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自転車のタイヤ700Cと27インチのサイズの違いと互換性

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ロードバイクやクロスバイクなどでよく使われているのが700Cタイヤです。
ママチャリやシティサイクルでは「27インチ」や「26インチ」のタイヤをよく見かけます。

そこで気になるのが、「700Cと27インチって、サイズがかなり近くない?」ということ。

実際、700Cと27インチはタイヤの外径だけを見るとかなり近いサイズです。

では、700Cの自転車に27インチのタイヤを取り付けたり、その逆をしたりすることはできるのでしょうか?

結論から言うと、700Cと27インチは基本的に互換性がありません。

その理由を理解するには、「700C」や「27インチ」という呼び方だけではなく、ETRTO(ISO)サイズを見る必要があるのです。

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700Cタイヤとは

700Cは、ロードバイクやクロスバイクなどで非常によく使われている自転車用タイヤのサイズです。

例えば、

  • 700×23C
  • 700×25C
  • 700×28C
  • 700×32C
  • 700×35C

などがあり、数字が大きくなるほど、基本的にはタイヤの幅が太くなります。

例えば「700×25C」なら、700Cサイズで幅25mm程度のタイヤという意味です。

ただし、ここで注意したいのが、「700」という数字が実際のタイヤ外径を700mmと表しているわけではないという点です。

タイヤの外径は、タイヤ幅やリム幅、タイヤの形状などによって変わります。

そのため、700C=外径700mmと考えてしまうと、他のサイズとの互換性を判断するときに混乱します。

700Cで重要なのは、後で説明するETRTOの622mmという数字です。

700Cの名前の由来

700とは?

700Cの「700」はタイヤの直径サイズを表しています。

700mm前後になるというのが由来のようですが、近年はタイヤの幅がオリジナルから細くなっているため、実際は700mmよりも小さくなっていることがほとんどです。

例えば、ロードバイクやクロスバイクで標準的だった700x23Cタイヤの直径は670mm程度で700mmと比べると30mmも小さくなります。

オリジナルの直径700mm程度になるタイヤの太さは40Cくらいとなります。

Cとは?

700C

700Cの「C」は、単純に規格の種類を表す記号で、それ自体には意味がありません。

自転車のタイヤサイズには歴史的に複数の表記方法があり、700Cの他にも700Aや700B、700Dなどの規格のタイヤも存在していた中で700Cのみが残った状態です。

A、B、C、Dそれぞれにタイヤのサイズが異なっているものの、タイヤを含めた直径は700mm程度で統一されていたため、フレームに対して互換性があり、ロードレーサーなどはその時々の状況や目的に応じてタイヤをホイールごと交換して調整をしていました。

ただし、リムの位置が異なるため、毎回ブレーキの位置を調整する必要があるなどで、利便性に関しては一長一短といった感じだったようです。

そして、いつからか700Cのタイヤが主流となり、その他のタイヤはなくなってしまったという経緯があります。

27インチタイヤとは

27インチタイヤ

27インチタイヤはシティサイクルで採用されることの多いタイヤのサイズです。

タイヤの外径は27インチなので、ミリに換算すると685.8mm(1inch = 25.40mm)となります。

実際には、タイヤの外径はタイヤ幅などによって変わるため、27インチだから必ず外径685.8mmというわけではありません。

ここでも、タイヤの互換性を考えるときには「27インチ」という呼び方だけではなく、ETRTOサイズを見ることが重要になります。

700Cと27インチは外径が近い

700Cタイヤと比べると、わずか15mm程度の差になるため「700Cと27インチタイヤは互換性があるんじゃないか?」と考えたりすることになるわけです。

「少しくらいサイズが違っても取り付けられるんじゃない?」と思ってしまいますが、自転車のタイヤには外径だけではなく、リムにタイヤを固定する部分の寸法があります。

ここが700Cと27インチでは違います。

ETRTOで判る700Cと27インチの互換性

ETRTOで判る700Cと27インチの互換性

700Cと27インチの互換性を理解するために覚えておきたいのが、ETRTO(ISO)サイズです。

ETRTOとは

タイヤ内径(リム径)を示す数値

ETRTOは(European Tyre and Rim Technical Organisation)の略で欧州におけるタイヤとリムの標準規格です。

実はタイヤのサイズは現在では一般的なシティサイクルに採用されている26インチやロードバイクやクロスバイクで採用されている700Cが主流ですが、この他にも様々なサイズのタイヤがあり、乱立している状態です。

そのため、ひと目では、どのタイヤとどのタイヤが互換性があるのかの判断ができません。

そこでタイヤサイズをわかりやすく統一するために、タイヤの内側のビート部分の直径(リム径)を基準にした規格としてETRTO(エトルト)が出来上がりました。BSD(Bead Sseat Diameters)とも呼ばれることもあります。

ETRTOはタイヤ表面に表記されている文字から知ることができます。

例えば23Cの700Cだと23-622などの表記がされていて、タイヤ幅23Cでビート部分の径が622mmということを表します。

この数字の意味は、

  • 前の数字=タイヤ幅の目安
  • 後ろの数字=ビードシート径(BSD)

一般的な27インチ自転車用タイヤは630mmのビードシート径を使用します。

● 700C 622mm
● 27インチ 630mm

622mmと630mmなので、8mm違います。

この違いがあるため、700Cと27インチのタイヤは基本的に互換性がありません。外径が近いからといって、タイヤをそのまま入れ替えることはできないわけです。

タイヤをリムに取り付けられるかどうかを判断するには、ビードシート径(BSD)が合っているかが重要です。

タイヤを購入するときは、「700Cだから大丈夫」ではなく、タイヤ側面に書かれている「○○-622」のようなETRTO表記を確認するのがおすすめです。

リム径が同じでも互換性があるとは限らない

ただし、リム径が同じでもタイヤをリムに固定する方式の違いもあるため、リム径が同じだからと言って一概に互換性があるというわけではないようです。

例えばウンテンバイクなどで使用される29erと呼ばれる29インチサイズのタイヤのETRTOは700Cと同じ622mmですが、タイヤを固定する方式が異なるため、ホイールがそれぞれの固定方式に対応しているかどうかで使用できるかどうかが決まります。

ETRTOについてはサイクルコンピューターメーカーのキャットアイが公開している「タイヤ周長ガイド」が詳しいです。

タイヤの固定方法の規格の種類

●WO規格
Wired-On(ワイヤードオン)と呼ばれる規格でロードバイクやクロスバイクなどで多く使用されています。700CタイヤなどはWO規格の場合がほとんどです。

●HE規格
Hooked-Edge(フックドエッジ)と呼ばれる規格でマウンテンバイクやBMXなどで多く使用されています。29erタイヤなどはHE規格の場合がほとんどです。

700Cと27インチでチューブは共用できる?

ここも勘違いしやすいところです。

700Cと27インチは外径が近いため、「チューブなら多少伸びるから共用できるのでは?」と思うかもしれません。

しかし、700C用チューブと27インチ用チューブを無条件で共用することはおすすめできません。

700Cは622、27インチは630なので、そもそもリムのビードシート径が違います。
チューブはタイヤのサイズや幅に合わせて選ぶ必要があります。

例えば700Cなら、

  • 700×23C
  • 700×25C
  • 700×28C
  • 700×32C

など、使用するタイヤ幅に対応したチューブを選びます。

チューブの商品には、700×25~32Cのように対応サイズが書かれていることが多いので、そこを確認しましょう。

また、チューブを選ぶときにはバルブの種類も確認が必要です。

700Cだから必ず仏式バルブ、27インチだから必ず英式バルブ、というわけではありません。
タイヤサイズとは別に、使用しているホイールに合ったバルブを選ぶ必要があります。

700Cと27インチタイヤの違いと互換性のまとめ

700Cと27インチタイヤの違いと互換性のまとめ

700Cと27インチはタイヤサイズは近いけど互換性無し

タイヤの直径が700Cでは700mm、27インチでは685.8mm程度が一つの基準になっていてサイズ的に非常に近い二つのタイヤですが、ビート部分の径が異なるため、互換性はありません。

タイヤサイズは名前に一致しない

700Cも27インチタイヤもタイヤの外径サイズが名前の由来のようですが、いずれのタイヤもホイールやタイヤ自体の技術革新などもあり、必ずしもそのサイズを表すものではなくなっていて、現在では単純にタイヤの種類を表す規格名の一種という扱いになっているようです。

バルブの種類とチューブのサイズ

700Cは仏式バルブ、27インチは英式バルブが一般的ですが、タイヤ径が近ければタイヤチューブに関しては互換性があるようで、700Cタイヤに27インチ用の英式バルブのチューブを使用することもできますし、700C用でも英式や米式バルブのチューブもあるので、必ずしもバルブの形式は限定されるものではありません。

逆にバルブ形式が異なっていれば、互換性はないと思った方がよさそうです。

まとめ

● 700Cと27インチは互換性が無い
● 700CのCには意味が無い(cmのCではない)
● タイヤ内径は700Cは622mm、27インチは630mm
● タイヤチューブは共用できる場合がある

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