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クロスバイクとロードバイクの違いについて表面的に解説してみる

公開日: 問題解決・疑問解決, 自転車全般

クロスバイクとロードバイクの違いについての解説

クロスバイクとロードバイクの違いについては、スポーツバイクに乗っているとよく耳にする質問の一つです。

模範的な回答例としては「フレームのジオメトリが〜」とか「コンポーネントが〜」などではありますが、そのような専門的な解説は、自転車に乗り込んでみることで体験的に理解出来るようになるものだと僕は思っていて、ほとんど経験の無い自転車初心者がそのような解説を読んだり聞いたりしても、正直なところで、それを理解することはなかなか難しいんじゃないかと思います。

実際問題で、僕自身もスポーツバイクに興味を持った当初は、クロスバイクとロードバイクの違いなんて、ハンドルの形が違うだけで、それ以外に大きな差があるとは思ってもいませんでしたし、もう少し詳しく知りたいと思ってジオメトリなどの情報を仕入れても、さっぱり理解できませんでした。

さて、今回のテーマのクロスバイクとロードバイクの違いについてですが、専門用語を交えながら細かく解説してくれているページは探せばゴマンと見つかると思いますので、ここではもう少し砕けた感じで、初心者でもなんとなくイメージでクロスバイクとロードバイクの違いが理解できそうなポイントを交えながら、クロスバイクとロードバイクの違いについて考えてみたいと思います。

一般的に言われるクロスバイクとロードバイクの違い

クロスバイクとロードバイクの違い

まずは一般的によく言われているクロスバイクとロードバイクの違いについて簡単にまとめておきましょう。

フレームそのものが違う

初心者には全く区別がつきませんが、クロスバイクとロードバイクではフレームの設計が全く違います。

設計が全く違うので、クロスバイクをいくら弄り倒してDURA-ACEなどのハイエンドコンポーネントを搭載したとしても、ロードバイクにはならないのです。

設計の違いの一つが、エンド幅と呼ばれる後輪を取り付ける部分のフレームの幅です。

ロードバイクのエンド幅は多段化により昔に比べて広がっているようですが、2017年現在で130mmが主流です。一方マウンテンバイクなどは135mm幅になっていて、コンポーネント部分はマウンテンバイクと同じような設計がされているクロスバイクのエンド幅も135mmが主流です。

エンド幅が違うと、使用出来るホイールが違ってきて、基本的にロードバイク用のホイールはマウンテンバイクやクロスバイクには使用出来ませんし、その逆もまた同じです。

例外としてロードバイク乗りの間でも所有者が多いGIANTのクロスバイクであるESCAPEシリーズは、ロードバイクなどと同じ130mm幅に設計されていて、クロスバイクでありながらロードバイク用のホイールを履かせられるという特徴があります。

そのあたりがロードバイク寄りに自転車をカスタマイズする人達にも受けている大きなポイントだったりするわけです。

ハンドルやブレーキが違う

● ロードバイクはドロップハンドルとキャリパーブレーキ 
● クロスバイクはフラットバーと:Vブレーキ 

ハンドル

ロードバイクのハンドルは特徴的な形状のドロップハンドルに対して、クロスバイクは真一文字のフラットバーハンドルが基本的には装備されています。

ロードバイクとクロスバイクの違いとして誰しもが真っ先に考える部分でもあり、フラットバーハンドルをドロップハンドルにすればロードバイクと思っている人も少なくないのではないかと思います。

しかし、上にも書きましたがロードバイクがクロスバイクを別けるのはフレームの違いであって、ハンドルの形状ではない為、クロスバイクをドロップハンドルにしてもロードバイクにはなりません。

ブレーキ

ロードバイクはキャリパーブレーキと呼ばれるブレーキが主流ですが、クロスバイクの場合はマウンテンバイクなどで主流なVブレーキが採用されていいるのが一般的です。

また一般的にはVブレーキの方がキャリパーブレーキよりも制動力が高くなっているようです。

速度が違う

● ロードバイク:速い
● クロスバイク:ちょっと速い

一般的にロードバイクの方がクロスバイクよりもコンポーネントなど、自転車の主要部分にスペックの高いパーツが装備されていることが多いです。高いパーツは軽量化もされているので、総合的な車重もロードバイクの方が軽くなります。車重が軽いと発進時などに有利になるため、クロスバイクよりもロードバイクが速くなる1つの要因だったりすると思います。

さらにフレームの違いによる乗車姿勢(ポジション)などにも違いがあり、より深い前傾姿勢になれるロードバイクの方が風を受ける面積が小さくなり、空気抵抗が少なくなることもロードバイクの方が速度を出し易い要因になると思います。

適正走行距離や用途が違う

● クロスバイク:短距離〜中距離向けでお気軽な乗り物
● ロードバイク:長距離も対応した本気な乗り物

一般的には100km以上のロングライドを敢行しようと思うと、クロスバイクに乗っている人よりもロードバイクを乗っている人が多くなります。ロードバイクでは600kmなどという信じられない距離を走る人も居ますが、クロスバイクだとまず居ないのではないでしょうか。

要するに長距離を走るにはロードバイクの方がクロスバイクよりも適していて、長距離でも疲れ辛くなります。

逆に30km未満の短い距離やストップ&ゴーを繰り返す街中などで乗る場合には、カジュアルな格好でも乗れるクロスバイクの方が便利だったりします。

要するに、カメラで言う所の、望遠レンズや広角レンズを使い分けるのと同じで、ロードバイクとクロスバイクとでは用途が違うというわけですね。

価格が違う

● クロスバイク:5万円〜30万円程度
● ロードバイク: 10万円〜100万円程度

クロスバイクとロードバイクではフレームの価格差が大きいです。
さらには、標準装備されているコンポーネント類の価格差も大きいため、クロスバイクとロードバイクの価格差は本格的になればなるほど大きくなります。

クロスバイクにもハイエンドモデルのDura-Aceなどをインストールしてしまえば値段は高くなりますが、フレームとコンポーネントのバランスを考えると、クロスバイクのフレームに、ハイエンドのロードバイク用のコンポーネントをインストールするのが有益かどうか?というところで、実際問題でそれを実践する人はほとんど居ません。

要するにロードバイクのフレームは高いですが、それなりの理由と性能があるというわけです。

重量が違う

● クロスバイク:10kg程度
● ロードバイク:7kg程度

クロスバイクとロードバイクの違いでよく語られることの1つが重量です。
一般的には上記のような重量が一つの目安になってくるとは思います。

フレームやコンポーネントの違いによってクロスバイクとロードバイクでは3kg程度も平均的な重量が違って来ます。

たかが3kgと思うかもしれませんが、500mlのペットボトルが6本分ですから、それを背負って走ることを思うと、大きな違いであることが理解出来ると思います。

クロスバイクでもカーボンフレームで、ハイエンドのコンポーネントやホイールをインストールすれば7kgくらいは普通に達成できる重量だと思いますが、上にも書いたようにクロスバイクにそのスペックのパーツが必要か?というところになると思います。

タイヤが違う

● クロスバイク:700C 28C
● ロードバイク:700C 23C

現在販売されている完成車に装備されているタイヤのサイズはクロスバイクが28C、ロードバイクは23Cが一般的かと思います。

ロードバイクの方がより細いタイヤを履いていて、荒れ地などを走ることも想定しているクロスバイクの場合は太い28Cタイヤを履いています。

但し、どのサイズを履くかは個人の自由でロードバイクでも28cは有りでしょうし、クロスバイクで23Cも悪くはありません。

あくまで標準的に装備されているタイヤの幅の違いになります。

レース

● クロスバイク:自転車レースのおまけ
● ロードバイク:自転車レースのメイン

市民レースなどでは、ロードバイクの部とクロスバイクの部で区別されていたりして、クロスバイクでも参加出来るレースは多いですが、本格的なレースではクロスバイクでは参加できない場合もあり、クロスバイクとロードバイクは一般自転車とレース用自転車と、はっきりと区別されていると思います。

クロスバイクとロードバイクのザックリな違い

上記を考えてみると、クロスバイクとロードバイクの決定的な違いはやはりフレームの設計の違いに尽きます。

価格や重量などについては、パーツを交換してしまえば、クロスバイクとロードバイクもほとんど違いが無い状態にまで近づけることができてしまいます。それでもクロスバイクとロードバイクが同じにならないのは、フレームに差があるからに他なりません。

逆に言えば、自転車にとって、フレームの設計の違いは、自転車の性能の違いに大きく影響していると言えるのではないでしょうか。

そんなわけで、クロスバイクとロードバイクの違いを考えた時に言える僕なりの答えとなると、ロードバイクはより楽により速く走る事を前提にした自転車なのに対して、クロスバイクはハイブリッドバイクとも呼ばれるようにロードバイクでは走れないような悪路も走れて、オンロードもそこそこ走る自転車と言えると思います。

踏み込んで考えれば、クロスバイクとロードバイクの間にはもっともっと色々な違いがあると思いますが、ザックリな違いと言えば、だいたい上記のような感じだと思います。

僕が考えるクロスバイクとロードバイクの違い

クロスバイクとロードバイクの違い

さて、上記のような一般的なクロスバイクとロードバイクの違いを踏まえた上で、僕の視点で、初心者にも理解し易いようにクロスバイクとロードバイクの違いについて書いてみようかと思います。

クロスバイクとはこんな自転車だ

クロスバイクは、気軽に自転車を楽しめるスポーツバイクです。

クロスバイクはロードバイクほどではありませんが、一般的なシティサイクルと比べれば、驚くほど快適に走ることが出来ますし、シティサイクルでは考えられないような30kmとか50kmなんていう距離でも無理なく走れてしまいます。

シティサイクルをウォーキングとするなら、クロスバイクはジョギングと言えるでしょう。

例えば、クロスバイクはエクササイズを目的として乗ることができますし、一生懸命に走ればスポーツの爽快感も得ることができます。

また、景色や季節を楽しみながら、のんびりと自由気ままに自転車を楽しむのにピッタリなのがクロスバイクなのです。

クロスバイクはとにもかくにも気楽な乗り物なので、ポタリングと呼ばれる自転車版の散歩で、車やバイクでは行かないような場所にある、評判のお店などにフラリと立ち寄って食べ歩きを楽しんだりするのに最適で、ロードバイクのように本気で走る必要がないため、ロードバイクよりもクロスバイクの方が断然適していると思います。

ロードバイクとはこんな自転車だ

ロードバイクは自転車をスポーツとして本気で乗るスポーツバイクです。
乗って、乗って、乗りまくる。
そんな気持ちで乗らないと、ロードバイクはクロスバイクと比べるとストイックな乗り物なので、気軽に乗ろうと思うと不便に感じてしまうこともあるはずです。

例えば、ポタリングなどはロードバイクでも可能と言えば可能ですが、スタンドの無いロードバイクは駐輪場所にも困ることが多いですし、仮に駐輪できたとしても、盗難の危険性もあるので、のんびり食事を楽しむ、という気分にはなかなかなれません。

また、服装に関しても、ロードバイクに乗っている時にはサマになってカッコいいピチピチな服装も、自転車から降りてしまうとたちまちカッコ悪くなりますし、ビンディングシューズで歩きづらかったりするため、フラリと立ち寄るということがしづらく、自転車でのんびりお散歩気分を味わうのが難しいはずです。

そして何よりも、ロードバイクは自転車に乗って、乗って、乗りまくるための自転車ですので、自転車からなかなか降ろさせてくれません、精神的に降りられないのです。

クロスバイクでは「疲れたなぁ」と思うと、すぐに立ち止まって休むことが出来ますが、ロードバイクの場合は、苦しくなればなるほど「ここからが勝負だ、もっと走れ!どんどん走れ!」と自分を追い込みたくなる気持ちになってしまうのです。

しんどければ、しんどいほど充足感が得られるという不思議な乗り物で、まさに走るための自転車なのです。

クロスバイクをジョギングに例えるのであれば、ロードバイクはマラソンだと思います。自転車に対して真摯に、そしてストイックになるにはロードバイク以外に選択肢はないでしょう。

クロスバイクとロードバイクのまとめ

クロスバイクとロードバイクの違いについて、本来はもっと理論的に説明する必要があるかもしれませんが、冒頭にも書いたように、初心者でもイメージとして違いが理解出来るような内容で解説したいと思い、このような内容になりました。

また、僕個人的には、自転車の用途などは、人それぞれに好きなように乗れば良いと思っていますので、クロスバイクなのでこうした方が良いとか、ロードバイクはこう有るべきだなどと、定義しようとするものではありませんので、その点を踏まえ、緩く解釈していただけると助かります。

いずれにしましても、クロスバイクやロードバイクなど、自転車それぞれの特性や違いを理解して、用途に応じた乗り方をすれば、より一層自転車を楽しめるようになるのだな、と思います。世の中にはクロスバイクとロードバイクを両方持っている人が多いのも、そう行った理由があり、知れば知るほど用途に応じて乗り別けたくなってしまうからだと思います。

以上、クロスバイクとロードバイクの違いについてでした。

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