クイックリリースあるいはクイックレリーズとも呼ばれるクイックリリースタイプのスキュアーはフレームにホイールを固定するために必要不可欠なパーツです。
ホイールを工具無しで自転車のフレームに固定したり取り外しが出来るため、ロードバイクなどのスポーツバイクでは必要不可欠とも言えるパーツですね。
今回、チタン製の軽量なスキュアーを購入したので、早速、愛車のクロスバイクのスキュアーと交換してみました。
チタン製軽量クイックリリース
今回購入したのはシャフト部分がチタン製のクイックリリーススキュアーです。レバー部分がアルミとカーボンで出来ていて、軽量化を目的としたクイックリリーススキュアーになるかと思います。詳しくは「チタン製軽量クイックリリース」で解説しているので興味の有る方は参考にしてください。
このクイックリリーススキュアーを愛車であるクロスバイクのESCAPE Airにインストールしてみます。
クイックリリースの交換方法
古いクイックリリースを抜く
現在使用しているクイックリリースは僕が現在使用しているホイールであるFulcrum Racing 3のオリジナルのもので、デザイン的には気に入ったものですが、思い切って換えてしまいます。
クイックリリースはレースなどで素早くホイールを着脱できるようにした機構なので取り付け取り外しは非常に簡単です。
レバーを起こして反時計回りに回転させるとホイールをフレームに固定するための締め付けを緩めることができます。慣れた人なら10秒ほどで緩められると思います。
レバーを回転させる際にはレバーとは反対側にあるエンド金具を押さえておかないと空回りしてしまうので、両手を使って緩めるようにしましょう。
緩めばそのまま抜き取ってOKです。
新しいクイックリリースをグリスアップする
新しく使用するクイックリリースにグリスを塗ってグリスアップをしておきます。
実際のところでいろいろ調べてみた結果、クイックリリースはグリスアップする必要は無いようですが、グリスアップしておけば、埃や水分の侵入を防いだり、防錆効果があるようなので僕もグリスアップしておくことにしました。もちろんタケノコバネも忘れずにグリスアップしておきます。
クイックリリースを装着
エンド金具とタケノコバネを外してから挿入します。タケノコバネの向きは間違いやすいので上記の写真と同じような向きで取り付けてください。
気分的には細い方を外側に取り付けたいですが、細い方を内側、太い方を外側にして取り付けなくてはいけません。
シャフトが反対側から出たら、タケノコバネとエンド金具を取り付けて、エンド金具を押さえながら、反対側のレバーを時計回りに回転させて締めていきます。
スキュアーの締め付け具合の調整目安
レバーが簡単に倒れるようであれば締め付け具合が足りません。
逆にレバーが硬くて倒せないようであれば締め付けすぎの可能性があります。
時々レバーを倒して締め付け具合を確認しながら閉め具合を調整します。
よく言われる締め付け具合は、レバーを手のひらで押して手にレバーの跡が残る程度の硬さのようです。倒したレバーを起こす際には小指で起こせない程度が良いなんてことも言われます。
そんなわけでクイックウリリースの交換が完了しました。とても簡単な作業なので取り付けるパーツの向きと締め付け具合さえ間違わなければ大きな問題にはならないと思います。
フロントホイールのクイックリリースのレバーの位置
フォークに添わせるのが基本
クイックリリーススキュアーをセットする際はレバーの位置が重要になります。間違った位置でレバーを倒してしまうと、何かにぶつかった拍子にレバーが開放されてしまうなどで事故の原因にもなりかねないので重々注意してください。
フロントの場合のクイックリリースのレバーの位置は、基本的にはフォークの後ろ側に添わせるような位置に倒すのが良いと言われています。外しやすさを優先して地面と水平になる程度まで下げても良いようですが、いずれもフォークよりも後ろ側に倒すことになります。
もしも前方に倒すと前方から何かがぶつかった時にレバーが開放されてしまう恐れがあるので絶対に前方には倒さないようにしましょう。
フロントのクイックリリースのレバーは前方や下方向へは倒さない
繰り返しになりますが、フロントのクイックリリースのレバーをフォークに添わせないで、前方向に倒したり、下方向に倒すと、何かに接触した際にレバーが起きてロックが外れてしまうこともあるなど大変危険です。
このあたりの注意は僕がGIANTストアでクロスバイクを購入した際にも店員さんから最初に説明されましたから、よほど事故が多いのではと思います。きちんとレバーの位置を意識して取り付けるようにしましょう。
リアホイールのクイックリリースの交換について
リアホイールのクイックリリースもフロントとほぼ同様の手順で交換できます。
シートステーに添わすのが基本
リアホイールのクイックリリースの場合はシートステーとチェーンステーの三角の間にレバーを倒し、シートステーに添わせるのが基本です。
リアのクイックリリースのレバーは後方向や下方向へは倒さない
リアのクイックリリースのレバーは、後方向に倒したり下方向に倒すのがNGとのこと。
クイックリリースの交換方法のまとめ
今回取り付けたクイックリリースのレバーは細く、クロスバイクのESCAPE Airの純正のクイックリリース、Fulcrumの純正のクイックリリースなどが太かったこともあり、物足りなさと言うか、細いレバーは少しだけ見た目の違和感を感じます。
と言ってもクイックリリースが重くなってしまうのは間違いなく太いレバー部分が影響しているからと思われるので軽量化を目的としたクイックリリーススキュアーであればレバーが細くて小さくなるのは必然と言えるでしょう、
ちなみに気になる重量は・・・
Furclum Racing 3のクイックリリースの重量
Furclum Racing 3のクイックリリースは前後セットで112g。
チタン製クイックリリーススキュアーの重量
一方、今回のチタン製クイックリリースは前後セットで44g。
クイックリリースを交換するだけで68gの軽量化ができました。
小さなパーツとしては、それなりに軽量化出来るパーツで軽量化のコストパフォーマンスで考えてもなかなか良いレベルのものだと思います。
ただ、クイックリリーススキュアーは重量の影響が大きいと言われるタイヤやホイールリムなどのような回転する部分の外側のパーツではないですし、僕のように平地中心で走る場合には全く気が付かない程度の軽量化と思います。(笑)
しかしながらチリも積もれば・・・ってことで、多くの軽量化マニアの方々がするように、ボルト一本一本をチタン製にしていくなど、細かな努力を積み重ねると最終的には数百グラムの軽量化ができることを考えれば、けして馬鹿には出来ないカスタマイズと言えるでしょう。
また、クイックリリースは小さなパーツではありますが、意外と目立つ部分なので「換えてやったぜ!」的な自己満足感が得られるパーツだと思うので、クロスバイクやロードバイクを少しカスタム感を出したい場合には、交換をおすすめしたい部分でもあります。
クイックリリースは簡単に交換できて、低予算で意外と見た目の印象も変わるパーツですし、いろいろなカラーやデザインのクイックリリーススキュアーもあるので、ちょっとしたアクセントやオシャレポイントとして交換にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。