クロスバイクやロードバイクをカスタマイズする際に、思いついたパーツを次から次へ何も考えずに交換した結果「まとまりのない構成になってしまった」なんていう失敗をしてしまうのはありがちです。
失敗を避けるためには、使用するパーツの色を厳選して1〜2色にまとめてしまうのが無難でありベストでもあります。
例えば、フレームの色が白ならば、パーツの色を白系に統一してしまうか、白以外の色から一色を選択するなどして、パーツの色を統一してしまうのが見た目を整えるカスタマイズの基本です。
そうすることで、必然的にチグハグな感じが抑えられて、まとまった印象の自転車にすることができます。
このあたりの見た目に関するカスタマイズのポイントについては、下記の記事でまとめているので、興味のある方は参考にしてください。
しかしながら、このセオリーにこだわりすぎると、無難で失敗しない反面、遊び心のないカスタマイズになってしまいがちです。
そこでパーツの一部にアクセントカラーと呼ばれる「差し色」を入れることで、単調なカスタマイズの中に変化を出す方法があります。
自転車にアクセントカラー(差し色)を入れて変化のあるカスタマイズを目指す
僕のクロスバイクは、カスタマイズの基本通りに、フレームが白で、パーツは黒で統一しています。
そうすることで、全体的にコントラストが高めで引き締まった見た目になるようにしているわけですが、逆に言えば、単調すぎて面白みがないような構成になっています。
そこで、変化をつけるために「アクセントとなる差し色を入れたい」という思いがありました。
アクセントカラー(差し色)とは
アクセントカラー(差し色)とは、ファッションやデザインの世界で使われる言葉ですが、単調な色使いの服装などの時に、アクセントとなるような色のアクセサリーやバッグなどを使うことで、全体がより引き締まって見えたり、立体感をもたせられたりするようなテクニックです。
例えば、真っ黒なスーツとネクタイに合わせるための差し色として、赤いシャツや、ポケットチーフを飾るなどで、印象を大きく変えることができるわけです。
自転車の場合も同じで、基本に添いすぎると単調な印象になってしまうので、差し色を入れてイメージを変えてみることにしました。
自転車の差し色にベストなのはボルト
クロスバイクやロードバイクに差し色を入れようと思った場合、最適なのがボルトになります。
自転車のパーツの至るところにボルトが使用されていますから、このボルトを交換することで差し色を入れられれば、程よくアクセントを効かせられます。
そんなわけで今回は、ステムのボルトをカラーボルトに交換して、差し色を入れてみることにしました。
カラーボルト
定番は玉虫色のチタンボルト
ロードバイクやクロスバイクのボルトを変更するカスタマイズは 、チタンボルトに焼きを入れて玉虫色にしたボルトを使うの定番かと思います。
高級感(実際に高級)もあって、格好良いのですが、個人的にはコーディネートの難しい上級者向けのカスタマイズだと思います。
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今回は差し色として赤を使用したかったので、僕はカラーボルトを使用しました。
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ボルトの長さ
ボルト交換の際に、気を着けなければいけないのが、ボルトの長さです。
自転車で使用するボルトは、使用する場所やメーカーによってまちまちなので、それぞれ使用されているボルトと同じ長さのボルトを使用する必要があります。
参考までに、ステム周りやシート周りであれば、ネジの太さのサイズがM5、長さが15mm~18mm程度のボルトを選択しておけば問題になることは少ないかと思います。
ちなみにステムヘッドなどは、M6の太さになると思います。(実際に使用しているボルトを計測してください。)
ボルトの長さの参考
● ステム周り M5 x 15 - 16mm
● ボトルゲージ M5 x 8 - 15mm
● コラムヘッド M6 x 30 -35 mm
アルミニウムの異種金属腐食も一応留意
自転車の場合はあまり気にしなくても良いようですが、留意事項として、自転車のフレームやパーツなどでよく使用されるアルミニウムは、他の金属と接触すると腐食してしまうような性質があります。
特に水に濡れた状態だと腐食が促進されやすくなります。
例えば、自転車用のボルトを探すと、ステンレス製やチタン製のボルトも多く見つかりますが、雨の日でも自転車に乗る人や雨ざらしの環境で自転車を保管するような人は、フレームやパーツと同じ材質のアルミ製のボルトを使用した方が無難かもしれません。
ステムのボルトをカラーボルトに交換してカスタマイズ
今回、交換するボルトはステムのボルトです。
上記の写真は、ボルトをカスタマイズする前の状態です。
ボルトはステムのカラーと同じ黒く塗装されたものが使用されています。
ステムにはコラムヘッドに固定するための2本のボルトと、ハンドルを固定するための4本、合計6本のボルトがあります。(メーカーやモデルによって異なると思います。)
このボルトを、カラーボルトに交換するカスタマイズです。
ステムの6本のボルトを交換
購入したボルトはM5 x 18mmのサイズの赤いボルトで、ちょうど6本パックでした。
アマゾンで購入しましたが、注意したいのは、この手のカラーボルトは「チタン製」を謳いつつもチタン製ではなかったり、塗装もアルマイトではなくすぐに剥がれ落ちるものだったりします。
品質は値段相応なところがあるので、少々高くてもKCNCなどの名前の通ったメーカーのボルトを購入するのが良いと思います。
新しいボルトにグリスアップ
カラーボルトへの交換作業自体は特に難しいこともなく、淡々とボルトを入れ替えていくだけです。
新しいボルトにはグリスアップを忘れないようにしましょう。
ボルトの長さ
ボルトの長さは18mmで「少し長いかな?」と思ったのですが、反対側からボルトの先が飛び出すこともなく、ちょうど良い長さでした。
使いやすい六角レンチ
自転車のカスタマイズやメンテナンスには工具も重要です。
僕がロードバイクやクロスバイクのメンテナンスに使用している六角レンチは、PB SWISS TOOLSというメーカーの六角レンチです。
少々値段は高いですが、品質や精度、扱い易さには定評のあるメーカーの六角レンチで、僕自身もいろいろな人におすすめしている工具です。
良い工具を持つとメンテナンスのモチベーションも上がるのでおすすめです。
ボルト交換完了
10分ほどの作業でボルト交換完了です。
まだ見慣れていないせいか、オリジナルのボルトの方が良かったような気もしますが、駄目だと思えばすぐに元に戻せますし、こういうのは自己満足で良いと思います。
自転車のボルトをカラーボルトに変更するカスタマイズまとめ
今回、赤のボルトを選択したのは、僕のクロスバイクで使用しているメインパーツのメーカーが、Profiledesignでメーカーのマークが赤色というところがまず理由として挙げられます。
ついでにフルクラムというメーカーのホイールを使用していて、メーカーロゴのFマークが赤色ということから、赤がマッチするだろうということで、赤いボルトを選択した次第です。
自己満足ではありますが、小さい部分の変更ながらも自転車の印象も違って見えて、良かったかなと思います。
結果としてハンドルに多くの色が使用されているので、その点がちょっと残念になっている感じなので、ハンドルを無地にすればまた印象が変わりそうです。
試しに、目立つ黄色の部分だけでも消してみると、思った通りに印象が変わりますね。
また、差し色はワンポイントで色が入るだけで印象が変わるので、ボルトにこだわる必要がありません。
例えば、自転車に装備が必須のベルなどを別の色に変更するだけでも良いと思います。
僕が使用しているのはknogのOiというハンドルに装着するタイプのベルですが、類似品を含めて様々なカラー展開がされているので、差し色をするためのアイテムとして利用するのも良いのではないでしょうか。
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