本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

★★ セール情報 ★ ★

エアロブレーキレバーはミニVブレーキと互換性があります|クロスバイクのブルホーン化

クロスバイクのブルホーン化で使用するエアロブレーキレバーはミニVブレーキに対応

クロスバイクをブルホーン化しようとした際に、最大の問題となるのが「ブレーキの互換性の問題」です。

ブルホーン化で使用することが多いエアロブレーキレバーなどは、ロードバイクで使用されているキャリパーブレーキやカンチブレーキ用なのがほとんどで、クロスバイクに装備されているようなVブレーキには基本的に対応していないという問題がありました。

エアロブレーキレバーや、ロードバイクなどで使用されるブラケット付きのブレーキレバーをクロスバイクで使用するとなると、使用するブレーキレバーがVブレーキに対応しているかどうかを考慮する必要があります。

多くのメーカーではキャリパーブレーキやカンチブレーキ用のブレーキレバーはVブレーキとのワイヤーの引き量が異なるため、互換性が無いとされています。

しかしVブレーキにも種類があり、一般的なVブレーキに比べて、ブレーキアームの短いミニVブレーキの場合は、互換性がある場合もあります。

そこで踏み込んで調べてみた結果、ブルホーンバーに使用するエアロブレーキレバーもミニVブレーキに対応しているということが分かりました。

クロスバイクをブルホーン化する際のブレーキの問題

クロスバイクのブルホーン化する際のブレーキの問題

エアブレーキレバーなどはVブレーキに非対応で互換性無し

クロスバイクをブルホーン化した際に、Vブレーキを動作させるためには、フラットバーハンドルに元々装備されているブレーキレバーを使用できれば問題ありません。

なのでブレーキレバーをそのまま流用するような簡易的なブルホーン化であれば、ブレーキの動作についての問題は回避できます。

しかし、使用するブルホーンバーによっては、ハンドルのにぎり径のサイズの違う場合もあり、元々のブレーキレバーの取り付けが出来ないため、別のブレーキレバーに変更する必要がでてきます。

この点を詳しく解説してみましょう。

一般的にクロスバイクに装備されているようなフラットバーハンドルのにぎり径は22.3mmなどですが、ブルホーンバーのにぎり径は25.4mmなどが一般的です。

つまり、一回り大きな(太い)サイズのハンドルになっているのです。

このため、もともとフラットバーに装備されていたブレーキレバーを取り付けすることができません。

ブルホーンバーで使用できるブレーキと言えば、エアロタイプのブレーキレバーなどがその代表的なブレーキレバーになります。

ところが、エアロブレーキレバーはロードバイクなどで一般的に使用されていることが多いキャリパーブレーキやカンチブレーキで使用することを前提として設計されたものなので、クロスバイクで一般的に使用されているVブレーキとの互換性は無いとされています。

これは、キャリパーブレーキとVブレーキのレバーの引き幅とブレーキの可動範囲に違いがあるからで、キャリパーブレーキのワイヤーの引き量に対してVブレーキのワイヤーの引き量の方が大きくなっています。

つまり、キャリパーブレーキ用のブレーキレバーでは、Vブレーキのワイヤーを引ききれないため、ブレーキが正常に動作しないという問題が発生するのです。

そんなわけで、クロスバイクをブルホーン化しようと思うと、Vブレーキに非対応なのを承知の上でキャリパーブレーキ用のブレーキレバーを使用し、ワイヤーの引き料を調整するためのアジャスターを使用するなどして、Vブレーキに対応させる必要があるのです。

ミニVブレーキならキャリパーブレーキ用のレバーでも動作する可能性

実はVブレーキには、標準サイズのVブレーキと、ブレーキアーム(アーチ長)の短いミニVブレーキがあります。

標準的なVブレーキのアーチ長は110mm程度、ミニVブレーキのアーチ長は90mm程度となっています。

そして、ミニVブレーキのワイヤーの引き料は、キャリパーブレーキやカンチブレーキなどと大きな差がないので「ミニVブレーキであれば、キャリパーブレーキ用のブレーキレバーでも動作させられる」という考え方ができます。

聞いた話によれば、ミニVブレーキはキャリパーブレーキやカンチブレーキと互換性を持たせるために開発されたVブレーキという話もあります。

要するに、ここで「互換性が無い」とされているのは、マウンテンバイクなどで標準的に使用されていることが多い標準サイズのVブレーキのことなんですね。

ということであれば、クロスバイクのVブレーキをミニVブレーキに交換、あるいは装備されていれば、このブレーキの問題は回避できるということになります。

しかしながら、メーカー的にはそのあたりについてほとんど言及しておらず、単に「キャリパーブレーキ用のブレーキレバーはVブレーキとの互換性がない」としている場合が多いのです。

エアロブレーキレバーとミニVブレーキの互換性

エアロブレーキレバーを使う
Photo via:https://amzn.to/2oSvEFT

僕の個人的な考えとしては、クロスバイクをブルホーン化するには、シフトレバーにはコンパクトなサムシフターを使って、ブレーキレバーはバーエンドにエアロブレーキレバーを装備できれば、見た目もシンプルでカッコ良くなると思っています。

問題は、エアロブレーキレバーがVブレーキに対応していない点ですが、ブレーキアームが短いミニVブレーキの場合は、通常のVブレーキよりもワイヤーの引き量が少ないので、エアロブレーキレバーでも対応できる場合があります。

GIANT社のクロスバイクであるESCAPEシリーズなどで使用されているVブレーキはミニVブレーキなので、エアロブレーキレバーなどでも対応できそうわけです。

● 通常のVブレーキはブレーキアームの長さが110mm程度
● ミニVブレーキやコンパクトVブレーキは90mm程度

僕がクロスバイクのESCAPE Airをブルホーン化する際にも、ミニVブレーキであればキャリパー用のブレーキも使えるだろうと判断してプロファイルデザインのエアロブレーキレバーを使用することにしました。

「ダメならダメでまた別の方法を考えよう」くらいに思いながらの作業でした。

で、どうなったかというと、フラットバーハンドルの頃と比べれば、Vブレーキの制動は悪くなったというのが実際のところですが、問題のない範囲で制動させることができています。

とは言え、道路交通法に違反していてはいけないので、念のため自主的に制動距離もテストしてみましたが、道路交通法で定められているブレーキの制動距離(時速10km/hでブレーキを掛けた場合に3m以内に停車)は余裕でクリアする程度には制動させることができます。

エアロブレーキレバーとミニVブレーキの制動力テスト

メーカーに互換性について問い合わせてみた

プロファイルデザインに問い合わせてみた

プロファイルデザインからの回答

悩んでいても仕方が無いので、僕が使用しているエアロブレーキレバーのメーカーであるProfile Designへメールを送って質問してみることにしました。

プロファイルデザインはアメリカのメーカーなので、もちろん英語での問い合わせです。僕は英検五級の英語力がありますから問題ありません。

Hi,
Does the brakes work with V-brake (SHIMNO MINI V-VRAKE)?
https://amzn.to/2Vd50DB

「このブレーキってシマノのミニVブレーキでも動作するの?」って感じです。

数日後に返ってきた返事か下記の通り。
メールを開く前はドキドキしました。

Good afternoon, thanks for the inquiry. The Profile Design TT brakes were design for standard road caliper brakes, the levers will still be compatible with the Mini V brakes but they will not have a solid pull in the lever/cable housing. Best thing you could try is run the lever with a liner brake housing. Let me know if you have any other questions. おいっす。質問サンキュ。プロファイルデザインのTTブレーキはキャリパーブレーキ用に設計されてるゼ。そしてミニVブレーキとも互換性が有るゼ。だけどアジャスターボルトが無いからケーブルアジャスターと一緒に使うのが良いと思うゼ。試してみな!
他にわかんねぇことあったら遠慮なく聞いてくれよな!

メーカーからの回答は互換性アリで、思わずガッツポーズが出てしまいました。

ただし、全く問題が無いというわけではありません。

ブレーキケーブルアジャスターは必要

エアブレーキとミニVブレーキとでは互換性がありますが、そのままブレーキを調整しようとしてもシビアな調整を強いられます

理由は簡単で、キャリパーブレーキ用のブレーキレバーであるエアロブレーキレバーとミニVブレーキの組み合わせだとケーブルアジャスターがどこにも無いのです。

ケーブルアジャスターとは、ワイヤーケーブルの途中に装備して、ケーブルの張りを微調整できるようにするための小さなパーツです。

クロスバイクなどのフラットバーに装備されているブレーキレバーの場合は、ブレーキからワイヤーが出ている部分に円錐状のパーツがあると思いますが、これがケーブルアジャスターで、このパーツを回すことでケーブルのテンションを微調整することができるようになっています。

ロードバイクなどで使用されるキャリパーブレーキ用のブレーキレバーにはこのケーブルアジャスターは備わっておらず、代わりにキャリパーブレーキ側にケーブルアジャスターが備わっているのです。

つまり、エアブレーキレバーとVブレーキの組み合わせの場合、ブレーキレバーとブレーキ本体のどちらにもケーブルアジャスターが存在しなくなってしまうのです。

この問題をクリアするためには、ブレーキケーブルアジャスターのSM-CB90などと一緒に使用する必要があります。

● Vブレーキ ブレーキレバー側にアジャスターがある
● エアロブレーキレバー キャリパーブレーキ側にアジャスターがある

別売のケーブルアジャスターを使用して問題を解決する

ケーブルアジャスターが無い場合には、別途販売されているケーブルアジャスター単品を使用して微調整できるようにします。

ケーブルアジャスターはいろいろなメーカーから販売されていますが、個人的にはシマノのSMCB90が特にオススメです。

SMCB90は他のケーブルアジャスターと比べると高価ですが、アジャスターとしての機能だけではなく、クイックリリース機能が付いているので、ワイヤーの微調整だけでなく、ワイヤーを一旦開放してワイヤーを大きく緩めることができるのです。

ちなみにケーブルアジャスターはシビアな調整が必要な場所に使用すると微調整がしやすくなるので、ブレーキワイヤーの調整だけでなく、シフトワイヤーにもアジャスターを使用すると変速調整が楽になります。

ブレーキケーブルアジャスターが必要な理由などについては下記の記事で詳しく解説していますので興味のある方は参考にしてください。

エアロブレーキとミニVブレーキを使用する場合はケーブルアジャスターが必要

結論:エアロブレーキレバーでもミニVブレーキは制動させることができる

エアロブレーキでもミニVブレーキは動作する

クロスバイクをブルホーン化する際のブレーキの互換性の問題のキモは、Vブレーキが通常のVブレーキか、小さなミニVブレーキかというところになります。

通常のVブレーキが装備されている場合は、キャリパーブレーキ用のブレーキレバーは使用することができないと判断ができるので、、Vブレーキに対応したブレーキレバーを選択しなければいけません。

ミニVブレーキが装備されている場合は、キャリパーブレーキ用のブレーキレバーでも動作させられると思われるので、後はケーブルアジャスターを忘れずに取り付けて、調整すれば良いということになります。

僕自身がエアロブレーキレバーを採用したブルホーン化をしているので、エアロブレーキレバーで解説してみましたが、エアロブレーキレバー以外のキャリパーブレーキ用のレバーでも同様です。

以上、クロスバイクをブルホーン化する際に問題となるキャリパーブレーキ用のブレーキレバーとミニVブレーキの組み合わせに関する互換性についてまとめてみました。参考になれば幸いです。

何はともあれ、メーカーからも「互換性アリ」の回答が得られて、これで晴れてスッキリした気持ちでサイクリングを楽しむことができそうです。

よかった、よかった。

ブルホーンハンドルに関する記事一覧

更新日:

Copyright© ESCAPE Airと自転車ライフ , 2024 All Rights Reserved.