自転車のライトにはいろいろなタイプがありますが、自転車ライトを選ぶ時の最初の大きなポイントとして電池の種類があります。
どのタイプの電池を使用したライトを選択するかで、その特徴やランニングコストなどが変わってきます。
そこで、自転車ライトの電池の種類について考えてみたいと思います。
乾電池式の自転車ライト
昔ながらの方式で、ショップなどでも多く取り扱っていてます。ライト本体の価格が安く、メーカー問わずで種類も豊富なのが電池式のライトです。
極端に明るいライトは少ないですが、市街地を走るのに必要最低限なレベルの明るさと思われる50〜100ルーメン程度のものは多くあるようです。
但し、乾電池式のライトの場合、明るさに比例して使用する電池の本数は多くなり、明るいライトほど重量が重く、筐体も大きくなります。また電池の消費量も大きくなるほか、基本的にはアルカリ電池を使用することになるので、ランニングコストも意外と馬鹿にできません。
とは言っても、最近ではエネループ等の充電式乾電池も使用出来るライトも増えているようなので、ランニングコストは以前ほど気にしなくてもよくなっているかもしれません。
ちなみに使用出来る時間は、使用する電池の本数に関わらずで一度の交換で15時間程度くらいが目安のようです。毎日乗る人であれば1〜2週間程度のサイクルで電池交換が必要になるかと思います。
乾電池式の最大のメリットは、電池切れした場合でも予備の電池を持ち運んでいればすぐに交換できますし、持っていなかった場合でもコンビニなどですぐに新しい電池を入手することができる点です。
これは長時間走行する場合に、非常に重要なポイントだったりします。
僕は充電池式のライトを使用しているのですが、1時間〜2時間程度のサイクリングでも、電池が切れたらどうしようかと不安な思いで走ることも多く、長時間走ることは考えられませんが、電池式の場合はその心配はほとんど無いと言えるでしょう。
電池式ライトの定番と言えばジェントスの閃かと思います。安価でかつ十分な明るさのあるライトとして評価が高いです。

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ボタン電池式の自転車ライト
ボタン電池式の自転車ライトは、どちらかと言えばリアライトとして使用されることが多いと思います。恐らくですが、前照灯としては十分な明るさが無いからではと思います。
それでもボタン電池を使用したフロントライトも存在しますが、ボタン電池を使用した自転車ライトの明るさは20ルーメン前後の明るさになり、実際問題で街灯の少ない道を走る場合等においてはかなり心もとない明るさになります。
実は僕が最初に購入したライトはこのボタン電池式のライトでしたが、東京であっても住宅街などの道を走るには光量が不足していて不安が多いライトだったのですぐに新しいライトを購入しなおしました。
自転車ライトメーカーの製品ラインナップを見ても、ボタン電池式のライトはセーフティライトのカテゴリになっていることが多く、基本的には前照灯などのメインライトとして併用する形で、点滅させて相手に存在を教える為の補助ライトとして使用を想定しているものと思います。
また、十分な明るさが無いにも関わらず、電池の寿命も短く、点灯で使用した場合は10時間程度が目安で、ランニングコストは3つのタイプの中で最も高くなってしまいます。
僕がライトを買い替えた理由としては、光量が足りないのもありましたが、一回の電池交換で200〜300円の出費となるので、別の方式のライトにしてしまった方が安くなるという計算もあったからでした。
ボタン電池式のメリットとしては、軽くて小さい点となるかと思いますが、充電池式のライトの登場で一気にその存在価値が薄くなりディスコンの方向に進んでいるものと思われます。
充電池式の自転車ライト
僕がクロスバイクのESCAPE Airを購入した当初はまだそれほど充電池式のライトは多くなく、乾電池式のライトの方が圧倒的に種類が多かったのですが、わずか数年で一気に自転車用ライトの主流となったと思います。
当時は、バッテリー残量が少なくなると明るさが落ちたり、1時間程度しか電池が持たなかったりして使えるのか使えないのかよく分らないモノも多くありました。
しかし充電池の進歩は目覚ましく、バッテリーの小型化、大容量化は、自転車ライトにおいてもまさにドンピシャな感じでハマったものと思われ、電池切れするまで光量が変わらず、かつ数時間以上は使用出来るなどでかなり性能が良いものが多く登場しています。
今では1000ルーメンを越えるような、めちゃくちゃ明るいライトも多数販売されていますし、市街地どころか山道でさえ大丈夫なレベルの明るいライトが増えて来ました。
ライトメーカーとして有名なCATEYEに至ってはVOLT6000という6000ルーメンという常識はずれの明るさのライトを開発し、注意書きに「公道での使用は控えてください。」と書くほどのハイパワーなものもまで登場しました。
デメリットと言えば、ライト本体の価格がやや高価になり、ちょっと良いモノになるとママチャリくらいは買えてしまう価格になる点ではありますが、電池交換が無いのでランニングコストが掛からずその点については使用しているうちに相殺されるものと思います。
毎回充電しなければいけない点については、電池式を使い慣れた人からすれば少々面倒に思えるかもしれません。しかし、僕自身もそうでしたが、慣れの問題も大きく、どの道、盗難防止のために自転車からは取り外しするので、それほど面倒とは思わなくなりました。
最大の問題は充電時間で、6時間とか8時間は普通です。つまり電池切れを起こすとどうにも対処できなくなってしまうので、長距離走る際には、予備として電池式を持ち歩いていた方が安全かもしれません。
実際問題で、僕も長時間の走行の際には電池切れに備えて、予備のライトを携帯するようにしています。
ちなみに僕が今現在使用しているライトはknogというメーカーのBlinder Roadというライトですが、そろそろ寿命(3年程度)になることもあり、買い替えを検討しています。
次に買うとするならば、やはり明るさ優先で考えたく、CATEYEのVOLT1600などはハイパワーなのに加えて、カードリッジ式のバッテリーなので、予備バッテリーも持ち歩けることを思うと非常に魅力的です。
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自転車ライトの電池の種類と選択のポイントまとめ
自転車ライトは、僕がクロスバイクを購入した時から現在までで、最も進化した自転車用品かもしれません。
他の自転車用品はほぼ完成されたものが多く、それほど大きく性能の変わる物って無いのですよね。
ところが自転車ライトに関しては充電池式のライトの進化が素晴らしく、数年前の状況とは全く違った状態になっています。それくらいに驚くべき進化を遂げている感じです。
何よりもうれしいのは充電池式のライトがどんどん明るくなっている点です。
安全を考えてもライトは明るい方が絶対的に良いですからね。
明るい幹線道路などを走っている場合には100ルーメン未満でも問題がありませんが、街灯の少ない道できちんと路面の状況を把握できるくらいの明るさとなると300ルーメンくらいは欲しいところだったりするので乾電池式だと厳しくなってくるのです。
その点、充電池式は目覚ましい進化のおかげで300ルーメン超えも珍しくありません。むしろ300ルーメンでも暗い部類になりつつあります。
自転車ライトのメーカーのラインナップも既に充電池式のものが多くなっていますし、今後自転車ライトを購入するにあたって選択肢は限りなく充電池式の一択になりつつあるように思います。
小型でかつデザインも良いモノが多く自転車ライト選びで目移りしてしまうようになったのも充電池ならではですし、充電池自体がまだまだ進化の余地はありそうなので、今後の展開が楽しみだったりもします。
あとはもう少し価格が下がれば良いのですが・・・
ちなみに一昔前の自転車用ライトと言えばブロックダイナモ式でしたが、今ではシティサイクルですら採用しなくなってきているようです。アナログな発電方法なので非常用ライトとしてはまだ現役ですが自転車用ライトとしては役目を終了した感じがありますね。
変わりにハブの回転を利用したハブダイナモ式はブリヂストンの点灯虫を筆頭に、多くののシティサイクルで採用されているようです。ブロックダイナモに比べて、コストは高くなるようですが、ライトを点灯しても抵抗が少なく、暗くなると自動点灯するなどオートライトである点などでブロックダイナモよりも優れているかかと思われます。
以上、自転車ライトの電池の違いについてでした。

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