クロスバイクで車道を走っていると、色々な場所で色のついた道路(カラー舗装)があることに気が付きました。
例えば、青く塗られた道路は、自転車専用レーンと呼ばれる普通自転車専用通行帯だということは自転車に乗っている人なら誰でも知っていると思います。
しかし、青く塗られた道路の他にも、緑色や赤色に塗られた道路もあり、「おや?あの道路の色の意味は何だろう?」と疑問に思った次第です。
そこで、カラー舗装された色のついた道路の意味について調べてみました。
青色にカラー舗装された道路
基本的には普通自転車専用通行帯
上記の写真で青くカラー舗装された部分は、普通自転車専用通行帯と呼ばれる自転車専用の道路となります。
普通自転車専用通行帯には、路面に「自転車専用」と書かれていたり「自転車専用」の道路交通標識が立てられています。
そして普通自転車専用通行帯は文字通り自転車しか通行できない道です。
青いカラー舗装の道路は普通自転車専用通行帯とは限らない
しかし、青くカラー舗装された道路でも、実は普通自転車専用通行帯と道路に書かれていない、または「自転車専用」を示す道路交通標識が無い場所では、たとえ道路が青くカラー舗装されていたとしても、自転車専用道路というわけではありません。
例えば、上記のストリートビューは、愛知県名古屋市の交差点付近の道路ですが、道路全体が青いペイントになっています(だいぶ掠れていますが)。
第二レーンまで青くカラー舗装されているのが確認できると思いますが、当然これは自転車専用レーンではありません。
自動車ドライバーへの注意喚起のためのカラー舗装
この場合は、自動車が左折専用レーンを認識しやすくするために青いカラー舗装で色分けしているものと思われます。
このように、何らかの注意喚起のために青いカラー舗装がされている場合も多々あるようです。
しかも、これが青色に限ったわけではなく、その他の色でペイントされている場合も、同じような注意喚起を目的としている場所もあるようです。
赤色(赤茶)にカラー舗装された道路
交差点付近や、カーブ付近でよく見かけるのが赤色(赤茶)ににカラー舗装された道路です。
赤は警告色や禁止色でもあるため、徐行や減速を促したり、前方に注意すべき場所があることを知らせたりする目的があるようです。
交差点付近の駐車や停車は、渋滞や事故の原因にもなるため、駐停車禁止区域を判りやすくする目的で赤くカラー舗装されているようです。
緑色にカラー舗装された道路
緑にカラー舗装された道路もよく見かけます。
緑色のカラー舗装は、小学校の近くや住宅街でよく見かけますが、歩道の無い道路で路側帯の存在を判りやすくして、歩行者を保護する目的があるようです。
緑色が安全色ということもあり、比較的統一されている印象がありますが、青色や赤色でカラー舗装されている例もあるようです。
上記は愛知県名古屋市の、とある交差点のストリートビューですが、自転車横断帯を何故か緑色にカラー舗装しています。
カラー舗装された道路の意味やルールにつていのまとめ
普通自転車専用通行帯など統一されたルールに従ってカラー化されている場所もありますが、全体としては信号のような青は進め、黄色は注意、赤は停まれ的な明確なルールが存在しているわけではないようです。
そのため、同じ目的でカラー舗装しているにも関わらず、違った色でカラー舗装されていたりして混乱を招くという問題も出てきていると思われます。
道路をカラー化する理由は、主に自動車を運転するドライバーに対しての注意喚起が目的で、自転車通行帯と自動車が走る区分を明確にしたり、危険箇所を判りやすくする等の効果が見込まれています。
例えば、新潟市の路面カラー化による交通安全対策のページを見ると下記のようなことが書かれています。
地元や警察との協議により色を決めて路肩部を着色しています。
他にも路面を別の色で着色している箇所がありますが、景観の考慮や地元等との協議により決定していることがあります。
要するに、自治体それぞれが交通安全対策としてカラー舗装をしたりするようですが、何色にするかは各自治体などの判断の上で決めているようです。
つまり、青信号や赤信号などのように、道路交通法で統一されたルールはないために、同じ目的でも違った色のカラー舗装になってしまうというようなことになっているようです。
意外過ぎると言うか「そんなんで良いのか?」と驚いてしまいました。
カラー舗装で色がついた道路を見かけるようになったのはそれほど昔ではないような気がするので、カラー舗装化出来る技術が最近確立されたもので法律が追いついていないのかもしれませんね。
いずれにしても、カラー舗装で道路を色分けして注意喚起するのは効果的なようで、全国規模でカラー舗装化は急速に広がっているようです。
また、色々な色がルール無しに使用されることで混乱など別の問題を招くことも懸念されていて、ルールを統一しましょうという動きも出ているようです。
ルールを決めればより明確に走行区分やルールを理解できるようになると思うので、しっかりとルールを決めて運用されるようになれば良いなと思います。
以上、カラー舗装で色のついた道路の意味やルールについてでした。
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