自転車が夜間走行する場合にはライトの装備が義務づけられています。そんなわけでシティサイクルの場合には最初からライトが装備されているのですが、クロスバイクやロードバイクには基本的にはライトが装備されていません。
ロードバイクなどは元々が競技用の自転車なので競技に不要なモノは装備されていないのでしょうが、公道を走る場合には、どんな自転車であろうとライト無しでは走ることができません。
そんなわけでロードバイクやクロスバイクでもライトを装備する必要があるのでライトを購入する必要があるわけですが、自転車用ライトには電池式のライトとバッテリー式のライトがあります。
どちらもメリットとデメリットがありますが、それぞれの特徴やどちらのライトを選ぶべきかについてまとめてみました。
自転車ライト選びのポイントは電池の種類
自転車用ライトには、大きく3種類の電池の種類があります。
乾電池とボタン電池と充電バッテリーです。
どの電池を選ぶかで、メリットデメリット、適した用途が変わってくるので、自転車用ライトの電池の方式についてポイントをまとめてみたいと思います。
電池のタイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
乾電池 | ● 電池が切れても安心 ● 充電池で維持費低い ● 明るいライトが多い | ● 重い ● 大きい |
ボタン電池 | ● コンパクト ● 軽い | ● 維持費が高い ● 暗い |
バッテリー | ● 維持費が安い ● コンパクト ● 軽い ● デザインが豊富 ● 明るい | ● 毎日充電が必要 ● バッテリー切れでお手上げ ● 充電に時間が掛かる ● バッテリーに寿命あり |
乾電池式自転車用ライト
乾電池を使用した自転車用ライトは単三電池や単四電池を使用するものが多いです。充電式のバッテリーが登場するまでは最もスタンダードだったのがこの乾電池を使用した方式です。
最近はバッテリーの性能が向上したこともあり、メーカーによっては乾電池式の製造を中止するなどで、少数派になりつつあり、現状ではひと世代前の電池方式となっています。
乾電池式自転車ライトのメリット
● 走行中に電池が切れても、コンビニなどでも電池が入手できるので安心。
● 充電池が使えるのでランニングコストを抑えられる。
● 種類が豊富で選択肢が多い。
乾電池式自転車ライトのデメリット
● 重量が重い。
● ライト本体が大きい
乾電池式ライトの定番
乾電池式ライトの定番と言えば、ジェントスの閃 355。
なんと言っても価格の安さと、市街地を走るのであれば十分な明るさを備えたライトで、Amazonのレビューを見ても抜群の人気かつ、評価も高いライトです。(よくある中国製の怪しい製品にあるサクラレビューとは違う)
ボタン電池式自転車用ライト
小型軽量タイプのライトに多いのがボタン電池を使ったライトです。僕自身、最初に買ったライトがボタン電池式のライトでした。
小型でコンパクトサイズなのが最大の特徴ですが、明るいライトが無いというのが弱点で、実際に僕が購入したライトも都内の幹線道路を走る分には困らないのですが、薄暗い脇道に入ると途端に光量が不足してしまうような小さなライトだでした。
また、ボタン式電池はコンビニなどで買うとだいたい250円〜300円前後で売られていることが多く乾電池と比べても割高です。さらに電池の持続時間がとても短く、2週間に一度くらいのペースで電池交換が必要でした。
そんなこともあり「ランニングコストで新しいライトが買えてしまうじゃないか」という判断で新しいライトに買い換えしました。
実際問題で小さなライトは総じて光量も少ない場合がほとんどで、道路を照らすためのモノではなく、自分の存在を前方に居る人に知らせる為のライト、もしくは携帯には便利なので、使用しているライトのバッテリーが切れた場合などの非常時用と思った方が良さそうです。
詳しくは「暗いライトから明るいライトへ変えて分かった明るいライトがお勧めの理由」にまとめているので参考にしてください。
ボタン電池式自転車用ライトのメリット
● 小さくて軽い
ボタン電池式自転車用ライトのデメリット
● 電池のコストが高いためランニングコストがかかる
● 電池の寿命が短いため頻繁に電池切れになる
● コンビニなどでは入手できない場合がある
● 電池の消費を少なくするためか、暗いライトが多い
● 電池がなくなってくると光量が極端に落ちる
充電式自転車ライト
僕が初めて自転車ライトを購入した時点では、まだ乾電池式が主流で、充電式はバッテリーの持続時間も短く、光量も少ないライトが殆どだったのですが、わずか数年でバッテリー式の自転車用ライトは目覚ましい進化を遂げて、スペックを見ても乾電池式を遥かに凌ぐ明るさの自転車ライトが沢山見られるようになりました。
またLEDも進化してきた結果、乾電池式の電池よりも遥かに明るいライトもいくつも見つかるようになってきました。最近では1000ルーメンを越えるようなライトも各メーカーから沢山出てきている感じで、そうなると逆に明る過ぎて使用する環境を選ばなくてはいけないレベルまで一気に明るくなりました。
明るい自転車用ライトについては下記の記事にまとめてありますので参考にしてもらえればと思いますが、とにもかくにも進化の早さに驚くばかりです。
充電式自転車用ライトのメリット
● 繰り返し使えてランニングコストが安い。
● 小型のライトも多く重量が軽い
● デザインが豊富
● 700ルーメンを越えるような明るいライトが多い
充電式自転車用ライトのデメリット
● バッテリー消耗が早く長時間もたない、(2〜3時間が目安)
● 充電に時間がかかるので充電忘れだと使えない(使用出来る時間の3倍程度)
● バッテリー切れするとどうしようもなくなる
● 電池が少なくなってくると光量が落ちる(落ちないモノも最近は多い)
● バッテリーに寿命がある
自転車ライトの電池はバッテリー式で決まり!
この記事を最初に書いた2014年頃は、それぞれの電池方式にも特徴があり一長一短だったので、目的や用途、乗り方に応じて最適なライトを選ぶべきだと思っていましたが、この数年で充電バッテリーとLEDは目覚ましいほどの進歩をして、もう迷う余地がないほどに充電バッテリー式の電池が頭1つ抜けたような状態になっています。
いろいろなライトメーカーのラインナップを見れば現時点(2019年秋)では電池式がほとんどなくなり充電バッテリー式がメインとなっています。
CAT EYEのライトの最高峰であるVOLT1700は1700ルーメンなんていうハイパワーなライトですし、それだけハイパワーでありながら、モードによっては15時間もバッテリーが持続するようになり、更にはバッテリーが交換できるので、バッテリーに関しては全く不安の無いレベルになっています。
かく言う僕もずっと充電式の自転車ライトを使用していますが、充電し忘れという根本的なミスが無い限りは非常に使い勝手も良く、明るさに不満もなく使えていて満足度が高いライトだと思います。
ちなみに自転車用のライトの場合、明るさの単位はルーメンで示されることが多いですが、街乗りメインであれば200ルーメン以上、街灯の少ない路地を走るのであれば700ルーメン以上、田舎道であれば1000ルーメン以上あれば、安心して走れるレベルで明るさが確保できるのではと思うレベルです。