ロードバイクやクロスバイクなどの自転車は、日々のメンテナンスで空気圧の管理は必須です。
最低でも「週に一度は空気をいれるべき」などと言われています。
理想を言うなら、自転車に乗る前には必ず空気を入れた方が良いわけで、必然的に空気入れが必要になります。
ところが、ロードバイクやクロスバイクで標準的なタイヤのバルブは仏式と呼ばれるもので、慣れないと空気が漏れてしまったり、バルブを曲げてしまうなどの失敗をしてしまうこともあります。
自転車のタイヤへの空気入れは毎度ストレスを感じてしまう作業でもあるんです。
ロードバイクやクロスバイクのタイヤは高圧ですし、毎回ちゃんと空気を入れられるかを不安に感じているような人におすすめしたいのが、KUWAHARAのポンプヘッドであるヒラメです。
KUWAHARA｜クワハラバイクワークス
Photo via:https://www.kuwahara-bike.com/
KUWAHARAの基礎情報
「KUWAHARA」と聞いても、一部のジャンルに関わっている人を除くと、あまり知られていないのが実際のところかもしれません。
僕自身も、自転車に関わるようになった中で、偶然その存在を知った次第です。
KUWAHARAは大阪に拠点を置く、自転車本体（主にBMX）やアクセサリーパーツなどを製造する会社です。
BMXを製造するメーカーは小規模でもオリジナルブランドを立ち上げているメーカーも多く、一般的に名前が知られてはいないけど、そのジャンルでは名前が通っているメーカーも数多く存在します。
KUWAHARAもそんなメーカーの一つかと思いますが、他のメーカーとの違いはその歴史です。
BMXメーカーの多くは、1980年代に起きたBMXブームの流れの中で誕生していますが、KUWAHARAはそのはるか以前から自転車産業に関わっている会社で、創業はなんと、1918年という、100年を超える歴史を持つ超老舗なのです。
同じく大阪に拠点を置く、世界最大手の自転車パーツ供給メーカーのシマノが創業1921年ですから、シマノよりも長い歴史があるということになり、日本の自転車産業に関わる会社としてはかなりの古参の会社です。
（株）桑原インターナショナル
KUWAHARA INTERNATIONAL CO., LTD
Kuwahara Bike Works（クワハラバイクワークス）：国内販売部門
https://www.kuwahara-bike.com/
映画E.T.に登場したBMXのメーカー
スティーブン・スピルバーグの大ヒット映画である「E.T.」に登場する自転車として、KUWAHARAのBMXさ採用されたことを切っ掛けに、世界中でのセールスを広げて、一躍世界的なBMXブランドとして知られるようになったそうです。
E.Tが公開された当時は、日本でもBMXブームがあり、僕自身もBMXが欲しくてほしくてしょうがない少年医大を過ごしてきたわけですが、まさか少年時代にE.T.で観たBMXがKUWAHARAのBMXだったとは。
あまり知られていないメーカーなどと最初に書いてしまいましたが、実は見たことも（もしかしたら触ったこともある）有名な会社だったのです。
そんなわけで、KUWAHARAのメインの製品はBMXを中心とした自転車フレームやアクセサリーパーツだったりするわけですが、数ある製品の中でも特に評価の高いのが「ヒラメ」と呼ばれる自転車の空気入れ用のパーツです。
E.T. The Extra-Terrestrial 20周年アニバーサリー特別版 ［DVD］
日本製ポンプヘッド HIRAME｜ヒラメ
圧倒的な支持を誇る日本製ポンプヘッドアダプター
KUWAHARAのポンプペッドのヒラメは多くの自転車愛好家から支持されている自転車の空気入れ用のヘッドアダプターです。
Amazonなどのレビューを見ても、ロードバイクやクロスバイクに乗っている人からの多くのコメントが残され、いずれも満足度の高い感想になっています。
ヒラメは「ポッ」と出てきたわけでもなく、既に30年以上の歴史のあるポンプヘッドアダプターです。
その見た目のデザインは、昨今の大量生産が当たり前の工業製品ではなく、昔ながらの町工場で丁寧に製造しているような雰囲気があります。
フレンチバルブでの空気入れのストレスが軽減される
特にフレンチバルブでの空気入れをしている人からの評価が高く、「普通のポンプヘッドと比べると空気が漏れない」「フレンチバルブを折り曲げる心配がない」などの評価が多いのが目に付きます。
僕自身、フレンチバルブでの空気入れにストレスを感じていたので、そのストレスから解放されるのならと、非常に興味を持ちました。
しかし「ヒラメ」というとても自転車用の製品とは思えないちょっと変わった名前でしたし、KUWAHARA自体も知らなかったので「うーん、本当に良いものなのか？」と思ったりもしたものでした。
しかも価格も意外と高くて、ポンプヘッドアダプターだけで5,000円くらいするのです。
いくら評判が良いと言っても、空気入れの値段（しかもポンプヘッドだけ）で考えれば結構な値段です。
実際問題で5,000円も出せば、そこそこ良い自転車の空気入れが買えてしまいます。
そもそも空気入れのヘッドなんてどれも同じと思っていたので、5,000円近いお金を払ってまで交換するような価値があるのか半信半疑なところもあり、購入には躊躇したのが実際のところでした。
金属製のソソる質感
そんなわけで、ポンプヘッドアダプターのヒラメの存在を知った当初は、興味はあるものの「購入するほどのものではないかな」などと思っていた僕ですが、KUWAHARAの職人魂が溢れるホームページと、金属でできた高級感の溢れるポンプヘッドに、物欲を刺激されてしまいます（笑）
直感ですが「これはもしかして本当に良いもののような気がする」と、思わずに居られなかったので、KUWAHARAのポンプヘッドアダプターHIRAMEを購入したのでした。
そして、実際に使用してみて、今現在でも「購入して良かった」と思えるポンプヘッドアダプターとなりました。。
下記の記事で、詳細な部分について解説していますので参考にしてください。
ポンプヘッドアダプターHIRAMEの種類
KUWAHARAのポンプヘッドアダプターHIRAMEには、形状の違う2種類のタイプがあります。
レバーを縦に開閉する「縦カム」と、左右に開閉する「横カム」です。
縦カム
Photo via:https://amzn.to/3xrsSWQ
レバーを縦に開閉する縦カムで、恐らく標準タイプはこちらになると思います。
横カム
レバーを横に開閉する横カムです。
リムハイトの高いホイールや小径車の場合、縦カムだとスポークやハブに干渉して使いづらい場合があるので、その問題を避けるために横カムが開発されたようです。
縦カムと横カムどちらがおすすめ？
縦カムと横カムでは、価格は1,000円ほど違いますが、どちらを使ってもしっかり空気を入れられるのには変わりがないと思います。
なので、リムハイトの高いホイールやディスクホイール、小径車などでなければ、価格の安い縦カムでも十分だと思います。
僕自身、縦カムを使用していますが不便に感じたことはありません。
ただ、レビューやブログ記事などを探すと横カムの方が人気のようです。
標準は仏式バルブ用
KUWAHARAのポンプヘッドアダプターHIRAMEの対応バルブは標準では仏式バルブ用になっています。
バルブアダプターを交換することで米・英・競輪に対応
別売りパーツとして、バルブアダプターが販売されていて、アダプターを交換することにより、米式、英式、競輪式にも対応ができるようになります。
自転車のバルブであれば、どのタイプでも使えるようになっています。
ポンプヘッドアダプターKUWAHARA ヒラメの取り付け方
KUWAHARA HIRAMEは、自転車の空気入れのヘッドの部分だけのパーツで販売されているので、空気入れ本体は別途用意して、元から装備されているアダプターを取り外してKUWAHARA HIRAMEを新しく取り付けて使用することになります。
おそらく通常の空気入れなら、ほとんどのもので使用できると思われるので、既に空気入れを持っているのであれば、KUWAHARA HIRAMEのために、わざわざ新しい空気入れを購入する必要はありません。
自転車ポンプのヘッドを交換するなどは、あまり一般的な作業ではないので、躊躇してしまう部分もありますが、空気入れのチューブをヘッド側の根本からカットして切り落としてから、KUWAHARAのポンプヘッドアダプターHIRAMEを取り付けることになります。
ホースに取り付ける際に、多少ながら大変な思いをすることになると思いますが、作業自体は難しいわけでもなく、誰でもすんなりと交換作業ができるものと思います。
ポンプヘッドアダプターの交換作業については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
ポンプヘッドアダプターKUWAHARA ヒラメの使用レビュー
高い質感に非常に満足
実際にKUWAHARAのポンプヘッドアダプターHIRAMEを使用した感想として、まずその質感とデザインの良さで大変満足度が高いです。
僕自身の使用しているフロアポンプはGIANT社の安物ですが、KUWAHARA HIRAMEのポンプヘッドアダプターを取り付けただけで見た目に高級感が出てすごく良い感じです。
おかげで所有欲を満たしてくれるので、面倒だった空気を入れる作業を楽しく感じられるようになりました。
これは持論ですが、使用頻度の高いものほど、少々価格は高くてもしっかりとした製品を購入することは非常に大切ですね。
それだけで毎度の作業が楽しく気分の良いものに変わります。
驚くほど使いやすくてストレスフリー
仏式バルブを曲げる心配が無い
KUWAHARAのポンプヘッドアダプターHIRAMEを使用してみると「本当にこんなので良いの？」と思えるくらいの簡単さで、仏式バルブにセットできてしまうことに驚くと思います。
今まで使用してきたポンプヘッドアダプターだと、フレンチバルブにセットして固定用のレバーを持ち上げる際にバルブを曲げてしまいそうで、恐る恐る作業していたことが嘘のようにセットできるのです。
バルブを曲げてしまう不安はなく、ストレスフリーに使用できます。
僕が使用しているのは縦カムですが、それですらバルブを曲げる心配がほとんど無いので、横カム式だと全く心配の必要がないのではと思います。
空気漏れがほとんどない
一般的な空気入れだと、せっかく適正な空気圧まで空気をいれたとしても、バルブに固定するためのレバーを倒した瞬間に「プスー！」とタイヤから空気が漏れてしまうので、できるだけ素早く取り外す必要があります。
このあたりも空気入れの際にストレスに感じていた部分ですが、KUWAHARAのポンプヘッドアダプターHIRAMEはレバーを倒しても不思議と空気が抜けないのです。
取り付けも簡単、取り外しも簡単。それでいて空気も抜けないので、とても不思議に思い、毎度「あぁ空気が抜けない」と感動してしまいます。
空気を入れる前には微調整が必要
KUWAHARA HIRAMEのポンプヘッドアダプターが普通のポンプヘッドと異なるのは、毎回微調整をする必要があるという点です。
この微調整をおこなうからこそ、空気漏れもなく、しっかりと空気が入れられるのだと思います。
微調整と言ってもポンプヘッドアダプターの先端についているアジャスターを回してレバーを動かした際に、適当な抵抗を出せば良いだけなので面倒に感じるものではありません。
KUWAHARAのポンプヘッドアダプターHIRAMEの使用方法については、下記の記事で詳しく記事にしています。
ポンプヘッドアダプターHIRAMEの購入について
KUWAHARAのポンプヘッドアダプターHIRAMEの購入
KUWAHARAのWebショップでも販売していますし、アマゾンや楽天などのインターネットでの購入もできます。
KUWAHARAのショップだと5,500円以上で送料が無料になるので、横カムと固定用のHOSEバンド、消耗品である口ゴムをまとめて購入すれば条件をクリアできると思うので直販ショップで購入するのも良いかと思います。
変動しやすい価格
KUWAHARA HIRAMEは人気の製品であるせいなのか、時々供給が追いつかなくなることがあるようです。
そのような時に、希望小売価格よりもかなり高い価格で販売されたりすることがあるため、価格変動が激しい印象があります。
供給が追いつくとすぐに定価に近い価格に戻るので、購入時は希望小売価格と大きな差がないかを確認することをおすすめします。
縦カム ¥3,608(税込）
横カム ¥4,818(税込）
