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FULCRUM RACING ZERO NITEを購入後すぐにキャンセルした理由はクロスバイクで使用できなかったから

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海外の自転車用品通販サイトを覗くとFULCRUM RACING ZERO NITE(レーシング ゼロ ナイト)のC17 クリンチャー ホイールセットが10万円を切る激安価格で販売されていたので「これはチャンス!」とばかりに購入。しかし購入を決定して数時間でキャンセルしてしまいました。

キャンセルした理由はFULCRUM RACING ZERO NITEを使用する予定だったGIANT社のクロスバイクであるESCAPEで使用できないということが判明したからでした。

FULCRUM RACING ZERO NITE(レーシング ゼロ ナイト)は11速仕様、クリンチャーでシマノ用です。ちなみに僕が現在使用しているホイールは同じくFULCRUMのミドルグレードであるRACING 3(レーシング3)で問題なく使用できています。

それなのに何故、FULCRUM RACING ZERO NITEは使用できなかったのか?

事の顛末をまとめてみました。

FULCRUM RACING ZERO NITE

FULCRUM RACING ZERO NITE
Photo via:https://amzn.to/315bg1K

FULCRUM RACING ZEROシリーズのアルミホイール

僕は兼ねてよりFULCRUM(フルクラム)のホイールを愛用していることもあり、FULCRUMのファンであり、憧れのホイールだったのがFULCRUMの最上位クラスのホイールであるレーシングゼロでした。

レーシングゼロはレーゼロとも呼ばれ、ロード用ホイールの中でも人気のホイールの一つでFULCRUMのホイールを愛用している人であれば「いつかはレーゼロ」と思うホイールです。

FULCRUM RACING ZEROにはいくつかの種類があり、最上位はカーボンホイールになり20万円クラスのものも存在しますが、そのようなホイールはレース用だったり、用途が細分化しているためあまり一般的ではなく、多くの自転車乗りにとって身近なホイールはアルミホイールの無印FULCRUM RACING ZERO C17になるかと思います。

もちろんFULCRUM RACING ZERO C17がレーシングゼロの中では最安と言ってもホイール全体の中では最上位クラスのホイールなので一般的な感覚ではけして安いホイールではありません。

国内だと10万円〜というようなホイールで、海外通販サイトのWiggleなどでも通常は10万円前後で販売されている高級なホイールです。

FULCRUM RACING ZERO NITEはそんなFULCRUM RACING ZEROの中でも二番目くらいのグレードのホイールで、日本での販売価格は13万円〜というような、こちらもなかなか贅沢なホイールなのです。

ホイールリムがプラズマ電解酸化処理でブラック

FULCRUM RACING ZERO NITEの特徴は、アルミホイールなのにリム部分が黒く、まるでカーボンホイールのようなホイールというのが特徴で、NITEという名前の由来でもあると思われます。

アルミホイールなのにリム部分が黒になっているのはプラズマ電解酸化処理という技術でリム部分にも色を付けられるようになっていて、ここ数年でいろいろなメーカーからプラズマ電解酸化処理により、リム部分まで黒くなったホイールが多数登場しています。

代表的なホイールとしてはMAVICのキシリウムプロ エグザリットやカンパニョーロのシャマルミレなどが有名です。

リムが黒いことのメリット

ホイールのリム部分が黒いと何故良いのか?ということろに関しては完全に主観になってしまいますが、カーボンホイールのようにホイール全体が黒いと自転車自体がシュッと引き締まった印象になり、よりスポーティ自転車に見えるのがまず絶対的に格好良いわけです。

カーボンホイールも高価ですし、プラズマ電解酸化処理されているホイールも高価なので、ホイールのリム部分が黒になっていることで他のサイクリストに対して「高級ホイール」をアピール出来たりして、なんとなく嬉しい部分でもあります。

そんなわけで僕がFULCRUM RACING ZEROを購入するなら無印のレーゼロではなく、このリムまで真っ黒になったFULCRUM RACING ZERO NITEを購入したいなとずっと思っていたのです。

そんなある日、FULCRUM RACING ZERO NITEを購入するチャンスが突如として訪れます。

FULCRUM RACING ZERO NITEを購入!

FULCRUM RACING ZERO NITEがまさかの8万円台!

PROBIKEKIT

時々海外の自転車通販サイトであるWiggleなどを覗いて掘り出し物やバーゲン品が無いかをチェックしたりするのですが、そんな折にFULCRUM RACING ZERO NITEがいつもよりかなり安い8万円程度で販売されているのを見つけてしまったのです。(日本では13万円くらいで売られていました。)

近頃はやや円高気味なことや、ロードバイクの多くがディスクブレーキに移行しているので、クリンチャータイプのホイールの需要も減ってきているせいか「おやっ!?」と思うくらいに値段が下がることが時々あるのですよね。そんなわけで「これはチャンス!」とばかりに購入を決定したのでした。

購入したのはPROBIKEKITと呼ばれる通販サイトで、Wiggleと同じくイギリスに本社のあるスポーツ用品(PROBIKEKITは自転車に特化している)を扱っています。

価格はwiggleなどの海外通販サイトと揃えられることが多いのですが、時々抜け駆けするかのようにどこかのショップだけが極端に安いなんてこともあり、今回のFULCRUM RACING ZERO NITEに関してもそのパターンでPROBIKEKITだけがwiggleなどよりも2万円近く安く販売されていたのでした。

PROBIKEKITやWiggleでの購入の流れについては下記のページで解説していますので興味のある方は参考にしてください。

参考→ PROBIKEKIT(プロバイクキット)での自転車用品の購入〜キャンセルの流れ
参考→ Wiggleウイグルで自転車用品パーツの購入方法と受け取りまでの流れ

購入したFULCRUM RACING ZERO NITEをキャンセル

購入したPROBIKEKITでFULCRUM RACING ZERO NITEをキャンセル

早速、FULCRUM RACING ZERO NITEを購入したのですが、そのすぐ後にクロスバイクではFULCRUM RACING ZERO NITEを使用できないということが判明し、キャンセルすることとなりました。

以下、僕がFULCRUM RACING ZERO NITEをキャンセルするに至った理由についてです。

FULCRUM RACING ZERO NITEで使用する専用のブレーキパッドが原因

BR-PEO500
Photo via:https://amzn.to/2Mb2MSy

FULCRUM RACING ZERO NITE専用のブレーキパッド

FULCRUM RACING ZERO NITEはプラズマ電解酸化処理をリムに施している関係から、一般的なブレーキパッドではなく、専用のブレーキパッドを使用する必要があります

Campagnoloのシャマルミレも同じプラズマ電解酸化処理をされたホイールなので専用のブレーキパッドを使用する必要がありますが、フルクラムはカンパニョーロの子会社というポジションなので、Campagnolo Shamal MilleとFULCRUM RACING ZERO NITEで使用するブレーキパッドは共通のブレーキパッドが使用できます。

ただし、Campagnolo用とシマノ用があり、こちらは互換性がないので間違わないように注意が必要です。Campagnolo用とシマノ用では品番も異なるので購入する際には確認するようにしましょう。

ちなみに品番の中にあるPEOの文字はプラズマ電解酸化皮膜を英語にした際の頭文字から取られているようです。(PLASMA ELECTROLYTIC OXIDATION)

ブレーキパッドの色と注意点

FULCRUM RACING ZERO NITEに使用するブレーキパッドはパッド部分が青いのが特徴です。

Campagnoloのブレーキパッドはパッドの色によって用途を区別していて、黒は通常のアルミリム用、青はプラズマ電解酸化処理されたリム用、赤はカーボンリム用というような感じになります。

青いブレーキパッドは晴天時のドライコンディションでも雨天時のウェットコンディションでも制動力が変化しづらいという特徴があるようです。

カーボンリム用の赤いブレーキパッドでも良いように思いますが、カーボンリム用はドライコンディションとウェットコンディションとで制動性能が大きく異るとのこと。

赤いブレーキパッドをプラズマ電解酸化処理されたリムで使用すると、ウェットコンディションで使用している時にブレーキを掛け続けているとリム上の水分が無くなった瞬間に強烈な制動力が働いてしまい、タイヤが突然ロックする可能性があり、大変危険というわけで使用に際して注意を促すアナウンスが出されてます。

参考 → 重要なお知らせ: カンパニョーロ シャマル Mille / フルクラム レーシング ゼロ Nite のブレーキ・パッド適合性に関する技術情報

BR-PEO500Xは削れやすくて高価

FULCRUM RACING ZERO NITEで使用する専用の青いブレーキパッドは、価格も前後セットで5,000円程度で普通のブレーキシューよりも何倍も高価な上に削れやすいという、なんとも贅沢なブレーキパットです。

ブレーキパットが削れやすいということは、交換のタイミングも早くなるということで、ランニングコストが高くなるのでお財布には優しくないのですが、FULCRUM RACING ZERO NITEを装備して黒いリムの引き締まった格好良いルックスを手に入れるためには、そのあたりには目を瞑る必要があります。

愕然!BR-PEO500XにはVブレーキ用が無い!

FULCRUM RACING ZERO NITEも注文したし、イギリスからホイールが配送されてくる間に専用のブレーキパッドのBR-PEO500Xを国内のショップで購入しようと、いろいろ調べていると、BR-PEO500Xはキャリパーブレーキ用のブレーキシュー用だけで、Vブレーキのブレーキシューには対応していないということが判りました。

ご存知の様に、ロードバイクなどで使用されているブレーキはキャリパーブレーキが多いのに対して、クロスバイクの場合はVブレーキがメインになっています。

ブレーキパッドはキャリパーブレーキのブレーキシュー用とVブレーキのブレーキシュー用で別になっていて、それぞれのブレーキシューに対応していないと使用できないようになっています。

要するにブレーキパッドの受け皿であるブレーキシューの形状が異なっていて、それぞれのブレーキシューに対応したブレーキパッドを使用する必要があるのです。

Vブレーキのブレーキシューにはキャリパーブレーキ用のブレーキパッドは取り付けることができません。このあたり、ブレーキパッドの選択時にも間違ってしまいやすいので注意したいところです。

では、クロスバイクのVブレーキをキャリパーブレーキに変更すればBR-PEO500Xのブレーキパッドが使えるということになりそうですが、ここにもまた問題があり、クロスバイクのフォークにはキャリパーブレーキを取り付けるための取り付け穴が無いのでキャリパーブレーキは取り付けできないのです。

それでも諦めずにフォークを交換してキャリパーブレーキを取り付けられるようにすることもできますが、リアブレーキにはキャリパーブレーキが取り付けられないため、フレームごと変えるしか方法がなくなってしまうのです。

本当は、ブレーキパッドを販売しているCampagnoloがVブレーキ用のブレーキシューに対応したブレーキパッドを用意してくれていれば問題ないのですが、残念ながらVブレーキ用のブレーキパッドは用意してくれていません。

つまるところでクロスバイクにはFULCRUM RACING ZERO NITEで使用するブレーキパッドであるBR-PEO500Xの取り付けが出来ないということになります。

世の中的にFULCRUM RACING ZERO NITEをクロスバイクで使用する人がほとんど居ないと思われるので、しょうがないところだとは思うのですが残念なお話です。

キャリパーブレーキからディスクブレーキへ変わる時代

せっかくFULCRUM RACING ZERO NITEが格安で購入できるのだから、たとえクロスバイクで使用できなくても「このチャンスに購入しておけばロードバイクに取り付けられるじゃないか」ということも考えました。

しかし僕が次にロードバイクを購入する際にはキャリパーブレーキではなくディスクブレーキ仕様のロードバイクを購入するでしょうから、ULCRUM RACING ZERO NITEはどの道無駄になってしまうというわけで購入を断念しました。

魅力的なブラックリムもディスクブレーキなら普通になるでしょうしね。実際フルクラムのディスクブレーキ対応ホイールのほとんどはリムが黒くなっています。

更に妥協案としてはFULCRUM RACING ZERO NITEをやめて無印のFULCRUM RACING ZERO C17にするということも考えましたがFULCRUM RACING 3からのステップアップだと少しもったいないかなという気がして、この案も没になり、クロスバイクのレーシングゼロ化の計画は敢え無く頓挫してしまうこととなりました。

あまり需要のない話題かとは思いますが、思わぬトラップになりかねないので、クロスバイクにFULCRUM RACING ZERO NITEで使用としたいと考えている人は留意しておくと良いでしょう。

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