暖かい季節になるとともに気になりだすのが体臭です。
気温が上がると、自転車に乗っていても汗を大量にかくようになるので、夏場の自転車通勤や自転車通学などでも、汗などの体臭が気になるようになります。
気になる体臭と言えば、特に脇の臭い。
つまりは「ワキガ」なんですが、個人的にも「もしかしてワキガかも、、、、?」と思うこともあったりするので、憂鬱な問題でもあります。
気になる腋のニオイ
思春期から気になり始める腋のニオイ
ワキガの問題は中学校一年生の夏頃から始まります。
中1の夏と言えば思春期のスタート。
恋の時代のスタートでもあります。
今までの「男子は男子」「女子は女子」で遊ぶ時代が終わり、異性が気になり始め、いよいよ男女交際などという浮かれた時代の幕開け。それが思春期です。
その思春期と共に、体臭の問題も幕が開けるのです。
ご存知だと思いますが、ワキガも生物的には「フェロモン」の一種と言われるように、本来は異性を惹きつけるためのものなので、異性に興味をもちはじめる思春期あたりからは発動するようになるのは、ごく自然なことではあります。
蝶々のフェロモンのように異性をぐんぐん惹きつけるような効果があるのなら嬉しいはずなのですが、残念ながらワキガは多くの人にとっては悪臭なので、異性を惹きつけるどころか、逆に嫌われてしまう原因にもなったりします。
腋からワキガみたいなニオイがする
「ワキガは自分では気づかない」なんて言われりもします。
常に自分の周りがワキガのニオイに満たされているので麻痺してしまうというのがその理由のようです。
なので「もしかしたら自分もワキガなんじゃないだろうか」と不安になったりするわけです。
僕も学生時代は不安になって、休み時間にトイレに行って、腋に手を入れてゴシゴシと擦っててみた後に、手のニオイを確かめたりするようになりました。
そんなある日
「あれ?」
腋を擦った後の手から、かすかにワキガのニオイが!!!
匂いではなく臭いです。
臭(くさ)いと書いて臭(にお)い。
思春期の中学生にとって、この世の終わりかと思えるほどの大問題です。
学校の友だちにバレてしまうと大変です。
これから訪れるはずの異性とのロマンスも夢のまた夢!
それどころか学校での居場所さえ失ってしまうかもしれません。
当時の僕は「これくらいならワキガじゃない!」と自分に言い聞かせていましたが、ワキガかワキガじゃないかは他人が決めることなので、絶対に僕の腋からワキガのニオイがするというのは誰にも知られてはいけないことになりました。
ワキガの対処策の基本は腋を清潔に保つこと
ヤバいと思った僕は、どうにか解決策は無いかと調べ始めます。
と言っても当時はインターネットなどという便利なものはなく、自宅にあった「家庭の医学」でワキガについて調べました。
そこで「ワキガ」は「腋臭」と書くことや、アポクリン汗腺が原因になっていること、雑菌が原因であること、解決策として、手術や腋を清潔に保つなどがあることを知りました。
流石に中学生で手術という選択肢はなかったので、せめて「腋を清潔に保とう」と思うようになりました。
それからというもの、腋の下が内出血してしまうくらいゴシゴシと執拗に洗ってみたり、万能薬と誉れ高いオロナインを塗ってみたり、あるいは石鹸やシャンプーを擦り付けてそのままにしてみたり、時には母親の愛用していた8x4なんかを使ってみたり、スーパーの香水コーナーにある試供品のコロンをやたらとふりかけてみたりするなど、考えられるありとあらゆる方法で、ワキガに打ち勝とうと試みました。
幸い。教室中をワキガのニオイで充満させてしまうような重度のワキガではなく、自分自身でワキをクンクンしてみて「おや!?」と思う程度の臭いだったので大惨事になることはありませんでした。
それでもやはり「誰かに気付かれるのではないか」と思い続けながら人生を過ごしてきたのでした。
ニオイの程度は体調や生活習慣にも依る
僕の場合、常に腋が臭うわけではなく、不規則な生活をしていたり、食生活が偏ったりした時に顕著になるような傾向がありました。
気にならない時は全く気にならないのですが、臭うときはハッキリと自分でもわかるくらいになるんです。
特に焼肉など脂っこい食事をした際などはその傾向が強くなりました。
何故か右腋だけが臭う
僕の場合は右腋だけの臭いが強くて、左腋はそれほど臭わないんです。
ワキガではなく「スソワキガ」と呼ばれるような性器周辺が臭う人も居るようですし、色々なタイプがあるので、このあたりは個人差なのかなと思います。
ワキの臭い対策
ワキガ体質の人は常にニオイ対策をする必要があります。
僕が中高生の頃は、男子は臭くて当たり前、なんなら臭いくらいの方が男らしいという風潮もあり、男性用のデオドラントなんてものはほとんどなかったように思います。
なので、当時の僕は石鹸やボディーソープを付けたタオルでゴシゴシ拭くというような対策をしていました。
兎にも角にもワキを清潔に保つことを心がけたのです。
男性用デオドラントの登場
僕が大学生になる頃には、フェミ男などと呼ばれる女性的な男性が好まれるような時代になり、それとともに世の中の男たちも体臭に気を遣い始めるようになりました。
そこで登場したのが男性用デオドラントと呼ばれるモノで、これを使用することで、僕の腋のニオイの問題も大きく改善されました。
実際、救われた人もきっと多いのではと思います。
資生堂 Ag DEO24
最初に使い始めて消臭効果に感動したのが資生堂のAg DEO24。
銀の殺菌効果を利用した消臭剤で、かなりの効果がありました。
が、黒いシャツなどは腋の部分が白っぽくなってしまうという問題があり、黒い服ばかりを着る僕にとっては使いづらいという理由で使用しなくなりました。
しかし、製品自体はヒットしているようですね。
当時はスプレータイプ一種類しかなかったのが、今では色々なタイプが増えています。
デオナチュレ・クリスタルストーン
資生堂のAg DEO24は黒いシャツの腋の部分が白くなってしまうという問題があったので、次に探したのがスプレータイプではなく、肌に直接塗るというデオナチュレ・クリスタルストーン。
これは黒いシャツも白くなることがなく、消臭効果もしっかりあって、一発で気に入ってしまい、今現在も使用しているデオドラント用品です。
ちなみに「クリスタルストーン」という、なんとくクリスタル的な素敵な名称ですが、その正体は「ミョウバン」です。
とても良い製品だと思うのですが、残念なのは価格。
たかだかミョウバンの分際で、1本1,000円くらいする高級品です。
しかも消耗が早いので、一日一回塗ったとしてもワンシーズンで3〜4本は消費してしまいます。
しかも効果があまり長続きしない印象なので、一日に2〜3回は塗らないと、途中からニオイが気になり始めたりするようになります。
悔しいので価格の安い類似品に乗り換えたことがありますが、より容量が少なかったり、効果がイマイチだったりして、結局デオナチュレに戻っています。
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わきがクリーム
ワキガ専用のクリーム、その名も「わきがクリーム」。
超どストレートなネーミングのクリームですが、ホームページを見ると効果が期待できそうで試してみたくなりますね。
強い殺菌効果があるので足の臭いにも効くようです。
ちなみに足のニオイに関しては「グランズレメディ」もかなり効果がありました。
腋毛を処理して驚きの消臭効果
腋のニオイ対策としてとても興味がありつつも、最後の最後まで踏み切れなかったのが腋毛の処理でした。
実は「家庭の医学」で調べた時に、ワキガの対処方法として「腋毛を処理する方法が有効」であるということが書かれていたんです。
腋毛があると、汗をかいたときに、毛の根元に汗が残ってしまい、それが原因でニオイが発生しやすくなるらしいのです。
なので、その原因である腋毛を処理してしまうのが効果的というわけです。
試してみたい対処法ではあったのですが、中学生男子が腋毛を処理するなんてことは、当時は絶対有り得ないことだったので、結局はそのままで、今現在に至るまで試したことがありませんでした。
しかし、僕ももういい歳のおっさんです。そんなことを気にする年齢でもないので、思い切って腋毛を処理してみることにしたのでした。
伸びた腋毛はバリカンで刈り込んでからカミソリでジョリジョリと剃りました。
女子ほど丁寧な処理をするつもりもないので、多少の剃り残しは気にしません。
どちらかと言えば、腋毛多い方で、腋を閉じていても腋毛の束が腋から出るくらいの毛量でした。
腋からはみ出た腋毛の様子から「ウニ」と呼ばれるくらいに立派なものでしたが、全て一思いに綺麗サッパリ剃り落としました。
腋毛を処理した結果
腋毛を剃り落とした後の変化ですが、不思議なほどニオイが消えてなくなりました。
「ええっ?まじで?」と驚いてしまうくらい、腋からのニオイがしなくなったのです。
デオドラント剤を塗布しなくても全然臭わないのです。
「たかが腋毛を処理するだけでここまで効果があるものか」と正直驚きました。
もちろんデオドラント剤との併用なら、なおさら効果は大きくなります。
ワキガのニオイで悩んでいる人は是非、腋毛の処理にチャレンジしてみることをおすすめします。
腋毛の処理
腋毛を剃るようになると、必要になるのが定期的なお手入れになります。
入浴のついでに処理してしまうのが良いと思います。
頻度については二日に一度とか三日に一度くらいで良いでしょうし、髭の処理と比べれば全然楽なので大変だと思うことはありません。
しかし問題は、腋の肌を傷めてしまってヒリヒリとしてしまうことや、剃り残した腋毛でチョリチョリ、チクチクしてしまってちょっと不快です。
なので、ずっと剃り続けるようであれば、永久脱毛を考えてみても良いかなというところではあります。
男の脱毛
脱毛と言えばクリニック。
クリニックと言えば女性専用なイメージがありますが、最近は男のヒゲ脱毛も流行っているようなので、男性専用の脱毛クリニックも意外と多いですね。
個人的にはヒゲには全くコンプレックスがなく、むしろ髭は頭髪が薄くなってきてからのセーフティーネットでもあるので、絶対にヒゲ脱毛なんてものはしませんが、腋毛に関しては検討してみても良いかなと思っていたりします。
男でも腋毛が生えない人もいますし、控えめに何本か生えているくらいが清潔感があってちょうど良いような気がするんですよね。
少なくとも腋からはみ出したウニになるよりはよっぽどマシかなと。
ワキガ治療
上記のクリニックでは、ワキガや多汗症の治療もしてくれるそうなので、脱毛の相談とワキガの相談の両方ができて一石二鳥感があります。
その名も「「ゴリラクリニック」という冗談みたいな名前ですが、妙に小綺麗な場所よりも相談しやすさはあるかな。
根本治療をするのなら手術するのが一番でしょうし、1日で終わるようなので重症な人は検討してみるのも良いかと思います。
参考 「ゴリラクリニック」
男の植毛
個人的には、脱毛よりも植毛が気になる年頃なので、むしろ脱毛で抜いた毛を頭に移植して再利用して欲しいくらいですが、自毛植毛は頭髪→当初じゃないと難しいようですね。。。
抜いたり植えたり忙しいわけですが、一応、自毛植毛の相談窓口も。
参考 アスク井上クリニック 植毛を検討の無料カウンセリング予約
まとめ
夏はどうしても汗をかいてしまうので、自転車通勤や自転車通学でも汗びっしょりになってしまうようになります。
汗をかいたら、後処理をしっかりしないと雑菌が湧いてニオイの原因になってしまうので、拭き取ったり、デオドラント剤を塗布したり、日頃から気をつけることが対策として必要不可欠なのかなと思います。
腋から嫌なニオイがプーンと漂ってしまっては、自転車に乗ること自体が楽しくなくなってしまったり、自転車に乗らないという方向に気持ちが萎えてしまうこともありますからね。
グループライドで出かけても、せっかく気持ちよくサイクリングしているのに、停車する度に腋のニオイを気にしたり、仲間と休憩している時にも気にするなんて絶対に楽しくありません。
僕自身も長い期間、悩まされてきた問題ですが、腋毛を処理するという方法で問題を解決することができました。
男が腋毛を処理するというのは、ちょっと抵抗があったのは事実ですが、誰に見られるわけでも、見せるわけでもないですし、夏の間だけでも対処しておけば随分変わるはずです。
何よりも根本解決に近い対策なので、その効果が大きいのが良いですね。
とりあえず、剃る程度であれば、放置しておけばまた生えてきますし、腋のニオイに悩んでいる人は是非チャレンジして欲しいと思います。