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カスタマイズ 自転車のこといろいろ

走行距離でクロスバイクの最適なカスタマイズを考える

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クロスバイクの最適な改造とカスタマイズを考える

自転車は用途で使い分けるものです。

例えばロードバイクはスピードを出したり、長距離を楽に走るのに適していますし、マウンテンバイクは荒れ地を走るのに適しています。

ロードバイクとマウンテンバイクの中間であるクロスバイクは、ロードバイクとクロスバイクの良いところ取りをした便利な自転車というポジションです。

他にも、タイムトライアルバイクやシクロクロスなど最近では自転車のジャンルも細分化されてきていて、それぞれの用途に最適なスペックの自転車になっています。

クロスバイクを改造カスタマイズも考え方は同じで、自分が目指す用途に適したチューンナップをしていくことが大切なので、そのためには用途を意識する必要があります。

自分が「どういう風に自転車を乗りたいか」あるいは「どんな場所を走りたいのか」によって、適した改造カスタマイズも違ってくるからです。

思いつくまま闇雲に改造カスタマイズをしてしまうと、最終的にはなんだかよく解らない自転車に仕上がってしまうのです。

そこで、クロスバイクを自分の目的に適った自転車にするために、走行する距離別に最適な改造カスタマイズをする方法について考えてみたいと思います。

近距離(5km以内)用で最適なクロスバイクのカスタマイズ

近距離(5km以内)の用途で最適なクロスバイクの改造カスタマイズ

日常生活の自転車用途で乗るならノーマル推奨

クロスバイクをママチャリやシティサイクルの代わりにして、近所をブラブラ〜5km程度の距離を走るのがメインであれば、何も弄らずにノーマルのまま乗り続けるのが一番良いと思います。

もちろん駐輪する際に便利なようにスタンドも装備しておいた方が絶対に便利です。

逆に言うなら、5km以下の距離を走るなら、普通の自転車よりも高価なクロスバイクなどのスポーツバイクでなくても良いと思える距離なので、一般的に販売されているシティサイクルやママチャリを購入する、あるいは、同じようなスペックの自転車にするのがベストな選択と言えると思います。

タイヤを太くしてみよう

シティサイクルやママチャリと同じレベルで乗ることを考えれば、クロスバイクに標準で装備されている700C/28Cというタイヤは少し細いかもしれません。

最近は700C/30Cが標準になってきている感じもあるので、あまり気にする必要はなくなりましたが、可能であれば、もう一回り太めの700C/32Cのタイヤに換えたほうが良いでしょう。

タイヤが太くなれば、段差があっても気にせずに走ることができるようになりますし、パンクのリスクも低くなります。

より荒地に強いブロックタイヤを選択するのも良いかもしれません。

空気量も増え、空気圧も下がるので、空気を入れる頻度も細いタイヤよりは少なくて済むので日頃のメンテナンスが楽になるというメリットもあります。

5km~10km用で最適なクロスバイクの改造カスタマイズ

5km~10km用で最適なクロスバイクの改造カスタマイズ

5km~10kmはクロスバイク従来の適正距離

一般的に売られていいるクロスバイクは、5km~10kmくらいの距離を快適に走ることを想定して作られた自転車だと思います。

なので無改造でも市街地で5km~10kmくらいの距離を乗るには、ものすごく走りやすく便利な自転車なので、特に改造カスタマイズをしなくても快適に走れるはずです。

クロスバイクの最大の長所は「気軽に乗れて、そこそこ速い」そしてシティサイクルやママチャリで走るには「ちょっと遠く感じる距離を快適に走ることができる」という部分なので、下手にカスタマイズしてしまうと、その良さが消えてしまう可能性もあります。

もし、5km~10kmを走るのが基本であれば、改造カスタマイズをする必要は特になく、ノーマルのままの方が何かと取り回しもよく調子が良いはずです。

10km~30kmを走るのに最適なクロスバイクの改造カスタマイズ

10km~30kmを走るのに最適なクロスバイクの改造カスタマイズ

クロスバイクを改造カスタマイズして快適に走りたくなる距離

クロスバイクの場合、15km以上の距離を走るようになると「ちょっとそこまで」というようなお気軽な感覚ではなく「ちゃんと走ろうかな」と、ある程度気合を入れて走るような距離になると思います。

10km~30kmを走るとなると、短距離では気にならなかったギアの繋がりの悪さによる変速時の衝撃や、安物のコンポーネントにありがちなシフトチェンジする際のガッチャン、ガッチャンというモッサリした動作など、短距離で走行していた時には気が付かなかった足りない部分が気になるようになってきます。

それらの気になる問題を解決していくのが、クロスバイクをより最適な自転車に改造カスタマイズするポイントでもあります。

グリップはコンフォートタイプがおすすめ

走行距離が長くなると、手が疲れてしまうったり、擦れて痛くなることもあるので、快適に走るためにはグリップをコンフォートタイプの定番グリップであるエルゴングリップにするだけでも快適になり、疲れづらくなります。

コンフォートタイプと呼ばれるグリップは幅広いグリップなので、しっかりとグリップを握らず、手のひらをグリップに乗せる感じでも安定して走ることができますし、持ち方を変えるなどの多少のアレンジも効かせられるようになり、手の疲労感が大きく変わってきます。

また、グリップを変える改造カスタマイズは非常に簡単ですし、価格も安く、初心者がクロスバイクの改造カスタマイズを行う入り口としてもおすすめです。

クロスバイクのグリップを交換するカスタマイズをおすすめする理由

コンポーネントの交換

10km~30km程度の距離であれば、クロスバイクの標準的なコンポーネントでも特に問題に感じる部分は少ないと思います。

クロスバイクには8速のコンポーネントが装備されていることが普通ですが、ギアの数的にも必要十分な感じです。

しかし、個人的には変速時の衝撃などが気になるので、ギアとギアとの繋がりを良くする(ギアの歯数の差を小さくして滑らかなギアチェンジ)改造カスタマイズを考えた方が良いと思います。

せっかくなら10速化・11速化を考えよう

せっかくコンポーネントを交換するのであれば、10速化や11速化を考えたいところです。

グレード的にはTiagraや105あたりがベストです。

コンポーネントは自転車の心臓部分でもあるので、コンポーネントを交換すればクロスバイクも全く違った走りをする自転車に生まれ変わるはずです。

クロスバイクからロードバイクに乗り換えるのも一つの方法

コンポーネントの交換ともなると、パーツや交換作業などで費用もそこそこ必要になってくるため、クロスバイクの改造を諦めて「新しいロードバイクを買う」という選択肢も出てきます。

実際問題でこのあたりの距離がクロスバイクかロードバイクを選ぶための分岐点的なところになり、ロードバイクに乗り換えるか、あくまでクロスバイクにこだわり、コンポーネントのグレードを上げてまでもクロスバイクに乗り続けるという二択になります。

30km~50kmを走るためのクロスバイクの最適な改造カスタマイズ

30km~50kmを走るためのクロスバイクの最適な改造カスタマイズ

クロスバイクよりもロードバイクが適正な距離

30km~50kmになってくると、純正のクロスバイクのままだと少々しんどいと感じるような距離になります。

のんびりブラブラ走るよりも、キビキビ走った方が楽に感じる距離になるので、30km~50kmを常に走るのであればコンポーネントやホイール等はロードバイク仕様にしていくのが正しい改造カスタマイズになります

逆に言えば、30km~50kmくらいの距離を頻繁に走るようであれば、クロスバイクよりもロードバイクを買ってしまった方が快適とも言えるでしょう。

ホイールを変えてしまおう

30km~50kmくらいの距離をクロスバイクで走るのであれば、純正のパーツではやはりどこか無理が出ると思います。

なので、コンポーネントを上位グレードに交換したり、グリップを変更するのは必須とも言えます。

さらには6万円以上ののホイールも視野に入れた方が良いでしょう。

ホイールはコンポーネントと同じくらい自転車の走行性能を左右するパーツなので、長距離を速く走るためには、絶対に交換したほうが良いパーツになります。

上を見れば数十万円もするような高級なホイールもありますが、クロスバイクの場合は3万円〜10万円程度を目処にホイールを選んだ方がフレームの性能とのバランスも良いと思いますし、必要十分な性能は得られるものと思います。

クロスバイクに装備する代表的なホイールとしては、シマノ RRS700かシマノ RRS500、Fulcrum Racing5、Fulcrum Racing3、またはカンパニョーロのZondaあたりが同価格帯で定番です。

最近ではICANに代表されるような中華カーボンホイールも安くて性能が良いものが多いので、検討してみる価値はあるでしょう。

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ホイール交換を激しくおすすめする理由|ロードバイク・クロスバイク

ハンドルを換えてしまおう

クロスバイクのフラットバーハンドルをブルホーンやドロップハンドルに変えてしまうというのも有効だと思います。

というのもクロスバイクの標準的なフラットバーの場合、ハンドルを持つ手の向きが固定されてしまいます。

一方、ブルホーンやドロップハンドルの場合は、手や腕が疲れた時に持ち手の位置を変更できます。

短距離では全く気にならなくても、長距離の場合はジワジワとダメージや疲れが蓄積されていきます。

なので、持ち手の位置や向きを変えられるブルホーンハンドルやドロップハンドルの方が圧倒的に楽になるのです。

ただし、ハンドルの交換作業はシフトレバーやブレーキレバーなどのワイヤー系も弄ることになるので、初心者にとっては少しハードルが高い改造カスタマイズになります。

ですので、初心者はいきなりハンドルを交換するのではなく、グリップを交換するのと同じ感じで導入できるバーエンドバーをおすすめしたいと思います。

バーエンドバーはその名の通り、フラットバーのエンド部分(バーエンド)、つまりはハンドルの両端に取り付けるパーツで、擬似的にブルホーンバーのようなコの字型のハンドルにすることができるグリップです。

バーエンドバーを使用すれば、ブルホーンバーにした時の感じが擬似的に確認できるので、実際に乗ってみて乗り心地が分かった後で、さらに改造カスタマイズを進めるかどうかを検討するのが良いと思います。

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クロスバイクにバーエンドバーをお勧めする理由

50km〜の用途で最適なクロスバイクの改造カスタマイズ

50km〜の用途で最適なクロスバイクの改造カスタマイズ

ロードバイクに乗っている人からすると「長距離は100kmから!」とツッコミを頂くかとは思いますが、クロスバイクの場合は50km以上から長距離扱いしても良いのではと思います。

クロスバイクでも100km程度であれば走ってしまう人ももちろんいますが、一般的なところで、50km以上の距離だとクロスバイクよりもロードバイクを選択する人がきっと多くなるのではないでしょうか。

つまりはそういう距離ですからクロスバイクの改造カスタマイズに関しても、よりロードバイク寄り、そして長距離仕様へ改造カスタマイズしていくことになります

ビンディングペダル

より快適に走れるようにするためにコンポーネントやハンドル、ホイールあたりを交換するのに加えて、ペダルをビンディングペダルに変えてしまうのも良いでしょう。

ビンディングペダルであれば、ペダルを踏むだけではなく引っ張るような「引き足」が使えるので、足の筋肉への負担が分散できるため、長距離を走る際にも疲れづらくなります。

クロスバイクの場合でもビンディングペダルに交換する人は多いですが、ロードバイクで一般的なSPD-SLなどのビンディングペダルではなく、見た目が普通の靴に近いSPDペダルを使う人が多いと思います。

その中でも105グレードであるシマノ PD-ES600あたりは、見た目の質感やデザインも良くておすすめです。

ビンディングペダルについては下記の記事でまとめていますので参考にしてください。

走行距離でクロスバイクの最適なカスタマイズを考える

最高で最適なクロスバイクにするために改造カスタマイズのまとめ

最高のクロスバイクにするために改造カスタマイズのまとめ

自分にとっての最高のクロスバイクを目指す

クロスバイクの改造カスタマイズを行う際の最大のポイントは「自分が日頃どのように自転車に乗っているか」を考えることです。

そして、その用途に応じた改造カスタマイズをする、ということに尽きると思います。

要するに、乗り方や用途によって最適化するための改造カスタマイズが違ってくるわけです。

改造カスタマイズのゴールは1つではなく、人それぞれの乗り方や用途の数だけあるというわけですね。

例えば、僕の愛車であるクロスバイクのESCAPE Airはブルホーン化したおかげで、それなりの距離を走る場合にはかなり快適に走ることができるようになりました。

しかし、もしもご近所をブラブラするのがメインの人たちが同様の改造カスタマイズをしてしまうと大変不便な自転車だと感じるでしょう。

このあたりの判断を間違うと、改造カスタマイズをしたとしても、快適な自転車にならず、結果的に後悔してしまうのです。

最悪の場合は、自転車がつまらなくなって乗らなくなってしまうなんてことも考えられます。

そんなわけで、クロスバイクの改造カスタマイズには見た目のカッコ良さを追求するセンスも必要ですが、用途に適した改造ができるというところもセンスの1つだと思います。

今回は距離を基準に適切な改造カスタマイズを考えてみましたが、速度に主眼を置いたカスタマイズや軽量化を目的としたカスタマイズ、通勤通学で全天候に対応できるようなカスタマイズなど、いろいろな価値観があるかと思います。

そしてそれぞれにまた最適な改造カスタマイズは違っててくるでしょう。

自分の用途に適した目線で情報を探す

インターネットを探せば、いろいろなサイトやブログでクロスバイクの改造カスタマイズの情報が見つかります。

それらを参考にする際にも、改造主が日頃どのような用途で自転車に乗っているかに注目してみることは大切で、自分自身の用途と照らし合わせて考えることで、より正しい方法や方向性を身に着けた改造カスタマイズを考えることができるようになるはずです。

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