クロスバイクのVブレーキの調整方法やメンテナンス方法、フラットバーに取り付けられるブレーキレバー、自転車のブレーキに関すること全般についてまとめています。
ブレーキに関する記事一覧
自転車のブレーキの種類と特徴
自転車で使用されているブレーキは大きく分けて4つの種類があります。
自転車のブレーキの種類
● Vブレーキ
● カンチブレーキ
● キャリパーブレーキ
● ディスクブレーキ
Vブレーキ
Vブレーキは制動力の強さが特徴でマウンテンバイクやクロスバイクで使用されることの多いブレーキです。
マウンテンバイクではディスクブレーキ化が進んでいることでVブレーキを使用した自転車が少なくなっています。
またクロスバイクの場合はミニVブレーキと呼ばれるブレーキアームの短いVブレーキが採用されていて、Vブレーキでは互換性の無いキャリパーブレーキ用のブレーキレバーに対応させられるようにしたものもあります。
Vブレーキに関する詳しい情報は下記のページで解説しています。
ディスクブレーキはなくなりつつある?
昨今はロードバイクやクロスバイクでもディスクブレーキ化が進んでいて、シマノのラインナップからも続々とVブレーキが消えている感じで、以前のようにULTEGRAや105などのハイグレードなVブレーキはなくなってしまいました。
カンチブレーキ
ロードバイクなどに搭載されていたブレーキの一種でしたが、キャリパーブレーキの登場とともに入れ替わる形で徐々に使用されることが少なくなっています。
キャリパーブレーキ
スポーツバイクに乗っている人にとってはロードバイクで使用されているブレーキとしてのイメージが強いキャリパーブレーキですが、一般的なシティサイクルやママチャリのフロントブレーキでも使用されていることが多いブレーキです。
ディスクブレーキ
雨などの悪天候下でも制動力が落ちづらいブレーキなのでマウンテンバイクで使用されることが多かったブレーキですが、荒れ地走行を基本としたグラベルロードの人気やロードレースでもディスクブレーキの使用が認められたこともあり、ロードバイクやクロスバイクでも標準化してきたブレーキです。
自転車のブレーキシューの種類について
ブレーキの種類やホイールによって使用するブレーキシューは異なる
ブレーキにはブレーキシューと呼ばれるパーツが使用されています。
ブレーキシューは文字通り、ブレーキに履かせる靴という意味で、ブレーキシューをホイールのリムに押し当てる摩擦によってブレーキを掛けます。
ブレーキシューはブレーキの種類やタイプによって少しずつ仕様が異なり、間違った仕様のブレーキシューだと互換性が無く使用できないなどの問題が発生します。
また、ホイールの素材によっても使い分けする必要があり、カーボンリムや特別な電解処理をされたブラックリムのホイールなどでは専用のブレーキシューを使用する必要があります。
カーボンホイール用ブレーキシュー
カーボンリムのホイールに通常のブレーキシューを使用すると、ブレーキ時の発熱によりカーボンリムが溶けるなドでカーボンが破損する問題があります。そのため、発熱を抑えるようにした専用のブレーキシューを使用する必要があります。
通常のブレーキシューに比べて高価で減りも早くてランニングコストは最悪ですが、背に腹は代えられないというところですね。
カーボンホイール用のブレーキシューメーカーとしてはSWISS STOP、カンパニョーロ、フルクラム、BBBが有名です。
ブレーキシューは買い間違えの多いパーツ
それぞれがとても良く似ているため、買い間違えなども多いパーツなので、購入する際には注意が必要です。
Vブレーキが例にはなりますが、ブレーキシューの種類の違いや買い間違えを防ぐ基本的な方法などについて下記の記事でまとめています。
自転車のブレーキの取り付けについて
右前左後が基本
ブレーキレバーを引いた時に、左右どちらのブレーキで前後のブレーキが動作するようになっているのか?
基本的には自転車屋さんで取り付けられた状態で購入することが多いので、ブレーキの左右が前後のどちらを動作させるのかを意識することは少ないと思いますが、自分でパーツを取り付けようと考えた時に躓いてしまいがちなポイントでもあります。
日本の多くの自転車屋さんでは、右のブレーキレバーで前輪、左のブレーキレバーで後輪が動作させられるように整備されていることが多いようです。しかし、自転車の構造的にも道路交通法的にも、どちらでも構わないというのが実際のところでもあります。
ブレーキの取り付けに関する情報は下記のページで詳しく解説しています。
ディスクブレーキに交換したい
自転車のブレーキはマウンテンバイクでもロードバイクでもディスクブレーキが標準になりつつあります。実際問題でホイールなどの選択肢も従来までのリムブレーキ用のホイールよりもディスクブレーキ用のホイールの方が選択肢が増えているような状況があります。
そんなわけで、現在乗っている非ディスクブレーキの自転車にディスクブレーキを取り付けたいと考える人も増えてきていると思います。
結論を言えば、ディスクブレーキを取り付けるためにはディスクブレーキに対応したフレームでないといけないため、キャリパーブレーキやVブレーキを備えた自転車フレームにはディスクブレーキを取り付けることはできません。
下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
自転車のブレーキの効きが悪い場合
自転車に乗っている時に「自転車の効きが悪いなぁ」と感じたら、そのまま乗り続けずにブレーキに不具合が無いかを確認するようにしてください。
多少ブレーキの効きが悪い程度だから日常では困らないと思っていても、急ブレーキを掛けなければいけないような状況の時や、長い下り坂で走行中に急にブレーキが動作しなくなる可能性もあります。
ブレーキは自転車の唯一の安全装置ですから、日頃の乗車前点検を含めて、動作に関して気になる部分があれば、必ず確認する習慣を付けた方が良いでしょう。
確認してみれば、ちょっとしたことで不具合が直ることもあります。
下記の記事では、走行中にブレーキが利かなくなってしまうようなトラブルに見舞われた時の危険回避作についてまとめています。
自転車のブレーキの調整方法とメンテナンス
ブレーキシューチューナーを使用すれば効率的に調整できる
自転車のブレーキシューの調整は、左右のクリアランスを均等に調整したり、進行方向に対して斜めに取り付けるトゥーインと呼ばれる取り付け方をする必要があるなど、細かな調整が必要になります。
慣れてしまえばどうにかなる作業ではありますが、ブレーキシューチューナーと呼ばれる専用の道具を使用することで、素早く効率的にブレーキシューの調整ができるようになります。
下記の記事ではブレーキシューについて詳しく解説していますので参考にしてください。
Vブレーキの交換方法と調整について
Vブレーキの交換方法
Vブレーキの交換はワイヤーを調整することになるので、少しだけ難易度が高くなりますが、それでも専用の工具などは特に必要がなく、比較的簡単に交換できるパーツです。
小さなパーツですが、グレードが高くなるとブレーキの制動も変わってくるので、なるべく良いパーツに交換するのが良いと思います。
Vブレーキの交換については下記の記事で解説しています。
Vブレーキの調整方法の解説
Vブレーキに限らずですが、ブレーキシューは使用しているうちに摩耗してしまうものなので、最初にセットした状態のままでは制動力が落ちてしまうようになるので、定期的に調整をする必要があります。
Vブレーキの調整方法については下記の記事で解説しています。