり、ナットを締めることでスターファングルナットを引き下げることができるようになります。

僕が購入したワッシャーの直径は22mmでした。しかし、フォークの恥ずかしい部分の穴の直径は30mmほどです。

つまり、僕が購入したワッシャーの直径では、フォークの穴を塞ぐことが出来ないのです。

よくよく考えれば、フォークの恥ずかしい部分に開いている穴のサイズは、フォークコラムのサイズとほとんど一緒なわけで、普通に考えれば直径35mm程度のワッシャーを使用すれば問題ないはずでした

ところが何故か僕は直径22mmのワッシャーを仕入れてくるというオッチョコチョイをやらかしてしまいました。

当然、長ネジを差し込んでワッシャーを長ネジに通しても、フォークの恥ずかしい部分の穴には引っかからずにそのまま落ちてしまいます・・・。

クロスバイクのコラムカット

作業を中止しようかとも思いましたが、ワッシャーのためだけに東急ハンズに再び行くのも面倒だったので、工具箱をガチャガチャと探して見つけた鉄製のタイヤレバー二本駆使して上記の写真のようにしてワッシャーがナットのストッパーになるように対応しました。

ウェスを使用しているのは、フォークに傷がつくのを防ぐ為で、35mmのワッシャーを使用した通常の方法で作業する場合にも、フォークとワッシャーとの間にはウェスやゴムなどを挟んだ歩が良いでしょう。

出鼻を挫かれてテンションはダダ下がりで、スターファングルナットの引き下げ作業の写真はこの一枚のみとなっております(汗)

ちなみに僕が購入した長ネジの長さは285mmだったのですが、ワッシャーとフォークの間にクッション等を挟む場合は結構ギリギリな長さになります。探せば300mmを超すものも有るようなので、長いものを選択した方が良いと思います。

ナットの選択

クロスバイクのコラムカッ

何も考えずに、目の前にあったM6サイズのナットを手に取ったわけですが、これが大間違いでした。僕が購入したナットはナイロンナットと呼ばれるナットでした。

ナイロンナットは、ナットのネジ部にナイロンが仕組まれたナットで、ナットが抜け落ちづらい構造になったナットです。ナットはきちんと締め込んでいても、振動などで徐々に緩んできます。それを防ぐためにナイロンをナットのネジ部に埋め込んで摩擦係数を上げてナットが簡単に抜け落ちないようにしています。

本来の目的にかなった用途で使用すれば、かなり気の利いたナットになるのでしょうが、今回の作業では全く不要です。

ナットに仕組まれたナイロン部分に差し掛かかると、急激に摩擦が強くなり、簡単にナットが回せない状態になります。回転させるのにものすごく力が必要になるわけで、これが作業に非常に支障をきたすものとなります。

ただでさえスターファングルナットの引き下げには力が必要になりますが、ナイロンナットを使用した関係で、輪をかけて力が必要になってしまったのです。

レンチが無かった

僕がクロスバイクの改造・カスタマイズを始める以前は、工具と言えばドライバーくらいしか所有していませんでしたが、クロスバイクの改造カスタマイズを行うようになってからは、なんだかんだで工具を買い揃え、かなり種類も増えていたので、M6のナットを回す道具くらいは持っているだろうと思っていたのですが、まさかの適合するレンチ無し。

作業前には必要な部品だけではなく、工具類も揃っているかを確認した方が良いでしょう。

立て続けの準備不足によるトラブルで心が折れそうになりましたが、ペンチで対応することでなんとか作業を続行することができました。しかしながら余計な労力が必要になるのは間違いないのでM6に適合したレンチを使用した方が良いでしょう。

小型のモンキーレンチを持ってさえいれば・・・しなくて良い苦労をしなくても良かったのです。ちなみに今回の作業に限らずですが、モンキーレンチはラチェット式のものを持っていると圧倒的に便利ですが、今回の場合は狭い場所で回すことになるのでメガネレンチが良いかと思います。但し、M6に対応したメガネレンチは少ないので購入時に注意が必要です。

スターファングルナットの引き下げのポイント

そんなこんなの失敗も踏まえて、失敗せずに引き下げをするためのポイントは下記の通り。

● 長ネジは300mm以上が良い
● ワッシャーの直径サイズは35mm程度
● ワッシャーは2枚重ねにする
● ナットは通常のナットを使用する
M6対応のレンチの準備
● 引き下げ具合を時々確認する

5.パイプカッターでコラムをカットする

パイプカッターでコラムをカットする

スターファングルナットを引き下げたら、次はコラムをカットします。最初にマーキングした位置にパイプカッターを当ててグルグルと回転させてカットします。

ハンドルのカットをする時と同じパイプカッターで問題ありませんが、ハンドルよりも厚手のため、カットするには多少の時間がかかります。

数回回転させたら少し締め上げて圧力をかけてという作業を根気よく繰り返して、慌てずカットしていけば必ずカット出来ると思います。

カットしたあとはカットした部分にバリが発生するのでヤスリでバリを落としてからステムをセットします。バリがそのままだと怪我をしてしまうことにもなりかねませんし、ステムもすんなりセットすることができません。

クロスバイクのコラムカット完了のビフォーアフター

before

クロスバイクのコラムカット作業前

after

クロスバイクのコラムカット 完成

コラムを少しだけ余裕をもたせてカットしているため写真では10mmのスペーサーが乗っかっています。5mm程度でも良かったのですが、まだいろいろと試せる余地を残したいという考えから10mm残すことにしました。

それでもカット前と比べると、随分スッキリした感じになったと思います。

before

クロスバイクのコラムカット作業前

after

before

クロスバイクのコラムカット 完成

クロスバイクのコラムカット作業前
before

after

クロスバイクのコラムカット 完成
after

before

クロスバイクのコラムカット作業前

after

クロスバイクのコラムカット 完成

長ネジを使ったコラムカットのまとめ

準備不足のせいもあって余計な苦労が多かったので、無駄に時間と労力を使ってしまいましたが、きちんと準備されている場合は、難易度はそれほど高い作業ではなく、スターファングルナットの下げ過ぎさえ注意しておけば、多くの方が実践される定番の方法だけあって、どうということのない作業かと思います。

僕の場合はいろいろと準備不足もあって、途中作業を中断してしまおうかと思ったりもするほどのハードな作業になってしまいましたが、なんとかやり切れて良かったと思います。

終わった後の感想としては、二度目の作業であれば、上記の失敗も踏まえて万全な準備と対策をするので、ほとんど苦労せずに出来ると思います。

しかし、長ネジを使った方法はスターファングルナットを引き下げ過ぎてしまう可能性もあるわけで、ガレージや作業台のようなものがあるのであれば、専用工具のスターファングルナットセッターを使用するのが最も手っ取り早く確実な方法だと思います。

関連記事

自転車のコラムカットに関する情報は下記にまとめていますので興味のある方は参考にしてみてください。

-コラム・ステム, ハンドル周り, 自転車メンテ・改造
-

Copyright© ESCAPE Airと自転車ライフ , 2019 All Rights Reserved.