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レビュー 清掃・メンテナンス用品

自転車チェーンをピカピカに洗浄するParkToolチェーンギャングCG-2.2

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自転車チェーンを完璧に綺麗にするParkToolチェーンギャングCG-2.2

ロードバイクやクロスバイクなどで必須のメンテナンスの一つがチェーンの洗浄です。

チェーンの汚れをそのままにしていると、油汚れが固着したり、錆の原因になったりして走行性能に影響を及ぼします。

さらにはチェーンの寿命を縮めたりするので、チェーンの汚れはそのままにせず、頻繁に清掃をして、極力ピカピカの状態を保ちたいところです。

理想を言うのであれば、走行の度に汚れを拭き取るのが良いようですが、僕の場合はそこまで念の入った手入れはしておらず、200km程度の走行ごと、あるいはそれ以前でも汚れが気になったらチェーンの洗浄をするようにしています。

さて、今回はチェーン洗浄の強い味方である「ParkTool(パークツール)のチェーンギャング」を入手したので、早速チチェーンの洗浄の様子をまとめてみました。

使用感や効果をの参考になればと思います。

ロードバイク&クロスバイクのチェーン洗浄方法手順

● チェーンステーや床を汚さないようにカバー
● パーツクリーナーをチェーンに吹き付けて、しばらく放置
● ウェスでゴシゴシとシゴくようにして汚れを拭き取る
● ティッシュでコヨリを作ってチェーンの内側をゴシゴシ
● 綺麗に拭き取ってから注油

チェーンの洗浄を実践してみると分りますが、あっという間にウェスが真っ黒になり、拭いても拭いても黒い汚れがなかなか途絶えません。

いくらやってもキリが無いので、適当なところで切り上げて終了するしかありません。

チェーン内部まで入ってしまった汚れ綺麗にしようと思うと、チェーンを外して丸洗いする必要がありますが、ちょっと面倒なのが実際のところです。

そこで、自転車チェーン専用のクリーニングキット「ParkToolのチェーンギャング CG-2.2 」を使用してみようというわけです。

ParkToolチェーンギャングCG-2.2

ParkToolのチェーンギャング CG-2.2で洗浄

ParkToolチェーンギャングCG-2.2は、自動車洗浄機のようなもので、洗浄機の中にチェーンを通すことでチェーンを半自動的に綺麗にするためのツールです。

実はクロスバイクのESCAPE Airを購入した当初、チェーン洗浄は必須だろうということで、同しタイプの900円程度の安いクリーニングキットを買ったことがあるのですが、あまりに使えなくて大失敗したことがあります。

そんな経験をしていることから、この手のチェーン洗浄機は使えないものと思っていたのですが、知り合いからParkToolチェーンギャングCG-2.2をプレゼントされたので改めて使ってみることにしたのでした。

ParkToolチェーンギャングCG-2.2はまず値段が全然違います。

セットでだいたい6,000円程度するもので、僕が購入した安物と比べると大きな金額の差があります。

果たして価格の差ほど性能や使い勝手にも差があるのか気になるところです。

ParkToolチェーンギャングCG-2.2を使ってチェーンを清掃してみた

ParkToolのチェーンギャング CG-2.2を使う

ParkToolのチェーンギャング CG-2.2を使用してチェーンの洗浄をしてみました。

キットに洗浄液を入れて、汚れたチェーンをキットの内部に通した後、自転車のペダルを回転させてチェーンを走らせることにより、キット内部の複数のブラシが回転してチェーンの表面だけではなく内部の汚れまで落としてくれる仕組みになっています。

ParkToolチェーンギャングCG-2.2の使い方

ParkToolのチェーンギャング CG-2.2で汚れたチェーンの掃除

真っ黒に汚れてしまったチェーンです。

写真では分りづらいですが、本来はシルバーのチェーンですが、チェーンの表面は黒く汚れて、油汚れでコーティングされたようになっています。

ParkToolのチェーンギャング CG-2.2にチェーンを通す

この汚れたチェーンをクリーニングキットの中に通します。

この際チェーンは自転車から外す必要はなく、キットの蓋を外してチェーンがキットの中央を走るようにセットするだけです。

ParkToolのチェーンギャング CG-2.2でチェーンの汚れを落とす

洗浄液をキットの上部からキットに示されているラインまで流し入れてから、クランクをグルグルと回すことで、チェーンがキット内部を走り、キット内部のブラシがチェーンの汚れを落とすような仕組みになっています。

ちなみにここまでチェーンが汚れるのは単純にチェーンの清掃を怠っていただけが理由ではなく、使用しているチェーンオイルの性質によっても変わってきます。

私が使用していたのは、ウェットタイプと呼ばれる粘土の高いチェーンオイルで、持続性があるものの、汚れを拾ってしまうので、よりチェーンが汚れてしまいやすくなるのです。

チェーンが汚れづらいチェーンオイルについては下記の記事でまとめていますので、参考にしてください。

自転車チェーンが汚れないドライタイプのチェーンオイル8選|ロードバイク・クロスバイク

ParkToolのチェーンギャング CG-2.2で洗うと汚れが落ちる

ペダルを回してチェーンを走らせると、みるみるうちにチェーンの汚れが落ちて、洗浄液は墨汁のように真っ黒に変わります。

どこからこんなに汚れが出て来たのかと思うくらいです。

これだけ汚れていればパーツクリーナーをかけて表面をゴシゴシするだけでチェーンが綺麗になるなんてことはないですよね。

洗浄したチェーンをウェスで拭く

クリーニングキットからチェーンを外してウェスでチェーンを拭いて汚れの落ち具合を確認します。

表面の汚れだけであれば、数回チェーンを回転させればかなり落ちますが、固着してしまった汚れなどはクリーニングキットを使っても落ちません。

そんな時は、洗浄液をチェーン全体に浸けてしばらく放置した後に作業を再開すると汚れが落ちやすくなると思います。

ParkToolのチェーンギャング CG-2.2で掃除

チェーン洗浄作業を何度か繰り返してチェーンが綺麗になったら、ウェスでチェーンに付いた洗浄液を拭き取っていきます。

チェーンの間にも洗浄液が入り込んでいるので、ティッシュでこよりを作ってコマごとに拭き取っていきます。

と言っても、多くの洗浄液は揮発性なので、しばらく放置しておけば問題ないと思います。

おすすめのウェスはワイプオール

ちなみに、自転車メンテナンスの際に使用するウェスは以前はボロ布などを使用していました。

しかし、ボロ布は、糸くずなどが出て、却って手入れが面倒になることがあるので、今はワイプオールという不織布を使用しています

ホコリなども出ず、破けづらいので非常に使いやすいのでおすすめです。

その名の通り全てを拭けるキッチンペーパーの強力版のような不織布製のウエスです。

ワイプオールについては下記の記事で解説しております。

自転車のメンテナンスに便利なワイプオールの購入レビュー(動画あり)

チェーンを乾燥させてから注油

汚れと洗浄液を拭き取ったら、しばらく放置して、チェーン内部に残った洗浄液を乾燥させます。

洗浄液は揮発性の液体なので、しばらく放置しておけば勝手に消えてなくなります。

ただし、冬場など気温が低い環境だと揮発しづらくなるので、温かい部屋で作業をするのが良いと思います。※ただし換気と火気には気をつける。

チェーンが乾燥したら、チェーンの一コマ一コマに注油してチェーン洗浄が完了となります。

「チェーンギャング」を使用したチェーンの洗浄方法は特に難しいこともなく、説明書を読まなくても出来るレベルです。

ParkToolチェーンギャングCG-2.2を使用したチェーン洗浄のポイント

「ParkToolチェーンギャングCG-2.2」を使用する際の注意点としては、チェーンを回転させるとバシャバシャと洗浄液が飛び散ります。

なので、床には新聞紙を広めに敷いておいた方が良いでしょう。

フレームも汚れないようにウェスを掛けてカバーしておくと良いかもしれません。

作業後に飛び散り具合を確認してみたところ、それほど激しく回転させてはいないものの、前輪の方まで洗浄液が飛び散っていました。

ちなみに、作業の際にはディスプレイスタンドやメンテナンススタンドなどを使用して後輪を浮かせると作業しやすいと思います。

ParkToolチェーンギャングCG-2.2を使うメリット

チェーンの汚れがとにかくよく落ちる

ウェスでゴシゴシと拭き取るのに比べて、ものすごいイキオイで汚れが落ちていきます。

「こんなにも汚れていたのか」と思うくらいで、手作業とは比べ物にならないほどの落ちっぷりです

どんどん洗浄液が真っ黒になって汚れが落ちていくので、非常に気持ちが良いです。

これだけ気持ち良く汚れが落ちるのであれば、頑張って自転車で沢山走って、チェーンを汚して、またすぐに洗浄したくなるほどで、なんとも言えない楽しさがあります。

残念ながら、回転させるだけでは、固着しているような頑固な汚れは落ちないので、最終的には手でゴシゴシするしかありませんが、それでも充分すぎるほど汚れは落ちると思います。

ParkToolチェーンギャングCG-2.2を使うデメリット

洗浄液のコストパフォーマンスの悪さ

一度に使用する洗浄液の使用量がかなり多いです。

クリーニングキットに付属している洗浄液は「シトラスチェンブライト(CB-2)」と呼ばれるもので、236ml入りだそうですが、一回の洗浄でほとんど使ってしまいます。

単品でも販売されている「シトラスチェンブライト(CB-2)」は、500ml弱。定価は2,000円くらいします。

ということは、数回の使用で使い切ってしまうことになります。

つまり、洗浄数回分で新しいチェーンが買えてしまう計算になるわけです。

純正の洗浄液を使用するのはまり現実的ではない気がするので、別の格安な洗浄液を使用することを考えた方が良いかもしれませんし、まぁそれでも十分だと思います。

チェーンの洗浄液の代用ってあるの?

ロードバイクやクロスバイクのチェーンの洗浄やパーツの洗浄で、パーツクリーナーの代用品としてよく使用されるのが灯油です。

灯油はガソリンスタンドにポリタンク持参で行けば購入できますし、地域によっては、冬場のストーブの燃料として訪問販売もしてくれたりもしますよね。

価格は相場によって上下しますが、18リットルで約1,800円程度なのでパーツクリーナーと比べるとかなり激安です。

単純に値段だけの比較であれば「シトラスチェンブライト」の1/50の値段です。

これくらいの値段なら、ジャブジャブ使っても気になるレベルではないでしょう。

但し!

灯油などの燃料は、使用する容器を選ばないと樹脂が解けたりする可能性もありますし、付着したら変質してしまうものも多々あるようです。

チェーンギャングの洗浄機のメインボディであるCM-5 サイクロンも、灯油を使うとどうなるか全く不明なので、使用はあくまでも自己責任になるかと思います。

僕の場合は、家庭に小さな子供も居ますし、基本的にマニュアルに外れるようなことをしないので灯油は使っていません。

それと、洗浄した後の廃油のことを考えると、東京の集合住宅住まいでは燃やして処分することもできないですし、ポリタンクにためておいてガソリンスタンドに持ち込んで処理の相談をする必要があったりで、逆に面倒が増えるというのも使用しない理由です。

その他の代用品としては、中性洗剤(台所用洗剤など)を水で薄めたものなどでもパーツクリーナーとして代用できるようです。

この場合は、一般的な油汚れと同じく、お湯で洗うとよく落ちるようです。

この方法だと安全性はグッと高まりますが、洗浄液や灯油などと洗浄力を比べると全く違います。

まぁこのあたりは、洗浄力と安全性は反比例するものなので、程よいものを自己責任で選択するということになると思います。

「シトラスチェンブライト」は、メーカーの説明文に

生物分解性のあるシトラスチェンブライトは部品に付着した余分なグリスや汚れをすばやく、強力に落とします。
通常のディグリーザーとは違い、最低限必要なグリスを残しておくので、チェーン洗浄後もすぐに乗り出すことができます。
ゴムシールやOリング、樹脂部品を傷めることはなく、安心して使用できます。

と書かれてあり、さすがチェーン洗浄専用の洗浄液、ってところでしょうか。水溶性なので水に流すこともできて、灯油と比べて非常に楽ですね。

ただし、そのまま水に流して良いものなのかどうかは悩むところです。

余分なところまで洗浄液が飛び散る

クリーニングキットに洗浄液を溜めて、洗浄液の中にチェーンを潜らせながら洗うので、洗浄液でビチャビチャになったチェーンがクランクやスプロケットを通ることになります。

つまり、クランクやスプロケットも後から清掃してあげないと、洗浄液まみれの状態になってしまうので、チェーン洗浄後はその他のパーツも一緒に汚れを拭き取ってあげる必要があります。

ParkToolチェーンギャングCG-2.2クリーニングキットを使ってチェーンを清掃してみたまとめ

最初はどうかなと思っていた「ParkToolチェーンギャングCG-2.2」でしたが、安物のクリーニングキットとは違い、思っていた以上にスムースにクランクを回転させることができ面白いくらいにチェーンの汚れを落とすことができました。

洗浄液を大量に使うのでその処理とコストが問題ではありますが、クロスバイクやロードバイクのチェーンの清掃は、自転車を乗り続けるうえで必須のメンテナンスですし、この洗浄の効率の良さや手軽さを思えば、購入を検討しても良いアイテムだと思います。

僕のチェーンの洗浄ペースである、200km毎の洗浄で毎回使用すると、非常にコストがかかってしまうので、基本的な洗浄は、今まで通りにパーツクリーナーを吹きかけてからウエスでゴシゴシする方法で、汚れが酷くなってきて一気にクリーニングしたいと思った時に使用する、というような使い方になりそうです。

サラサラ系チェーンオイルで汚れを軽くする

今まで僕が使用していたチェーンオイルはとても粘度の高いベタベタしたオイルでした。

そのため、走行中に路上のホコリやゴミを拾い集めてしまって、チェーンがすぐに真っ黒になってしまう問題がありました。

チェーンをピカピカに保つには、サラサラ系の粘度の低いオイルを使うことでかなり効果があります。

サラサラ系のチェーンオイルはドライタイプのものになります。

下記の記事でまとめていますので、チェーンを汚したくない人は参考にしてください。

自転車チェーンが汚れないドライタイプのチェーンオイル8選|ロードバイク・クロスバイク

自転車の清掃・注油に関する記事

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