自転車をメンテナンスする時には自転車を自立させるためのスタンドが必要です。僕は今までクロスバイクのメンテナンスをする際にはミノウラのディスプレイスタンドDS-520を使用してきました。
ミノウラ ディスプレイスタンドDS-520
ミノウラのディスプレイスタンドDS-520はアルミの細いポールにフックが2つ付いたもので、クロスバイクやロードバイクなどのシートステーとチェーンステーを引っ掛けて自立させる為のスタンドです。価格も安く便利に使ってきました。
しかし、ミノウラのディスプレイスタンドDS-520は、クランクを回すとペダルがフック部分に引っかかってしまい、チェーン部分のメンテナンスの際などに多少不便を感じていました。
今回、その問題の解決のために、自転車屋さんなどでよく見かける後輪のハブ部分を挟んで自転車を自立させるディスプレイスタンドを購入してみることにしました。
いくつかの候補のがありましたが「「ミノウラの製品なら安心だろう」ということでミノウラのディスプレイスタンドDS-30 BLTを購入してみたので使用感などをレビューしてみたいと思います。
ミノウラのメンテナンススタンドDS-30 BLT
数あるメンテナンススタンドの中から検討して購入したのはAmazonでも評価の高かったミノウラのメンテナンススタンドのDS-30 BLTでした。
価格はDS-520よりもさらに安く、1500円前後で購入できるので、クロスバイクやロードバイクを初めて買う人が最初に購入することも多いディスプレイスタンドだと思います。
折畳み式なので使用しない時は折りたたんでおけば邪魔にならないのも嬉しいポイントです。
ミノウラのメンテナンススタンドDS-30 BLTを開くとこんな感じです。
クロスバイクやロードバイクの後輪のクイックリリース部分を挟んで固定することで自転車を自立させられるというものです。
メンテナンススタンドDS-30 BLTを使用すると後輪は地面から浮いた状態になるので、ペダルを回す必要のあるディレーラーの調整や、チェーンを清掃する時に効率よく作業ができるようになります。
自転車をしっかりホールドするためかどうかは分かりませんが自転車の幅よりも若干狭く作られているようです。なので自転車に固定するためには「よいしょ」と強めにスタンドを開いてからクイックリリースに嵌める必要があります。
自転車を固定すると上記の写真のような状態になります。
ディスプレイスタンドのDS-30BLTに自転車を固定すると、DS-520よりも安定して立たせることができて、ペダルをグルグル回してもガタついたりブレたりすることもなく、メンテナンスする時の調子は良さげです。
一長一短はありそうですが、とりあえずの目的であった「グラついたりせずにメンテナスんが出来る」という条件はクリアできそうなので、買って良かったなと思います。
ミノウラのメンテナンススタンドDS-30 BLTはカンパニョーロ・フルクラムなどには非対応?
DS-30 BLTとDS30-CFBがある
ミノウラのメンテナンススタンドDS-30 BLTを購入して、無事に自転車も固定して立たせることができて喜んでいたのも束の間でした。
スタンドをクイックリリースに嵌める際に、力を入れてグググっと広げてから嵌めなくてはいけないのが気になっていました。「本当にこんなに固くて問題がないのか?」「これが普通の状態なのか?」気になったので調べてみたところ、ミノウラのディスプレイスタンドのラインナップの中にDS-30 BLTとDS30-CFBがあることを発見したのでした。
どうやらDS-30 BLTとDS30-CFBはとても良く似ていますが、少し違うモデルのようです。
DS-30 BLTとDS30-CFBとの違い
DS-30 BLTとDS30-CFBでは何が違うのかと調べてみました。ヒントは商品番号の末尾のCFBは、Campagnolo、Fulcrum、Bontragerの頭文字と思われます。BLTは何の略か判りませんでした。
どうやら上記三ブランドのクイックリリースのサイズは、その他のブランドやメーカーに比べると太くて長いようです。そのためDS-30BLTは上記三ブランドのクイックリリースには対応しておらず、きちんと嵌めることが出来ないとのこと。
ミノウラの公式サイトでも、DS30-CFBについての説明文で
DS30-BLTでは取り付けられない、カンパニョーロ・フルクラム・ボントレガーなどの幅広クイック対応モデル。
と書いてあります。
カップリングのサイズ
Photo via:http://www.minoura.jp/japan/storage/single/ds-30cfb.html
上記のカップリングのサイズ表を確認してみます。黒いカップリングがDS-30 BLTに付属しているもので、青と赤のカップリングがDS30-CFBに付属しているものになります。
黒のカップリングよりも青と赤のカップリングの方が受け口が幅広で奥行きも長くなっています。
これを発見した瞬間「えええ!そうなの!?知らんやん!」と思いました。というのも、僕のホイールはフルクラムのRacing3ですから黒いカップリングは対応していないことになります。
このメンテナンススタンドに限らずで自転車用品はコンポーネントの部品をはじめとして似たようなものが多く、こういった買い間違いをたまにやってしまうのですよね・・・。
どうせなら黒と青と赤のカップリングをセットで販売してくれれば良いのに・・・。
というわけで、これからこのタイプのディスプレイスタンドの購入を検討している人は、自分の自転車のホイールがどこのメーカーであるかを把握してから、対応モデルを購入した方が良いと思います。
それでもなお公式ページでは
一部の自転車・ホイールにおける非対応について
クイックレバーやフレームエンドの形状・デザイン・スペック等の関係で、一部の自転車・ホイールにおいて対応していないものがあります。お買い求めの際は、お持ちの自転車をよくお確かめください。
という注意書きがされているので、たとえメーカーが対応していたとしても、クイックリリースの頭のサイズが大きい場合は嵌められない場合があるようですので、メーカーを確認した上で、クイックリリースの頭のサイズを測っておいたほうが良いかもしれません。
サイズを測るにはノギスを使うと簡単に測れて便利です。自転車をカスタマイズする際にはハンドル径やボルトの長さなどサイズを知らなくてはいけないことも少なくはないのでノギスがあると買い間違いなどを少なくすることが出来ると思います。
何はともあれ、この手のメンテナンススタンドやディスプレイスタンドがあれば、チェーン清掃や注油、車体の清掃などの頻繁に行うメンテナンスが非常に効率的に行えるようになるので、一つは持っておいて損はないと思います。
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