サイクルコンピューターは初心者向けの低価格なモデルから高機能でプロ使用なモデルまで選択肢はかなり沢山ありますが、サイクルコンピューター購入するなら、あまりケチケチせずに、出来る限り高性能モデルを選んだ方が絶対良いでしょう。
初心者向けの安いサイクルコンピューターでも多機能なものもありますが、サイクルコンピューターはしばらく使用していると、必要となる情報がどんどん変わってきます。結局安いモデルのサイクルコンピューターを買ってしまうと、すぐにもっと高機能なサイクルコンピューターを買い直すことになるのです。
そんなわけで、サイクルコンピューターに備わっている標準的な機能を解説しつつ、サイクルコンピューターに必須な機能とそれらの機能を備えたおすすめのサイクルコンピューターを紹介してみることにします。
最近はスマートフォンやスマートウォッチをサイクルコンピューターの代わりとして使用する人も増えているようなので2019年10月現在のサイクルコンピューター事情も踏まえて、これからのサイクルコンピューターの行方についても解説をしていますのでサイクルコンピューターを購入する際の参考にしてください。
Contents
サイクルコンピューターとは
サイクルコンピューターはサイクリングの必須アイテム
サイクルコンピューターはロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクと呼ばれる自転車を楽しむ上で必須とも言える自転車の定番アクセサリーです。
サイクルコンピューターでは速度など様々なデータが計測できるので、毎日決まったコースを走るサイクリングでも走る目的や目標を立てることができ、マンネリになりがちな日々のサイクリングでもモチベーションを維持させるなどで活用することができます。サイクルコンピューターの活用方法次第で自転車との関わり方を大きく変えることができるのです。
僕自身、クロスバイクを購入して最初に購入した自転車アクセサリーはサイクルコンピューターで、今でもサイクリングの際には必ず装備する必須アイテムです。
サイクルコンピューターの基本機能
サイクルコンピューターではいろいろなデータを計測できますが一般的なサイクルコンピューターに備わっている代表的な機能は下記のとおりです。
● 速度(現在速度 / 最高速度 / 平均速度)
● 走行距離(現在の走行距離 / 積算走行距離)
● 消費カロリー
● 走行時間
● 時計
● 心拍数(要センサー)
● ケイデンス(要センサー)
以前は多機能なサイクルコンピューターは一万円を超えるようなものも珍しくなかったのですが、格安な中国メーカーのサイクルコンピューターが多く販売されるようになったせいか、有名メーカーのサイクルコンピューターも以前と比べるとだいぶ価格が下がってきたように思います。
多機能だと自然と心がワクワクしてしまうものですが、実際問題であまり必要のないデータもあったりするので、どの機能を基準にサイクルコンピューターを選択すれば良いのかを考えてみたいと思います。
中国メーカーの格安なサイクルコンピューターは?
アマゾンなどでサイクルコンピューターで検索すると、中国メーカーと思われる格安なサイクルコンピューターが多く表示されると思います。
いずれも多機能ながら手頃な値段なので、ついつい「有名メーカーのサイクルコンピューターでなくても良いかな」と思ってしまいがちですが、個人的な経験から言えば、中国メーカーの安いサイクルコンピューターは買わないほうが無難です。
サイクルコンピューターがどんなものかを知るためのお試しで購入するのであれば、ちょうど良いかもしれませんが、長く使用するつもりであれば避けた方が良いでしょう。
というのも、格安中国メーカーの製品は総じて、すぐに壊れる、スペックがいい加減などの問題が多く、結局は有名メーカーのサイクルコンピューターを買い直すことになります。
サイクルコンピューターの情報と必要度
サイクルコンピューターで計測できるデータや機能の必要度について解説してみます。
速度(スピード計)
サイクルコンピューターを購入する最大の目的と言えばスピードメーターとして活用したいからという人が圧倒的に多いかと思います。
クロスバイクやロードバイクは普通の自転車と比べるとスピードがかなり出ますから「どれくらいのスピードで走っているのか」「最高速度はどのくらいなのか」という情報は誰でも興味があるはずです。
スピードメーターはサイクルコンピューターのメイン機能でもありますし、とにもかくにも速度が測れなければサイクルコンピューターを買う人なんてほとんど居ないかもしれないほど、誰にでも分かりやすく重要な情報だと言えるでしょう。
スピード関係で計測できるデータは「現在速度」「最高速度」「平均速度」が基本になりますが、個人的に重要視したいのが平均速度です。
現在速度や最高速度は最初は楽しいものですが、所詮その時その時の数字でしかないため、指標としてはあまり面白みがあるものではなく、すぐに飽きてしまうのです。
自動車の運転と同じで、速度メーターを見なくても、体感的になんとなくで速度が判るようになりますから、そのうちほとんど現在速度などは見なくなってしまいます。
最高速度も同じで、一度天井に達してしまえば、そうそう更新される記録でもなくなってきます。その上、長い坂道などであっけなく最高速度が出てしまったりすれば、塗り替えられない記録として残ってしまってほとんど意味をなさなくなります。
しかし平均速度は飽きることなく大切な情報として活用することができます。走行し終わった後に確認して「今日は意外と速かったなぁ」と思うことも多いですし。特に毎日同じコースを走る通勤や通学の場合だと、平均速度こそが速さを知るために最も重要な情報になるのです。
何はともあれ、スピードメーターはサイクルコンピューターには必須の機能ですしリアルタイムに確認したいデータでもあります。
必要度:★★★★★
走行距離
サイクルコンピューターでは走行距離も計測できるので、知らない場所に行く場合や、走ったことのないコースを走る場合などは非常に重要な情報だと思います。
走行距離に関する情報は「サイクリングごとの走行距離」「積算走行距離」になります。
知らない場所に遠出する場合などは、どれくらいの距離を走行したかは楽しみの一つになりますが、通勤や通学などで毎日同じようなコースばかりを走る場合には、多少コースを変更したからと言って大きな差が出るわけではないので、あまり重要な情報ではなくなってきます。
また、実際問題でSTRAVAなどのサイクリングアプリをスマートフォンに入れておけばスマートフォンのGPS情報からSTRAVAの方でコースや走行距離を記録してくれますし、走行距離はリアルタイムでサイクルコンピューターに表示させたい情報でもないので、走行距離の情報を得るためにサイクルコンピューターにこだわる必要は無いかと思います。
積算走行距離は日頃のサイクリングの積み重ねを実感できるものでもありますが、残念ながら一般的なサイクルコンピューターでは電池交換の際に記録が消えてしまいますし、サイクルコンピューター自体を交換してしまうと、その数値は引き継げないのでそのうちどうでも良くなる情報となります。
今ではやりSTARAVAなどのオンラインサービスに走行情報をアップして管理するというのが一般的かと思います。
必要度:★★☆☆☆
走行時間と時計
僕自身はロードレースなどに出ることもないのでタイム自体は気にすることはありませんが、通勤通学で自転車に乗っていると現在時刻は非常に重要なので、走行中に確認することが多い情報でもあります。もちろんレースなどに出場した場合などは確実に必要になる情報ですね。
腕時計をしていればサイクルコンピューターには必要ないようにも思えますが、サイクルコンピューターの方が視認性が良くて、常に目に入る位置にあるので自転車で現在時刻を確認するのはサイクルコンピューターがベストだと思っています。
走行時間が判ることでmこれまでの走行ペースやその後の走行ペースも考えることができるので、走行時間はリアルタイムで確認したい情報の一つです。
必要度:★★★★★
消費カロリー
消費カロリーなどの運動量はモチベーション維持のためには有った方が良い情報ですが、基本的にはザックリとした数値ですし、STRAVAなどでも表示できるので、わざわざサイクルコンピューターで表示させたい情報かと言えば微妙なところですね。
このあたりの情報を表示させる機能は、スマートフォンが普及する以前の名残だと思います。今では無くても良い情報の一つです。
必要度:★☆☆☆☆
心拍数とケイデンス
心拍数とケイデンスを計るには専用のセンサーが必要になりますが、クロスバイクやロードバイクにフィットネスやトレーニング目的で乗ろうと考えている場合には必須の機能になると思います。
高性能モデルにしか心拍数とケイデンスの表示機能が搭載されていないことからも察することが出来るように、サイクルコンピューターにとって最も大切な情報は心拍数とケイデンスなのです。
サイクルコンピューターを新しく買い直したいと考える人の多くは心拍計とケイデンス機能が欲しいからだと思われます。
要するに、最初は高機能なサイクルコンピューターは必要ないと思っていた人たちが「あ、やっぱり心拍数やケイデンスが計測できなと意味がない」と思うようになるからで、初心者向けの格安なサイクルコンピューターは、実は高機能なサイクルコンピューターへ誘導するための撒き餌なのです。
心拍トレーニングなどの本格的なトレーニングを行うのであれば必須の機能ですし、クロスバイクやロードバイクに本格的に乗ろうと思えば思うほど必要になる機能でもあるので、心拍計とケイデンスの測れるモデルを最初から購入しておいた方が良いとも言えると思います。
心拍計
一昔前はハートレートモニターと呼ばれる心拍計を心臓の付近に固定する必要があり、とても面倒なものでしたが、最近はアップルウォッチをはじめとするスマートウォッチで簡単に心拍数が計測できます。
アップルウォッチには心拍数が表示できますし、スマートフォンと連携するサイクルコンピューターであればスマートウォッチで得た心拍数をサイクルコンピューターに表示させることもできます。
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ケイデンス
ケイデンスも外部センサーが必要になりますが、スマートフォンと連携させられるセンサーもあるので、サイクルコンピューターがスマートフォンと連携できるようであればサイクルコンピューターにもケイデンスを表示させることができると思います。
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心拍数やケイデンスは以前に比べると随分お手軽に計測できるようになりました。
必要度:★★★★☆
サイクルコンピューターの選び方
心拍数とケイデンスが表示できるサイクルコンピューターを選ぶ
心拍数やケイデンスが計測できるサイクルコンピューターを絶対的におすすめします。
心拍数やケイデンスが計測できる高性能なサイクルコンピューターは基本的にハイエンドモデルだったりするので価格もそれなりにします。
そんなこともあって心拍数やケイデンスを活用するには専門的な知識が必要そうだし、オーバースペックに感じて必要ないと思う人も多いでしょう。
僕自身も初めてサイクルコンピューターを買う時には心拍数やケイデンスは絶対に必要ないと思っていたので、初めて買ったサイクルコンピューターは速度と走行距離だけ測れるシンプルなモデルでした。
しかしその考えは間違いだったとすぐに気が付きます。
まず一番重要だと思っていた速度や距離の情報はすぐに飽きてしまうのです。毎日同じようなコースを走っていると速度や走行距離も毎回同じような数値になってくるのです。頑張っていろいろな道を探して走ろうとはしましたが、平日の限られた時間でのサイクリングで選べるコースはそう多くはありません。必然的にマンネリなコースになってしまうのです。
そうすると、走行距離は毎回同じような数値になりますし、速度に関しても、体感的にどの程度の速度が出ているか判るようになってくるので、別にわざわざサイクルコンピューターを使用して速度や走行距離を計測する意味が無いと感じるようになってきます。
そんな中で、心拍数やケイデンスを測ることができれば、心拍数をヒントにして負荷を調整して走ることができますから、同じコースを走るにしてもその日その日の体調を考慮した走行や負荷を調整したトレーニング的なサイクリングが出来るようになります。
日々、課題を持ってサイクリングが出来るようになるので、毎日同じコースを走ったとしても中身の違うサイクリングが出来るようになりモチベーションも維持しやすくなります。
だからこそ心拍数やケイデンスを測ることが出来る高性能なサイクルコンピューターを購入した方が良いのです。
サイクルコンピューターに求める機能や性能は使用目的や自転車の乗り方によっても変わりますが、下記のような機能が備わっているものを選ぶのが良いと思います。
● ワイヤレス
● モニターが大きい(視認性)
● バックライト機能付き(夜間の視認性)
● 心拍数とケイデンスが表示できる
これらの機能や情報は、本格的にクロスバイクやロードバイクに乗るようになった後でも、有れば良いと思う機能なので、可能な限りこれらの機能が備わったサイクルコンピューターを選んだ方が良いでしょう。
バックライトが点灯するサイクルコンピューターは初心者にもおすすめ
これらの機能の中で「心拍数やケイデンスは必要ないな」と考える人にもおすすめしたいのが、バックライト機能です。
多くのサイクルコンピューターはバッテリーの消費を抑えるため、バックライトが点灯しません。しかし実際問題で自転車には夜間に乗ることも多いわけで、バックライトが点灯しないと、夜間はほとんど情報が見えません。
バックライトが点灯するサイクルコンピューターも増えてきたので、どうせ選ぶのであればバックライト点灯するサイクルコンピューターを選んだ方が良いと思います。バックライトは初心者や上級者関係なく必要になるものなので、是非バックライト付きのサイクルコンピューターを検討してください。
バックライト点灯するサイクルコンピューターについては下記の記事でまとめていますので参考にしてください。
GPSは必要ない
高性能なサイクルコンピューターと言えばGPSが備わっている場合も多いです。GARMIN(ガーミン)やBRYTON(ブライトン)などがGPS付きのサイクルコンピューターとして有名です。
GPS付きのサイクルコンピューターだと、走行ルートが記録できたり、センサーレスなのでホイール側に付けるセンサーが必要なくなるなどのメリットがありますが、個人的にはGPS機能はあまり必要と感じません。
というのも素行ルートなどはスマートフォンのGPSを使用してSTRAVAで記録すれば良いと思います。センサーレスは確かに嬉しい部分ですが、センサーは一度セットしてしまえば基本的には放置で問題ないので特に面倒ではありません。
逆にサイクルコンピューターのGPSが位置を捉えるまでに電源を入れて5分くらい必要になるため、その方がストレスだったりします。
GPSは「有れば便利なもの」程度で考えてあまり重要視する必要はないというのが実際にGPS付きのサイクルコンピューターを使用してきた感想です。
一応GPS付きのサイクルコンピューターについても下記のページでまとめていますので興味のある方は参考にしてください。
有名メーカーのサイクルコンピューターから選ぼう
初心者向けと思われる速度と走行距離だけが測れるようなシンプルなサイクルコンピューターは安価ですが、ケイデンスや心拍計が備わった本格的なトレーニングにも対応できるサイクルコンピューターは価格が高くなります。
中国メーカーの格安な製品も多いですが、数値がどれだけ正確なのか怪しいですし、不良品率の高さもあって、安物買いの銭失いになりやすいので、少々値段が高くても、気持ちよく使える有名メーカーのサイクルコンピューターを購入することをおすすめします。
格安な中国メーカーを購入する場合は「お試し」感覚でサイクルコンピューターを手に入れて、自分にとって必要な機能や測定値が何なのかを理解するためのリサーチをするための使い捨てアイテムとして購入するのは良いかもしれません。
サイクルコンピューターの定番メーカー
サイクルコンピューターの定番メーカーと言えば、ガーミンやキャットアイ、ポラール、LEZYNE、Wahooなどが挙げられます。
性能や精度についてはメーカーが違ってもそれほど大差は無いと考えて間違いないと思います。
というのも、サイクルコンピューターなどは部品の寄せ集めですから、性能を高くしようと思うと基本的には似たような性能の部品が使用されることになります。そんなわけで、多少の違いはあったとしてもどのメーカーも同じような性能と同じような機能になってしまうのです。
サイクルコンピューターの機能と価格帯の目安
サイクルコンピューターの価格の目安は下記の通りです。
● 入門モデル 3,000円程度
● 中級モデル 5,000円〜10,000円
● 上級モデル (ケイデンスや心拍計) 15,000円〜25,000円
● 最上級モデル(GPSなど) 25,000円〜
ただし、上記はガーミンやキャットアイ、レザインなどの有名メーカーのサイクルコンピューターの価格帯です。中国メーカーから販売されているような激安なサイクルコンピューターは上記の半分ほどの価格で買えるものが多いです。
僕のサイクルコンピューター選びの失敗談
僕が初めて購入したサイクルコンピューターはケイデンスや心拍計が無いシンプルなものでしたが「もっと高性能なサイクルコンピューターを買っておけば良かった」とすぐに後悔しました。
サイクルコンピューターを購入した当初は、スピードメーターに表示される速度の変化に一喜一憂したり、最高速度を狙ったり、走行距離チェックしたり、日々増えていく積算走行距離を見て悦に浸っていました。
しかし、一年ほど使用していると次第に速度や走行距離などの数値を気にすることが少なくなりました。上にも書きましたが速度や走行距離などの情報はマンネリ化してしまい、そのうち興味がなくなってしまうのです。
毎日サイクルコンピューターを使用してみて理解したことですが、サイクルコンピューターを飽きずに使い続けるためにはケイデンスや心拍数が表示できる高性能なサイクルコンピューターを買う必要があったのです
スマートフォンアプリはサイクルコンピューター代わりになるのか?
近頃はサイクルコンピューターではなくスマートフォンを自転車のハンドルに付けている人も多く見かけるようになりました。
その理由としてスマートフォンのアプリにはたくさんの種類の自転車系のフィットネスアプリがあります。代表的なものとしてSTRAVAやTRAININGPEAKS、Runtastic Road Bikeなどが挙げられます
そのいずれもが速度や走行距離を計測できますし、スマートフォンに内臓されているGPSを利用して走行ルートも勾配を含めて正確に記録することができます。心拍計やケイデンス計を用いればそれらの情報も記録することができます。
サイクルコンピューターで得られる情報のほとんどはスマートフォンアプリでも得られますから、わざわざサイクルコンピューターを購入しなくても、スマートフォンアプリでも充分と言えるかもしれません。
実際問題でスマートフォンアプリでサイクリング情報を得られるようになってからは、それまでの高性能サイクルコンピューターの主要機能だったGPSなどは一気に陳腐化してしまいました。
GPS機能の備わったサイクルコンピューターと言えばGARMINがその代名詞的なメーカーでしたが、方向転換を余儀なくされて、最近はサイクルコンピューターよりもスマートウォッチの方に注力している感じがあります。
スマートフォンさえあればGPSを搭載した高価なサイクルコンピューターを買う必要はもう無いと言えるかもしれません。
視認性の良さとバッテリーの持続時間こそがサイクルコンピューターの存在価値になる
スマートフォンのサイクリングアプリがサイクルコンピューターの代わりになるかどうかです。
走行記録を保存したり、データを分析したりするのは圧倒的にスマートフォンの方が優れています。しかしスマートフォンのが全てにおいてサイクルコンピューターよりも優れているかと言えばそうではありません。
機能的なところでは圧倒的にスマートフォンアプリの方が優れているのは間違いないですが、スマートフォンはモニターを常時点灯させたりするのはバッテリーの関係もあって苦手なところです。日中の太陽光の下での視認性を考えてもスマートフォンよりもサイクルコンピューターの方が優れていると言えるでしょう。
なので、ケイデンスや心拍数などリアルタイムで計測したい情報を見るためには、今現在でもスマートフォンよりもサイクルコンピューターの方が良いと言えます。
なのでスマートフォンアプリはあくまで走行記録を保存したり、後から走行状態を確認するものとして使用して、走行中のモニターとしてサイクルコンピューターを使用するというのがベストだと思います。
逆に言えば、モニターとしての強みこそがサイクルコンピューターの存在価値なので、モニターとして使用できなくなればもう既に役目を終えて過去のものになってしまうでしょう。
最近のサイクルコンピューター事情とおすすめのサイクルコンピュータ
アップルウォッチ(スマートウォッチ)が最強のサイクルコンピューター
上にも書いたように、最近のサイクルコンピューター事情は、スマートフォンのサイクリングアプリの台頭で、以前に比べるとサイクルコンピューターの存在価値が薄くなっているのが実際のところです。
スマートフォンアプリを使用すれば走行録は自動的に記録されますし、それぞれのデータもグラフ化して分かりやすく表示してくれるので、サイクルコンピューターはリアルタイムで確認したい心拍数やケイデンスを確認するためのモニターというようなポジションになっています。
数年前まではサイクルコンピューターのハイエンドメーカーとしてのイメージが強かったGARMIN(GARMIN)などがサイクルコンピューターからスマートウォッチにシフトしていますし、POLAR(ポラール)などはケイデンスセンサーなどを残して、サイクルコンピューターはやめてメインをスマートウォッチに入れ替えてしまいました。もうサイクルコンピューターは徐々に時代遅れのアイテムになりつつあると考えることができます。
サイクルコンピューターの存在価値でもあるモニターでさえも、APPLEのアップルウォッチに代表されるスマートウォッチによって、その役割を徐々に奪われようとしているのです。
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サイクルコンピューターは自転車専用品であるのに対して、スマートウォッチは、自転車以外のフィットネスで使用できるというというのが大きなメリットです。僕自身もアップルウォッチを使用していますが、走行中に速度や心拍数を確認するのは腕に時計をした状態でも確認することができますし、不便に感じることもあまりありません。すごく便利に使えるというのが実際のところです。
各サイクルコンピューターメーカーもナビなどいろいろな機能を載せて便利にしようとしていますが「それってスマートフォンのアプリで出来るよね」ということばかりで新製品が出たとしても全く魅力を感じるようなものが無くなっています。
事実、僕はアップルウォッチを使用するようになってから、サイクルコンピューターの必要性を感じなくなったのでサイクルコンピューターを使うのをやめてしまったほどです。
アップルウォッチは常に腕に着用している状態なので、サイクルコンピューターのように、取り外して持ち歩く必要もないですから持ち歩くものが一つ減らせるというのも大きなメリットです。
アップルウォッチをサイクルコンピューターの代わりに使用してみた感想については下記の記事でまとめていますので参考にしてください。
サイクルコンピューターにこだわるならスマートフォンと連携できるモデルがおすすめ
長々とサイクルコンピューターについて書いてきましたが、僕としては高価なサイクルコンピューターを買うくらいであれば、スマートウォッチを購入した方が幸せになれるという結論です。
しかしながら、現状ではまだまだモニターとしてのサイクルコンピューターは優秀な部分もあるので、サイクルコンピューターにこだわりたい人はせめてスマートフォンと連携できるサイクルコンピューターを選ぶことをおすすめします。
要するに旧型のサイクルコンピューターは、情報収集をサイクルコンピューター自体でおこなっていましたが、スマートフォン連携のサイクルコンピューターは、情報収集や処理の面はスマートフォンにお任せして、スマートフォンで得られた情報を表示させるモニターとしての役割に徹したサイクルコンピューターが登場しています。
その先駆けとなったのが、キャットアイのサイクルコンピューターであるスマートコンピューターと呼ばれるPADORONE SMART+やアベントゥーラはスマートフォンとの連携を意識した新しいコンセプトのサイクルコンピューターで、次世代感があり非常に良いと思います。
PADORONE SMART+はキャットアイのサイクルコンピューターの中ではハイエンドモデルの一つですが実売価格で12,000円程度で極端に高いものではありませんし、大画面なのでモニターとしてはかなり見やすくなると思います。
GARMINやその他のメーカーでも魅力的なモデルがありますが、基本的に価格が高いですし、サイクルコンピューターに3万円以上のお金を払うのであれば、サイクリング以外の目的でも使用できるスマートウォッチを購入した方が良いと思います。
心拍数やケイデンスを表示させるためにはセンサーが必要ですが、アップルウォッチやガーミンなどのスマートウォッチを使用すれば心拍数を得られて表示させることもできますし中華メーカーであれば数千円で購入できます。ケイデンス計も中華メーカーから安いものが出ているので充分活用できると思います。
キャットアイ(CAT EYE) サイクルコンピューター PADRONE SMART スピード+ケイデンスキット CC-PA500B スピ...
LEZYNE(レザイン)などもサイクルコンピューター後発ながらGPSサイクルコンピューターで頑張っていましたが、モニター機能に徹したMEGA XL GPSやMEGA C GPSモデルがメインにするようです。
【日本正規品】 LEZYNE(レザイン)サイクルコンピューター メガカラーGPS サイクルコンピュータ 日本語対応 ...
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以上、おすすめサイクルコンピューターと現状のサイクルコンピューター事情を踏まえて購入の際に検討すべきポイントについてのまとめでした。