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競技用自転車の種類や用途の解説

自転車競技の種類や用途の解説

自転車のレースや競技で使用される自転車と言えば、オンロードを走る「ロードバイク」、オフロードを走る「マウンテンバイク」、アクロバットな技を競う「BMX」あたりが主流かなと思っていたのですが、2015年あたりからはシクロクロスなども登場し、いろいろと細分化され、用語も増えたように思います。

そこで再認識するために競技用自転車の種類や用途について調べ直してみました。

ロードレース(ロードバイク)

一般公道を使用して指定しされたコースをロードバイクで走行するレース

「ツール・ド・フランス」や「ジロ・デ・イタリア」「ブエルタ・ア・エスパーニャ」などが代表的なロードレースで三大ツールなどとよばれ、この三大レースをグランツールなどと呼びます。

レースには、コースごとにステージが複数設けられ、数週間に渡って開催される大型のレースの他、ワンデーレースと呼ばれる一日で結果が確定するレースなどがあります。

参考 UCI(国際自転車競技連合)
参考 JCF(日本自転車競技連盟)

ヒルクライム

ヒルクライム

ロードバイクを使用して山岳地の登坂をメインにした走行やレースを指します。

一般的に自転車では坂道は避けたいものの一つではあるものの、ロードバイクなどに乗るようになると坂道を上ることを好む人も多いですね。

坂道を上ることを目的にロードバイクで走行することを「ヒルクライム」と呼んだりします。

ヒルクライムでは、重力に逆らって走行することになるため、軽量なほど有利になることから、車体の軽量化が重要なポイントになります。

ただし、国際自転車競技連合(UCI)の規定により「レース用の自転車の車体重量は規定を下回ってはいけない」とされているため、車体以外、つまり体重の軽い小柄な選手がヒルクライムでは活躍することが多いようです。

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タイムトライアル

定められたコースの走行時間の短さを競うロードレースで、TTと省略されたりもします。

高速になればなるほど空気抵抗の影響が大きくなるため、空気抵抗を少なくするために、フレームが楕円状になったエアロフレームや、乗車姿勢を低く保って乗車できるブルホーンバーやDHバーなどが装備されたタイムトライアル仕様のロードバイク(TTバイク)が使用されます。

また、空気抵抗を極力少なくするようにデザインされた、エイリアンの頭のような縦に長い独特なフォルムのヘルメットが使用されたりもします。

トライアスロンレースなどでもタイムトライアル仕様のロードバイクが使用されることが多いですね。

エンデュランス

エンデュランス

「Endurance=耐久」という意味から、長距離走行、長時間走行などのロングライドを指します。

一般的に100km以上のロングライドや長距離を走るレースやイベントを指すことが多いです。

日本国内は100-300kmのイベントが主流ですが、海外では1,000kmを超えるものもあり、このような長距離レースの場合は、1日では走り切ることができないので、数日間に渡って開催されることになります。

代表的なエンデュランスのイベントとしては「センチュリーライド」や「グランフォンド」があります。

センチュリーライド

100マイル(約160km)を8時間以内で走破するようなエンデュランスレースやイベントはセンチュリーライドと呼ばれています。

これはハワイのホノルルで開催されるホノルル・センチュリーライドに倣ったもの。

グランフォンド

センチュリーライドに対して、山岳地をメインに走るロングライドのイベントをグランフォンドと呼びます。

ブルべ

ロングライドのイベントでは「ブルぺ」という言葉もよく耳にします。

ブルぺはエンデュランスイベントの一種で、予め設定されたコースをいくつかのチェックポイントを通過しながら制限時間内に完走することを目的としたロングライドイベントです。

日本国内では主に一般社団法人オダックス・ジャパンが運営と促進活動を行っているようです。

参考 一般社団法人オダックス・ジャパン(AJ)

エンデューロ

規定時間内にどれだけ走れるかを競う耐久レースや、定められたコースでタイムを競う耐久レースを「エンデューロレース」などと呼びます。

耐久レースという意味でのエンデューロレースはロードバイクよりもマウンテンバイクで盛んに行われている印象です。

トラックレース(トラックレーサーなど)

トラックレースは速さを競うレースで、通常は陸上競技や自転車競技の専用のコースで行われます。

競技場内のコース(トラック)を周回することからトラックレースと呼ばれていて、競輪やスプリントなどがその代表的な競技です。

スプリント

個人レースで速さを競う競技。
基本的には二人で競い、250mのトラックを3周して勝敗を決めるもので、個人で対戦する「個人スプリント」や、チームで競う「チームスプリント」があります。

チームパシュート

オリンピック競技としても知られるパシュートは、4人1組になった2チームで行われる競技で、4kmの走行タイムを競います。

相手を追い抜くか、走行タイムを上回ることで勝利が決まります。

競輪(ケイリン)

主に6人以上でレースが行われ、トラックを6周するうち、最初の3週は先頭誘導車(ペースメーカー)が風よけのためにレースを誘導し、時速が50kmになるまで加速し、残り3週で先頭誘導車が離脱した後にレースが本格化します。

レース中の駆け引きなどにも注目すると楽しさが倍増する自転車競技です。

オムニアム

トラックレースの複合種目で総合ポイントを競います。

マディソン

2人1組のペアで行われる競技。

男子は50km、女子は30kmでの走行タイムをリレーで競います。

シクロクロス(グラベルロードなど)

シクロクロスは起伏や、ぬかるみのあるオフロードの競技場を走る自転車競技です。

起伏が設けられたコースが設定され、ぬかるんだ泥水の中を走行したり、時には自転車を担ぎながら完走を目指します。

もともとは「ロードレーサーがオフとなる冬場のトレーニグ」として始まったという歴史があるため、開催は主にロードレースのオフシーズンである冬に行われるのが慣例になっているようです。

使用される自転車は「シクロクロスバイク」「グラベルロード」などと呼ばれ、仕様としてはコンポーネントはロードバイク、タイヤはロードバイク用よりも太くブロックを備えたシクロクロス用のタイヤが使用されることが多いです。

スポーツバイクのジャンルの細分化によって新たに登場したジャンルで、自転車パーツメーカー大手のシマノも、グラベル専用のコンポーネントであるGRXシリーズを2019年からラインナップに加えています。

https://escape.poo.tokyo/shimano-bike-component-gravel-grx/

グラベルロードとシクロクロスバイクの違い

グラベルロードとシクロクロスバイクは混同されやすいですが、ジャンル分けとしては、UCIの規定に添ったレース仕様の自転車をシクロクロス、同様のコンセプトでオンロード、オフロードともに走行できる仕様のロードバイクをグラベルロードなどと呼んだりすることが多いようです。

フレームは太いタイヤに対応したり、衝撃吸収性を高めたり、泥詰まりを避けられるような構造になっているなど専用の設計になっているのが特徴です。

クロスカントリー(マウンテンバイク)

クロスカントリー

野山(森林、丘陵地、不整地など)を駆け巡るという意味から、オフロード走行やオフロード競技を指します。

「トレイルライド」や「ダウンヒル」「トレイルクライム」などもクロスカントリーに含まれます。

メーカーによってはマウンテンバイクをさらに細分化して「クロスカントリーバイク」や「トレイルバイク」などがあり、用途別に細かい仕様で分けられています。

トレイルライド

マウンテンバイクで山道を走行することを「トレイルライド」呼びます。

ダウンヒル

マウンテンバイクで山頂から山道を下る走行や競技を指します。

トレイルクライム

ダウンヒルの対語。
マウンテンバイクで山道を上ることを指します。

BMX

BMX

モトクロス(Bicycle Motocross)の自転車版で、起伏の有るコースをジャンプを繰り返しながら走行し、タイムを競う競技です。

フリースタイル

ジャンプ時に回転などのトリックを取り入れてポイントを競いあいます。

以上、主だった自転車競技や競技で使用される競技用自転車やスポーツバイクなどについての情報をまとめました。

2019年あたりからスポーツバイクの細分化がはじまり、それまでのロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク、タイムトライアルバイク、トラックレーサーなどから、更に目的や競技に適した仕様の自転車が細分化されるようになりました。

今後も新しい自転車競技が登場すれば、それ専用の仕様になった自転車が登場してくるのでしょうね。

以前は、自分の乗りたい用途に応じて自転車をカスタマイズするのが一般的でしたが、細かくジャンルが分かれることで、いわゆる「吊るし」の状態でも用途にバッチリ見合った自転車が手に入る用になってきているのもユーザーとしては嬉しい部分かもしれません。

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