自転車に乗る際には、安全運転を心掛けるのは当然のことです。
特に、「交通事故の多いポイントを」意識することによって、より交通安全に対する意識が高まり、安全に自転車に乗ることが出来るのではと思います。
そこで、自転車の絡む交通事故の多い場所について調べてみると、交差点での事故が圧倒的に多いということが判りました。
つまり、自転車に乗っている時に、交差点での走り方に気をつけることで、自転車の交通事故の大半は防げるのではないかと思うのです。
自転車の交通事故の半数はは交差点で起きている
自転車の絡む交通事故の多くは「交差点」で起きているようです。
警視庁の自転車事故分析資料を確認すると、自転車事故の概ね60%程度が交差点で起きています。
交差点での自転車事故の割合
令和3年 47.3%
令和2年 49.8%
令和元年 51.3%
平成30年 54.7%
平成29年 56.7%
平成28年 55.9%
平成27年 57.0%
平成26年 57.8%
平成25年 59.4%
引用元:自転車乗用中死亡事故の特徴|警視庁
上記は「交差点」での交通事故の割合で、交差点だけでも半数〜半数以上を占めます。
これに「交差点付近」の交通事故まで加味すると、60〜70%程度の高い割合になります。
なので、交差点および交差点付近での交通事故に気をつければ、きっと事故はもっと減らせるはずです。
交差点で自転車の交通事故が多い理由
歩道を走行していると左折する自動車からの死角になる
自転車が歩道(自転車歩行者道)を走っている場合で、自動車が交差点で左折しようとする際の交通事故が多いです。
これは、植え込みや電柱などで、自転車が死角になるなどで、自転車を見落としやすいというの理由の一つのようです。
実際、僕も自動車を運転する時には、歩道の自転車の存在に気がつくのが遅れて「ヒヤッ」とすることも少なくありません。
これは、交差点に限らずで、歩道を横断してレストランなどの駐車場に入ろうとする時にも同じことが言えると思います。
歩道(自転車歩行者道)を走行している自転車は、どうしても見落としがちなのです。
歩道(自転車歩行者道)の場合、自転車は双方向通行なので、どちらか一方に気を取られてしまうことや、植え込みなどで死角になり見落としてしまいやすい、歩行者に比べてスピードが速いので、確認できる範囲の外から自転車がやってくる、というのが考えられるかと思います。
自転車に乗る時は自動車は自分の存在に気付いてないと思うべし
歩道(自転車歩行者道)を走行している際によくあることですが、左折して歩道を横断しようとする自動車の運転手を見ていると、「こちらの存在に気がついてないな・・・・」と思うことが非常に多くあります。
そんな時に「早く気付けよ馬鹿やろう」などと思いながら無理に直進しようとすると、危ない目に遭ったりするので、一旦停止して自動車を先に通すくらいの気持ちの余裕が必要かと思います。
交差点でも同様で、青信号だからと安心して速度を落とさずに進入するのではなく、速度を落として左折車の存在を確認しつつ交差点に進入するのが良いと思います。
あわよくば自分の存在をアピールしたり、一旦停止するなどした方がより安全でしょう。
双方向通行による見落としもあるぜよ
左折する自動車だけでなく、右折する自動車との出会い頭の事故も多いようです。
自転車は自転車歩行者道であれば「双方向通行」が出来るという点が根本的な原因です。
右折車が対向車に気を取られやすく、反対側から来る自転車を見落としてしまいやすい、あるいは死角に入るなどで交通事故となりやすいようです。
このような場合、自動車側、自転車側とも気が付くのが遅れることもあり、走行中には注意したいポイントの一つだと思います。
この場合も、相手が自分の存在に「気がついてくれるもの」と思わずに、「気がついていないかも」「気付かないかも」という気持ちで、交差点付近は速度を落として周囲を確認するのが大切だと思います。
左折する自動車の死角に入ると巻き込み事故に遭う
交差点の自転車の交通事故にありがちなシチュエーションとして、「左折時の巻き込み」があります。
自動車の左側の隙間をすり抜けて、自動車の前に出ようとする人たちに有りがちな事故だと思います。
特に大型車の場合は、内輪差を考える必要があり、予め車道の左側を大きく空けていたりするので、自転車で車道を走行していると、自動車の左側に入り込みたくなったりもするものです。
しかし、自動車の左側は死角になりやすいですし、大型車の場合は死角が広いので、たとえ自動車の左側が広く開いていても、交差点付近では自動車の左側には入らない、並ばないということを徹底した方が良いでしょう。
また自分の存在になるべく早く気付いてもらうために、日中でもライトを点灯・点滅させるなども巻き込み防止対策としては効果的かと思います。
ルールを守らないから交通事故に遭う
交差点での事故のほとんどは、出会い頭の事故で、信号無視や一時停止無視など、交通ルールを守らないという基本的なところが原因となっているようです。
ルールを守らずに交差点に進入すると、交通事故が起きやすくなる、というのは当たり前ですから、交差点での標識や信号には必ず従うようにしたいものです。
実際問題で自転車の信号無視は非常に多いですし、それ以上に一旦停止などになれば、守っている人の方が少ないと思えるほどです。
特に、住宅街の交差路にある一旦停止や踏切前の一旦停止などは守らない人が本当に多いですね。
歩行者の立場から見ると「危ないな」と感じることが多々有ります。
相手が「気付いてないかも」「止まらないかも」と思うほかに「信号無視するかも」というような気持ちが必要な現状は非常に残念なところです。
交差点での自転車の交通事故の気をつけるポイントまとめ
自転車の交通事故が交差点で起きやすいのは、上記のような理由があるからですが、いずれも下記の点を気をつければ、事故は未然に防げるのではないかと思います。
● 交差点付近ではスピードを落とす
● 交差点付近では無理な進行をしない
● 交差点付近では信号や一時停止を守る
● 交差点付近では周囲の確認をする
特に難しいことではなく、当たり前に気をつけられるレベルのことです。
自転車の交通事故の場合、生身ということもあり、重大事故にも繋がりやすいので、安全運転のため、上記のようなことは、励行していきたいポイントですね。
もちろん、ヘルメットもしっかりと着用するようにしましょう。
自転車の死亡事故の多くは、頭部の損傷によるものなので、ヘルメットさえ着用していれば助かった命がいくつもあります。
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