自転車用品を安く買うには、海外ショップを利用するのも1つの手です。
Wiggle(ウイグル)
海外のサイトと言っても基本的には全て日本語で、購入してから物が届くまでの日数以外は日本のショップから購入するのとほとんど変わらないという便利さです。
円高の時には「日本の相場よりもかなり安く買えるものも多く、利用価値の高い海外通販ですが、意外と見落としがちなのが、輸入する際に掛かる税金、いわゆる輸入関税です。
この輸入関税を見落とすと、せっかく安く買ったつもりが、最終的には「日本で買うよりも高くなってしまった!」なんてことにもなりかねません。
そんなわけで、海外通販と関税のポイントについてまとめてみました。
Wiggleなどの海外通販で自転車用品を購入する際のポイント
海外通販は円高の時に利用する
海外通販と言っても日本のショップと同じ感覚で買い物出来るようになっているので、ついつい忘れてしまいがちですが、海外通販で物を買うということは「輸入」になるため為替レートを意識して買い物する必要があります。
為替レートが円高になっている時に利用すると、日本のショップで購入するよりもかなり安い価格で自転車用品を手に入れやすくなります。逆に円安の時には日本で買うよりも高くなってしまうこともあり、それほど旨味が有りません。
どのくらいのラインがお得になるかは、海外サイトの価格と日本の価格を比べて判断するのが一番かと思いますが、比較的割安感が得られるラインとして僕が基準としているのは1ドル=100円です。
例えば2019年12月現在で1ドル=110円程度なので、感覚的には円安となり、海外通販をするにはあまり適したレートでは無いと思われます。
Wiggleの場合はイギリスなのでポンドが基準なのでポンドで考えると尚良いとは思いますが、基本的に円に対してドルが安くなればポンドも安くなるので、Yahoo!ニュースのトップなどで確認出来るドルのレートを見ながら「そろそろ買い時かなぁ」などと判断するようにしています。
海外通販はそこそこの値段がするものを購入する
海外通販と聞くと心配なのは送料ですが、ほとんどの海外ショップでは、10000円前後の買い物で送料が無料になります。
なので、安い商品でもまとめ買いすれば送料を無料にすることが出来ますから、送料で割高になってしまったなんていうことも無くなります。
しかし、海外通販のミソは高額な商品を買った時にこそあり、金額が大きければ大きいほど旨味が増していきます。物によっては数万円も安く買えるなどで大きな差額が生まれます。
なので、ホイールやフレーム、あるいは自転車本体など、比較的高額な物を購入する際に海外通販を検討してみるのが良いと思います。
海外通販では関税を忘れてはいけません
海外通販で忘れがちなのが輸入の際に掛かる関税です。
関税は商品代金が16,666円以上の買い物で課税されるのが基本です。また、関税の他にも消費税と通関手数料が必要です。
この関税の計算を忘れてしまうと、安い買い物をしたように思えて、実際は高い買い物になってしまう可能性もあるので注意が必要というわけです。
関税は品目によって異なる
関税は製品ごとに細かく分類されており、それぞれに税率も違います。
幸いな事に、ホイールやフレーム、自転車本体やタイヤなどの自転車関連製品は関税が掛からない場合がほとんどなので、大抵の場合は関税の事は気にせずに買い物ができます。
ウェアやヘルメットには関税が掛かる
自転車関連製品は関税が掛かりませんが、自転車用品には関税が掛かるものがあります。
例えば、サイクリングウェアやヘルメットの場合は10%程度の関税が掛かると思っておいたほうが良いでしょう。
消費税はまた別に課税されますから、合計20%近い税金がかかる場合もあります。
そうなると、購入時の金額では安かったのに、税金を含めた金額だと「日本のショップで買った方が安かった」とか「セール品を買ったのに普通の値段と変わらなくなってしまった」なんてことになってしまうのです。
革製品には特に注意
関税が高いのが革製品で、通常で20%程度の関税が掛かります。しかも金額に関係なく関税が掛かるのでたとえ16,666円以下であっても容赦なく課税されます。
特に革靴の関税は高く、30%程度も関税が掛けられることもあるので、海外通販では革製品、特に靴には手を出さないのが無難と言えるでしょう。
自転車用品で革製品は少ないとは思いますが、レザーのサイクルシューズもありますし、安いからついでに買ってしまうこともあるかと思うので、個人輸入する際には注意しておくと良いでしょう。
ちなみに関税率については財務省貿易統計のページで常時更新されていますので正確な関税率を知りたい場合はこちらで確認してください。
関税が課税されるタイミング
関税が課税されるタイミングは正確には通関時ですが、それは運送会社が立て替えたような形になるようで、購入者は商品引き渡しの際に関税を支払うことになり、金額を知るのもその時になります。
なので、税率を知らずに革靴なんかを買っていたりして、受け渡し時に「え?ちょっと待って!どうしてそんなに高いの!?」なんてことも多いようです。
どのくらいの金額が課税されるかの目安ですが、革製品を買っていなければ、感覚として購入金額の15%を計算に入れておけば、輸入関税+消費税+通関手数料の合計から大きくズレることはないと思います。
関税の計算
基本的な課税の計算は下記のような感じです。
商品代金 x 0.6 x 税率10% =関税
(商品代金x 0.6 + 関税) x 消費税率10% = 消費税
関税 + 消費税(消費税+地方消費税) = 支払う税金
タイミングや通関の都合によっては課税されない場合もあるようですし、発送元の金額の書き方(セール品なのにセールの金額を書かずに定価を書いたりすることも)によって課税金額が変わったりするなど、いろいろなようです。
ちなみに課税に対して不服がある場合には不服申し立てをすることもできるようですが、僕はしたことがありませんし、よっぽどの金額でもない限りは時間と労力を考えると普通は不服申立てをすることも無いかと思います。
ちなみに、受け取り時に初めて課税額を知って「やだ、私の関税高すぎ。。。」ってなった場合は、最後の手段として受け取り拒否という方法もあります。
この場合関税は払わなくても大丈夫ですが、当然、購入者都合の返品となってしまうので、送料は負担しなければいけない可能性もあり、よほど高い関税出ない限りは逆に損をしてしまう方法なので最後の手段としてそういう方法もあるよ、というくらいの感じが良いかと思います。