自転車に装備されていれば便利なのになぁと思うものの一つが方向指示器。いわゆるウインカーです。
自転車で車道を走る際に、目の前の自動車やバイクなどがどのような動きをするのかを知るのに大きな役割をしているのがウインカーとブレーキランプです。この二つがあるお陰で、行動予測が出来て安全運転にも繋がるわけです。
そんなわけで「自転車にも方向指示器があればより安全なサイクリングができるだろうな」と考え、以前から「自転車用の方向指示器って有るのかな?」と気にはなっていたわけです。
僕が子供の頃の話であれば、お爺さんが乗っていたようなレトロな自転車の荷台には方向指示器が搭載されていたような記憶がありますが、近頃ではめっきり方向指示器を搭載した自転車なんて見かけることがありません。
自転車用の方向指示器について調べてみると、思っていたよりも遥かに多くの商品が見つかってしまったので、それなりにスタイリッシュでロードバイクやクロスバイクなどでも使えそうなものに絞って紹介することにします。
バーエンドバータイプの自転車用方向指示器
180degree
Photo via:http://www.e-otomo.co.jp/180degree_mw-01/
折り畳み自転車のRAYCHELLなどのブランドを手掛ける株式会社オオトモが販売する180degreeと呼ばれるブランドのバーエンドタイプの方向指示器です。
単四電池を使用した方向指示器で、バーエンドバーとしても使えるので、自転車にバーエンドバーの装着をしている人だと一石二鳥な感じで良いかもしれません。
バーエンドバーを握った状態で操作しやすく設計されている点やライトが隠れないのはよく出来ていると思います。
残念ながら現在は生産終了のようです。
バーエンドバーキャップタイプの自転車用方向指示器
WingLights
Photo via:http://www.cycl.bike/
バーエンドキャップに嵌め込むタイプの方向指示器です。ドロップハンドルでも使えそうな点や、ライトを叩くだけで点滅するというのは手軽で良い感じです。
また、磁石を使用して左右のライトを合体させて持ち運びが便利になっているデザインも好印象です。充電も簡単にできるなど、かなり秀逸なウインカーだと思います。価格がやや高めなのが残念。
後尾灯タイプの自転車用方向指示器
X5
Photo via:http://japanese.alibaba.com/product-gs-img/x5-usb--60323140215.html
テールライトタイプの自転車用方向指示器です。
テールライトタイプのウインカーは結構見つかるのですが、基本的には配線有りなので、ハンドルからシートポストまで配線を引く必要があり設置が面倒だったり、見た目が悪くなるなどでイマイチな感じの製品が多い中で、ワイヤレスリモコンでの操作が出来る点で他の製品とは大きく違います。
コントローラー一つで指示が出せるのは非常に便利なのですが、上記の動画を見ても判る通り、点滅パターンがウインカーとして認識してもらえるかどうかが怪しいです。デザインも悪くないのでとても惜しい製品です。
こちらも現在販売されているか不明です。
ペダルタイプの自転車用方向指示器
Bicycle Winker
Photo via:http://www.sparkawards.com/galleries/index.cfm?entry=376F8132-33B5-4567-AF2F4150CBA2F98B
バーエンドキャップにはめるタイプのボタンを押し込むと、ペダルに埋め込んだLEDライトが点滅する自転車用方向指示器のBicycle Winker。
ボタンはバーエンドキャップに埋め込むようですが、バーエンドキャップが光るわけではないので、操作性を考えればバーエンドキャップタイプである必要は無いんじゃないかなと思いますがハンドル周りはごちゃごちゃしなくて済みそうです。ペダルの方の電池の充電が気になるところです。
ペダルに埋め込まれたLEDライトが順番に点滅をすることで矢印マーク(>)を描き出すようです。コンセプトとしてはなかなか未来的でカッコ良いと思いますが、一般的でないシグナルは認識されづらいと思われるため、あまり実用的ではないかもしれません。
商品化はまだされていなくて、コンセプトのみの製品のようです。
ヘルメットタイプの自転車用方向指示器
Lumos Helmet
Photo via:https://www.lumoshelmet.co/
クラウドファンディングのkickstarterで目標金額を余裕で越えてサクセスしたヘルメットタイプの方向指示器のLUMOS。
方向指示器だけでなく、ブレーキランプやヘッドランプも兼ねている優れモノです。
他のモノと比べてライトの位置が高い場所にあるのも視認性を考えれば良いかもしれません。
ヘルメットとしてのデザインも悪くないですし、日本でも手に入るような状況であれば購入してみたい製品の一つですが、アメリカで購入する場合は169ドル(約18,000円)ですが、日本で購入できるショップではかなり高めの価格で販売されています。
自転車用方向指示器についてのまとめ
色々なタイプの自転車用方向指示器がある中で、個人的に気になった方向指示器をタイプ別にピックアップしてみました。
意外に多くの自転車用方向指示器が有ることに驚きましたが、シートポストに設置するタイプのモノが多く、そのほとんどは有線タイプでした。
個人的にはハンドルに取り付けたコントローラーから配線を伸ばすというのは面倒ですし見た目的にも良くないのでまず買わないというところで有線タイプの方向指示器に関しては全て省かせていただきました。
しかしながら最近の製品はワイヤレスで操作できる製品も増えているようなので配線に関してはどんどん気にしなくて良くなっているようです。
自転車用の方向指示器の最大の弱点は、自転車自体の車幅がバイクなどと比べても細いため、左右どちらのライトが点滅しているか判りづらいという点かと思います。それを考慮してか、方向指示を矢印などで示すモノも多々ありました。
その方が目立つし判りやすくなるのかもしれませんが、交通ルールなどで使用するシグナルは、やはり一般的な方向指示器と同じようなシグナルでないと理解してもらえないでしょうから、自転車用の方向指示器を選ぶのであれば、点滅タイプを選択するのが無難だと思います。
そして残念ながら上記の製品のほとんどが現在販売されていないような状況ですし、自転車に方向指示器を取り付けるには、現状ではなかなかベストなウインカーがないのが実情のようです。方向指示器はあればあったでより安全だとは思いますが、一般化しない限りはなかなか方向指示器として認識してもらえないのかもしれませんね。
Amazonでもいくつか自転車用のウインカーは見つかりますが、中国製の安価な製品ばかりなのでわざわざ購入するほどのものではないかなと思います。