東京の場合、自転車の安全な通行を促すためのマークである「自転車ナビマーク」がかなりの車道で整備されました。
今では自転車ナビマークが無い道路の方が珍しいかもしれません。
自転車ナビマークは、自転車が通行すべき部分と進行すべき場所と方向を明示するためのマークで、法令の定めのない法定外表示となります。
自転車ナビマークの詳しい意味については下記の記事を参照してください。
つまりは、自動車が自転車ナビマークを踏むように走ったとしても、何ら問題はないのですが、「ここは自転車が走るための道だ」とドライバーに意識させるので、多くの自動車が、自転車の通行スペースを確保して通行してくれるようになります。
結果として、自転車ナビマークが塗装されてからは、自転車にとっては車道の走りやすさが随分変わったように感じます。
そんなわけで、自転車ナビマークが塗装される前と後との、自転車の走行環境の変化について考えてみました。
自転車ナビマーク
自転車ナビマークと自転車ナビライン
自転車の走行すべき場所を示す道路表示は二つあります。
まず、1つ目が、自転車に乗っている人をイメージしたマークと進行方向を示す矢印が書かれた「自転車ナビマーク」。
2つ目が、青い矢羽が書かれた「自転車ナビライン」です。
いずれも自転車が通行すべき部分と、進行すべき方向を示すためのもので、意味は同じです。
自転車ナビマークのデザイン
自転車ナビマークは、実は統一されていません。
混乱を避けるために、最近は上記の自転車ナビマークに統一されてきたようですが、自治体によって異なったデザインだったりします。
デザインは異なっていたとしても、「自転車専用道路」と明示されていない場合を除いて、これらのマークは基本的には同じ意味となります。
自転車ナビマークが整備されたその後の車道の様子
自転車ナビマークが車道に整備された後、自転車が車道を通行しやすくなったのは間違いありません。
例えば、以前は自動車からのプレッシャーが大きくて走りづらかった道路でも、自転車ナビマークが整備されてからh、自転車ナビマークを避けるように車道の左側を開けてくれるようになりました。
上記の写真でもお分かり頂けると思いますが、自転車ナビマークを避けるように綺麗に左側が開けられています。
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よりよい自転車環境のための一歩
自転車の走行環境を考える時に、ヨーロッパの自転車環境がよく引き合いに出されます。
自転車先進国であるヨーロッパにの自転車の環境に比べると、日本はお世辞にも快適な環境とは言えないので「自転車後進国」などと言われていたりします。
実際、僕もドイツに行った際に、自転車の環境はどのような感じになっているのか観察してきたのですが、確かに日本の自転車環境と比べると、雲泥の差があるように感じました。
ドイツでのレポートは下記の記事を参照してください。
自転車を念頭に置いた交通環境の整備を考えるのであれば、「自転車通行帯」のように、しっかりと実線で自転車の走行区域が区分されたり、自転車だけが走れる「自転車専用道路」が整備されるというのが理想です。
しかし、もともとの国土が狭い日本ですから、東京のような市街地では道路の拡張はとても現実的ではなく、自転車のための環境を整備していくのはとても難しいでしょう。
自転車ナビマークが整備されることが決定した背景には、東京オリンピックがあり、海外からの観光客が増えるのに備えて、自転車環境を整えるというのもあったかと思います。
当初は自転車専用道路を増やすという話だったように記憶していますが、実際問題であまり現実的ではないということもあったかと思います。
それでも、どうにか自転車の走行環境を考えていかなくてはいけないという中で、自転車ナビマークは苦肉の策的に生まれたものなのかなと思います。
自転車ナビマークは、法定外表示なので「自転車しか走行してはいけない場所」というわけではなく、普通に自動車やバイクが走行しても何の問題もありません。
なので、当初は「法律的に意味のないものを整備するのは無駄だ」というような意見も多かったかと思います。
僕自身、自転車ナビマークの整備が始まった頃は「無駄なことで税金を遣いやがって」などと思っていました。
しかし、都内全域で自転車ナビマークが見られるようになると、徐々に自動車のドライバーの意識も変わってきたように思います。
自転車ナビマークが整備されたおかげで、自転車乗りや自動車の運転手に対して「自転車は車道の左側を走ります」と意識付けさせることが出来るようになりました。
たとえ、法的な意味がなくても、実際に効果が望めて、非常に良い施策だったと今では思います。
実際に、自転車ナビマークが増えたおかげで、今まで車道を走行していて感じていた自動車からの「自転車は歩道を走れ!」的なプレッシャーも少なくなりました。
自転車で車道を走っても以前のように怖い思いをすることが少なくなりましたからね。
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