クロスバイクやロードバイクを軽量化しようと思った時、基本的にはグレードの高いパーツほど重量も軽くなるので、単純にパーツをグレードアップすれば軽量化出来ると思います。
例えば、パーツがシマノのSORAであれば、105やアルテグラ、デュラエースなどグレードの高いパーツに交換してしまえば、それだけで大幅な軽量化ができるのです。
しかし、交換できるパーツにも限りがあるわけで、俗に「軽量マニア」と呼ばれるような、軽量化に力を入れる人たちは、パーツの交換で軽量化ができないところまでくると、最終的にはボルトをチタン製に交換するなどで、徹底した軽量化を目指したりします。
わずか数グラムのボルトでも、自転車全てに使われているボルトをチタン化すれば、バカには出来ないレベルで軽量化できたりするのです。
そんなわけで、クロスバイクやロードバイクの軽量化などを目的として使用されたりもするチタンボルトについて調べてみることにしました。
チタンの特徴
チタンの特徴としては軽くて丈夫、そして錆びづらいなどの特徴があります。
反面、アルミやステンレスなどに比べると、非常に高価で、ボルト一本で400円程度もするものもあります。
64チタン合金
チタンと一言に言っても、純チタンとチタン合金とでは性質が全く異なります。
一般的に流通しているチタン製品の多くは純チタンのようですが、より強度を求められる製品についてはチタン合金が使用されています。
「Ti-6Al-4V」や「TC4」とも呼ばれるもので、チタンにアルミが6%とバナジウムが4%含まれた合金の通称です。
チタン合金を使用した製品のほとんどは、この64チタンと呼ばれるチタン合金が使われているようです。
チタンは加工性があまりよくない金属なので、ボルトなど精度を求められる製品などは必然的に価格が高くなるわけですが、高強度かつ軽量なため、自転車だけに限らず、オートバイや自動車などでも軽量化を目的として使用されたりもしていたりします。
この64チタンが使用されているかどうかが、購入するしないの一つの判断基準になるかと思います。
イージーワークス(EGWORKS) EGWORKS 高強度64チタンボルト ULTRA-Ti ステム用M5/18mm ワッシャーつき 6本セ...
自転車で使用するチタンボルトで軽量化は難しい
チタンが軽量化で好まれるのは、金属の性質として、一般的によく使われるアルミよりも強度が高い金属だからですが、実は金属としての重さで考えると、チタンはアルミよりも重い金属です。
そのため、同じ大きさのネジの場合、実はアルミ製の方が軽くなります。
ただ、チタンはアルミよりも強度があるため、中身をくり抜いた中空構造にすることができるため、同じ強度を保ちながらも軽量化が出来るというところになります。
この当たりは、大きなネジやボルの場合は有効になってきますが、自転車などで使用されるようなネジやボルトの場合、中空にするほどの大きさも効果も無いので、中身が詰まったネジというのが一般的です。
なので、自転車の場合はチタンのボルトを使用したとしても、軽量化はあまり期待できないどころか、返って重くなってしまうなんてこともあり得るかもしれません。
チタンの特別感
あまり軽量化は期待できないものの、玉虫色に焼きが入れられたボルトなどをアクセント的に自転車に使用するのは贅沢な感じがありますし、見た目も良くなることが多いので、あえてチタンネジやボルトを使用するという方も多いようです。
やっぱりチタンは贅沢な金属ですから、ラグジュアリー感が出るんですよね。
自転車に使えるかもしれないチタン製ボルト
アマゾンでも、クロスバイクやロードバイクで使用できそうなタンのボルトが販売されているので、めぼしいものをいくつかピックアップしてみました。
ちなみに、ボルトを購入する際の基礎情報として、ボルトの太さと長さは「M5x18mm」などという表記がされています。
これは、ボルトの軸の太さが5mmで、長さが18mmのネジということになります。
サイズを間違うとせっかく買ったチタンボルトが無駄になってしまうので、購入前にはボルトのサイズを確認してからの方が良いと思います。
ボルトのサイズの測り方については下記の記事で解説しています。
M5
M5x16mm
M5x16mmのネジは、一般的なステムに使用されることが多いサイズです。
ちなみに一般的なステムに使用するボルトの数は6本なので、6本セットを購入するのが良いと思います。
DunMuan 6 PCSチタンボルトM5X16MMの列ヘッドの内部六角ねじのための自転車の自転車部分 DunMuan (Color : ...
M5x18mm
M5x18mmのネジは、ステムに使用されることが多いサイズです。
一般的には16mmの長さのネジが使用されていることが多いようですが、「FSA」などのステムの場合は、ボルトは18mmが使用されているものもあるようです。
Dingtai 6個入り チタン自転車ボルトバイクステム M5x16mm M5x18mm M5x20mm 六角ボルト (チタンカラー, M5x...
M5x10mm
M5x10mmのネジは、ボトルゲージに使用されることが多いサイズです。
Ruifu 4個入り M5x10 12 16 18 20 25 28 30 35 40 45 50 55 60 mm チタン合金六角穴付きボルトキャップボル...
M6
M6x15mm
M6x15mmのネジはVブレーキ取り付けに使用されることが多いサイズです。
M6x35mm
M6x35mmのネジはヘッドセットに使用されることが多いサイズです。
Ruifu M6x10 15 20 25 30 35 40 45 50 60 65mm Torx T30 5段階 チタン合金 キャップボルト トルクス 2個入...
チタンボルトのまとめ
ボルトを全てチタン性に換えたとしても、ホイールを換えた時のような大幅な軽量化は流石に期待はできませんが、たとえ一本でも重量の違いは持てばすぐにわかります。
チタンってすごいなぁと思うと同時に、なんとなく高級パーツを付けているような嬉しい気分にさせてくれるのもチタンボルトの良いところだと思います。
少々高価なのが玉に瑕ではありますが、ステムのボルトなどはよく錆びますし、自転車の目立つ場所のボルトなどはチタンボルトに換えてしまうのも良いんじゃないでしょうか。
ちなみにクイックリリーススキュワーなんかもチタン製で軽量化するパーツとしては定番ですね。
Silverock 自転車 チタン スキュワー ハブパーツ Brompton折りたたみ自転車用 スローリリース ブラック 130...