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クロスバイクとロードバイクの違いとは

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クロスバイクとロードバイクの違いとは

クロスバイクとロードバイクの違いについては、スポーツバイクに乗っているとよく耳にする質問の一つです。

実際問題で、僕自身もスポーツバイクに興味を持った当初は、クロスバイクとロードバイクの違いなんて全く理解しておらず、ママチャリまでもを含めてハンドルの形が違うだけで、それ以外に大きな差があるとは正直なところ思ってもいませんでした。

模範的な回答例としては「フレームのジオメトリが〜」とか「コンポーネントが〜」などではありますが、そのような専門的な解説は、Wikipediaや色々と詳しい専門書などを参考にしていただいた方が、より詳しい違いを正確に理解できるものと思います。

なので、ここではもう少し砕けた感じで、初心者にも理解しやすいように、表面的にクロスバイクとロードバイクの違いについて解説してみたいと思います。

一般的に言われるクロスバイクとロードバイクの違い

まずは一般的によく言われているクロスバイクとロードバイクの違いについて簡単にまとめておきましょう。

フレームそのものが違う

クロスバイクとロードバイクではフレームそのものが違う

初心者には全く区別がつきませんが、クロスバイクとロードバイクではフレームの設計が違います。

フレーム設計が全く違うので、例えばクロスバイクを弄り倒してドロップハンドルにしてもロードバイクにはなりません。極端な話、DURA-ACEなどのロード用のハイエンドコンポーネントを搭載してもロードバイクにはなりません。

要するに、極端なことを言ってしまえばクロスバイクとロードバイクの違いはフレームの違いと言うことも出来ると思います。

その設計の違いの一つが、エンド幅と呼ばれる後輪を取り付ける部分のフレームの幅です。

ロードバイクのエンド幅は130mmが主流です。ディスクブレーキの場合は142mmが主流です。

一方マウンテンバイクなどは135mm幅になっていて、コンポーネントでマウンテンバイクのパーツが多く使われるクロスバイクの場合もほとんどのモデルで135mmのエンド幅が採用されています。

エンド幅が違うと、使用出来るホイールが違ってきます。ディスクブレーキではないロードバイクとクロスバイクではエンド幅が5mm違います。なのでロード用のホイール(エンド幅130mm用)は、エンド幅135mmのクロスバイクでは使用できない、ということになります。

エンド幅の調節のために5mmのスペーサーを入れれば使用できないこともないようですが、基本的にロードバイク用のホイールはロードバイクのフレームのために設計されているもので、マウンテンバイクやクロスバイクには使用出来ませんし、その逆もまた同じです。

例外としてGIANTのクロスバイクであるESCAPEシリーズのR3やRXなどは、ロードバイクと同じ130mmのエンド幅のフレームが採用されていて、クロスバイクでありながらロードバイク用のホイールを履かせられるという特徴があります。

ちなみに、このエンド幅ですが、多段化とともに幅広になってきた歴史があり、現在主流である130mm幅は1速で限界とも言われていることから、ロードバイクでもディスクブレーキ化に伴い、エンド幅を大幅に広くして142mmなどにしたフレームが増えています。

ハンドルやブレーキが違う

クロスバイクとロードバイクではハンドルやブレーキが違う

ロードバイクとクロスバイクでは使用されているハンドルやブレーキの種類が違います。ただし、ブレーキに関しては2017年あたりから、ロードバイクもクロスバイクも徐々にディスクブレーキ化が進んでいて、今後はディスクブレーキがロードバイク、クロスバイクともに主流となると思われます。

● ロードバイクはドロップハンドルとキャリパーブレーキ 
● クロスバイクはフラットバーとVブレーキ 

ハンドルの違い

ロードバイクのドロップハンドルに対して、クロスバイクは真一文字のフラットバーハンドルが基本的には装備されています。

ロードバイクとクロスバイクの違いとして誰しもが真っ先に思い浮かべる部分でもあることから、クロスバイクとロードバイクの違いは単純にハンドルの違いで、フラットバーハンドルをドロップハンドルにすればロードバイクになると思っている人も少なくないのではないかと思います。

しかし、上にも書きましたがロードバイクとクロスバイクを根本的に別けるのはフレームの違いであって、ハンドルの形状ではない為、クロスバイクをドロップハンドルにしてもロードバイクにはなりません。

逆にロードバイクにフラットバーを付けてもクロスバイクにはならずにフラットバーロードと呼ばれたりします。

ブレーキの違い

ロードバイクにはキャリパーブレーキと呼ばれるブレーキが採用されていますが、クロスバイクの場合はマウンテンバイクなどで主流なVブレーキが採用されていいるのが一般的です。

上にも書きましたが、最近はシクロクロスなどのジャンルも増え、UCI(国際自転車競技連合)のレース規定でも2017年からディスクブレーキの試用を表明するなどで、ディスクブレーキを採用したロードバイクも多くなってきたため、ブレーキの種類でクロスバイクとロードバイクの違いとは言えなくなっています。

速度が違う

速度と重量の違い

ロードバイクの場合は普通に走れば30km/hくらいは難なく出せる速度ですが、クロスバイクの場合は20km/hくらいが良いところだと思います。

これは、ロードバイクのフレームがより速度を出しやすい設計になっていたり、より深い前傾姿勢のポジションが取れるロードバイクの方が空気抵抗が小さいなどのアドバンテージがあることなどから、クロスバイクよりもロードバイクの方が速度を出し易くなっています。

逆を言えば、クロスバイクでも前傾姿勢を取るなどで、空気抵抗を少なくすることが出来ればロードバイクに近いスピードが出せるようになります。

一般的に出せる速度

● ロードバイク:30km/h
● クロスバイク:20km/h

適正走行距離や用途が違う

適正走行距離や用途が違う

一般的にロングライドの1つの基準とも言える100km以上を走ろうと思うと、クロスバイクに乗っている人よりもロードバイクを乗っている人が多くなります。

もちろんクロスバイクで100kmを走る人も珍しくはありませんが、200kmなどになるとロードバイクの人が殆どになるようです。また、ロードバイクでは600kmなどという信じられない距離を走る人も居ますが、クロスバイクだとまず居ないのではないでしょうか。

要するに長距離を走るにはロードバイクの方がクロスバイクよりも適していて、長距離を少ない疲れで、かつ速く走れるのがロードバイクと言えるでしょう。

逆に30km未満の短い距離や、ストップ&ゴーを繰り返す街中などで乗る場合には、カジュアルな格好でも乗れるクロスバイクの方が便利だったりします。

要するに、カメラで言う所の、望遠レンズと広角レンズを使い分けるのと同じで、ロードバイクとクロスバイクとでは適した走行距離や用途が違うと言えると思います。

適した距離と用途

● クロスバイク:短距離〜中距離向けでお気軽な乗り物 30km~50km
● ロードバイク:長距離も対応した本気な乗り物 100km~

価格の違い

クロスバイクとロードバイクの価格の違い

クロスバイクとロードバイクではフレームの価格差が大きいです。さらには、標準装備されているコンポーネント類の価格差も大きいため、クロスバイクとロードバイクの価格差は本格的になればなるほど大きくなります。

もちろんクロスバイクにもハイエンドコンポーネントのDura-Aceなどをインストールしてしまえば値段は高くなりますが、フレームのスペックとコンポーネントのバランスを考えると、クロスバイクのフレームにハイエンドのロードバイク用のコンポーネントをインストールすることは無駄とも思える選択なのであまり現実的ではありません。

ロードバイクのフレームはそれなりに高価なものではありますが、それなりの価格を納得させる理由と性能があるというわけです。

価格の目安

● クロスバイク:5万円〜30万円程度
● ロードバイク: 10万円〜100万円程度

重量が違う

クロスバイクとロードバイクでは重量が違う

クロスバイクとロードバイクでは重量も違います。一般的にはクロスバイクで10kg前後、ロードバイクで8kg前後がそれなりのスペックを期待できる一つの重量の目安になってくると思います。

重量の差は、フレームの素材(クロスバイクは主にクロモリやアルミ、ロードバイクは主にカーボン)が違うことや、搭載されているコンポーネントのグレードの違いによる重量の違いになると思います。コンポーネントはグレードが高くなればなるほど軽量化もされています。

クロスバイクとロードバイクの重量差がたかが2kgと思うかもしれませんが、2リットルのペットボトル1本分ですから、それを背負って走ることを思うと、大きな違いであることが理解出来ると思います。

クロスバイクでもカーボンフレームで、ハイエンドのコンポーネントやホイールをインストールすれば7kg台くらいは達成できる重量だと思いますが、上にも書いたようにクロスバイクにそのスペックのパーツが必要か?というところで、あまり実践する人は居ないのが現実です。

重量の目安

● クロスバイク:10kg程度
● ロードバイク:8kg程度

タイヤが違う

クロスバイクとロードバイクではタイヤが違う

現在販売されている完成車に装備されているタイヤのサイズはクロスバイクが28Cか32C、ロードバイクは23Cか25Cが一般的かと思います。

ロードバイクの方がより細いタイヤを履いていて、荒れ地などを走ることも想定しているクロスバイクの場合はもう少し太いタイヤになっています。

但し、どのサイズを履かせるかは個人の自由でロードバイクでも25Cや28Cのタイヤを採用する人もいますし、クロスバイクで23Cも悪くはありません。

結局はタイヤも用途ですから、どんな道をどんな風に走るかで選ぶものなので、なかなか定番というものは決めづらいというのが実際のところですが、一般的なところで言うと、ロードバイクのほうがクロスバイクよりもタイヤが細い傾向があります。

タイヤの太さの目安

● クロスバイク:700C 28C
● ロードバイク:700C 23C / 25C

ちなみに僕がお気に入りの高性能なタイヤはコンチネンタルのグランプリ5000と呼ばれるタイヤです。グリップ力、パンク耐性、耐久性が抜群のタイヤで満足度は非常に高いです。

出場できるレースが違う

クロスバイクとロードバイクではレースが違う

クロスバイクとロードバイクとでは出場できるレースの種類が異なります。例えば、市民レースなどでは、ロードバイクの部とクロスバイクの部で区別されていたりしますし、本格的なレースではクロスバイクでは参加できない場合もあります。

あくまでクロスバイクは一般自転車、ロードバイクはレース用の自転車というようなところかもしれません。

出場できるレース

● クロスバイク:自転車レースのおまけ
● ロードバイク:自転車レースのメイン

クロスバイクとロードバイクのザックリな違い

クロスバイクとロードバイクのザックリな違い

いろいろとクロスバイクとロードバイクの違いについて考えてみると、クロスバイクとロードバイクの決定的な違いはやはりフレームの設計の違いというところに尽きると思います。

価格や重量などについては、パーツを交換してしまえばクロスバイクとロードバイクもほとんど違いが無い状態にまで近づけることができてしまいます。

しかし、たとえブレーキ以外のパーツをロードバイクと同じにしたところで、クロスバイクとロードバイクが同じにならないのは、フレームに差があるからに他なりません。

逆に言えば、自転車にとって、フレームの設計の違いは、自転車の性能の違いに大きく影響していると言えるのではないでしょうか。

そんなわけで、クロスバイクとロードバイクの違いを考えた時に言える僕なりの答えとなると、ロードバイクはより楽により速く走るための自転車なのに対して、クロスバイクは英語ではハイブリッドバイクとも呼ばれるようにロードバイクでは走れないような悪路も走れて、オンロードもそこそこ走れる便利な自転車と言えると思います。

表面的な部分だけでなく、もっと踏み込んで調べ、考えれば、クロスバイクとロードバイクの間にはもっともっと色々な違いがあると思いますが、ザックリな違いと言えば、だいたい上記のような感じだと思います。

僕が考えるクロスバイクとロードバイクの違い

僕が考えるクロスバイクとロードバイクの違い
Photo via:http://www.shinobe.jp/

上記のような一般的なクロスバイクとロードバイクの違いを踏まえた上で、僕なりの視点で、初心者にも理解し易いようにクロスバイクとロードバイクの違いについて書くと下記のような感じになります。

クロスバイクとはこんな自転車だ

クロスバイクは、気軽に自転車を楽しめるスポーツバイクです。

クロスバイクはロードバイクほどではありませんが、一般的なシティサイクルと比べれば、驚くほど快適に走ることが出来ますし、シティサイクルでは考えられないような30kmとか50kmなんていう距離でも無理なく走れてしまいます。

また、クロスバイクはエクササイズを目的として乗ることができますし、一生懸命に走ればスポーツの爽快感も得ることができます。

また、景色や季節を楽しみながら、のんびりと自由気ままに自転車を楽しむ用途にピッタリなのがクロスバイクなのです。

クロスバイクはとにもかくにも気楽な乗り物なので、ポタリングと呼ばれる自転車版の散歩で、車やバイクでは行かないような場所などへフラリと立ち寄りながらサイクリングを楽しむのに最適で、ロードバイクのようにストイックに走る必要がないため、かなり気楽に自転車に乗ることが出来ます。

気楽に乗れるので、ちょっと買い物程度でも乗りやすいですし、日常使いやシティライドなどでもクロスバイクの方が便利というのがクロスバイクの利点です。

ロードバイクとはこんな自転車だ

ロードバイクは自転車をスポーツとして本気で乗るスポーツバイクです。

ロードバイクは乗って、乗って、乗りまくる感じです。従ってロードバイクはクロスバイクと比べるとストイックな乗り物なので、気軽に乗ろうと思うと不便に感じてしまうこともあるはずです。

例えば、ポタリングなどはロードバイクでも出来ますが、スタンドの無いロードバイクは駐輪場所にも困ることが多いですし、仮に駐輪できたとしても、盗難の心配もあるので、のんびり食事を楽しんだりすることが出来ません。

また、服装に関しても、ロードバイクに乗っている時にはサマになってカッコいいピチピチな服装も、自転車から降りてしまうとたちまちカッコ悪くなりますし、ビンディングシューズで歩きづらかったりするため、フラリと立ち寄るということがしづらく、自転車でのんびりお散歩気分を味わうのが難しくなります。

そして何よりも、ロードバイクは自転車に乗って、乗って、乗りまくるための自転車なので、自転車からなかなか降ろさせてくれません、精神的に降りられないのです。

クロスバイクでは「疲れたなぁ」と思うと、すぐに立ち止まって休むことが出来ますが、ロードバイクの場合は、苦しくなればなるほど「ここからが勝負だ、もっと走れ!どんどん走れ!」と自分を追い込みたくなる気持ちになってしまうのです。

しんどければしんどいほど充足感が得られるという不思議な乗り物で、ロードバイクはまさに走るための自転車と言えるでしょう。

クロスバイクとロードバイクの違いのまとめ

クロスバイクとロードバイクの違いのまとめ

クロスバイクとロードバイクの違いについて、本来はもっと理論的に説明する必要があるかもしれませんが、冒頭にも書いたように、初心者でもイメージとして違いが理解出来るような内容で解説したいと思い、このような内容になりました。

また、僕個人的には、自転車の用途などは、人それぞれに好きなように乗れば良いと思っているので、クロスバイクなのでこうした方が良いとか、ロードバイクはこう有るべきだなどと、定義しようとするものではありませんので、その点を踏まえ、緩く解釈していただけると助かります。

いずれにしましても、クロスバイクやロードバイクなど、自転車それぞれの特性や違いを理解して、用途に応じた乗り方をすれば、より一層自転車を楽しめるようになるのだな、と思います。

世の中にはクロスバイクとロードバイクを両方持っている人が多いのも、そう行った理由があり、知れば知るほど用途に応じて乗り別けたくなってしまうからだと思います。

以上、クロスバイクとロードバイクの違いについてでした。

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