ダイナモ式ライトと言えば古くから自転車に備えられているライトで、タイヤの回転をエネルギーに変換して発電する電池要らずのライトのことです。
僕の頭の中のイメージでは前輪ホイール横に備えられていて、リムとの摩擦でウインウインと発電機を回転させて点灯させるライトがダイナモ式ライトです。
実はこのタイプのダイナモ式ライトはブロックダイナモと呼ばれる種類ものになります。
ブロックダイナモは安価で簡単に取付けができるため便利ではありますが、発電時には抵抗が大きく、ペダルが重くなるので点灯を嫌がる人も多いのではと思います。
そんなブロックダイナモが抱える問題をクリアしたのが、ブリヂストンの点灯虫などに代表される車軸の回転を利用して発電するハブダイナモと呼ばれるもので、ブロックダイナモに比べて抵抗も少ないのが特徴です。
現在の自転車ではブロックダイナモはほとんど姿を消していて、多くがハブダイナモに置き換わっていて、シティサイクルので主流とも言えるライトになっています。
さんなわけで、ブロックダイナモやハブダイナモ式ライトの現状について調べてみることにしました。
自転車のダイナモ式ライトの自転車メーカーの採用状況
スポーツバイクの場合はダイナモ式を採用することはあまり無いと思われるので、シティサイクル大手三社のダイナモ式ライトの採用状況について調べてみました。(※調べた時点(2016.10)と現状では異なっている場合があります。)
Panasonic パナソニック
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● バッテリー式 26
● ハブダイナモ 12
● 乾電池式 3
● セミブロックダイナモ 2
● ブロックダイナモ 2
電動アシスト自転車は基本的にバッテリー式のライトを採用しているようです。反面シティサイクルはほぼハブダイナモ式になっていて、中にはセミブロックダイナモと呼ばれる一般的なダイナモ式ライトよりも摩擦が少ないブロックダイナモ式ライトを備えた自転車もありました。
ブロックダイナモはかなり少ないようです。
YAMAHA ヤマハ
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● バッテリー式 23
電動アシスト自転車メインのヤマハは全てバッテリー式を採用しているようです。というかヤマハは電動アシスト以外の自転車を作ってないんですね・・・。なので自転車のライトは全てバッテリーからの供給になるというわけです。
YAMAHAと言えば、電動アシスト自転車でありながらスポーツバイクとしても楽しめる、ニュースポーツモビリティのYPJシリーズが有名思いますが、さすがにスポーツバイクのカテゴリだけあってYPJ-CとYPJ-Rにはライトは装備されておらず、一般的なスポーツバイクと同じ感じで別売でライトを装備することになるようです。
BRIDGESTONE ブリヂストン
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● ハブダイナモ 141
● ブロックダイナモ 67
● 電池式 67
● バッテリー式 23
ブリヂストンの自転車には点灯虫シリーズが搭載されているため、ハブダイナモ式の自転車がほとんどとなります。
CYLVAやCHERO、HELMZと言ったややスポーツバイク寄りなモデルに関しては電池式のライトが採用されているようです。
ブロックダイナモもある程度有りますが、いずれも低グレードの安い自転車に搭載されている感じです。
ハブダイナモのメーカー
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シティサイクルに搭載されているライトの発電方式として主流となっている、ハブダイナモを製造しているメーカーについてもサラリとまとめてみました。
SCHMIDT シュミット
SCHMIDT シュミットはドイツのハブダイナモメーカーです。
公式ベージの解説によるとSCHMIDTのハブダイナモはハンドメイドで作られているとのこと。
独特なデザインのハブダイナモが魅力的で、価格も40,000円に届きそうなハブダイナモもありますが、高級ミニベロとして知られるBROMPTON専用ハブなどを製造するなど、それなりの品位のあるメーカーです。
ホームページも格好良いです。
参考 http://www.g-style.ne.jp/brand_detail.php?id=26
SHIMANO シマノ
SHIMANO シマノは言わずとしれた日本を代表する自転車パーツメーカーです。
シティサイクル用としてHILMO(ヒルモ)などのハブダイナモを供給しているほか、XTシリーズなどマウンテンバイク用でもハブダイナモを製造しています。
SRAM スラム
SRAM スラムはロードバイクの三大パーツメーカーの1つとして有名ですが、シティサイクル用のハブダイナモも製造しています。
参考 https://www.sram.com/sram/urban/products
Shutter Precision シャッタープレジション
Shutter Precision シャッタープレジションは台湾のハブダイナモメーカーです。
シティサイクル用ではなく、レーシングバイク用にハブダイナモを開発しえちるようです。レース用のハブダイナモ、そんなものがあるのですね。
自転車のダイナモ式ライトのまとめ
基本的にはスポーツバイクにはダイナモ式のライトが採用されることは少ないため、日頃ロードバイクやクロスバイクなどの情報ばかり追いかけている僕にとってダイナモのことはほとんどノーマークでしたが、こうして調べてみると、なかなか興味深いネタでした。
ハブダイナモはママチャリ専用のイメージがありましたが、メーカーによってはカッコ良いデザインのダイナモもあり、ミニベロでも多くがハブダイナモを採用していることを知りました。レーシング用のハブダイナモがあることなんて全く知らなかったですからね、調べてよかったと思います。
ちなみにホイールとしての性能が良いかどうかは分りませんがハブダイナモ付きの700Cホイールも販売されているようです。クロスバイクなど日常用とで使用する自転車の場合は、後付けのライトよりもダイナモ式ライトの方が取り外しや充電の手間もなくて便利かもしれませんね。
以上、ダイナモ式ライトについて調べてみたことのまとめでした。