クロスバイクで「ロードバイクのようにもっと速く走りたい」と考えた時に思い浮かぶのは、クロスバイクのパーツを交換してチューンナップする方法です。
このブログに辿り着く人の多くは、クロスバイクの改造カスタマイズに興味のある人かと思うので、一度は考えたことがあるものと思います。
しかし、「クロスバイクを改造カスタマイズをしよう」と考えても、自転車に詳しい人や自転車屋さんに相談すると、かなりの確率で「そんな無駄なことはやめて素直にロードバイクを買った方が良い」というようなアドバイスを頂くことになります。
自身のクロスバイクを弄り倒している僕ですら、もしも同じような相談が来たとすると、きっと「ロードバイクのように速く走りたい」とか「ロードバイクのように改造したい」というのがカスタマイズの目的なら「素直にロードバイクを買った方が良い」と答えてしまうかもしれません(笑)。
クロスバイクを改造カスタマイズしようとすると「改造カスタマイズは無駄だからロードバイクを買った方が良い」などと反対されてしまうのそ理由について解説してみます。
クロスバイクをカスタマイズしてもロードバイクにはならないから反対される
クロスバイクをどんなにカスタマイズしてもロードバイクにはならない
クロスバイクを「ロードバイクのようにするために改造カスタマイズしたい」と考える人は多いでしょう。
そのようなことを考える人の多くは、「ロードバイクのようなスポーティーな走りを追求したい」と考えるからだと思います。
かく言う僕もその中の一人で、クロスバイクに最初から装備されていた安物パーツを1つ1つなるべく高いスペックのパーツに交換して、ロードバイク寄りの性能になるように改造カスタマイズを繰り返してきました。
しかし、クロスバイクをいくら改造カスタマイズして弄り倒しても、ロードバイクにはなりません。
クロスバイクを改造カスタマイズして、ロードバイクのようにしたいと考えている人は、まず最初にこのことを理解しておく必要があります。
まずはそのことを十分理解した上で作業を進めるべきなのです。
クロスバイクとロードバイクは、同じスポーツバイクという括りにまとめられていたりしますが、根本的に全く違う自転車(フレーム)なので、クロスバイクにロードバイク用のパーツを取り付けたところで、クロスバイクがロードバイクになるわけではないのです。
クロスバイクとロードバイクでは全く違う自転車なのでクロスバイクはロードバイクにはならない
クロスバイクにロードバイク用のパーツを組み込んでいけば、最終的にはロードバイクのようなクロスバイクは出来上がりますが、ロードバイクにすることはできません。
極端な例を挙げれば、ロードバイクに装備されているパーツを、そのままそっくりクロスバイクに載せ替えたとしても、クロスバイクはロードバイクにはならないのです。
要するに、クロスバイクとロードバイクの根本的な違いはフレームにあるため、クロスバイクはどれだけ弄ってもクロスバイクなのです。
なので、「ロードバイクと同じにしたいと」いう理由で、クロスバイクの改造カスタマイズにお金を注ぎ込むくらいなら、「さっさとロードバイクを買った方が良い」というアドバイスはごくごく当たり前のことなのです。
クロスバイクはクロスバイクの魅力がある
クロスバイクをいくら弄っても、ロードバイクにならないと言うと、ガッカリする人も多いのです。
しかし、勘違いして欲しくないのは、クロスバイクをいくら弄っても、ロードバイクにはならないと言っても、クロスバイクがロードバイクよりも劣っているというわけではありません。
確かに、「速く走る」という点だけを考えれば、クロスバイクはロードバイクより劣っていると言えるかもしれません。
しかし、クロスバイクにはクロスバイクの魅力があります。
ロードバイクには無い、クロスバイクの良さがあるのです。
例えば、気軽に乗れたり、ゆっくりとサイクリングを楽しむポタリング用の自転車と考えれば、ロードバイクよりもクロスバイクの方が優れていると僕は思います。
自転車にはそれぞれ特徴があり、適した乗り方があります。
クロスバイクやロードバイクの特徴の違いや、用途の違いを理解して、用途に応じて乗り分けるというのも、自転車ライフには大切な考え方です。
その違いを理解すれば、それぞれの自転車の魅力のある部分もはっきりと見えるようになってくるはずです。
逆に言えば、クロスバイクをロードバイク寄りに改造カスタマイズするということは、クロスバイク本来の長所を無くしてしまうということでもあります。
これを考えずに、単純にカスタマイズを進めていくと「なんか思ってたのと違う」ということになってしまいます。
なのでもし、クロスバイクにロードバイクのような特徴を求めてカスタマイズしたいtのであれば、クロスバイクの良かった点を全て消してしまうということを知っておかなければいけません。
クロスバイクにはクロスバイクの良さがあるので、クロスバイクをカスタマイズするのではなく、新しくロードバイクを買ったほうが良いと勧めることになるのです。
クロスバイクのカスタマイズにはお金が掛かる
クロスバイクを改造カスタマイズする費用で新しいロードバイクが買える
クロスバイクの改造カスタマイズにはお金がかかります。
改造カスタマイズの取っ掛かりとしては、グリップやペダルあたりが難易度が低くて良いと思いますし、パーツ自体もそれほど高くはないですから比較的お手軽にできる改造カスタマイズです。
グリップやペダル程度の改造カスタマイズでも乗り心地の快適さは変わりますし、自分だけのオリジナル自転車という感じが出ますから、自転車弄りの楽しさを知るには十分だったりします。
なので、僕自身もクロスバイクの改造カスタマイズに興味がある人に対しては「グリップやペダルの交換から初めてみては?」とアドバイスしたりしています。
問題なのは、その楽しさにハマってしまうと「もっともっと改造カスタマイズしたい」という欲求が出てきます。
そうすると、なかなか引き返すタイミングが見つからなくなり、どこまでも改造カスタマイズを繰り返すことになっていくのです。
僕はその典型でもあるわけですが、それほど高級なパーツを選んでいない場合でも、今までにクロスバイクの改造カスタマイズに掛けた費用は、クロスバイク本体の値段の数倍は費やしています。
僕の場合、クロスバイクの改造カスタマイズに注ぎ込んだお金の総額を思うと、40万円クラスのロードバイクくらいは買えてしまうんじゃないかと思います。
パーツだけならまだ大した出費ではないかもしれませんが、改造カスタマイズには、パーツだけでなく工具なども必要になってきますから、トータルで考えると金額は必然的に大きくなるのです。
例えば、僕のクロスバイクにはシマノのロード用コンポーネントである105グレードのパーツをインストールしていますが、実際問題で25万円も出せば、105を装備したカーボンフレームのロードバイクが手に入ります。
つまり、クロスバイクを改造カスタマイズをする費用で同等かそれ以上のスペックのロードバイクも購入できるので、単純にロードバイクの性能を求めるのであれば、ロードバイクを買ってしまった方が近道なのです。
クロスバイクの改造カスタマイズ費用をロードバイクに充てたほうが有益
クロスバイクのESCAPEシリーズなどは完成車価格で10万円以下のクロスバイクですから、最初から装備されている純正パーツは全て安物パーツです。
なので、改造カスタマイズをして取り外した純正パーツを別の何かに流用したいと思えるほどのパーツはありません。
オークションで売り捌いたとしても1,000円ていどにもならないようなパーツなので、取り外してしまえば全てゴミと化します。
このあたりは考え方ですが、クロスバイクは純正パーツのままの状態をキープしておいて、改造カスタマイズに費やす予定のお金をロードバイクを買う資金として考えた方が無駄が少ないのです。
そんなわけで「ロードバイクのような性能が欲しい」という理由でクロスバイクを改造カスタマイズしたいのであれば、「余計な事はせずにロードバイクを買いなさい」という答えになってくるのです。
クロスバイクとロードバイクは二台持ちして乗り分けできる
クロスバイクを改造カスタムするつもりのお金があるなら「ロードバイクを購入する予算にまわした方が良い」というアドバイスを聞いても、なかなか思いとどまることができません。
それは、新しいロードバイクを買ってしまうと「せっかく買ったクロスバイクが無駄になってしまう」と感じてしまうからです。
なので「せっかく買ったクロスバイクを無駄にはしたくない、だけどロードバイクには興味がある」「だったらクロスバイクを改造してロードバイクのようにしてしまえばいいじゃないか!そうすればクロスバイクを無駄にしなくて済む」という考え方が合理的なように思えます。
しかし、クロスバイクを買った後にロードバイクを買ってもクロスバイクが無駄になるということは実はあまりありません。
何故ならば、クロスバイクとロードバイクは全く用途の違う乗り物だからです。
10万円程度の入門機と呼ばれるレベルのロードバイクだとクロスバイクとの性能や用途の差は少ないかもしれませんが、20万円クラスのそこそこグレードのロードバイクになると、クロスバイクとの差をハッキリと感じられるはずです。
クロスバイクは街乗り用途でロードバイクはガチ乗り用途
クロスバイクとロードバイクとでは、自転車としてのそもそもの用途もスペックも異なります。
クロスバイクは日常使いで街乗りやちょっとそこまでの気軽なサイクリングで使用するのに最適な自転車ですが、本格的なロードバイクは、サイクルジャージを着込んでストイックに走り続けるような用途に適した自転車です。
実際問題でロードバイクにきちんと乗ろうと思うと、実は気軽な乗り物ではありません。
服装はサイクルジャージの方が快適になりますし、ヘルメットやグローブ、ビンディングシューズなど、より快適に走るためには、乗車する前にいろいろと準備が必要になり、「よし今日はとことん乗るぞ!」という感じで気合を入れて乗るような乗り物で、どんどん気軽な乗り物ではなくなってくるのです。
本格的なロードバイクになればなるほど、ジーンズにサンダル履き、みたいな気軽な服装で自転車に乗るなんてことは考えられなくなってくるわけです。
それに対してクロスバイクは気軽に乗り回せます。
一般自転車や、シティサイクルの延長で乗ることが出来るので、ジーンズにサンダルでも違和感はありません。
コンビ二にだって気軽に立ち寄れます。
クロスバイクであれば近所をフラフラ散歩するノリでサイクリングを楽しめるのです。
ところが、クロスバイクの改造カスタマイズを重ねていくと、クロスバイクの最大のメリットである気軽さがなくなってきます。
クロスバイクであっても、乗ろうと思うとそれなりの服装と装備が必要になってくるのです。
結果として、改造カスタマイズしたクロスバイクはロードバイクとの用途の差別化がしづらくなってしまういます。
かと言ってロードバイクにはならないので、自転車としてとても中途半端なポジションになってしまうのです。
カスタマイズしたクロスバイクを元に戻す人も多い
ロードバイクを購入した後に、改造カスタマイズしたクロスバイクを元の仕様に戻すというようなケースも多いです。
これは、クロスバイクとロードバイクの用途を明確に分けたいからだと思われます。
なので、クロスバイクを買ったにも関わらず、ロードバイクが欲しくなった場合は、クロスバイクを改造カスタマイズしてロードバイク寄りにしようとするのではなく、素直にロードバイクを購入した方が、いろいろと無駄が少なく合理的になるというわけです。
最初にクロスバイクを買ってみて「やっぱりロードバイクが欲しい」と思っても、クロスバイクは処分せずにロードバイクを追加で購入するのがベストな選択です。
つまりは、クロスバイクとロードバイクの二台持ちにになるわけですが、用途も正確も異なる乗り物なのでそれで良いのです。
本格的に自転車で遠出したい場合はロードバイク、ちょっとお気軽ポタリングにはクロスバイクなどと、用途に応じて乗り分けられるので、けして無駄になることはありません。
実際問題でクロスバイクとロードバイクの二台持ちをしている方は沢山居ます。
要するに、それぞれの自転車の特徴や得手不得手を理解すれば、しっかりと乗り分けができるのです。
自転車を理解する人ほど反対する
クロスバイクのカスタマイズも度が過ぎると、クロスバイクをもっと本格的なロードバイクのようにしたくて、DURA-ACEやULTEGRAなどの本格的なロード用コンポーネントを装備させたいと思ったりもします。
そこで自転車屋さんに相談すると「無駄だからやめておいた方が良い」などと言われて反対されてしまいます。
「俺の金なんだから好きに遣わせろや」と腹立たしく思ってしまうかもしれませんが、前述してきたように、いくらクロスバイクに本格的なコンポーネントを装備させたとしても、クロスバイクはクロスバイクであり、ロードバイクにすることはできません。
なので、クロスバイクをロードバイクのようにしたくてお金を注ぎ込むなんてことは愚の骨頂なのです。
それをよく理解しているからこそ、自転車屋さんは反対するのです。
繰り返しますが、クロスバイクはどこまで行ってもクロスバイクなのです。
自転車のことをよく理解した人の視点から、クロスバイクをロードバイク寄りに改造カスタマイズしていくことは、クロスバイクの最大の利点でもある気軽さを削ぎ落としているようなものなのです。
つまり、改造カスタマイズする度に、クロスバイクらしさを消しているのです。
クロスバイクの改造カスタマイズはロードバイクのお下がりパーツでやるのが良い
スポーツバイクの改造カスタマイズと言えば、クロスバイクを弄り倒すことをイメージする人が多いと思いますが、カスタマイズ自体はロードバイクでも勿論できます。
しかしながらロードバイクの場合は、吊るしの完成車を買わない限りは、普通は自分の好きなパーツを組み合わせて購入することが多いので、クロスバイクほど改造カスタマイズを行なうことはあまりないと思われます。
要するに、最初から欲しいパーツで組み上げるので、その時点で一つの理想形の自転車が完成してしまうので、クロスバイクほど改造カスタマイズする必要がないのです。
とは言いつつも、何か新しいパーツの新製品が出たりすると、パーツをグレードアップさせたりして自分好みの自転車に改造カスタマイズしたくなることもあります。
新しいパーツに交換すると、それまで使用していたパーツが余ることになります。
そこで、不要になったパーツを再利用する先として、クロスバイクへ移し替える、というのが、おそらく一般的で最も無駄が無いと思われます。
例えば、最初に購入したロードバイクのコンポーネントがTiagraだったのを、DURA-ACEなどに交換します。 そこで、余ったTiagraのパーツをクロスバイクへ移植、などというのはよくあるお話です。
クロスバイクとロードバイクの二台持ちをしていると、大抵の場合、ロードバイクの方がメイン機になり、装備しているパーツ類もロードバイクの方が高級だったり性能が高いことが殆どですから、ロードバイクの余ったパーツはクロスバイクで再利用するというのは、ごく当たり前の流れなのです。
なので、ロードバイクが欲しければ、クロスバイクをひたすら改造カスタマイズしていくのではなく、さっさとロードバイクを購入して二台持ちにして、余ったパーツでクロスバイクを改造カスタマイズしていけば良いのです。
クロスバイクの改造カスタマイズの是非のまとめ
クロスバイクを入門用として購入し、次第にスポーツバイクの楽しさが理解出来るようになると「もっと速く走りたい」「もっと快適に乗りたい」と考えるようになります。
しかし、速く走るためにはクロスバイクよりもロードバイクの方が適していますから、どんなにクロスバイクで速く走ろうとしても、そのままではロードバイクのように速く走ることができません。
結果として、ロードバイクが欲しくなります。
この「クロスバイクを購入したあとにロードバイクが欲しくなる」というのは多くの人が経験することで、俗にロードバイク欲しい病などとも言われたりします。
思い切りの良い人は、早々にクロスバイクに見切りをつけて、新しくロードバイクを購入したりします。
しかし、多くの人は、せっかく買ったクロスバイクもまともに乗らないうちに、すぐにロードバイクを買うなどということはなかなか出来ることではありません。
そこでクロスバイクの改造カスタマイズをして「少しでもロードバイクのように速く快適に走りたい」と考えたりするわけですが、そこが悪魔の入り口でもあるわけですね。
クロスバイクの改造カスタマイズをクリカしている僕もそうです。
僕自身の自転車ライフは、クロスバイクの改造カスタマイズ無しでは語れませんが、「ロードバイク的な性能をクロスバイクに求めて改造カスタマイズするのであれば、さっさとロードバイクを買った方が良い」という意見に賛成です。
ロードバイクに乗りたいのであれば、ロードバイクを手に入れるしか目的は叶えられません。
それだけじゃない自転車ライフ
最初からベストな選択はできない
「クロスバイクをロードバイクのように改造カスタマイズしたい」と自転車屋さんなどに相談すると「やめておきなさい」「素直にロードバイクを買いなさい」と言われる理由についてまとめてみましたが、僕がこの結論に辿り着いたのは、クロスバイクにある程度の期間乗ってみて分かったことがあるからです。
なので、それが全ての答えというわけではありません。
例えば、僕がクロスバイクを購入した後にロードバイクが欲しくなって、誰かの忠告に従ってクロスバイク改造カスタマイズをせずにロードバイクを買ったとします。しかし、その時点で僕が出せるロードバイクの予算は15万円あたりが上限だと思います。
要するに、自転車初心者の段階では、まだ自転車の理解が浅い段階ですから、自転車に対して大きなお金を出せるほどの価値観を持てないのです。
そしてその15万円の予算でロードバイクを選んでるうちに予算をオーバーして20万円前後のロードバイクを手に入れることになると思います。
その価格帯で考えられるスペックは、カーボンフレームで105とTiagraの混合コンポーネントになるでしょう。
ホイールはロード用ホイールの最低ラインのWH-RS100あたりになると思います。
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初心者にしてはかなり頑張ったロードバイクになると思います。
しかし、いろいろとロードバイクのことを理解できるようになり、自転車の魅力も分かるようになると、コンポーネントをULTEGRAやDURA-ACEにしたくなったり、もっと良いホイールやフレームにしたくなったりで、結局アップグレードするために改造カスタマイズしてしまうのです。
つまり、クロスバイクやロードバイクに関しての理解が浅いうちや、自分がどのような自転車の乗り方をするのかがハッキリとしないうちは、どの道「完璧な判断をするのは無理な話」です。
結局、改造カスタマイズの次元が違うだけで、改造カスタマイズがしたくなって、新しいパーツに交換するなどで、クロスバイクと同じ道を辿ることになるのです。
僕自身、今はコンポーネントの種類や自分の乗り方や求める走りに適した装備が何であるかを、ある程度判断できるようになっている思うので、このような冷静な判断ができるわけですが、クロスバイクに乗り始めて間もない人がそんな選択や判断ができるわけがないのです。
それを考えれば、本気のロードバイク選びで失敗しないための下地作りとして、クロスバイクの改造カスタマイズして得た知識や経験は確実に役に立つものと思いますし、それはそれで価値があることだと思います。
改造カスタマイズも自転車の楽しみ方のひとつ
僕は自転車の改造カスタマイズやメンテナンスなどの自転車弄りが好きです。
自転車に乗る時間よりも、自転車を弄る時間の方が長かったりもします。
自転車に乗る時間よりも、自転車弄りの方がメインになってきたりすると、その状態を揶揄して「盆栽」などと言ったりしますし、人によっては「自転車は乗ってナンボ!」という考え方の方もいて、自転車が盆栽状態になっていることに対して「無駄」などと厳しい意見をいただくこともあります。
しかし、自転車に乗ることが自転車の楽しみであるのと同じように、自転車弄りもまた自転車の楽しみ方の一つですし、自転車ライフの在り方として一つの正解だと個人的には思っています。
例えば、プロのロードレーサーの方々は「乗ってナンボ!」の世界の頂点に位置する人達だと思いますが、その方々が乗っている自転車をメンテナンスしたりしている方々は「弄ってナンボ!」の世界の頂点に位置する人達だと思うのです。
要するに、走る部門でプロがいれば、メンテナンスやカスタムする部門でもプロがいるわけです。
ましてや趣味の世界ですから「走ってナンボ!」の狭い枠の中に限定されないで、いろんな楽しみ方があって然るべきでしょう。
そんなわけで、人に何と言われようと「クロスバイクの改造カスタマイズをしたい」と思うのであればやってみれば良いと思います。
自転車を弄ることで、いろいろと自転車について知る事も増えてきますし、知れば知るほど楽しいものになってきます。
けして答えは一つではないのです。
その辺りの楽しさを考えれば、改造カスタマイズすること事態は無駄ではないどころか、その楽しみはプライスレスなわけです。
いくらクロスバイクの改造カスタマイズでロードバイクが買えるくらいの費用がかかろうと、安いものだと思います。
まとめのまとめ
クロスバイクの改造カスタマイズに対して、否定的な考えを持っている方々も沢山いらっしゃいます。
そして、その方々の考え方も理解するところで、それはそれで、すごくもっともな意見だと思います。
また「素人が弄った自転車は危ない」という意見もあります。
確かにそうかもしれません。
実際に僕自身が初めてブレーキ回りを弄った際には、自分の自転車に自分で乗るのが怖かったものです(苦笑)。
しかし、その自転車に乗るのは自分自身なわけですから、改造カスタマイズする前には念入りに調べたり、勉強するので、必然的に自転車にも詳しくなってきます。
自分で自転車をメンテナンスしたりするようになると、安全に関する意識も自然と高くなるのです。
だからやっぱり人に何と言われようと、クロスバイクの改造カスタマイズは「一通りやっておいて良かったな」と感じることが多いです。
人にはいろいろな考え方がありますし、目的としていることも異なります。
「無駄が無いから正しい」だとか、「遠回りだから間違っている」などと決められるものではないので、人の意見は大切にしつつ、最終的には「自分が一体何をしたいのか?」というところにこだわった判断をするのが良いのではないかと思います。
● 楽しむこと
● 安全に気をつけること
● ルールを守ること
この3つを忘れない自転車ライフであれば、それで良しじゃないでしょうか。と僕は思います。