自転車のポンチョタイプの雨具とマフラーは危険というお話です。実際に事故も起きているようなので、雨の日にポンチョタイプのレインウェアを使用している人や、マフラーをしている人は注意した方が良さそうです。
Contents
ポンチョタイプの自転車用レインウェアが危険らしい
自転車の雨具の定番になりつつあるポンチョタイプのレインウェアですが、巻き込みなどの事故が多発しているとのことで、国民生活センターから注意喚起の情報が発表されました。
詳しくは下記のリンクに目を通していただくと国民生活センターでの実験検証などがまとめられています。
参考 自転車用レインウェアの運転への影響と安全性について(2016年2月18日)|国民生活センター
危険とされるポイントは下記の通り。
自転車の雨具のポンチョタイプの危険ポイント
車輪への巻き込み
ポンチョタイプのレインウェアは前後に丈が長いため、タイヤと直接触れることも多く、巻き込みの危険があるようです。
例えば、前カゴに被せていたポンチョが前輪に巻き込まれてしまうとか、泥よけなどが付いていないクロスバイクなどの自転車で使用した場合は後輪に巻き込まれてしまうなどの事故が起きてしまうとのこと。
ポンチョが巻き込まれてしまうと不意に停止したりすることになり、後続車からの追突なども有り得るでしょうし、転倒するなども考えられます。
視界が塞がれる
強風などにより、丈の長いポンチョがめくり上がり、そのまま顔全体を覆ってしまうなどで、視界が塞がれることがあるようです。
走行中に突然ガバッとポンチョが顔にかかるなんてことを考えると非常に恐いですね。
レインウェアのフードにより視界が狭くなる
フードを被っている場合、きちんと固定ヒモを締めていないと、左右確認してもフードは動かず顔だけが動く状態となり、視界を遮られることもあるようです。
この問題はポンチョタイプに限らず全てのレインウェアに当て嵌まる「あるある」な問題かと思います。
自転車のポンチョタイプのレインウェアはスグレモノ・・・と思ったんですけど
僕が初めてポンチョ型のレインウェアを見たのは中国の上海でした。てるてる坊主のような状態になって自転車に乗っている人を見て「何だアレは!?なかなかのアイディアじゃないか!」と目からウロコな感じで妙に感動したのを覚えています。
長めのエプロンで前カゴをカバーできるので荷物は濡れませんし、ズボンを履かなくても足が濡れることもないでしょう。レインウェアが敬遠される原因の一つと思われるムレもポンチョタイプだとほとんど気にしなくて良さそうです。
なかなか素敵なレインウェアなので「日本でも売れるんじゃないかな」と思いましたが、そう思った通りにこの数年で日本でも見かけるようになりました。
ポンチョタイプを使用している時の見た目は、てるてる坊主の様に見えて、けしてカッコ良くはないですが通常のレインウェアの弱点を克服した画期的なレインウェアのように思えたんですけど、実際使用してみると見えない問題が出てくるものなのですね。
今まで日本のメーカーがポンチョタイプのレインウェアを作っていなかったのは、こう言った危険性があることを分かっていたからなのかもしれません。
自転車乗車中にマフラーをするのも危険
冬によく見かけるのが自転車乗車時のマフラーです。首に巻くものだけに、巻き込まれると大変な事態になるのは目に見えていますが、自転車乗車しながらのマフラーは結構見かけますよね。
危ないなとは分かっていてもファッションや防寒の役割がマフラーにはあるのでついつい自転車走行中にもマフラーをしてしまいたくなる気持ちは解らないでもないですがマフラーを巻き込んでしまう危険性が大きいので自転車走行中はマフラーなどをするのはやめた方が良いでしょう。
一時期長いマフラーが流行ったことがありましたが、その時期に遊園地などの遊具に巻き込まれる事故なんてのも多発したように記憶していますし、自転車でも巻き込まれれば大変危険なので絶対にやめた方が良いことの一つだと思います。
特に注意が必要なのは親子自転車などで子供を乗せたりするような場合です。自分自身のマフラーを巻き込んだ場合はすぐにブレーキをかけられますが、後部座席に乗せている子供のマフラーを巻き込んだ場合は気が付くのも遅くなりますから、その分危険性が高くなります。
首がしまってしまえば本人が教えることもできません。親子自転車で子供を自転車に乗せる際には絶対にマフラーはしないというのを徹底した方が良いでしょう。
「そんなんあるわけないやん(笑)」と思うかもしれませんが、府中消防署のホームページでもマフラー等の衣類巻き込みについて注意を促していますから、普通に可能性のある事故なのだと思います。
参考 こんな事故にご用心|府中消防署
なので、自転車の防寒ウェアとしてはマフラーではなくネックウォーマータイプをするのが一番良いかと思います。ネックウォーマーなら、スノボなどでも使われますからオシャレなものもたくさん有るんですよね。
まとめ
自転車でのポンチョタイプのレインウェアやマフラーの着用に潜む危険についてまとめてみました。
これらの危険は盲点になりやすく、実際に使ってみたり、事故が起きてみないと判らない部分だったりするので、日頃の実感としてはあまり認知されていない部分かもしれません。
事故が起きてしまってからでは遅いので、それらの危険性があることに注意して、別のタイプのレインウェアを使用したり、マフラーからネックウォーマーに変更するなどした方が良いでしょう。
最近は見た目もカッコ良いレインウェアも多くなっているので調べてみると「こんなの有ったんだ!」と発見もあって意外と面白いです。
[Mizuno] アウトドアウェア ベルグテックEXストームセイバ-VIレインスーツ レインウェア100洗耐久撥水加工 ...