クロスバイクのカスタマイズはいろいろありますが、おすすめのカスタマイズの一つがタイヤの交換です。
タイヤには様々な種類があり、それぞれに特徴が異なるので、タイヤを交換することで、より快適なサイクリングができるようになります。
クロスバイクのタイヤを交換するカスタマイズ
用途に応じたタイヤを選ぶ
自動車のタイヤに様々なタイプのタイヤがあるように、ロードバイクやクロスバイク用のタイヤでも、様々なタイプのタイヤが存在します。
それぞれの特徴を踏まえた上で、どのような道路環境で自転車に乗るのかを考えて、用途に適したタイヤを選択するのがポイントです。
自転車通勤・自転車通学にはコミュータータイプのタイヤがおすすめ
通勤や通学で自転車に乗る場合に適したタイヤを考えると、まず最初に気にしたいのがパンクです。
通勤や通学でパンクしてしまうと、遅刻が決定してしまうので、なるべくパンクしづらいパンク耐性の高いタイヤを選んだ方が良いでしょう。
さらに、雨の日でも乗るようであれば、雨天にも強いグリップ力をキープできるタイヤがおすすめです。
コミューターと呼ばれるタイプのタイヤがあり、これらのタイヤはパンク耐性が高くて、天候にも左右されづらい特徴を持っているため、通勤や通学に適したタイヤです。
荒れ地を走りたいならブロックタイヤ
通常、クロスバイクには一般自転車のようなタイヤが装備されていたりしますが、一般自転車と比べるとタイヤが細くなります。
基本的には、舗装された道路を走るオンロード仕様なので、段差や凸凹があると、気をつけて走る必要があります。
もっと気軽に自転車に乗りたい、そして凸凹道も走りたいと考えるなら、マウンテンバイクのようなブロックタイヤを選択するのも良いでしょう。
太いタイヤだと、シクロクロスのような仕様になり、多少の段差を気にすることなく走ることができるようになります。
極端に太いタイヤは、フレームの仕様の関係から装備することができませんが、32C程度の太さのタイヤであれば、多くのクロスバイクでも装備することができるはずです。
パナレーサー(Panaracer) クリンチャー タイヤ [700×32C] CGCX F732BAX-CG ブラック ( シクロクロスバイク ...
おすすめはオールラウンダータイプ
日常用途で乗るけど、キビキビした走りも欲しいなら、オールラウンダータイプのタイヤがおすすめです。
一般道路のような道を走るのが基本になりますが、天候に左右されづらいグリップ力や、パンク耐性などの特徴を備えた、扱いやすいタイヤです。
オールラウンダータイプのタイヤの最高傑作と言っても過言ではないのが「コンチネンタルグランプリ 5000」です。
価格はちょっと高いですが、このタイヤを使ってしまうと、他のタイヤは使えなくなると言われるほど完成度の高いタイヤです。
Continental(コンチネンタル) GRAND PRIX 5000 グランプリ5000 (700×25c) [並行輸入品]
タイヤの太さは走行性能に影響する
クロスバイクのタイヤを選ぶ際に注目をしたいのがタイヤの太さです。
例えば、クロスバイクに純正で装備されているタイヤは700x30Cと呼ばれるタイヤです。
30Cというのがタイヤの太さを表す数字となり、数字が小さいほどタイヤが細くなり、数字が大きくなるとタイヤが太くなります。
一般的のクロスバイクでは30Cが装備されることが多く、ロードバイクなどでは25Cのタイヤが装備されています。
それぞれに一長一短があるため、どちらが優れているというわけではありませんが、タイヤの太さで下記のような違いが出るようになります。
細いタイヤのメリット
● 重量が軽くなる
● パンクのリスクが高くなる
● 接地面積が小さくなるため速度が出しやすい
太いタイヤのメリット
● 段差を気にせず走れる
● パンクのリスクが低くなる
上記のような特徴から、クロスバイクをカスタマイズする際には、ロードバイクのようなスポーティーな方向にしたい場合には700x25Cのタイヤを選択するのが良いでしょう。
シクロクロスなどのように荒れた路面などを走ることを考えるのであれば700x32Cくらいの太さで、ブロックタイヤを選択するのが良いと思います。
タイヤの重量もタイヤ選びの大きなポイント
自転車に限らずで、乗り物にとって重量は、走行性能に大きな影響を与えます。
たとえ1gでも軽いほうが、有利に働きますし、人力で走行する自転車の場合だと、重量の問題はなおさら大きくなります。
そんなわけで、自転車のタイヤを選ぶ際には、用途に見合ったタイヤの中から、なるべく軽量なタイヤを選ぶというのが、走行性能を優先するには重要なポイントとなります。
ロードバイクやクロスバイクに使用されているタイヤのサイズは700x25Cなどと、タイヤの直径や太さが決まっているので、同じ規格のものであれば、それほど重量に大きな差が無いようにも思えますが、実際はかなりの違いがあったりします。
例えば、高性能なオールラウンダータイヤとして評価の高い「コンチネンタルグランプリ5000」は700x25Cで220g程度ですが、廉価タイヤの「コンチネンタル ウルトラスポーツ」は700x25Cで350g程度の重量になります。
この重さは、タイヤ一本分の重さになるので、前後で考えれば260gも違ってしまうのです。
当然のように、性能が高くて軽量なタイヤの値段は高くなりますが、自転車の軽量化は突き詰めれば1gで数千円という世界ですから、5千円程度の価格差で260gも軽量化でき、タイヤ自体の性能も大幅にアップできることを考えれば、コストパフォマンス的にも、かなり優れていると思います。
回転部の外側の軽量化は効果が大きい
重量は、ペダルやホイールなどの回転部で、その影響は大きくなります。
特に、回転部の外側になると、遠心力がより強く働くため、最も影響が大きなる部分でもあるのです。
ホイールの軽量化などでよく話題になるのが、「ハブ」と「リム」の重さです。
スペック的には、同じ重さのホイールでも、ホイールの中心にあるハブが軽いのか、外側のリムが軽いのかで、ホイールの性格が大きく変わります。
この時に、回転部の外側が軽いほど効果が大きくなるので、リムが軽いホイールの方が、より軽量化の恩恵を得られるホイールということになります。
ごそして、タイヤはリムよりもさらに外側に装備されるものなので、なるべく軽量なタイヤを選んだほうが良いということになります。
カラータイヤでイメージを変える
クロスバイクのタイヤでは、カラータイヤと呼ばれる、色の付いたタイヤがあります。
ハイスペックなタイヤでは、あまりカラータイヤを見かけることはないので、ガチなロードバイクなどでは見かけることがありませんが、カジュアルな目的のタイヤでは、いろいろなカラーのタイヤを見かけることができます。
クロスバイクのカスタマイズの定番の一つとして、カラーコーディネートもあるので、フレームのカラーや、パーツのカラーと併せたコーティネートをしたい場合に、カラータイヤはおすすめです。
パーツのカラーと合わせるのがポイント
クロスバイクをカラーコーディネートしようとした場合、メインカラーとなるのは、当然フレームのカラーです。
フレームのカラーを中心に考えて、パーツなどの色を検討してまとめるようにするのがポイントです。
全てのパーツの色をフレームと同じ色で統一した自転車を見かけることもあり、それはそれで一つの方法だと思いますが、自転車のパーツ的に、フレームとタイヤは目立つパーツなので、フレームの色とタイヤの色が同じになってしまうと、コントラストが弱い印象になってしまいます。
もちろん統一感は出ますが、統一感がある代わりに、メリハリがなくなってしまうので、個人的にはタイヤの色はフレームとは別の色を使用するのが良いと思っています。
例えば、フレームが明るい色であれば、パーツは暗い色、あるいはフレームの色の反対色(赤なら緑、青なら黄色)などを選択するのが基本です。
そうすることで、コントラストの高い見た目になり、メリハリを効かせることができます。
黒いタイヤであれば、自然とコントラストが高くなり、まとまった見た目になるので、一番無難な定番の色ということになるわけですね。
ただし、フレームが黒の場合は、メリハリがなくなってしまうので、そんな時にはカラータイヤを使用して、タイヤ部分でアクセントを付けるのが良いでしょう。
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おすすめのクロスバイク用タイヤ
基本は用途に応じたタイヤを選ぶ
クロスバイクのタイヤは、用途に応じたタイヤを選ぶのが基本です。
前述したように、用途に応じて、性能の違うタイヤが沢山あるので、まずは自分自身が、どのような自転車の乗り方をするのか、どのような道を走ることが多いのかを考えて、優先順位を決めて、その用途に適したタイヤを選ぶのがベストになります。
タイヤの基本的なスペック分類
● 道路状態の種類(オンロード/オフロード)
● タイヤの重量
● パンク耐性
● 天候(雨天向き)
街乗り用途ならオールラウンダー
クロスバイクの場合、通勤や通学、シティサイクルと同じような乗り方をする人も多いと思います。
そのような乗り方をする場合は、オールラウンダーモデルのタイヤが良いと思います。
代表的なところで、「コンチネンタルのフォーシーズン」あたりが、天候や路面状況に左右されずに、安定した性能を発揮するタイヤです。
【国内正規代理店品】 Continental(コンチネンタル) Grand Prix 4-SEASON(グランプリ 4シーズン) 2本セッ...
自転車のタイヤは消耗品なのでいろいろ試すのも良い
クロスバイクのタイヤは価格もピンキリで、安いタイヤは前後で3,000円程度、高いタイヤは15,000円くらいの幅がありますし、用途もメーカーも様々です。
結局は「用途」や「相性」で選ぶ部分でもあるのと、自転車のタイヤは消耗品でもあるので、タイヤの交換時期がくれば、気分転換にいろいろ試してみるのも良いと思います。
一般的にタイヤの寿命は3,000km、寿命の長いタイヤでも5,000kmなどと言われています
通勤通学で使用している人などであれば、半年〜1年くらいの間に交換するようなイメージになり、自転車のパーツの中では、交換頻度が高いパーツでもあるので、あまり深く考えずに、気になるタイヤを試してみて、違いを楽しむくらいの気軽な気持ちで選んでみるのも、自転車の楽しみ方の一つでしょう。