僕はサイクリングロードが大好きです。サイクリングロードは自転車専用の道というわけではありませんが、少なくとも一般道路や自転車歩行者道と比べて快適に走れる自転車のための道と言えると思います。
クロスバイクやロードバイク等自転車を趣味にしている人ならば、一度は走ってみたいと考えるのがサイクリングロードであり、僕自身もクロスバイクを購入する前から、スポーツバイクを買ったならいつかは必ず走りたいと思っていました。
サイクリングロードは自転車と歩行者用の道
サイクリングロードとは「歩行者と自転車の両者が共に利用できる道路」です。
サイクリングロードという呼び名から自転車専用の道路だと思っている人も多いようですし、実際問題でクロスバイクに乗る前の僕もそう思っていました。
しかし、実際は自転車だけでなく、歩行者も利用できる道路なので、サイクリングロードにはサイクリングを楽しむ人の他に、散歩している人やジョギングしている人の姿も多く見られます。
そんなわけでサイクリングロードを自転車で走るためには、歩行者などにも気を配るなど走行のために必要なマナーがあります。
サイクリングロードでの乗車マナー
サイクリングロードでは速度は控えめに走る
サイクリングロードを自転車専用の道路だと勘違いしてしまっている自転車乗りも多いせいか、自転車と歩行者との接触事故なども多く発生しているようです。
そのためサイクリングロードでの自転車マナーは一般道路よりも厳しい印象で、走行時の注意をうながす掲示板や看板がいたるところに掲げられています。
特に速度については度々苦情や自転車のマナーとして問題視されることがあり、スピードを出せないようにバンプや鉄柵などの物理的な対策を設けているりサイクリングロードも多いようです。
当たり前のお話ではありますが、サイクリングロードは、競技用の道でもトレーニングコースでもありません。利用する自転車はもちろん、歩行者にとっても安全で快適な道であって欲しいと思います。
サイクリングロードでの基本乗車マナー
サイクリングロードのマナー関連については、自転車乗り、歩行者、行政など様々な立場から書かれた意見や対策がインターネットでも沢山見つかります。
様々な意見が飛び交っているので、何が正しいかの判断に迷う部分もあるかと思いますが、下記の点を最低限意識していれば大きな問題にはならないのではと思います。
● 左側通行 キープレフト
● スピードは出さない(20km/h程度が目安のようです)
● 譲り合いの精神
サイクリングロードが楽しい理由
僕の場合、日中に自転車に乗る時間は、たまの自転車通勤時くらいしかないので、実際のところではサイクリングロードを走った回数もそれほど多くはありません。
しかし、数回走った程度でも「あぁ、なるほど、だから自転車乗りはサイクリングロードを目指すのか」と納得できるようなサイクリングロードならではの素敵なポイントがいくつかあるので、それを紹介してみたいと思います。
サイクリングロードは信号が少なくて快適
サイクリングロードは一般道路と比べて信号の数が少ないです。
僕自身が自転車に乗る際に、最もストレスに感じているのが信号で、スピードが乗ったタイミングで赤信号になったり、何度も連続して赤信号に引っかかったりするとイライラっとなってしまったりします。
しかしサイクリングロードを走っている時にはそんなイライラを感じることはほとんどありません。長距離を信号で足止めされること無しに走れるというのは、ものすごく快適で気持ちの良いことです。
また、停止する回数が少ないと疲労度にも大きく影響し、ストップ&ゴーを繰り返さなくていけない街中を走った場合とサイクリングロードを走った場合とでは同じ距離を走っても疲れ方が全く違います。
都心の一般道路で30kmくらいの距離を走るとかなり疲れてしまうのですが、サイクリングロードの場合は30km程度の距離は楽々走れます。
例えば、クロスバイクやロードバイクなどに乗り始めたら一度は走ってみたい距離としてイメージする100kmも、平坦で信号の少ないサイクリングロードのような道であれば、それほど苦無く走ることが出来るはずです。止まらずに走り続けられるという快適さは、一般道路ではまず味わうことができません。
サイクリングロードは自動車が走っていなくて快適
サイクリングロードは基本的に歩行者と自転車のための道です。つまり自動車が走っていません。一般道で感じる自動車の嫌なプレッシャーを感じずに、のんびりマイペースで走ることができます。
サイクリングロードを走る時と車道を走る時との走行時の緊張感も全く違いますから、長時間乗った時の疲労感にも大きく関係してくるものと思います。
自動車の存在を意識しなくて良い分、サイクリングロードでは純粋に「自転車に乗る」ということを楽しむことができるように思います。
サイクリングロードはサイクリングを楽しめる
サイクリングロードに行けば、自転車に乗っている人にも多く遭遇します。会話をしたり絡んだりするようなことはほとんど無いと思いますが、それでもなんとなく親近感を感じながら走れるのです。
そのような感覚はレースやフィットネスクラブなどにも通じるところなのかもしれませんが、一人でなんとなくブラブラとサイクリングするよりも、同じような目的でサイクリングロードに集まって、同じ道をほかの人達と一緒に走っているという気分を味わえるだけで、なぜかテンションやモチベーションが上がってくるのです。
また、河川敷沿いのサイクリングロードなどでは、自転車の他にもジョギングや、サッカー、野球などのスポーツをする人も多いです。運動や健康志向に関してものすごくポジティブな気分になれる場所でもあり、汗をかくことでとても清々しい気分になれるのです。これもサイクリングロードならでは味わえる感覚だと思います。
クロスバイクでサイクリングロードを走った感想
以下、僕が初めてクロスバイクのESCAPE Airでサイクリングロードに行ってみた時の感想です。
実際にサイクリングロードに出るまではサイクリングロードにはバリバリのロードレーサー達が沢山いて、飛ぶようなスピードで勢い良く走っているような場所を想像していました。
なので僕のような初心者がクロスバイクで乗り込んだりするとガチガチのロードレーサーから「チンタラ走ってるんじゃねえ!あっちイケ!邪魔だ!」などのような扱いをうけるのかな・・・などと思っていました。
しかし実際はそういったことは一切無く、むしろそういうやる気な人達の方が、逆に「わざわざこんな場所にこなくても良いんじゃない?」「レースの練習がしたいなら車道を走れば?」的な扱いを受けているような感じもしてしまうのがサイクリングロードだったりします。
勿論、走るコースにもよるでしょうが、一般的なサイクリングロードの場合は、のんびりサイクリングを楽しみに来ている人達がほとんどで、初心者だろうと何だろうと、堂々と走れます。
それまで一般道路ばかり走っていた僕にとっては、サイクリングロードはとても快適に走れる道で、純粋に「あぁ、自転車って楽しいなぁ、サイクリングって楽しいなぁ」と思いながら延々走り続けられるような場所でした。
そして重要なポイントとして、サイクリングロードには終点があります。つまり、行く当てなくブラブラとサイクリングするのではなく、終点まで辿り着くというのを1つの目標を持って走れるのもサイクリングロードの良いところで、目的無しで走るサイクリングとは違って達成感を味わえます。
また、自動車などからの嫌なプレッシャーもなく、景色をのんびりと眺めながらマイペースで走れるので季節の変化を感じることもできます。そんなわけで自転車本来の楽しみを満喫するのにはサイクリングロードは最適の場所のように思います。
サイクリングロード自体は河川敷などに沿って整備されていることが多いので、サイクリングロード沿いには何もありませんが、幹線道路の近くに整備されているような場合は、コンビニなどで食料や飲料の調達も簡単に出来ますから、人里離れた山奥へサイクリングに行くのと比べれば安心感もあります。
また、万が一、トラブルに見舞われたとしても、サイクリングロードにはサイクリストの方々も多いですから助けてもらえる可能性も高いというのもサイクリングロードを走る利点の1つかもしれません。
まだサイクリングロードを走ったことが無い人や、自転車を買ってみたけれどイマイチその魅力が判らないなんていう人には、是非一度サイクリングロードに出て走ってみることをお勧めします。そうすればきっと自転車の楽しさがきっと理解できるはずです。