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クロスバイクのフォークは、一般的にアルミ製やクロモリ製のものが使われていますが、本格的なロードバイクと同じようにしたいと思い、クロスバイクのフロントフォークをカーボンフォークへ交換したいと考える人もいると思います。
僕自身も、GIANT ESCAPEシリーズのフロントフォークをカーボンフォークに交換する際に、いろいろな製品を探しました。
ところが、実際に探してみると、クロスバイクをカーボンフォーク化する場合には大きな問題があります。
それが、Vブレーキ対応のカーボンフォークが非常に少ないということです。
見つかったとしても、怪しげな中華メーカー製になり、Vブレーキ対応のカーボンフォークは数種類しか候補がないのです。
この問題は、僕自身がクロスバイクのフロントフォークをカーボンフォークに交換する際に、つまづいた部分でもあるので、Vブレーキ対応のカーボンフォークについてまとめておきたいと思います。
クロスバイクのフロントフォークをカーボンフォークに交換する方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。


カーボンフォークを探してみると分かりますが、ロードバイク用の製品の多くはキャリパーブレーキ用、またはディスクブレーキ用です。
ロードバイクやクロスバイクで使用できるカーボンフォークのほとんどが、ロードバイクなどで採用されていることの多いキャリパーブレーキ用のブレーキ台座を備えているものになります。
クロスバイクで現在使用しているVブレーキをそのまま使用したいのであれば、フォークにVブレーキ用の台座が付いている必要があります。Vブレーキ台座のないフォークを購入してしまうと、当然ながら現Vブレーキを取り付けることができないからです。
ところが、Vブレーキに対応したブレーキ台座を備えたカーボンフォークの候補は、数えるくらいしかありません。
まずは、このことを念頭に置いてカーボンフォークを探すことになり、実際のところで、ほとんど選択肢がありません。
Vブレーキ対応のカーボンフォークは、そもそも製品数が少ないため、見つかった製品をそのまま購入したくなるかもしれませんが、フォークには複数の規格や寸法があります。
自転車用のフォークには、複数の規格や種類があるので、購入前には、最低限以下のポイントを確認しておきたいところです。
現在のスポーツバイクでは、1-1/8インチ(28.6mm)のコラム径が採用されている自転車が多くなっています。
GIANT ESCAPEシリーズでも、ストレートタイプの1-1/8インチコラムが使用されています。
ところが、現在のロードバイクなどでは、根元が太く先端が細くなっているテーパードコラムも多く使用されており、テーパードコラムのフォークは、ストレートコラム用のフレームには基本的にそのまま取り付けることができません。
もし、Vブレーキ対応のカーボンフォークを見つけたとしても、コラム径やコラム形状がフレームに合わない可能性もあるため注意が必要です。
フォーク交換を検討する前に、自分のクロスバイクのヘッド周りの規格を確認しておきましょう。
クロスバイクで使用する場合には、基本的に700C対応のフォークを選びます。
ロードバイクでは比較的細いタイヤを使用することが多いのに対し、クロスバイクでは28Cや32Cなど、より太いタイヤが使用されることもあるので、使用するタイヤの太さによっては、フォークとのクリアランス(肩下寸法)も確認する必要があります。
フォークの肩部分からエンド部分までの長さは、一般的に肩下寸法と呼ばれます。
この寸法が純正フォークと大きく異なると、同じ太さのタイヤが取り付けられない可能性があることや、自転車の前側の高さが変わってしまうため、ポジションや乗り心地にも影響が出てしまうので、なるべく現在使用しているものと同じ程度の寸法のフォークを選んだ方が良いです。
フォークの先端部分が、コラムの中心線からどの程度前方へずれているかを示すのがオフセットです。
純正フォークから大きく異なるオフセットのフォークに交換すると、トレイル量が変わり、ハンドリングの特性が変わる可能性があるので、クロスバイクのフォークを交換する場合には、純正フォークと極端に違うオフセットを選ばない方が安心です。
フォークの肩下寸法やオフセット、トレイルなどについては、以下の記事で詳しく解説しています。

実際にVブレーキ対応のカーボンフォークを探してみると、クロスバイクで使用できそうな製品は非常に限られます。
GIANT ESCAPEシリーズのような、
という条件で探すと、選択肢は少ないものの、いくつか見つけることができますが、多くは海外から輸入することになるため、現実的な選択肢として候補になるのが、国内、アマゾンなどで購入できるOnebyESUのOBS-CBCシリーズです。
ESCAPEシリーズなど、純正フォークに近いオフセットのフォークを探している場合に候補になります。
ベントタイプ
コラム径:1-1/8”
オフセット:45mm
肩下:396mm
重量:624g
純正フォークの仕様を確認した上で、48mmが適合する場合はこちらが候補になります。
ベントタイプ
コラム径:1-1/8”
オフセット:48mm
重量:624g
同じOBS-CBCシリーズでもオフセットが異なるため、購入前には純正フォークとの違いを確認しましょう。
ベントタイプ
コラム径:1-1/8”
オフセット:52mm
重量:624g
上記の3種類の、ベントが異なるタイプという以外は、基本的に同じ仕様となります。
オフセットは、一般的には40mm程度のものが多いと思います。
ESCAPEシリーズに元から装備されているフロントフォークのオフセットは45mm程度なので、OnebyESU OBS-CBC 45などは、クロスバイクで標準的なオフセットを持ったカーボンフォークと言えると思います。
オフセットが長くなると「トレイル」は小さくなり、直進安定性が増すことになります。
フォーク交換では、「取り付けられるか」だけではなく、「純正フォークからどの程度仕様が変わるか」も確認することが大切です。

カーボンフォークには、コラム部分までカーボン製のフルカーボンフォークと、コラム部分はアルミ製のミックスタイプのカーボンフォークがあります。
コラム部分がアルミで、フォークブレード部分にカーボンを使用したタイプです。
一般的には「アルカーボン」と呼ばれることもあります。
フルカーボンと比較すると重量面では不利になる場合がありますが、Vブレーキ対応のクロスバイク用カーボンフォークを探す場合には、現実的な選択肢になりやすいタイプです。
ESCAPEシリーズのようなストレートコラムのクロスバイクでは、Vブレーキ対応という条件まで考えると、アルミコラムタイプが有力な選択肢になります。
コラム部分までカーボンで作られているタイプです。
一般的には軽量な製品が多く、ロードバイクなどでは広く使用されています。
ただし、クロスバイクでVブレーキ対応という条件まで加えると、選択肢はさらに少なくなります。
また、カーボンコラムの場合は、ステムなどの締め付けトルクにも注意が必要です。
Vブレーキ対応のフルカーボンフォークがまったく存在しないわけではありません。
しかし、コラム形状やサイズなどが、一般的なクロスバイクのフレームに適合しない場合があります。
例えば、テーパードコラムの製品であれば、ストレートコラムを採用しているESCAPEシリーズなどには、そのまま取り付けることができません。
残念ながら、クロスバイクをVブレーキのままフルカーボンフォーク化する場合には、現実的には対応製品そのものを見つけるのが非常に困難かと思います。
Vブレーキ用のブレーキ台座を備えたカーボンフォークについて調べてみると、驚くほどその選択肢少ないです。
アリババやAliexpressなどの、中国系のショップを探せば、カーボンフォークを見つけることもできますが、頼みの中国製ですらVブレーキ用のブレーキ台座を備えたカーボンフォークが見つからないような状況です。
そんなわけで、クロスバイクをカーボンフォークにする際の選択肢は非常に少なく、実質、OnebyESUのカーボンフォークくらいしか選択肢が無いと言えるでしょう。
現在のスポーツバイクでは、ディスクブレーキが主流になっていますし、ロードバイクでもクロスバイクでも、Vブレーキやキャリパーブレーキ用の新しい製品は以前より少なくなってきています。
そのため、Vブレーキ対応のカーボンフォークも、今後さらに選択肢が増えるとは考えにくい状況です。
自転車のパーツの多くは中国か台湾で製造されているわけですが、にも関わらず、中国系のサイトでVブレーキ用の台座を備えたカーボンフォークが見つからないということは、中国でも製造されていない(少なくとも積極的には製造されていない)と考えることができます。
つまりは、現状でONEBYESUが製造を止めてしまったりすると、もうVブレーキ用のブレーキ台座を備えたカーボンフォークは、中古市場以外での入手することができなくなってしまうと思われます。
ということで、クロスバイクのカーボンフォーク化に興味が有るのであれば、Vブレーキ用のブレーキ台座を備えたカーボンフォークを入手できる今のうちにやってしまうのがベストということになりますね。
クロスバイクのフロントフォークをカーボンフォークに交換すること自体は、それほど珍しいカスタマイズではありません。
しかし、Vブレーキ仕様のクロスバイクの場合には、Vブレーキ対応のカーボンフォークが非常に少ないという問題があります。
Vブレーキ対応という条件まで加えると選択肢は非常に少なくなりますが、キャリパーブレーキでも良いということであれば、ディスクブレーキが全盛となっている現在でも条件に合ったフォークは意外と見つかるので、クロスバイクの見た目やフロント周りの印象を大きく変えることができます。
クロスバイクをカーボンフォーク化する際には、まずフォークの規格や寸法を確認した上で、自分の自転車に適合する製品を探してみてください。