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日本国内各地の自転車事情

仕事や旅行で訪れた土地では、自転車乗りの視点で観察するようにしています。

日本国内でも、地域によって自転車を取り巻く環境は少しずつ違っていて、それがなかなか興味深いのです。

そんなわけで、僕自身が実際訪問する機会のあった日本各地の自転車事情についてまとめてみました。

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東京の自転車事情

東京の自転車事情

日本の首都である東京は僕自身の拠点でもありますが、残念ながら自転車乗りの目線で考えると日頃からストレスを感じる場面が多いというのが実際のところかと思います。

オリンピックの招致を切っ掛けにして自転車レーンや自転車通行ナビマークなどの整備が進められてはいるので、以前よりかは自転車を取り巻く環境は改善されてきてはいますが、まだまだ快適とは言えない環境ですね。

日本は欧米諸国と比べると、自転車の環境整備が遅れている自転車後進国だと言われることが多いですが、東京の車道を走ってみると、その理由を否が応でも理解することになると思います。

青梅街道や甲州街道(府中以西)などの古くからある道路、幹線道路であっても狭い上に路面状態も悪いこともあり、後続車からのプレッシャーや走行時に荒れた路面にハンドルを取られてしまうこともあったりして、お世辞にも走行しやすいと言えるような道路ではありません。

もともと道路が狭いですし、建物が密集していて再開発でもしない限りは改善のしようがなく、整備が思うように進められないなどの理由もあるのでしょうが、とにもかくにも自転車に乗るための環境は圧倒的に悪いように思います。

実際問題で東京から脱出した瞬間に走行しやすくなる道も多いんですよね。

現状の自転車マークを車道にプリントしていくような付け焼刃的な対策ではなくて、根本解決となる自転車レーンの整備などを進めてもらいたいものですが、なかなかすぐに実現されることはなさそうですね。

そんな東京の自転車事情や、田舎との自転車文化の違いなどについて、下記の記事で詳しくまとめていますので、興味のある人は是非読んでいただければと思います。

東京のシェアサイクルについて

日本の自転車シェアリングの先駆けはNTTドコモ

世界中でシェアリングエコノミーが注目され、その代名詞的なサービスであるシェアサイクルは日本でもあちこちで見られるようになってきました、

「利用できれば便利だろうな」と思うこともあるのですが、利用料金の高さや、自転車を受け戻しするサイクルステーションの少なさなどがあり、気軽に利用できるサービスではないというのが、実際のところかと思います。

中国の暴力的なシェアサイクルのように、目の前にある自転車をすぐに乗り出せて、どこにでも乗り捨てられるレベルだと利便性は無限大ですが、日本ではそのようなサービス形態は受け入れられないでしょうし、やって欲しくありません。

結果として、局所的なサービス展開と、それなりに高い利用料金を支払って利用するものとなっているかと思います

このあたりは、利便性が増せばマナーの問題が出てきますし、秩序を保とうと思えば利便性が悪くなるというような感じなので、秩序が優先される日本においては、爆発的な展開は難しいのだろうなと思います。

そんなわけで、日本のシェアサイクルは、一般の人が気軽に利用できるものではないと言っても過言ではないと思いますが、中にはシェアサイクルを便利に活用している人たちも居るようで、現状はそのような人たちがメインの利用者になっているのではと思います。

シェアサイクルを利用するメリットがある人

UBAR EATS配達員

UBAR EATS配達員の方々がシェアサイクルを利用しているのをよく見かけます。

これはUBAR EATSのサービスが都心部を中心に展開されていることが大きな理由で、UBERA EATS配達員になろうとするには、まず自転車が必要になりますが、郊外に住んでいて、都心まで電車で来ているような人にとっては、自転車をどう調達するかが問題になります。

そんあ時に便利なのがシェアサイクルだったりするのです。

シェアサイクルを使用すれば、わざわざ自分の自転車を都心まで乗って来たり、都心に自転車を置いておく必要はがなくなります。また、配達後は近くの駅のサイクルステーションに自転車を戻せば、そのまま帰れるという気軽さもあります。

UBAR EATS公式でもシェアサイクルを利用推奨するプランがあったりするので、実際にシェアサイクルを利用している配達員の方も多いのではと思います。

参考 Uber Eats レンタル自転車・バイクの申し込み方法

街の不動産会社

意外と多く利用されているのが街の不動産屋さんです。

僕の地元の不動産屋さんもそうですが、店舗のすぐ近くにシェアサイクルのステーションがあり、お客さんと物件の下見の際に利用している姿をよく見かけます。

あまりに遠ければ社用車を使用するのでしょうが、そうでもない場合はシェアサイクルのほうが、駐車場の問題もありませんし、自動車免許の問題もクリアできます。経費も自動車に比べれば遥かに安くなるのでしょうから、いろいろと都合が良いのだと思われます。

日本のシェアサイクルは日本独特の発展をし始めている

シェアサイクルの利便性を高めるには無尽蔵に自転車とステーションを増やすことに条件になります。しかし日本では中国のようにどこでも自転車を放置しておくようなビジネス展開は難しいので、確実に使用してもらえそうな人たちを意識したサービス展開や料金プランになっていくんじゃないかなと思います。

つまりは、遊びに行ったその先で、気軽にシェアサイクルを利用できるような気軽なサービスにはなかなかならないと思われますが、シェアサイクルが日本独特のガラパゴス的な展開をし始めている現状は、個人的にはとても興味深い部分だったりするので、今後の展開には注目したいところです。

そんな東京のシェアサイクル事情については、下記の記事でまとめていますので、是非読んでいただければと思います。

大阪の自転車事情

大阪府庁・大阪城周辺の自転車事情

大阪城
仕事で大阪を訪れた際に、空き時間を見つけて大阪の中心地である大阪府庁・大阪城周辺を筋感練り歩きながら、自転車の走行環境や、街で見かける自転車の特徴などについて観察してきました。

東京と大阪は日本の東西のメインの都市としてよく比較され、その文化の差が注目されますが、自転車事情もその他の文化と同じ、く東京と大阪では大きく異なっているようです。

予想以上に整備された自転車環境

大阪府庁・大阪城周辺のメインの車道は東京の一般的な車道と比べると拾い印象を受けました。実際に計測したわけでも比較したわけでもないので、実態は分かりませんが、走行している自動車の余裕のある感じから、道幅が広いように思えたのです。

そして、ほとんどの車道で自転車の走行レーンが確保されていて、自転車にとっても走行しやすそうな道路が多かったように思われました。

放置自転車も少ない

大阪と言えば、自動車の駐車違反がひどいイメージがあったので、放置自転車問題もきっとすごいのだろうなと勝手に思っていたのですが、意外にも街なかでの放置自転車は少なく、ほとんどの自転車は駐輪場所にきちんと駐輪されていて、マナーの良さを感じることができました。

ちょっと失礼ではありますが、放置自転車で溢れていると思っていたので、とても意外で驚きました。

自転車レーンの文字で注意喚起

自転車レーンも独特で、東京の場合は単純に「自転車レーン」などの文字が書かれているだけなのに対して、大阪では「左折車注意」「レーン減少」「左側通行」などの注意喚起の文字が書かれていたりします。

大阪名物「さすべえ」も

特筆すべき大阪の自転車文化としては「さすべえ」があります。

「さすべえ」は自転車のハンドル部分に取り付ける傘差し用アタッチメントです。傘さし運転をしても片手にならないというアイテムですが、そもそも自転車で傘さし運転の是非があるので、道路交通法が改正されて危険運転の取締が強化された際に物議を醸したアイテムでもあります。

この「さすべえ」ですが、実は大阪意外ではあまり見かけることがないようです。確かに東京でも「さすべえ」を装備した自転車が居ないことはないですが、とても少ないです。

そんなわけで、本当に大阪では「さすべえ」の使用率は高いのかどうかを確かめてみたいというのがありましたが、噂通りにかなり多くの自転車に「さすべえ」が装備されているのが確認できました。

こんな感じで東京都大阪の違いを挙げてみただけでも、いくつもの特筆すべき特徴があって、大変興味深いものでした。

このような東京と大阪の文化の違いは、観察するのがとても楽しく感じる部分ですね

そんな大阪府庁・大阪城周辺の自転車事情は下記の記事でまとめています。

さすべえ どこでもさすべえ ワンタッチタイプ

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山梨県の自転車事情

笛吹市(石和温泉周辺)の自転車事情

石和温泉周辺をサイクリング

山梨県の笛吹市、石和温泉はその名の通りで、温泉街として知られています。

昭和の雰囲気をそのまま残したような古い温泉街で、鄙びた感じのする場所ですが、個人的にはそのような雰囲気も好きなので家族で時々訪れることがあり、その際に、ホテルのレンタサイクルを借りてサイクリングがてら周辺の自転車事情について観察してきました。

走りやすい道路と少ない自転車

東京都比べるといずれの道路もよく整備されていたり、自転車の走行スペースが広かったりで、自転車乗りの視点からすると走りやすい道路が多かったので、自転車乗りとしては嬉しい環境ではあったのですが、肝心の自転車が少なくて「もったいないなぁ」と思いました。

山梨に限らずで田舎はどうしても自動車社会なので、18歳になると同時にみんな自動車免許を取得して自動車に乗り始めるので、基本的に大人はみんな自転車に乗らなくなるという事情もあると思いますが、二時間ほどブラブラとサイクリングしてみても数えるくらいしか自転車とすれ違うことがありませんでした。

訪れたのが週末だったので、自転車に乗っている学生などが少なかったせいもあるとは思いますが、サイクリングロードでも自転車に乗っている人がほとんど居なかったんですよね。

笛吹川サイクリングロード

石和温泉には笛吹川と呼ばれる川があり、川に沿って「笛吹川サイクリングロード」と呼ばれるサイクリングロードが整備されています。僕が訪問した際にはまだ整備中の場所もありましたが、現在ではもう完成しているはずで。全長約28kmのサイクリングコースです。

東京にも多摩川沿いなどでサイクリングコースが整備されてはいますが、利用者が少ないこともあり、開放感はこちらの方が段違いでしたね。遠くには富士山も見られるなど、かなり気持ちの良いコースだったので、また訪れる機会があれば完走してみたいと思っています。

そんな山梨県笛吹市、石和温泉周辺の自転車事情は下記の記事でまとめています。

徳島県の自転車事情

徳島駅近辺の自転車事情

徳島駅周辺の自転車事情

徳島も仕事で行く用事があったついでに自転車事情について観察してきました。

自動車・自転車・歩行者の通行区分が整理されている

印象としては自動車、自転車、歩行者の通行区分がしっかりとされていて、自転車でも通行しやすい環境が整っているように思われました。

歩行者自転車道の幅が広いので、自転車でもゆったりと通行ができそうでしたし、駅前など、一般的には自転車で溢れそうな場所にも日中は放置自転車が全くなく、自転車を意識した街づくりがされているのだろうなと感じることができました。

田舎は基本的に自動車社会になるので、都市計画も自動車中心で考えられることが多く、自転車の優先度は低いように感じることも多いのですが、徳島駅前に関しては自転車乗りの視点から見ても、かなり快適に整備された理想的な環境でした。

このあたりの整備具合に関しては、やはり土地に余裕があり、都市計画のノウハウが活かされる地方都市の方が有利なのかなと思います。

東京でも同等の環境が整って欲しいなと思うのですが、一度完全にリセットでもしない限りは無理でしょうね(苦笑)

そんな徳島駅周辺の自転車事情については下記の記事でまとめています。

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