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自転車の免許制度の賛否について考える

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自転車免許制度の賛否について考える

自転車の交通ルール違反があまりにも酷いので「自転車も免許制にした方が良い」というような議論がされたりします。

そこで自転車免許制度の賛否について私なりに考えてみました。

自転車の免許制度について

自転車免許制度と期待されるもの

wikipediaの自転車免許制度の項目によれば、自転車免許制度の対象は、主に「自動車などの免許を所持していない中高生を対象」にしたものが多いようです。

要するに<、strong>運転免許を持っていない=交通ルール自体をよく理解していない、という観点から議論されているものとなり、講習と実技試験を受けると自転車運転免許が交付される制度を指します。

自転車免許制度は、主に自治体などが主導して行なわれるもので、実施されていたとしても、一般的な自動車運転免許などとは違って法的効力は有りません。

しかし、自転車免許制度を導入することにより、自転車を利用する人に交通ルールを知ってもらい、放棄の遵守や、自転車マナーの向上、自転車の交通事故の減少などの効果が期待されるようになります。

自転車免許制度の導入や検討をする自治体など

自転車の免許制度と言っても、法律に基づくものではなく、あくまで小・中・高校生を対象に交通安全教育の一環として取り入れられています。

京都、埼玉、千葉、静岡、島根、長崎などで導入や検討がされているとのこと。

基本的には「運転免許を所持していない子供」が対象ですが、大人も対象にした自転車免許制度もあり、群馬、埼玉、東京、京都、大阪、兵庫、愛媛、福岡の一部の市町で、自転車免許制度が導入されているようです。

自転車免許制度への賛否両論

自転車を免許制にしようという動きは、現状で交通ルールを守らない自転車があまりにも多いというのが発端だと考えると、自転車が交通法規を守るようになり、事故が減るのであれば賛成する人はきっと多いと思うのですが、実際は、自転車の免許制度導入に対する反応は賛否両論で大きく意見が分かれるようです。

自転車免許制度導入賛成派の意見

● 自転車のマナーの向上が望める。現状マナーが悪すぎる。
● 自転車が絡む事故が減る
● 公道を走る車両であるなら制度があって当然
● 交通ルールを知らないのに車両に乗るのは危険

自転車免許制度導入反対派の意見

● 専用道路などの自転車の環境整備が先
● 教育すれば良いことで免許の必要は無い
● 免許制度導入のコスト
● 効果があるとは思えない
● 取り締まりを強化すれば良い

インターネット上の意見を調べてみても、面白いくらいに意見が分れています。

しかしながら、賛成派、反対派ともに、自転車のマナーの悪さをどうにかして欲しいという思いは共通しているようで、問題解決にはやはり、自転車のマナー向上がポイントになる感じです。

賛成派は「免許」という縛りを入れて、強制的な力での改善を望んでいるのに対して、反対派は、制度として導入する前に、自転車の通行環境の整備や、現状で野放し状態の取り締まりを強化するなど、自転車を取り巻く環境を整えてから検討をするべきだというような意見が多い感じです。

自転車免許制度について思う事

自転車免許制度は必要ないと思うけど反対はしない

自転車が免許制になると「免許を保有していること=交通ルールを知っている」という前提が成り立つので、交通違反を指摘されたときにも「知らなかった」では済まされなくなります。

そのため「ルールを守らなきゃ」という気持ちになるのは勿論ですが、違反者に対してルール違反に伴う罰則を課せられるというのも、抑止の大きなポイントになるのではないかと思います。

なので、自転車が免許制になれば、交通法規を守るようになったり、マナー向上などの効果は少なからず期待できるでしょう。

しかし「自転車は小さな子供からお年寄りまでが利用する生活必需品」であることを考えれば、現実問題として免許制にすることは難しいんじゃないかと思われます。

実際問題で、早い子は三歳くらいから自転車に乗りますからね。

一番身近な交通手段でもありますから、そこに制限が入るというのは一気に暮らしを不便にしてしまうことにもつながります。

自転車に乗る人は交通ルールを知らないから守らないのか?

自転車のマナーの悪さや、交通ルールを守らない原因として「自転車は免許制ではないので、自転車に乗っている人が道路交通法をよく理解していないから」というような意見もあります。

「なるほどな」と思う意見ではありますが、小さな子供を持つ親として「それはちょっと違うんじゃないかな?」という思いもあります。

というのも、未就学児や小学生などは信号はよく守ります

むしろ大人が信号無視をする姿を見て「あの人、信号まもらなかったね」と教えてくれるくらいに信号を守るのです。

実際に観察していると、自転車に乗っている小学生などと遭遇することも多いですが、小学生低学年の子供達が信号無視をするような姿を見かけることがほとんどありません。

信号無視や、逆走、無灯火、傘差し運転、さらには飲酒運転などをしているのは、子供ではなく交通ルールを知っているはずの大人なんですよね。

つまりは、ルールを知っているにも関わらず「自転車だから構わない」「自転車は取り締まられることがないから大丈夫」という考えでルール違反をするような人が多いんじゃないかと思うのです。

それを思うと「交通ルールをしらないから、守らない」というものではないと思うんですよね。

もちろん、道路交通法はややこしいので、免許を持っている人ですら認識を間違っていることもたくさんあるので、免許を持っていない人がそれを理解することは大変難しいというのもあります。

しかし、現状ではそんな細かいルール以前の問題で、信号無視や、一時停止、傘さし運転、飲酒運転など、未就学児でも知っているようなレベルのルールですら守れないわけですからね。

そして、小学生の頃は交通ルールを守っていたのに、中高生などが交通ルールを守らないまま自転車に乗ってしまうようになるのは、大人が守ってないのを真似て、守ろうとしなくなってしまうというのがあるのではと思います。

自転車が交通ルールを守るようになるために必要なのは本気の取り締まりと罰則

赤信号では停まる、傘さし運転はしない、飲酒運転はしない、逆走はしないなど、自動車免許を持たない子供でも当たり前に知っているルールをを守らない自転車乗りが沢山います。

その理由は、どれだけ違反をしてもほとんど取り締まりされないからに尽きると思います。

せっかく道路交通法が改正されて自転車に対しても取り締まりを強化できるようになったにも関わらず、自転車の取り締まり自体をやっているのかやっていないのか分からないレベルです。

一時期はニュースなどでも取り上げられて、キャンペーン的に取締も行われていましたが、今ではもう元の野放し状態に戻っているのが実際のところです。

自動車と同じレベルで本気で取り締まろうと思えば、踏切前や雨の日の駐輪場あたりで待機しておけば、いくらでも違反者を取り押さえられそうなものですけど、実感として積極的に自転車の違反を取り締まろうという動きがあるようには思えません。

実際問題として、自転車を積極的に取り締まられないのは、人的リソースが無いというのが一番でしょうし、重大事故や事件の数が多く、犯罪が絡むことの多い自動車やバイクの取り締まりの方が必然的に優先され、自転車まで取り締まりきれないというような事情があるのかもしれません。

そのような事情があるのは、言われなくてもなんとなく理解できるものではありますが、本気で取り締まらないことには自転車の交通違反に対する意識はいつまで経っても改善されないのだろうなと思います。

細かい違反まで取り締まるのが無理であれば、せめて無灯火と逆走と信号無視と飲酒運転など、重大事故に繋がるような違反くらいは本気で取り締まって欲しいなと思うんですけどねぇ。。。

自動車と同じレベルで取り締まりを行って罰則を設ければ、交通ルール違反をする人は確実に減るでしょう。

そう考えると、自転車にも法的な効力の有る免許制にするのが合理的だとも思えますし、警察も取り締まりをせざるをえなくなるはずで、結果として、自転車も交通ルールを守るようになるはずです。

そういう視点で考えれば、自転車も免許制になった方が良いのかな、とも思いますが、子供がうっかり違反した場合はどう対処するのか?などの問題もでてくるようになるので、難しいところでもあるんですよね。

いやはや、僕の中でも世の中の意見と同じように賛否が揺れていますね。

何はともあれ「交通ルールを守る」という当たり前のことがあまりにも守られていないという状態なので、自転車に乗っている人の交通ルールに対する意識が向上することであれば、法的拘束力の有無に関わらず、どんどん取り入れていけば良いんじゃないかなと思います。

よって、今現在いろいろな地区で導入されているような自転車免許制度については賛成ということになりますね。

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