クロスバイクやロードバイクのパーツで最近気になるのが自転車のサドルでレディースモデルやウィメンズモデルなどの女性用サドルの存在です。
フィジークのLUCEシリーズやスペシャライズドのウィメンズロードサドル、SELLE SMPなどが女性用サドルとしては知名度が高いのではないでしょうか。
僕は男性なので、最初に女性用サドルというものの存在を知った時も「ふーん、サドルには女性用があるんだ」などと大して興味もなかったわけですが、ちょっとだけ興味本位として、一般的なサドル(男性用)と女性用のサドルとでは一体何が違うのか?という素朴な疑問がありました。
別に知らなくても困りはしないのですが、調べてみると「なるほど」という感じで、なかなか興味深かったのでサラッとまとめてみたいと思います。
女性はお尻じゃない部分が痛くて悩んでいるらしい
女性には女性特有の痛みがあるらしい
女性用サドルで情報を探していると、女性サイクリストの痛みに関する悩みなどが沢山見つかります。
初心者にありがちなお尻が鍛えられていないためにお尻が痛いという初歩的なものではなく、女性は女性特有の痛みで悩んでいるようなのです。
主に見つかったのは下記のような痛みに関する悩みですが、いずれも男性の間では聞いたことがないような痛みがあるようなのです。
● 一部が挟まれて痛い
● O部分などが擦れて痛い
● I部分にサドルの圧が掛かって痛い
● ヘアーが引っ張られて痛い
いわゆるフェミニンゾーンやデリケートゾーン、あるいはプレッシャーゾーンなどと呼ばれる部分の構造が男性と女性とでは違います。いやむしろ違うからこそ男性と女性に分れるわけですが、IラインやとかOラインなどという(呼び方があることを初めて知りましたが)デリケートな部分は擦れに弱く、痛みに直結してしまうようなのです。
女性用サドルは幅広タイプで女性の座骨を支える
で、何故女性用のサドルが必要なのかについてですが、女性の骨盤は男性と比べると広く、男性が乗ることを想定された一般的なクロスバイクやロードバイクに装備されているサドルに跨がると、座骨がサドルの外側に出てしまい、股間部分に直接圧が掛かり続け、それがロングライドなどで擦れ続けると痛みにつながるというわけです。
なので、女性用と呼ばれるサドルは女背に骨盤に合わせて幅広タイプのモノや、デリケートゾーンが擦れないように中央部分に穴が空いていたり、サドルの先端部分が短くなったデザインになっていてるものが主流になります。
男女問わずで性別を謳うサドルには中央に穴が空いているモノが多い
男性用や女性用と謳っているサドルの多くは中央に穴が開いていたり、中央部分に溝があるものが主流のようです。
例えば男性の場合はサドルによる持続的な圧迫で股間の痺れや、自転車EDになってしまう危険性があったり、女性の場合でも痺れや擦れで痛みの原因になるなどの問題が話題になることがあります。
その対応策として、サドルの中央部分を空洞化することで、デリケートゾーンが圧迫されないような効果を得られるようにしたのが穴空きサドルというわけです。
実際問題で僕もクロスバイクに長時間乗った際に股間の痺れが出ることがあるので、中央部分が空洞になったサドルを検討している最中だったりします。
ちなみに摩擦対策として多くの女性サイクリストから抜群の支持を得ているのが、摩擦を抑えるシャーミークリームでした。
使い方はサドルと擦れる部位にこのクリームを塗っておくとスベスベとして摩擦が少なくなり痛みが出づらくなるというもので、ワセリンのようにべた付く事もなくサラサラなクリームなのが評判の良い理由のようです。
女性用のサドルについてのまとめ
最近はサドルに限らずで女性用のフレームや自転車自体も多くなっていて当然そのようなモデルには女性用のサドルが最初から採用されていたりするようです。
男性女性関係なくパーツ選びは用途や体型などを考慮しつつ個々人で調整していくのが最も正しい選択方法だと思うので、骨格や構造が根本的に違う男女が同じパーツを使い回す事自体がそもそも無茶なわけで、細分化されていくのは当然の流れなのでしょう。
調べてみて面白かったのは、男性でも女性用のサドルを使ってみて調子が良いという人も結構な数居たこと。
サドル関係ではよく言われるように、値段でもブランドでもなく、快適なモノは個人個人で違うため正解を探すのに苦労するパーツの1つで正解を見つけるためにはひたすら乗ってみるしかないということで、女性用モデルがフィットするならそれを使用するのも特別おかしな話ではないのですね。
そんなこんなで興味本位から調べてみた女性用サドルでしたが、知らなかった情報も沢山あり、なかなか面白かったです。