ドイツに行く用事があったので、ついでにドイツの自転車事情についても観察したことをまとめてみました。
日本の自転車事情はヨーロッパ諸国に比べると劣悪な環境なので「自転車後進国」などと言われています。
逆に「自転車に乗るならヨーロッパが最高だぜ!」なんて感じでヨーロッパは自転車に乗る環境がとても整っているという話を聞くことが多いと思います。
確かにヨーロッパにはピナレロやデローザ、フェルト、カンパニョーロ、マヴィック、などのロードバイク関連のメーカーもが多いですし、自転車レースもツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャなど有名なレースの多くはヨーロッパで開催されていてたりして、日本よりもずっと自転車は生活に綿密に関わっているものなのだなという気がします。
さてさて、ウワサでは聞いていたけど「実際のところはどうなの?」ということでヨーロッパの中でも中心的な国の一つであるドイツの自転車事情についてまとめてみたいと思います。
実は今回ドイツの訪問はスイスとの国境近くにあるリンダウという街とミュンヘンの南ドイツ、そしてニュルンベルクとライプツィヒというドイツ中央部の街という感じでドイツを述べ800km近く移動するような感じでの訪問でした。
なので、都市ごとに違った雰囲気を期待したのですが、ドイツは基本的には同じような環境だったので、ひとまとめでレポートになっています。そのため少し長くて写真が多めですがお付き合いいただければ幸いです。
ドイツの自転車事情
ミュンヘンの自転車事情
ドイツと言えばビール。ビールと言えば世界最大のビールの祭典オクトーバーフェストが開催されるミュンヘンです。
ドイツには沢山のビールがあると聞いていましたが、スーパーなどに行くと旅行中には網羅しきれないほどの種類のビールが売られていて、毎日どれを飲もうかと迷ってしまいます。
さらにはドイツの物価は日本とそれほど変わらないのですが、ビールの値段は日本のジュースよりも安い価格で販売されていて、ビール好きにとっては「一生住んでも良いかも」と思わせる素敵な南ドイツの街です。
ヨーロッパの町並みのイメージ通りの歴史あるゴシック様式の建物が立ち並んでいる中で、どのように自転車のための環境が築かれているのか気になるところです。
ほぼ完璧に街なかに整備された自転車レーン
ミュンヘンに滞在中、市街地を中心にいろいろな場所を歩きましたが、上記の写真のような感じで、大きな通りには基本的には自転車レーンが整備されています。
少なくとも僕が練り歩いた範囲ではほぼ完璧に自転車レーンが整備されていたので、一部だけでなく街全体に自転車レーンが整備されているのだと思います。
基本的には車道ではなく歩道側に自転車レーンがある
ドイツでは自転車は基本的に車道を走るということは少ないようで、車道とは分離された歩道の横に自転車レーンが整備されているようです。
たとえば上記の写真は市街地から少し離れた郊外の様子ですが、歩道の左側はタイル舗装になっていて歩行者用の通路、歩道の右側はアスファルト舗装されていいて自転車レーンなっています。
こんな感じで歩行者と自転車の通行区分がひと目で判るようにしっかりと区分けされているのです。
市街地中心部でも自転車レーンが整備されている
古い建物が立ち並んで再開発しづらいような市街地でも、しっかりと自転車レーンが整備されています。完全に「自転車有りき」で都市計画がされれているのだろうと思います。
日本の歩道と比べても特別広いというわけではない道でもきちんと自転車レーンが整備されていて、自転車にとって非常に走りやすい環境が整っています。
歩道横に自転車レーンが整備できないような場所では、車道に自転車レーンが整備されています。
注目したいのは道路脇に路上駐車も非常に多いのですが、自転車レーンは路上駐車で妨害されない場所に整備されている点。
自転車もしっかりと交通手段の一つとして認識した道路環境なので、自転車は街全体にサイクリングロードが在るような感覚で快適に走れるようになっています。
ご存知の通り、ドイツはポルシェやベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、アウディなど自動車大国でもあるので、当然のように自動車社会でもあるのですが、そんな中でも自転車の存在を忘れていない道路環境にはとても感心しました。
上記の写真はタクシーが待機している横に整備された自転車レーン。タクシーはベンツやフォルクスワーゲン、BMWなど、いかにもドイツらしい風景です。
中心部では通行時間制限も
マリーエン広場周辺の観光地は日中で人がごった返していることもあり、自転車も通行制限があります。完全に排除されるわけではなく、自転車から降りて手押しであれば通行ができます。
他の都市でもそうでしたが、石畳の古いヨーロッパの街並みが立ち並ぶような場所では、自転車の通行制限をしているところが多かったです。
車道の自転車レーンはカラー舗装で通行帯が明確
自転車レーンが途切れて走行帯が分かりづらいような場所や、交差点など道路が入り組んで複雑になっているような場所では、自転車通行帯には赤いカラー舗装がされていて、分かりやすくする工夫がされています。
日本では青い矢羽が使われていますが、交差点ではゴチャゴチャして見づらくなっている印象があります。こうして通行帯が完全に塗装されていれば迷うことはまずありませんし、景観的にもスッキリしていますね。
車道は右側通行で自転車レーンは双方向通行
ドイツ車は御存知の通り左ハンドルということで、日本とは逆の右側通行が基本になります。もちろん自転車もそのルールに従って、車道を走る場合はキープライトで右側通行になります。
歩道の自転車レーンであっても右側通行が意識されている感じ
ドイツに来て感心したのは、車道を逆走する自転車を一台も見なかったことと、信号無視をする自転車も見なかったこと。(もちろんずっと観察していれば逆走するような人もいるでしょうけど)とてもマナーが良い印象でした。
それから歩道に併設された自転車レーンは双方向通行ができるようですが、それでも基本的には右側通行をしている自転車が圧倒的に多かったという点です。
暗黙の了解的に「歩道に併設された自転車レーンであっても逆走しない」という意識があるのかもしれません。
そのため、歩道を歩いていても、どちらか一方向だけに自転車を意識すれば良いので、歩行者的には「非常に安全だな」と思いましたし、自転車に乗る人にとっても非常に運転しやすいだろうなと思いました。
自転車のことをよく考えた道路づくり
さらに、上にも書きましたが、自転車レーンは基本的にはアスファルトで舗装された道路なのに対して、歩道はタイル舗装になっています。
こうすることでわざわざ「自転車は車道側を走れ!」の看板をしつこく表示しなくても、自然と自転車はアスファルト舗装の道を走るようになりますよね。
上記の写真は日本の道路ですが、本来自転車が走るべき車道側にタイルが敷かれていて歩行者が歩く建物側がアスファルトで舗装されていたりします。全く自転車のことは考慮されていない感じですね。
街なかに駐輪場が多い
ドイツは自動車も多いですが、ミュンヘンでは自転車の利用者もとても多く、東京以上に多い印象でした。
それだけ自転車が多いと、駐輪場の問題も大きのではないかなと思いましたが、街を歩くと、いたるところに駐輪場が整備されていて、どこでもすぐ近くで駐輪できるような環境になっていました。日本のように「駅前まで行かないと駐輪場がない」というような状況とは大きく違います。
放置自転車は多い
残念ながら良いところばかりではなくて、悪いところも当然あります。
街なかに多くの駐輪場があるにも関わらず、当たり前のように放置状態で駐輪されていたり、本来駐輪してはいけないような場所に駐輪されている自転車も多くあります。
何処の国でも同じですが、駅やバス停近くはこのような状態が多いですね。少し歩けば駐輪場はあるのですが、横着な人は何処の国でもいるようです。
自転車の施錠は地球ロックが基本
駐輪場に並んでいる自転車でも放置自転車でも共通しているのは、支柱や鉄柵などの動かせないものと一緒に自転車に鍵をする「地球ロック」を必ずしている点。
日本ではロードバイクやクロスバイクなどに乗っている一部の人しか地球ロックはしないと思いますが、ドイツではほぼ全ての自転車が地球ロックされている状態でした。
海外の自転車レポートでは必ず出てくるような、地球ロックをしつつも、ホイールなどを盗まれた自転車もありました。もはや海外名物ですね。
それだけ自転車は盗まれやすいということだと思います。
シェアサイクル
シェアサイクルは意外と少ない
今回のドイツ訪問で驚いたことの一つにシェアサイクルがあります。
ここ数年で訪問した国々ではシェアサイクルがどこでも幅を利かせていました。シェアサイクルの発祥の地とも言える中国はもちろん、自転車を乗る人が少ない韓国でもシェアサイクルはあちこち見られましたし、アメリカのロサンゼルスでもシェアサイクルは非常に多かったです。
なので、自転車先進国と呼ばれるヨーロッパであれば、きっとシェアサイクルも多いのだろうと思っていたのですが、実際はあまり見かけることがありませんでした。
UBERが運営するJUMPなどアメリカで見たシェアサイクルサービスの自転車も見かけましたが、ステーションと呼ばれる自転車置場はほとんどなく、さんざん練り歩いてもステーションの数は全てのサービスを含めても数カ所くらいで拍子抜けするほど少ない印象です。
電動キックボードの方が多い
シェアサイクルよりもよく見かけたのは、このところヨーロッパで普及しつつあるという電動キックボード。確かに自転車よりは多くみかけましたが、ロサンゼルスで見たようにどこにでもあるという感じではありませんでした。
シェアサイクルの放置問題
そしてどこの国でもシェアサイクルの問題として挙がる放置問題はドイツでも当然のように見られました。
数は少なくてもいろいろな場所に放置されたシェアサイクルや電動キックボードを見ると、普及するにつれて社会問題化するのは間違いないでしょう。
ミュンヘンは観光地でもあるので、観光目的の人にとってはシェアサイクルは非常に便利ですが、あまりシェアサイクル自体を見かけなかったのは、景観を悪くして逆に観光資源を損ねるというところで、あまり普及させていないんじゃないかと感じました。
「自分の物ではなければ大切にしない」「厳しい罰則がなければルールを守らない」というのはどこの国でも同じなので、個人のマナーやモラルに管理を委ねられたシェアサイクル系のサービスの普及の難しさを感じます。
シェアサイクルの普及や放置問題は街の景観を一気に損ねてしまうので、僕自身もシェアサイクルは便利なサービスとは認めつつも、日本には普及して欲しくないと思っています。
個性的な自転車やカスタム自転車が多い
様々な種類の自転車が走る
ドイツの自転車事情で驚いたのは自転車のバリエーションの多さです。
ヨーロッパの自転車は「やっぱりスポーツバイクが多いのかな」と勝手なイメージで思っていました。イメージ通りにクロスバイクやロードバイクなどは多く見かけることができましたが、自転車の種類は多種多様でした。
アメリカや中国ではあまり見なかった日本のシティサイクルやママチャリのような自転車も多くみかけましたし、子供を乗せるためのフロントカー(三輪車)やリヤカーを装備した自転車も多くみかけました。二人乗り自転車のタンデムカーももちろん見かけることができ、それぞれのライフスタイルに併せたいろいろな個性的な自転車が見られたのは非常に楽しかったです。
カスタマイズも形にとらわれない
バタフライハンドル(マルチポジションハンドル)を装備したクロスバイクも多かったです。日本ではクロスバイクのハンドルをドロップハンドルにしただけでも「邪道だ!」的なツッコミがあったりするのですが、その点ドイツで見かけた自転車は非常に自由です。
クロスバイクやロードバイクにママチャリの後ろカゴのようなものを付けていたり、荷台やキャリアーなども自分が思うように装備している感じです。
現地の自転車屋さんにも立ち寄りましたが、カスタムパーツを購入する人も多くて、自転車を自分の好きなようにカスタマイズするというのはドイツの人たちにとっては普通なのかもしれません。
フロントカーなどにの特殊な自転車は日本では法律の関係も出てきそうですが、ハンドルや荷台などのカスタムはもっと自由に多くの人が取り組んでも良いような気がしますね。
自転車カスタムの根本的なところは「自分の目的にあったより快適な自転車にする」というところかと思うので、不満や不便を感じれば法律の範囲内であればどんどんカスタムしてしまうのが良いなと改めて思いました。
自転車店が大きい
自転車がより生活に深く関わっているせいか、少し歩いた範囲でも何件かの自転車屋さんがみつかりました。いずれも日本の自転車屋さんに比べると規模が大きく、またいろいろな種類の自転車メーカーがあり驚かされます。
自転車屋さんに立ち寄って驚かされたのが、広さと試乗スペース。店内の通路が試乗スペースになっていたりして、店内を自転車が走り回るというなかなかユニークな状況がありました。
また、上でも少し触れましたが、意外と自転車のパーツを購入している人が多く、自転車をカスタムするということが、ごくごく当たり前のこととして行われているようです。
電動自転車の種類が多い
電動自転車も非常に多かったです。
日本は24km/h制限をしているせいで25km/hまで出てしまう欧米の電動自転車は輸入のハードルが非常に高くなってしまっている関係で実質ヤマハ、パナソニック、ブリジストンの三社くらいしかありません。ともすれば海外の自転車メーカーは電動自転車を作っていないんじゃないかと思ってしまう程です。
しかし、実際にはかなりの多くの自転車メーカーが電動自転車を作っています。日本の電動自転車分野は完全にガラパゴス化しているのは間違いないですね。
電動自転車専門ショップもありますし、ドイツでは電動自転車の普及率も高い感じです。
参考 ドイツの電動自転車バイク専門店 eBike Concept
電車は自転車積み込みOK
ミュンヘンは路面電車(トラム)の他、バスや電車も発達していて市内の移動は非常に便利です。市内の移動であれば電車かトラムを利用すれば行きたい場所にはどこにでも行ける感じです。
そして電車には車両ごとに自転車を載せられるスペースがあり、自転車持ち込み可能な電車の外観には自転車マークがペイントされています。
通勤時間帯に電車に乗ってみましたが、東京ほど混むこともなく、自転車を持ち込んだとしても迷惑になるようなこともなさそうです。もちろん輪行袋などは必要ありません。
実際に電車に自転車を持ち込んでいる人もいましたが、見かけた人は折りたたみ自転車だったりするので、こちらもマナーとして暗黙の了解があるのかもしれません。
現地人の話
さて、これだけ自転車の環境が整っているドイツですが、現地の人にとって「自転車はどういう存在なのか?」というのが気になるところですが、やはり生活必需品と言えるくらいに自転車は一般の人の暮らしに大きく関わっているようです。
今回のドイツ訪問でお世話になった方も、日頃から自転車によく乗っているとのことで「自転車は便利だぞ。この当たりに住んでいれば自転車で市街地にも行けるし、郊外にも遊びにいける。大人も子供もこのあたりだとみんな自転車に乗っているよ。自動車なんか持たなくても全然大丈夫さ。自動車は必要なときにレンタカーを借りればそれで十分。」なんてことを話してくれたのでした。
東京でも自家用車を持たずにレンタカーやカーシェアリングを利用する人は増えているようですが、自動車の無い生活を始めた時に、自転車を第二の交通手段として考えられるというのは、やはり自転車に関する環境が整っているからでしょう。
ミュンヘン郊外の自転車事情
「市街地は自転車の環境が整備されてて当たり前」という思いもあったので、郊外の自転車事情も気になって観察してみましたが、郊外でも基本的には市街地と同じような感じで自転車レーンと歩道が区別されていました。
徹底して自転車に優しい街づくりがされているような感じです。
Lindau リンダウの自転車事情
今回のドイツ訪問の目的地の経由地で立ち寄った南ドイツの南端にあるLindau(リンダウ)と呼ばれる小さな街。ホーデン湖と呼ばれる大きな湖の湖畔にある街で昔ながらのヨーロッパ風の建物と石畳がとても素敵な街でした。
この小さな街でも多くの自転車が見られましたし、自転車屋さんもありました。
石畳の街の中では自転車に乗っている人はほとんどいませんでしたが、自転車自体は沢山駐輪されていました。
石畳の小さな街から外に出れば普通の道路になっていて、そこでは当たり前のように自転車レーンが整備されていました。
ニュルンベルクの自転車事情
ニュルンベルクはミュンヘンからから300kmほど北上したバイエルン州の北部にある中堅都市。
人工が50万人程度なのでそれほど都会と言うほど大きな街というわけではありませんが、中世から続く古い町並みやドイツらしい路面電車などが印象に残る街でした。
旅客鉄道発祥の地でもあるので、ニュルンベルク交通博物館(DB Museum)やナチスの集会やニュルンベルク裁判が行われた場所としても有名です。
参考 DB Museum
Wikipediaの情報によれば、ドイツの都市の中で自転車道の整備状況などについては平均的な街という評価をされているようですが、プラッと街を歩いた印象で言えば、しっかりと自転車レーンが整備されている印象でした。
自転車レーンは赤いアスファルト舗装がされていて、走行区分も非常に分かりやすいです。
車道の自転車レーンは赤いアスファルト舗装
ミュンヘンと同じく基本的には自転車レーンは歩道に併設されているようですが、場所によっては車道をに自転車レーンがある場合もあります。
僕が歩いた範囲ではニュルンベルクの自転車レーンは車道にある場合が多かったですが、車道の自転車レーンはミュンヘンと同じく走行区分が分かりやすいように赤いアスファルト舗装になっていました。
歩道に自転車レーンが併設されている場合は赤いアスファルト舗装ではなく、自転車マークだけの場合が多いです。ここでも自転車レーンはアスファルト舗装、歩道はタイル舗装で統一されていました。
駐輪場も街の至るところい整備されています。こうした工夫が自転車が多く利用される中でも放置自転車を少なくするための工夫なのかもしれません。(まぁ放置自転車は多かったですが。。。)
ライプツィヒの自転車事情
今回のドイツ訪問で最後の経由地となったライプツィヒ。
ゲーテやニーチェなど文学的な歴史のある街でもあります。ゲーテの小説「ファウスト」に出てくる「アウアーバッハス・ケラー」というレストランが有名で、地元のドイツ人に案内されて行きましたがとても素敵なレストランでした。
バッテリーやメモリカードの都合もあって、ライプツィヒでは写真をほとんど撮れなかったのが悔やまれましたが、道路幅も広く取られていて余裕のある感じで他の都市と同様に自転車レーンもしっかりと整備されていてとても快適に自転車に乗れそうな印象でした。
ドイツの面白いところは、東西ドイツが統一されて四半世紀以上が過ぎてはいるのですが、ところどころに東西が分断されていた頃の名残が残っています。
ライプツィヒは東ドイツということもあり、西ドイツだったミュンヘンなどと比べると街のつくりは大柄で画一的に感じられ社会主義国の面影を感じます。街並みの雰囲気もそうですが、横断歩道の歩行者マークのデザインが違っていたり、僕が歩いた場所だけかもしれませんが、車道にある自転車レーンも赤いアスファルト舗装じゃないなど、細かなところで違いが感じられました。
ドイツ旅行ではそうした東西の違いを発見するのも楽しいかもしれませんね。
ドイツの自転車事情まとめ
以上、ドイツの自転車事情についてまとめてみました。
ミュンヘン以降は駆け足なレポートになってしまいましたが、街の雰囲気は少しずつ違っても、どの街でもしっかりと自転車レーンが整備されていたり、右側通行が意識されていたり、自転車に関する環境は一様にしっかりと整備されているという印象で、自転車にとってとても快適な環境が整っていることに感動しまくりでした。
かねてから「ヨーロッパの自転車の環境は素晴らしい」「日本は自転車後進国」などという話を聞いてはいましたが、正直なところ「そんなに言うほどかなぁ」と思っているところがありましたが、今回ドイツを訪問して現地の自転車事情を観察してみた結果として、グウの音も出ないくらいに自転車の環境においてはドイツの圧勝でした。
もちろん国も違えば文化も違うので、一様にヨーロッパと日本の自転車を比較するのもちょっと違うとは思いますが、自転車レーンと歩行者道の舗装の例のようにアスファルト舗装とタイル舗装に分けるなどは日本でもできそうですし、良いところは見習って改良できるようなことは沢山あるように思いました。
今回訪問できたのはドイツだけでしたが、オランダなども自転車の環境はすごく整っていると聞きますし、また機会があればヨーロッパの他の国の自転車事情も知りたいなと思いました。
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