カーボンの柄についていろいろと調べているうちに、たまたま見つけたFESTKAというロードバイクのメーカー。
僕の好きなカーボン柄のフレームのロードバイクに、一目惚れしてしまったのでした。
カーボン素材のフレームを採用したロードバイクはたくさんありますが、多くは塗装されていてカーボン柄が見えないことがほとんどです。
そんな中で、カーボン柄をそのままにしたロードバイクはとても新鮮でカッコよく見えたのです。
さっそくFESTKAのホームページを確認すると、カーボン柄だけじゃなく、とても格好良いロードバイクがたくさんあることを知り、一気にFESTKAのファンになってしまったのでした。
ヨーロッパ方面ではもしかするとRESTKAは有名なメーカーかもしれませんが、日本語内でFESTKAについて書かれている情報も少ないようなのでFESTKAについての知見を増やすべくFESTKAについて調べてみることにしました。
FESTKA(フェスカ)の基礎情報
RESTKAはチェコのロードバイクフレームメーカー
FESTKA(フェスカ)はチェコ共和国の自転車メーカーです。
チェコの首都はプラハで、誰もが連想するように一般的には音楽で栄えた都市としても有名です。
個人的にはチェコビールなどで馴染みのある都市です。
一般的にあまり知られていないかもしれませが、実はチェコは工業も盛んな都市でもあります。
地理的には中央ヨーロッパなので、ドイツなどへのアクセスは良いという利点があります。
一方で、経済圏的には東ヨーロッパに属するので、西ヨーロッパと比べると物価が安いのが特徴です。
なので、ビジネスの拠点をチェコに置いて製造をチェコで行い、西ヨーロッパでビジネス展開している会社もあったりします。
個人的に仕事ので付き合いのあるメーカーの方も、フランスの方ですが、チェコに拠点を移してチェコで製品を製造して、ビジネス展開している人がいます。
そういうことが出来るのも、チェコが工業国であることが理由なので、その技術を活かしたFESTKAのようなロードバイクメーカーが存在していても不思議ではありません。
FESTKAのヒストリー
FESTKAは2010年に創業しています。
自転車のカスタムなどを手掛けていたMichael Mourecek氏とその仲間であったOndrej Novotny氏により設立されたメーカーです。
数十年以上、あるいは100年以上の歴史を持つ自転車メーカーが多いヨーロッパにおいて、FESTKAは新しいメーカーですね。
FESTKAは「ライダーは本当に欲しいもの(夢)であれば価格は関係なく手に入れたいと思う。FESTKAのバイクはコストを度外視してでも本当に欲しい夢のバイクでなければいけない」というコンセプトのもと、カーボンフレーム、チタンフレームなどのバイクを開発しているようです。
メーカー自体が新しいこともあり、まだ日本ではほとんど知られていないようですが、FacebookやInstagramのフォロワーを見ると、それなりに人数も多いので、ヨーロッパを中心にそこそこの知名度があるメーカーだろうなと思います。
FESTKAのロードバイクのコンセプトは高いカスタマイズ性とオリジナリティ
FESTKAは全てのライダーはみんな違っているのが当たり前で、それぞれで調整されるべきものという考え方をしているようで、それぞれのライダーに適応させるためのカスタマイズができることをセールスポイントにしているようです。
言わばフルオーダーメードやセミオーダーメイド的な製造方法を選択していて、これは現在の多くの自転車メーカーが「吊るし」のような大量生産を行っていることへのアンチテーゼ的な提案をしています。
そのため、ほかメーカーと比べると価格は高くなるものの、デザインや修理など、他のメーカーではできないこともしっかりと対応してくれるようなシステムになっているようです。
例えば、フレームのペイントデザインを選べたり、名入れをできたり、フレームサイズの調整なども個人に合わせて調整可能なようです。
流行りには流されず、自分たちが必要だと思うものを追求するような、言わば職人気質的メーカーですね。
参考 CONCEPT
FESTKA関連ページ
FESTKAのラインナップ
FESTKAのロードバイクのラインナップは、カーボンフレームのフラッグシップモデルとエントリーモデル、チタンとカーボン混合フレームのロードバイク、トラックレース仕様のバイクとグラベルロードになっています。
一般的な自転車メーカーと比べるとモデル数は少ないですが、そのデザインが圧倒的にカッコ良いのです。
SCALATORE
Photo via:https://festka.com/
快適さと剛性、軽量(ディスクブレーキ仕様で6kg以下)を兼ね備えたフラッグシップモデル。
欧州宇宙機関(European Space Agency )とチェコ工科大学の技術を取り入れて開発されたロードバイク。
独特なカーボン柄が最高に格好良い。
フレーム価格:約75万円
DOPPLER
Photo via:https://festka.com/
チタンとカーボン混合フレームのロードバイク。
チタンの資材を生かしたデザインも格好良い。
全てのフレームはライダーに合わせて作られるそうです。
チタンはトップチューブとボトムチューブとシートステイに採用されているとのこと。
フレーム価格:約87万円
SPECTRE
Photo via:https://festka.com/
トラックレース仕様のカーボンフレームバイク。
フレーム価格:約70万円
ROVER
Photo via:https://festka.com/
グラベルロード。
ONE
Photo via:https://festka.com/
カーボンロードバイクのエントリーモデルのオールラウンダー。
フレーム価格:約47万円
FESTKAの注文方法
公式サイトからの注文
ほとんどがオーダーメードになるようなので、公式サイトの注文フォームから希望のモデルやサイズ、ペインティングなどについてやりとりをした後、前金を支払って制作が開始されます。
納期は約3ヶ月くらいのようです。
その後も仕様についてやりとりをしながら、ペイント前やペイント後のフレームの写真を確認するなどして製作が進みます。
フレーム完成後にコンポーネントを選択し、全てが決定したあとに請求書を受け取ります。
そして、支払い完了後に発送、というような流れになるようです。
公式サイトの注文フォームでも「Asia」を選択できるので、日本からも注文が出来ると思いますが、注文を含め、先方のとのやりとりは全て英語でのやりとりが必要になると思います。
日本での取り扱い店
CC NATURAL
Web Site
〒911-0802 福井県勝山市昭和町1-1-109
公式ページでも代理店として掲載されていますが、残念ながらお店のページにはFESTKAについての詳しいページは掲載されていません(2020年12月31日現在)。
Sprint-スプリント
神奈川県横浜市にあるロードバイク専門店
神奈川県二宮町二宮1276-1
マニアックなロードバイクをメインに扱っていると思われるロードバイク専門店です。公式サイトには掲載されていませんが、上記のお店よりもFESTKAについて詳しい情報や写真が掲載されています。
rockbikes
FESTKAのロードバイクのデザイン
とにもかくにもカッコ良いのがFESTKAのロードバイクです。
チタンとカーボンの混合フレームのDOPPLERの基本デザインもカッコ良いのですが、特別仕様(一点物もあるかと思います)のデザインは他のロードバイクメーカーでは見られないような、かなりクールなデザインです。
FESTKAのfacobookから目についたものをいくつか引用させていただきましたが、これらの他にもカッコ良いロードバイクが沢山あるので是非見て欲しいです。
Photo via:https://www.facebook.com/
海外の方オーダーのためのペイントのようですが、青海波が描かれていますね。
イラストレーターのMICHAL BACAKとのコラボレーションで描かれた和テイストなフレーム。
400万円近くで売却されたそうです。
一点物でこれだけ細かいイラストが書き込まれているのなら納得の価格かもしれません。
柄は異なるものの下記の動画で制作過程が確認できますが、かなり根気のいる作業のようです。
イラストレーターのMICHAL BACAKとのコラボレーションで描かれた陶磁器をイメージさせるフレーム。
参考 MICHAL BACAK
Photo via:https://www.facebook.com/
独特なカーボン柄がカッコ良い。
Photo via:https://festka.com/
シマウマを連想させるようなDazzle迷彩がとてもアーティスティックです。このような独特なペイントもFESTKAのロードバイクの特徴です。
Photo via:https://festka.com/
Photo via:https://festka.com/
Photo via:https://festka.com/
DOPPLERのチタンチューブ部分の縞模様がとてもカッコ良いです。
まとめ
FESTKAは大量生産される一般的なロードバイクではなく、工芸品的な要素を持ったロードバイクなので、ツール・ド・フランスなどのロードレースなどで見かけることはないメーカーのようですね。
そんなわけで、日本での取り扱いを見ても、大手の自転車チェーン店ではなく、オーナーがこだわりを持って仕入れているような、オシャレだったりロックな感じのする自転車屋さんで取り扱いされているような感じです。
確かにペイントなども含めてフルオーダーで注文できるようですし、いろいろ調べていると、カンパニョーロやシマノ、スラムなどの既存のコンポーネントですらオリジナルでペイントしてくれるようなので、一点物のロードバイクが欲しい人にとっては最高の自転車になるかもしれません。
乗るのが勿体ないような自転車になるので、多くはお店のディスプレイ用などの用途で購入されることが多いのかもしれませんね。