携帯ポンプを使用して自転車のタイヤに空気を入れる際に使用する「お助けチューブ」と呼ばれるものがあります。
「延長チューブ」とか「エクステンションチューブ」などと呼ばれるもので、携帯ポンプのようにチューブがなくバルブに直付けして空気を入れるポンプに使用して、空気を入れやすくするためのチューブです。
お助けチューブとは
お助けチューブは、その名の通り、空気を入れるのを助けてくれるチューブです。
チューブの無い携帯用ポンプで使用するチューブ
一般的な自転車のタイヤの空気入れに使用するポンプは、チューブが付属しています。
しかし、携帯用の小型のポンプにはチューブがなく、バルブに直付けして空気を入れるタイプのポンプが多いです。
これはチューブがあることで、本体が大きくなってしまい、携行性が悪くなるので、コンパクトさを優先してチューブを省いていたりするのです。
上記の写真の「airbone(エアボーン)」と呼ばれるミニポンプなどがその代表的な空気入れになるかと思います。
一般的に小型と言われる空気入れでも長さは20cmを超えてしまうものが多いのに対してairboneはわずか99mmのコンパクトな空気入れです。
ツールボトルの長さは概ね18cm程度のものが多く、ツールボトルに無理なく空気入れを収納するためには15cm以下の空気入れが理想なのですが、実はそのサイズ以下の空気入れがほとんどありません。
唯一の選択肢と言えるのがairbone(エアボーン)なのです。
air boneについては下記の記事で詳しく解説しています。
https://escape.poo.tokyo/bicycle-pump/how-to-carry-a-air-pump-with-a-bicycle/
携行性の良さと引き換えの不便さ
しかしながら、空気入れの大きさは使い勝手とも比例します。
空気入れが小さいと、一回のポンピングで入れられる空気の量が少なくなったり、扱いづらくなるなど、携行性の良さと引き換えに犠牲にするものがいくつかあるわけです。
携行性を優先するために犠牲にされているものの一つがチューブです。
チューブがないので、ポンプをバルブに直付けして空気を入れなければいけないのですが、この作業がやりづらいのです。
慣れれば「問題なく空気を入れられる」という意見もあるかと思いますが、直付けだとバルブを曲げてしまったりすることもありますし、やっぱりチューブがあった方が空気入れの作業が数倍楽になります。
そんなチューブの無いコンパクトな空気入れの弱点を補うために、ポンプに後付けできるチューブが「お助けチューブ」というわけです。
トライスポーツのお助けチューブのレビュー
小型携帯ポンプのairboneと組み合わせて使う
実際問題で、携帯ポンプを使用する機会はそれほど多くありません。
パンクした際に備えて傾携行するものなので、使用しやすさよりも携行性を優先させることになります。
僕も携行性を優先させているので、使い勝手はあまり良くないものの、携行しやすいairboneを選択しています。
空気を入れるのが不便でもしょうがないなと割り切って携行していますが、「お助けチューブ」の存在を知り、購入してみた次第です。
「お助けチューブ」で検索すると、いくつか類似品が見つかりますが、元祖はトライスポーツの製品だと思います。
昔からある製品で、以前はチューブの長さの選択ができなかったと思いますが、2020年9月現在で14cm、20cm、25cmが選択できるようです。
チューブが長いほど空気は入れやすくなるでしょうけど、長くなると携行性が悪くなるので、ツールボトルなどに入れようと思うと14cmがベストだと思います。
TRISPORTS(トライスポーツ) お助けチューブ Sサイズ 140mm (米式アダプタ→仏式バルブ延長チューブ) 2701031
小型携帯ポンプのairboneにお助けチューブを装着
airboneは米式と仏式に対応したポンプです。
付属の米式→仏式、もしくは仏式→米式のアダプターを使用する必要があります。
ロードバイクやクロスバイクは仏式、マウンテンバイクやBMXなどは米式が一般的だと思います。
いずれにしても、バルブ直付けで空気を入れようとすると、ポンピングがしづらいという問題があります。
そこでお助けチューブの登場です。
お助けチューブは、片方が米式、もう片方が仏式になっていて、米式側をairboneの接続口と接続することで、延長チューブ付きの仏式バルブ対応の空気入れとして使用できるようになります。
要するに、仏式バルブが標準のロードバイクやクロスバイク用の製品です。
バルブとの接続はネジ込み式
バルブと接続する部分はネジ式なので、仏式バルブの軸を折ってしまうような心配もありません。
仏式バルブに被せて回し込むだけでOKです。
お助けチューブがあるおかげで、地面に空気入れを押し付けて空気を入れられるので、手持ちでポンピングするよりも力が入れやすく、圧力が高くなっても空気が入れやすいです。
お助けチューブはツールボトルでも場所をとらない
収納時は携帯ポンプから取り外すことでコンパクトに収納することができます。
ツールボトルにも難なく収めることができます。
携帯ポンプをコンパクトで便利に持ち運びたい人におすすめ
携帯ポンプは、アタッチメントを使用してフレームに取り付けたりすることもありますが、見た目的にかっこ悪くなってしまうので敬遠する人も多いと思います。
そもそも携帯ポンプは頻繁に使用するものでもないので、なるべくならツールボトルなどに収納しておきたいと考える人も多いと思います。
そうすると、必然的に携行性の良いコンパクトなポンプを選択するこtになり、コンパクトなポンプだと空気を入れづらいという問題が出てきます。
そこで、お助けチューブを使用すれば、携行性も良く、空気も入れやすくなって一石二鳥というわけです。
コンパクトで携行性の良い空気入れを検討している場合は、携行するポンプとして「airbone」、そして空気を入れやすくするための「お助けチューブ」のセットはとてもおすすめです。
TRISPORTS(トライスポーツ) お助けチューブ Sサイズ 140mm (米式アダプタ→仏式バルブ延長チューブ) 2701031