クロスバイクやロードバイクを改造カスタマイズしようと思うと、まずはインターネットで自分のやりたいと思っている事に近い情報を探します。
それらの情報を一通り見て、予習をしてから作業を開始すれば、作業効率はぐっと上がりますし、失敗も少なくなります。
しかし、難易度の高い作業をする場合、インターネットだけの情報ではどうしても情報が不足しますし、情報の正確さについても怪しい部分があります。
僕自身、今まで何度もそれで痛い目を見てきました。
信頼できる情報を得るには、やっぱりメンテナンスブックの情報を頼りにすることになります。
しかし、メンテナンスブックもいろいろで、書かれている内容も初心者向けのものや、難易度の高いカスタマイズが解説されているものまで幅広くあります。
そんなメンテナンスブックの中で、コンポーネントの交換など、難易度の高い改造カスタマイズをしたい時に大変役立つ一冊を紹介したいと思います。
それが、シマノ社のコンポーネントに特化したメンテナンスブックの「ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANO」です。
シマノ社のコンポーネントに特化したメンテナンスブック
メンテナンスブックは情報を信頼できる安心感がある
自転車のカスタマイズもいろいろで、ハンドルやサドルの交換などは難易度も低く、簡単に行えるため、わざわざメンテナンスブックを購入しなくても、インターネットの情報だけでも出来てしまうものがほとんどです。
しかし、クランクセットやスプロケットなどを含めたコンポーネントの交換は、ワイヤーなども弄ったり、専用工具を必要としたりで、難易度の高いカスタマイズになり、インターネットの情報だけでは情報が足りません。
仮に求めている情報が見つかったとしても、どこの誰だか分からない人が書いた記事では、情報の正確性にも不安があります。
そこで必要となるのがメンテナンスブックです。
大手出版社から出版されているメンテナンスブックは当然プロの自転車整備士の方の監修が入っていたりするので、ブログなどとは比較にならないくらい信頼できる情報になります。
なので、難易度の高いカスタマイズをする際などには、絶対に必要不可欠になるのがメンテナンスブックなのです。
コンポーネントのカスタマイズでは必須のメンテナンスブック
「ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANO ロードバイク メンテナンスブック[シマノ編]」は、シマノ社のコンポーネントに特化したメンテナンスブックで、取り付け方法や調整方法などが各パーツごとにまとめられています。
ロードバイクやクロスバイクのコンポーネント一式を交換しようと思った時に、必要不可欠なメンテナンスブックです。
実際問題で、私自身、「ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANO ロードバイク メンテナンスブック[シマノ編] 」が無ければ、コンポーネントの交換を完遂するのは無理だったと断言できるほど、この本には助けられたのでした。
シマノのマニュアルと併用するとより理解しやすい
僕が自転車の改造カスタマイズを行う際に、必ず参考にするのはマニュアルです。
自転車の改造カスタマイズだけでなく、メンテナンスなどを行なう際に、最も解りやすい解説書は、実はシマノのユーザーマニュアルじゃないかと思っているほどです。
製品のことをよく理解していて、一番間違いが無く、一番解りやすく解説されているのがマニュアルなのです。
しかし、シマノのマニュアルを読んでもよく理解できない部分も実際には多くあります。
そこで、この「ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANO ロードバイク メンテナンスブック[シマノ編] 」が登場することになります。
「ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANO ロードバイク メンテナンスブック[シマノ編] 」は、カラー写真付きのシマノのマニュアルのような本なのです。
なので、基本的な流れや方法は、全てシマノのマニュアルに添った解説がされています。
写真付きマニュアルという感じでより理解ができる
シマノのマニュアルには、テクニカルイラストと呼ばれるイラストで作業方法が解説されています。
そのイラストと同じようなイラストが「ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANO ロードバイク メンテナンスブック[シマノ編] 」でも使用して説明しているだけでなく、写真でも解説をしてくれているのです。
なので、このメンテナンスブックとマニュアルを同時に参照しながら作業をすれば、何をどうすれば良いのかがよく理解できるので、効率よく作業を進められます。
シマノの製品に特化したメンテナンスブックだからこそできる編集方法であり、かなり詳細なところまで踏み込んで解説してくれているのです。
一般的なメンテナンスブックだと、幅広く解説が必要なため、広く浅くで表面的な部分でしか解説されないものが多いのですが、「ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANO ロードバイク メンテナンスブック[シマノ編] 」は痒い所に手が届く感じで、かなり詳しく解説してくれていて、内容の濃さでは他のメンテンナンスブックを圧倒する情報量だと思います。
シマノのロード用コンポーネントのメンテナンスならこの1冊で完結
「ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANO ロードバイク メンテナンスブック[シマノ編] 」で使用されているコンポーネントは、シマノのロード用コンポーネントである105です。
なので、コンポーネントを105に交換しようと考えている人にとっては、これ以上ないメンテナンスブックで、作業はかなり捗ると思います。
また、105以外であっても、同じメーカーであればコンポーネントは基本的に同じような造りなので、同じシマノのグレードの違うSORAやTiagraでもきっと同様に作業の助けになると思います。
また、一つ上のグレードであるULTEGRAの電動コンポの情報などの情報もしっかりと掲載されていて、シマノのコンポーネントであれば、グレード問わずでかなり幅広く参考にできる本だと思います。
取り付けからバラし方まで完全網羅
フレームだけの状態から、各パーツを組み付けて完成車に仕上げるまでの全ての工程を多くの写真とともに解説してくれているので、一つ一つ順を追って組み付けて行けば、迷わず組み付け作業を完遂できるようになっています。
また、通常のクリーニングや乗車前点検などの基本的な情報の他、ディレーラーなどをバラして、また組立てるようなオーバーホールまで解説されているので、かなり上級になっても、ずっと参考することができるメンテナンスブックだと思います。
ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANOが適さない人
基本的にはとても良くできたメンテナンスブックだと思いますが、用途は人それぞれなので、不向きな人ももちろん出てくると思います。
シマノ以外のメーカーには対応していない
シマノのコンポーネントに特化した内容のメンテナンスブックのため、その他のメーカーの製品のパーツでを使いたいと思っている場合には、ほとんど参考になりません。
自転車に詳しい人であれば、応用が効くので参考にはできると思いますが、初心者の場合は、メーカーなどが異なると形状が異ることも多いので、作業の途中で迷ってしまうことも多くなってしまうと思われます。
なので、シマノの製品以外をしたい場合には、別のメンテナンスブックを検討した方が良いでしょう。
クロスバイクに関する情報は掲載されていない
「ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANO」に掲載されている情報は、基本的にロードバイクに関する情報のみになります。
つまり、クロスバイクに関する情報はないのです。
コンポーネントやディレーラーの取り付け方などは、ロードバイクもクロスバイクも共通なので特に問題無く進行できたのですが、クロスバイクで多用されている「Vブレーキ」や「フラットバーハンドルのブレーキレバー」「ラピッドファイヤーなどのシフター」などの取り付けや調整方法、ワイヤーの取り回しに関しての情報は一切ありません。
Vブレーキの取り付けに関しては、シマノの説明書ですら詳しく解説されていないため、結局は他のメンテナンスブックを参考にするしかありませんでした。
これらのクロスバイク特有の情報は、クロスバイクのカスタマイズやメンテンナンスブックでないと見つけることができません。
なので、クロスバイクのメンテナンスで使用したいと考えている人にとっても、このメンテナンスブックはあまり適していないと言えると思います。
ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANOお勧めの理由
「ROAD BIKE MAINTENANCE BOOK for SHIMANO」は、使用しているロードバイクやクロスバイクのコンポーネントがシマノ製品であれば、とりあえず持っておくと便利なメンテナンスブックだと思います。
一般的なメンテナンスブックで考えると、ちょっと価格が高めほ本ですが、大きめのサイズの本ですし、作業をしながらでも解説を読みやすく、使いやすさもあります。。
内容的にも、パーツの基本的な取り付け方法に始まり、オーバーホールするために、パーツを分解するところまで徹底的に解説してくれています。
このようなメンテナンスブックは、なかなか無いのではと思います。
これらの情報は、自分自身で自転車をメンテナンスをしはじめると、絶対に役立つ情報ですし、なるべく知っておいた方が良い情報なので、ロードバイクやクロスバイクの自転車に乗り続けるのであれば、確実に活用し続けられるメンテナンスブックになるはずです。
おすすめのメンテナンスツール
余談ですが、メンテナンスツールの紹介で出て来る工具がPB SWISS TOOLSだったりするのも個人的にはポイントでした。
PB SWISS TOOLSと言えば、六角レンチの代表的なメーカーの一つで、その精度の高さと使いやすさには定評があります。
僕も実際に使用していますが色分けされた六角レンチはとても便利です。