クロスバイクやロードバイクの、サドル周りの情報についてまとめています。
自転車のサドルは、お尻との相性が重要で、なかなかフィットするサドルが見つからないことから「サドル沼」などとも言われていたりします。
相性が悪いと、お尻に痛みや痺れが出るなど、走行時の問題にもなりやすく、自転車の乗り心地を左右するパーツでもあるので、重要なパーツの一つでもあります。
自転車のサドル周りに関する記事一覧
自転車に乗ると股間が痺れる理由と対策
ロードバイクやクロスバイクに乗っていると「股間が痺れる」ことがあります。
股間の痺れは正座などをして足が痺れるのと同じ理由で、血行が悪くなるのが主な理由と考えられています。
お尻に合っていないサドルに座ることで血管が圧迫され血流が悪くなり、痺れが出るという具合です。
痺れが出るだけなら、我慢すれば良いお話ですが、大切な場所でもあるので自転車EDの原因にもなってしまうとも言われていたりするので、股間に痺れが出るようであれば、対策をした方が良いということになります。
穴あきサドルが股間の痺れに有効
股間の痺れへの対策として、サドル中央に穴の空いた穴あきサドルなどを使用する方法があります。
サドルの中央い穴が開けられているので、股間部の圧迫を避けることができ、痺れが出ないようになるサドルです。
同じ理屈で中央部分に溝のあるタイプのサドルなどもあります。
このところ発売される新しいタイプのサドルは、中央部分の圧迫を避けた穴あきサドルが多くなっていますね。
穴開きサドルとして有名なSELLE SMPやシマノPROのステルスサドルなどが有名です。
その他、股間の痺れに対する対策などは下記の記事で解説していますので参考にしてください。
自転車に乗るとお尻が痛い場合の対策について
クロスバイクやロードバイクの問題で一番多いと思われるのがお尻の痛みかと思います。
一般的になシティサイクルに比べて、サドルのクッションが薄いせいもあり、自転車に乗り始めの頃は10km程度走っただけでも激烈なお尻の痛みに悲鳴を上げると思います。
多くの場合、その痛みを乗り越えて走っているうちに、お尻が強くなって痛みを感じなくなってくるはずです。
ただし、サドルはお尻との相性も大きいので、相性の悪いサドルを使用していると、痛みを我慢して乗り続けても痛みが改善されることがなかったりします。
そんな時は、思い切ってサドルを買えてみるなどするのが効果的ですが、実際に使用してみないと相性は分からないというところがあるので、問題解決のためには手探りになってしまうという難しさがあります。
その他、パッド入りのサイクルパンツやサドルカバーを使用するなどの方法で痛み対策をおこなうなどがあります。
お尻の痛みの解決方法と対策については下記の記事で解説しているので参考にしてください。
女性用サドルについて
クロスバイクやロードバイクで使用するためのサドルを検討していると「女性用サドル」があるのに気が付きます。
ハンドルやホイール、クランクなどには女性用は存在しないのに、「どうしてサドルだけ女性用があるのか」と気になったことはないでしょうか?
男性と女性で大きな差が出るのが骨盤や股間部の形状で、女性用サドルは女性の身体的特徴にフィットして快適に使用できるようにデザインされたサドルなのです。
例えば、女性の骨盤は男性よりも幅広なので、男性向けにデザインされた一般的なサドルだとサドルが細すぎて、骨盤がフィットせずに痛みにつながってしまうので、サドルを幅広にして女性の幅広な骨盤でもフィットするようなデザインになっていたりするのです。
もちろん、女性用サドルと言っても、男性が使用しても構いませんし、逆もまた然り。
女性用サドルについて、調べたことを下記の記事でまとめていますので興味のあるかたは是非読んでいただければと思います。
SELLE ITALIA(セライタリア) SLR Lady Ti316 BLK L FLOW サドル・女性用 ・重量:190g ・幅:145mm ・長さ:27...
シートクランプについて
クイックリリース無しのシートクランプに交換
シートポストの高さを調整する部分にある留め具(シートクランプ)は、クロスバイクを購入すると、クイックリリースと呼ばれるレバーで開閉するタイプのシートクランプが付属していることが多いです。
レバー付きだと、高さを調整したい時に工具無しですぐに調整できるというメリットがありますが、多くのロードバイクなどではレバーの無いタイプのシートクランプが使用されています。
僕自身のクロスバイクにも最初はレバー付きのシートクランプが付属していましたが、すぐにレバーなしのシートクランプに交換しています。
何故、高さ調整が便利なレバー付きのシートクランプを、わざわざ不便なレバー無しのシートクランプに交換するのか不思議に思うかもしれませんが、そこにはいくつかの理由があります。
まず、レバー無しのシートクランプの方が小型なので見た目がスッキリすると同時に、軽量化できるというメリットがあります。
また、高級なシートポストやサドルを装備していると、盗難されてしまうこともあるので、着脱に時間のかかるレバー無しの方が安全だったりもするのです。
高さ調整が煩わしいのは確かにありますが、基本的にはポジションが決まってしまえば、サドルの高さを変更することはほとんどありませし、携帯工具があれば、すぐに調整ができるなど、あまり問題にならないのが実際のところです。
というわけで、個人的にもレバー無しのシートクランプへ交換をおすすめしています。
シートクランプの交換自体は難しいものではありませんが、シートポストの径などにはいくつかの規格サイズがあるので注意する必要があります。
下記の記事でシートクランプの交換方法についてまとめているので参考にしていただければと思います。
サドルのポジション調整について
シートポストの形状の違いとサドルのポジション
一般的なシートポストの形状は、サドルと結合する部分が曲がっているオフセットタイプのものですが、中にはストレートタイプのシートポストも存在します。
サドルのポジションはサドルのレールをずらせば、調整可能ですが、調整幅には限度があるため「さらにサドルを前に出したい」 などの場合は、オフセットのないストレートタイプのシートポストを使用することで、サドルを前に出したポジションを実現できるようになります。
トライアスロンバイクや、タイムトライアルバイクなどのように、センターバーで前のめりになるようなポジションを実現したい場合に使われることが多いと思います。
僕の場合は、クロスバイクをブルホーン化した際に、ハンドルが遠くに感じてしまったため、ストレートタイプのシートポストを使用してポジションを調整しています。
更に前に出したい場合は、フォワードオフセットタイプのシートポストも少数ながら存在しているので、探してみると良いかもしれません。
シートポストを変更して得られた効果などについては、下記の記事でまとめていますので、参考にしてください。
クロスバイクを購入後はサドルのポジションを見直した方が良い理由
クロスバイクもロードバイクのように、スポーティーな走りができる自転車ではありますが、ロードバイクよりはカジュアルに乗れる自転車です。
そのため、自転車屋さんでもポジションについて細かい説明をしてくれるお店も少なく、サドルの高さも一般的なシティサイクルと同等か、すこし高い位置くらいで調整したまま納車されることが多いようです。
もちろん、そのままでも違和感は感じないと思いますし、乗り心地も悪くはないと思いますが、本来のクロスバイクの性能を活かして、よりスポーティーな走りを実現させるためには、セオリー通りのポジション調整を基本にしてサドル位置を調整する必要があります。
僕自身の経験ですが、GIANTストアで購入時に調整してもらったサドルの高さが正しい高さとばかり思って、その田坂のまま乗り続けていましたが、「サドル位置が低すぎる」と指摘を受けたのを切っ掛けにして、セオリー通りのポジション調整を行った結果、5cm以上低い位置にセットされていることが分かって愕然としたことがあります。
おそらく、初心者が乗る自転車で、いきなりロードバイクなどと同じ程度にサドルを高くすると危ないということもあり、お店の方の判断であえて低く調整しているのかもしれません。
クロスバイクを購入して、そのままサドルの高さを調整したことがない人は、是非一度はポジションを見直すことをおすすめします。
サドルの高さを調整した変化などを、下記の記事にまとめていますので、参考にしていただければと思います。