GIANT社のクロスバイクであるESCAPE Airをブルホーン化する計画を立てた際に見た目がどうなるかについて気になったので改造する前にブルホーンバーに改造後の姿をイメージしてみました。
ブルホーンと言っても、フラットタイプのものやエアロタイプのもの、突き出しが短いものなど様々なタイプがあります。
個人的にはホリゾンタルなフレームの場合、トップチューブと平行になるフラットタイプのブルホーンバーがマッチすると思っていますが、GIANT社のクロスバイクであるESCAPE R3やESCAPE Airの場合はトップチューブが斜めになっているスローピングタイプのフレームには一体どんなタイプのブルホーンバーがしっくりくるのか気になるところです。
そこで、ブルホーン化した際のクロスバイクのフォルムについて、黄金比などを使ってイメージしてみることにしました。
黄金比とは
デザインなどの分野に関わる人だと知らない人は居ないと思われるほど有名な黄金比ですが、ご存知ない方のために簡単に解説しておきますと、黄金比に添うと最も美しいとされる比率で、デザインやアートの世界などでは、多くの作品がこの黄金比に添って製作されています。逆を言えば美しさや構図を考えていくと自然と黄金比にハマるようなものでもあります。
上記の四角と螺旋が組み合わさった図で、黄金比を表す図として有名です。
理論的なことをいろいろ詳しく書くと長いですが「この四角と螺旋と分割のラインに添うような形のレイアウトになると美しいよ。」ってことです。
言葉ではなかなか伝わらないので黄金比をイメージしやすいサンプルを用意しました。
上の画像は黄金比を意識して乾電池を配置しています。
黄金比の四角と螺旋の分割のラインに乾電池が添うようなカタチで配置されているのが分るかと思います。
このように黄金比に添った構図だとバランスが良く美しく見えるのです。
そんなわけで、クロスバイクのESCAPEをブルホーン化すると美しくなるかということを黄金比を利用して考えてみようというわけです。
GIANT社のクロスバイクのESCAPEを黄金比で考える
GIANT社のクロスバイクESCAPE R3 未改造
まずは特に改造カスタマイズされていない状態のGIANT社のクロスバイクであるESCAPEの画像です。
写真はプロカメラマンの篠部氏が撮影したものを使用させていただきます。
GIANT社のクロスバイクESCAPE R3 ブルホーン化 仮想
クロスバイクのESCAPEの上に黄金比を重ねてみました。
これを見ると、クロスバイクのESCAPEが綺麗に黄金比に収まります。
こうして考えてみると、スポーツバイクはバランスが取れて見た目も美しいということが分りますね。
写真のクロスバイクのポジションだと、若干サドルが低いように感じられるので、サドル位置が高くして、螺旋のラインに添うようにしてみると、見た目がもっとバランスが良くなります。
さて、この写真をベースにしてブルホーンバーを合成してブルホーン化したクロスバイクのESCAPEをイメージしてみたいと思います。
クロスバイクのESCAPEをブルホーン化した状態を黄金比で考える
ハンドル部分の右上が空いているので、ブルホーン化すると、さらに良い感じになるんじゃないかと期待したいところです。
では、ブルホーンバーを装着したイメージを作ってみます。
ブルホーン化する際にはハンドル位置も少し下がった方が良いと思われるので、ステムの位置をコラムの一番下に移動した高さでブルホーンバーを合成してみました。
いろいろなタイプのブルホーンバーがありますが、肩下がりしたタイプのブルホーンバーで考えてみます。スローピングタイプのフレームには肩下がりタイプが似合うと思ったからですが、想像通りではなかなか良い感じです。
DIXNA(ディズナ) アーク ヨークバー ブラック(マット) 31.8mm ブルホーンバー マットブラック 400mm マット...
ではこれに黄金比を重ねてみましょう。
おおおお。
ちゃんと黄金比に重なったイメージになりました!
実際にはポジションなどにもよって変わってくるので、参考画像程度にしか判断はできませんが、角度などを調整することで綺麗に黄金比に添った見た目になりそうな予感がします。
とまぁこんな感じで僕はGIANT社のクロスバイクであるESCAPE Airのブルホーン化をする前に、改造カスタマイズした後の状態をいろいろとイメージして考えていました。
そういうことを考える時間もまた、改造カスタマイズの楽しいところでもありますし、事後の大失敗を防ぐ大切な作業でもあります。
クロスバイクをブルホーン化した結果
こんな感じになっています。ポジションも調整して乗り心地も快適ではありますが、今回の本題ではないのでそのあたりは割愛させていただきます。
では早速、この写真にも黄金比を重ねてみます。
なかなか良い具合に黄金比にハマった感じがします。
ただし、クロスバイクの性能とは違った視点からの考察なので、どうでも良いと言えばどうでも良い話題ではありますが、個人的にはこういう視点も自転車の改造カスタマイズでは面白いなと思います
ちなみに黄金比については、デザイン等で応用されているものですが、元々は数学的な視点だったりします。数学的に興味が有る方は下記の本を読むと面白いかもしれません。