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クロスバイクやロードバイクで悩みのタネとなるのがチェーンの汚れです。いつも綺麗に保ちたいと思いながらも、気が付けば真っ黒く汚れてしまうのです。
頻繁に手入れしているはずなのに、何故だか僕のチェーンはすぐに真っ黒に汚れてしまいます。
そして汚れはチェーンだけにとどまらず、スプロケットやプーリー、チェーンリングなどにもおよび、固形になったチェーンオイルがこびりついたりもするのです。
自転車のチェーンは基本的に汚れるものだとは思うのですが、街で見かけるロードバイクのチェーンやスプロケットに目をやれば、買ったばかりのようにピッカピカだったりします。
何も知らなかった僕は「どうすればチェーンをピカピカの状態に保てるのか」とても不思議に感じていました。
調べてみると、チェーンの汚れやすさには、使用するチェーンオイル(チェーンルブ)の種類が大きく関係していることが分かりました。
結論から言うと、チェーンをできるだけ汚したくない場合は、粘度の高いウェットタイプよりも、ドライタイプやワックスタイプのチェーンルブが向いています。
この記事では、
について、実際にチェーンの汚れに悩んできた経験も交えながら紹介します。
自転車のチェーンが黒くなるのは、ホコリや砂、路面から跳ね上げられた粉塵、摩耗によって発生する微細な金属粉などが、チェーンに付着するのが原因です。
特に粘度が高く、チェーン表面に油分が残りやすいチェーンオイルは、汚れを付着させやすい傾向があります。
つまり、チェーンをきれいに保つためには、「汚れを落とす」だけでなく、「汚れを呼び込みにくいチェーンルブを選ぶ」ことも重要なのです。
チェーンの汚れやすさはチェーンルブ(チェーンオイル・潤滑剤)の種類によっても大きく変わるのです。
僕は、この記事を書いている今現在で、AZというメーカーの「チェーンルブ ロードレース用110ml B1-004 CH032」を使用しています。
クロスバイクのを購入した際に、チェーンオイルはメンテナンスに必須アイテムということで、何も考えずAmazonで購入したものです。
しかし、このチェーンオイルを使用していると、チェーンがすぐに真っ黒になってしまうだけでなく、スプロケットやプーリーなども黒く汚れて、挙句の果てに汚れた油が固着したりして、ちょっとやそっとじゃ落ちない頑固な汚れになってしまうのです。
用途さえ間違えなければ、きっと良いチェーンオイルだと思いますが、チェーンを汚したくないという僕のような人には不向きなチェーンオイルだったようです。

チェーンルブは、大きく分けると次の3種類があります。
● ウェットタイプ
● ドライタイプ
● ワックスタイプ
それぞれ特徴が異なるため、使用環境によって向き不向きがあります。
| タイプ | 汚れにくさ | 耐水性 | 持続性 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| ウェット | △ 汚れやすい | ◎ 強い | ◎ 長い | 雨天走行・悪天候・長距離 |
| ドライ | ◎ 汚れにくい | △ 弱め | ○ 製品による | 晴天のロードバイク・クロスバイク |
| ワックス | ◎◎ 非常に汚れにくい | △ 弱め | △〜○ 製品による | 駆動系をきれいに保ちたい人 |
製品によって性能は異なりますが、基本的な特徴としてはこのようになります。
ウェットタイプのチェーンルブは、比較的粘度が高く、チェーンに潤滑剤が残りやすいのが特徴です。
雨や水に強く、潤滑性能が長く持続する製品も多いため、
といった用途に向いています。
泥や水などに対して強いという特徴があり、泥水の中を走ったとしてもオイルが流れ落ちないような粘度の高い性質のチェーンオイルというわけです。
悪天候の中で走ってもチェーンオイルが流されないの、通勤や通学などでどんな天気でも自転車に乗るという人はウェットタイプを選択すべし。ということになります。
逆を言えば、チェーン表面に油分が残りやすいため、ホコリや砂などを拾いやすく、チェーンをきれいに保ちたい人には不向きな場合があります。
粘度が高いチェーンオイルは一度注油すれば効果は長持ちはしますが、ベタベタ系のオイルなので、土埃などの汚れを拾いやすいという特徴もあり、必然的にチェーンが汚れやすくなります。
ちなみに僕が使用している(た)チェーンオイルも、ウェットタイプのチェーンオイルでした。
チェーンをできるだけきれいに保ちたいなら、ドライタイプのチェーンルブが有力な選択肢になります。
ドライタイプのチェーンオイルはサラサラしたチェーンオイルでウェット系のチェーンオイルとは逆の性質を持っています。
ドライタイプは、ウェットタイプと比べてチェーン表面にベタベタした油分が残りにくいため、ホコリや砂を拾いにくいのが特徴です。
特に、
という人には向いています。
ただし、チェーンの効果が切れるのはウェット系のオイルよりも早く、こまめな注油が必要になります。
さらに水濡れなどにも弱いので雨などに降られてしまった後はそのまま洗い流されてしまうので、必ず注油が必要になります。
さらにチェーンの汚れを抑えたい場合は、ワックスタイプのチェーンルブも選択肢になります。
ドライタイプのチェーンオイルよりもさらにチェーンが汚れづらいのがワックスタイプのチェーンオイルです。
ワックス系は、ベタベタした油膜をチェーン表面に残しにくいため、汚れが付着しにくいのが特徴です。
僕自身も「チェーンをできるだけきれいに保ちたい」という理由からワックス系のチェーンルブを使用するようになりました。
実際に使ってみると、ウェットタイプを使っていた頃と比べて、チェーンの黒い汚れ方が明らかに違うと感じました。
僕の知り合いでもこのワックスタイプのチェーンオイルを使用している人が何人かいますが、相当な距離を走ってもチェーンが汚れずピカピカな状態をキープできるようで、非常に調子が良いようです。
ドライタイプのチェーンオイル同様に、水等で流れ落ちやすく長持ちしないので雨の日に走行するような人には不向きですし、こまめな注油が必要です。
ほとんど水のようなサラサラしたチェーンオイルで、ドライ系のオイルとは全く性質が異なります。
ワックスタイプのチェーンオイルを使用する場合は、日頃のメンテナンスの一環として、走行後にチェーンの汚れをササッと拭き取るついでに注油する、という感じで日常的な作業にしてしまうのが良いかと思います。
ロードバイクやクロスバイクで使いやすい、ドライ系・ワックス系のチェーンルブを紹介します。
製品によって特徴が異なるため、「どれが最強か」ではなく、自分の走行環境に合ったものを選ぶのがおすすめです。

チェーンオイルメーカーとして有名な、AZ(エーゼット)のDRY系オイルのAZ B1-003。
WAX・PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)が配合されているので、摩擦係数が少なく、腐食性を少なくする効果があるそうです。
チェーンが滑らかに滑るようになり、錆などの発生も抑えられるチェーンオイルです。
一般的にドライ系のチェーンオイルは油膜が薄く、すぐに錆が発生してしまうというイメージがあるので、防錆効果があるのはポイントかと思います。
ロードバイクやクロスバイクのメンテナンスを気軽に始めたい人にも使いやすく、コストパフォーマンスを重視する人に向いています。

KURE556で有名な呉工業が製造販売しているドライ系チェーンオイルです。
自転車専用として開発されているため、ロードバイクやクロスバイクの日常的なメンテナンスにも使いやすい製品です。
ナノセラミックスとPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)が配合されています。PTFEは沈殿しやすいので、使用前によく振って撹拌してから使用するようにしましょう。

Muc-Offは、ロードレースチームとして世界的に有名なTEAM SKYとチェーンオイルを共同開発するなどしているイギリスのメーカーです。
他のチェーンオイルと比べると少々高価なオイルになりますが、ブラックライトに反応して光る特殊なオイルになっているという特徴があります。
注油した個所をブラックライトで照射すると、オイルの注されていない部分やオイル切れになっている部分が光らないので、注油が必要な個所を確認したりするのに便利です。

珍しいスプレータイプのチェーンオイルです。
従来のPTFE(テフロン)や二硫化モリブデンと比較して、さらに優れた耐熱性や耐摩耗性を持ちり、主にハイエンド向けのチェーンオイルやケミカル製品に配合されている「フッ化カーボン潤滑剤」が配合されています。

チェーンルブの定番メーカーとして知られるFINISH LINEのドライタイプです。
赤いラベルの「DRY BIKE LUBRICANT」は、ロードバイクやクロスバイク用のドライ系チェーンルブとして以前から定番の製品です。

僕自身が、チェーンをきれいに保つ目的で使用するようになったチェーンルブです。
「とにかくチェーンを汚したくない」という目的で選ぶなら、ワックス系チェーンルブは非常に相性が良いと思います。
ひたすらドライなチェーンオイルなので、割と頻繁に注油が必要になるチェーンオイルですが、「チェーンが汚れない」という点だけを考えれば、抜群に評価が高く、チェーンをどうしても汚したくない人にとっての選択肢は、FINISH LINE セラミック ワックス ルーブ一択になるのではないでしょうか。
当然、ロングライドや雨天走行には向かないチェーンオイルになりますが、僕のように一日の走行距離が最長でも50km程度で、晴れの日しか乗らないような人であれば充分だと思います。
もちろん、全く汚れが付着しないわけではないので、チェーンの洗浄をしないままだとチェーンは汚れてしまいますが、毎度帰宅してからウェスなどで汚れを拭き取るようにすれば、簡単に汚れを落とすことができます。
その作業の流れで注油してあげるのを乗車後の習慣にすれば良いのかなと思います。
「チェーンを汚したくない」という目的だけを考えるなら、個人的にはワックスタイプを試してみる価値があると思いますが、それぞれに特徴があるので、目的に見合ったチェーンオイルを選択するのが正解だと思います。
という感じです。
自転車用チェーンオイルを注油する基本的な手順は下記の通り。
パーツクリーナーなどでチェーンの油汚れや埃などを落として綺麗にします。
チェーンが汚れた状態のまま新しいチェーンルブを追加すると、古い汚れ+古い潤滑剤+新しい潤滑剤が混ざり、汚れが蓄積しやすくなります。
パーツクリーナーなどの油汚れを落とすケミカルが残った状態で注油しても流れてしまって無駄なので、清掃した後はしばらく放置&ウェスでよく拭き取ってからチェーンを乾燥させます。
チェーンルブは大量に注油する必要はありません。
チェーンの継ぎ目継ぎ目に、少量を落とすようにして注油していきます。
ここが、チェーンを汚しにくくするための重要なポイントです。
注油後にしばらくなじませたら、ウェスでチェーン表面の余分なチェーンルブを拭き取ります。
余分な油があると、ゴミやホコリを吸い付けてしまい、汚れやすくなるのです。
チェーンオイルはチェーンの内部に浸透していれば十分なので、表面はオイルが残っていなくても大丈夫です。
チェーンオイルの注油頻度は、
によって変わります。
どちらかと言えば、走行距離よりも、チェーンの状態を常に意識すておけば、適切な注油のタイミングが分かるようになってくると思います。
なども注油をするタイミングの目安となるでしょう。
特に雨の中を走った後は、チェーンの状態を確認し、必要に応じて清掃と注油を行った方が良いでしょう。

自転車のチェーンやスプロケット周りを汚さないようにするためには、ドライタイプ、ワックスタイプのチェーンオイルを選べば間違いないという感じです。
その上で、しっかりと日頃からチェーンの清掃と注油をすることでチェーンをピカピカに保つことができるというわけです。
ドライタイプ、ワックスタイプのチェーンオイルは、ウェットタイプのチェーンオイルに比べて油切れが早いという問題があります。
しかし、注油する作業はそれほど大変な作業ではないので、日頃の走行前か後の点検の中に組み込んでしまえば良いのではと思います。
僕自身、以前は「チェーンはどうせ黒くなるもの」と思っていました。
しかし、チェーンルブの種類を変えて、余分なオイルをしっかり拭き取るようにすると、以前よりも駆動系をきれいに保ちやすくなりました。
ロードバイクやクロスバイクのチェーンがすぐに真っ黒になることに悩んでいるなら、まずは現在使っているチェーンオイルが、自分の走り方に合っているか見直してみるのがおすすめです。
多少メンテナンスの手間が増えても、ピカピカのチェーンやスプロケットを見ると気分が良いものです。