クロスバイクやロードバイクに乗る際に、必ず携帯しておきたいモノはいくつかありますが、その中の1つがパンク修理キットかと思います。
そして、パンク修理キットの中で、1つだけ大きく嵩張るのが「エアポンプ」です。
物理的な大きさの問題で、パンク修理キットとエアポンプを1つにまとめて持ち運ぶことが難しく、サイクリングのたびに煩わしい思いをすることになります。
持ち運びするのに厄介だなと思っている人もきっと多いと思います。
というわけで、携帯に便利な小型のポンプを探していて、見つけたのが「air bone」というミニポンプです。
「air bone」は、ツールボトルに入るサイズでとても、求めていた理想の携帯ポンプだったので紹介したいと思います。
万能な自転車ポンプは無い
自転車用携帯ポンプの悩みどころは、大きさと空気の入れやすさです。
大きなポンプの方が快適に空気を入れることができますが、携帯するには不向きです。
逆に、小さなポンプは携帯するのは便利ですが、いざという時には、ちょっと頼りない感じです。
結局の所、日頃の走りや目的、走行環境などによって最適な自転車ポンプは変わってきます。
何を優先させるかを考えて、妥協点を見つけて、その時々の用途に合わせた選択をするのがベストということになるのです。
僕もいくつか自転車用携帯ポンプを持っていますが、それぞれに一長一短なので、その時々で携帯するポンプを選択を考えるという具合です。
全ての用途に叶うような万能の携帯ポンプは無いんです。
ロードバイクやクロスバイクに乗る時の携帯ポンプを持ち運ぶ方法について
携帯ポンプをフレームに装備するかバッグに入れるか
僕が所有している携帯ポンプのGIYO GP-61SとPanaracer BFP-AMAS1には、それぞれフレームに取り付けるための専用のブラケットが付属品として付いてきます。
多くの場合、携帯ポンプを購入すると、フレームに取り付けるためのブラケットが付属しています。
ブラケット自体はとても便利なものではありますが、携帯ポンプを取り付けると、自転車の見た目がゴチャゴチャしてしまい、せっかくのスポーツバイクのシンプルなカッコ良さが損われてしまうのです。
スポーツバイクはできるだけシンプルにした方がカッコ良いので、ブラケットはそういう点ではあまり使いたくないというのが本音です。
そんなわけで、僕が携帯ポンプを持ち運ぶ時は、ブラケットは使用せずに、バックパックに携帯ポンプを入れるようにしてきました。
ちなみに「air bone」を購入するまで携帯していたポンプは「Panaracer BFP-AMAS1」で、そこそこの大きさのあるポンプです。
大きいので一度のポンピングで入る空気の量も多く、いざと言う時には頼りになるポンプです。
しかも安心のパナレーサーの製品でありながら、値段も数千円で、大きさに目をつむることができれば、一番のおすすめの自転車用の携帯ポンプになります。
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街乗りなら携帯ポンプは不必要!?
バックパックに携帯ポンプを入れて持ち運びしていたものの、僕がクロスバイクに乗り始めた当初に危惧していたほどパンクは頻繁にするものではないということに気が付きました。
いくら万が一の備えとは言え、いつ使うか分からないパンク修理キットのために、いつもバックパックを背負ってサイクリングすることが、次第に面倒になってきたのです。
遠出する時などは、補給食や飲料、着替えなどを持ち運びたいので、バックパックを背負いますし、そのついでに携帯ポンプを一緒に詰め込んで持ち運ぶので、特に気にはなりません。
しかし、10km〜20km程度の街乗りメインの気軽なサイクリングの場合は、なるべく荷物は増やしたくないのです。
街乗りの場合は空気の入れやすさはあまり重要ではない
そんな中で「街乗りクロスバイクで携帯ポンプを持ち運ぶ必要があるのか?」という疑問があったことから、携帯するポンプの種類を見直すことにした結果「出来るだけコンパクトで、ツールボトルに納まってしまうレベルの小さなポンプがあれば良い」と考えるようになりました。
街乗りであれば、自転車屋さんも多いですし、最悪の場合は自転車を押し歩いて、最寄りの駅などの適当なところに止めて、タクシーで帰ってしまうという方法も選べるわけで、無理してパンク修理にこだわる必要はないのです。
要するに、街乗り用途であれば「携帯ポンプは要らない?」という考え方もできるわけです。
とは言え、万が一パンクした時のことを考えると、携帯ポンプを携帯しないのは不安なので、性能よりも大きさ重視で携帯ポンプを探すことにしたのでした。
ツールボトルに入るサイズの携帯ポンプ
僕が他にも所有している携帯ポンプの「GIYO GP-61S」も小さな携帯ポンプの1つではあるのですが、ツールボトルに入れるには、ほんの少し長くて入りません。
例えば、750ml前後の容量のあるツールボトルは、一般的なペットボトルと同じくらいの標準サイズでシマノ ツールボトルはその代表的なツールボトルの1つです。
ツールボトルの全長が約19cmなのに対して「GIYO GP-61S」は約20.5cmで、惜しくもツールボトルに収めることができないのです。
そこで、色々なメーカーの携帯ポンプをチェックして、長さが15cm未満のコンパクトな携帯ポンプを探してみたところ、無いんですよね・・・これが。
そもそも、コンパクトな空気入れが欲しければ「CO2ボンベ」を使えば良いわけで、需要が少ないのか、小さな携帯ポンプを見つけることができませんでした。
しかし、一度は諦めたものの、根気よく探せば見つかるもので「air bone」と呼ばれる携帯ポンプの存在を知り、「これだ!」と思い、即購入しました。
「air bone」の長さは10cm程度で、余裕でツールボトルにも納まります。
air boneは割り切りも必要
唯一無二のコンパクトな携帯ポンプ
「air bone」を見つけた時は「探していたのはこれだ!」と思い、衝動買いをしてしまうくらい、ドンピシャの理想の携帯ポンプでした。
なるべく持ち運ぶ荷物を少なくしてサイクリングを快適にしようと、ツールボトルを導入したばかりということもあって、サイクリングに携帯するものは全てツールボトルに収納したいと考えていたのでした。
しかし、上にも書いたように、ツールボトルに収納できるサイズの携帯ポンプがなかなか見つからなかったのです。
だから、この小型のエアポンプ「air bone」を見つけた時にはとても嬉しく思いました。
実際に「air bone」をツールボトルに入れてみた結果、ツールボトルにスッポリと納まるサイズで、無事にサイクリングに必要なものをツールボトルに収めることができました。
空気入れとしての性能は応急処置的なものとして割り切る
しかし、冒頭にも書いたように、なかなか万能な携帯ポンプはありません。
「air bone」はコンパクトさを優先しているポンプなので、性能的な部分では、ある程度割り切る必要があります。
「air bone」は最大7気圧なのでフル充填は諦める
「air bone」はコンパクトな携帯ポンプなので、一度のポンピングで入る空気の量は少なく、何度もシュコシュコとポンピングを繰り返す必要があるだけでなく、スペック的にも非力で最大7気圧となっています。
ご存知の通り、ロードバイクやクロスバイクで一般的な25Cタイヤの場合、8気圧以上の空気圧にすることも珍しくありません。なので「air bone」では空気をフル充填することはできないので、自走できる程度の空気圧である4気圧程度まで空気を入れた後は、サイクルショップなどを探して、そこでちゃんとした処置をするというような、応急処置的な使い方をするポンプということになります。
実際に「air bone」で空気を入れてみると、7気圧はおろか、5気圧程度でかなりポンピングが硬くなるので、フルで充填するのは難しいポンプとなります。
なので、人里離れた場所へロングライドに出かけるような場合は、「air bone」は不適切な携帯ポンプになるとが思います。
僕の場合は、街乗りがメインなので、仮にパンクしてしまっても、都内の場合だと半径2キロ以内であれば自転車屋さんが見つかりますから、自走出来るレベルにまで空気を入れることができれば、どうにかなると考えることが出来るので、問題はないという割り切りをしています。
携帯ポンプにチューブが無いと空気を入れづらい問題
携帯ポンプの「air bone」にはチューブがありません。
「air bone」に限らずで、小型の携帯ポンプにはチューブが無いものがほとんどです。
なので、チューブのない小型の携帯ポンプの場合は、ポンプの本体をバルブに直接取付けて空気を入れることになります。
それでも空気は入れられるのですが、チューブ無しで空気を入れるのには、バルブを折ったり、曲げたりしてしまいそうで不安がありますし、力を入れづらいので、気圧が高くなってくると、どんどんポンピングが辛くなってきます。
そこで、何か良いものは無いかと探して見つけたのが「お助けチューブ」と呼ばれる延長チューブで、チューブの無い携帯ポンプをチューブ付きの携帯ポンプに変身させることができる素敵なアイテムなのです。
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「air bone」をツールボトルに入れて持ち運ぶのが最もシンプル
ポンプの持ち運びについて、いろいろ試した結果、僕が最終的に落ち着いたのが、ツールボトルにポンプを入れて持ち運ぶという方法でした。
ツールボトルには、ポンプの他に、パンク修理の基本的なセットである、「備チューブ」「パッチキット」「軍手」「タイヤレバー」それから「工具ツール」などを入れています。
小さな携帯ポンプの「air bone」を採用することで、今まで別々に分けて持ち運びしていたパンク修理キットや工具類と、携帯ポンプを1つの場所にまとめることができ、見た目的にも煩わしさ的な問題も一気に解決されました。
おかげで、いつも身軽で快適なサイクリングができるようになりました。
サイクリングではなるべく身軽になりたいけれど、携帯ポンプなしだと不安という方や、携帯ポンプの持ち運びに頭を悩ませている人には是非お勧めしたい携帯ポンプです。
ちなみに、ツールボトルはシマノのプラスチック製のツールボトルを使用していましたが、底の方のアイテムを取り出すには全てのアイテムを取り出さなくてはいけないという煩わしさがあったので、観音開きタイプのボトルに変更しました。
観音開きタイプだと、目いっぱいに詰め込んでもどこに何が入っているかがひと目で判り、取り出しも楽になるというメリットがあります。
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