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自転車のこといろいろ 雑学

自転車用語の基礎知識(専門用語やスラングなど)

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自転車用語の基礎知識

自転車の世界には、一般生活ではなかなか耳にしない独特の俗語や言い回しがたくさんあります。
普段は知る必要のない言葉でも、自転車に関わるなら必須の知識になるかもしれません。

ここでは、そうした自転車用語をまとめてみました。
とは言っても網羅しきてれていない部分もあると思いますので、お気づきの点や何か追加したい用語などありましたらコメント欄に投稿いただければ幸いです。

自転車用語の基礎知識 あ行

脚が売り切れる

体力の限界で脚が動かなくなる状態を指す。
特にラストスパートを掛けたくても力が残っていないときによく使われる表現。

脚を削る

走行中に相手や自分の体力をじわじわと消耗させること。
特にレースや集団走行で、ペースアップや風よけを使わせない走り方をすることで相手の脚(スタミナ)を削る、という言い方をする。

アタック

集団走行中にスピードを上げて飛び出すこと。
主にロードレースで使われる表現で、ライバルを振り切ったり、展開を動かすために仕掛ける。短時間で一気に加速する動き。

E-スルーアクスル

ディスクブレーキ仕様の自転車で主流となっているホイール固定方式。
従来のクイックリリースに比べて、剛性が高くホイールの固定力が強いのが特徴。
これによりブレーキ性能やハンドリングの安定性が向上する。

インストール

パーツや部品をフレームや本体に取り付けること。
自転車に限らず、自動車・バイク・カメラなど、機械類にアクセサリーやパーツを組み込む際にも使われる表現。

インナーロー

フロントの小さいギア(インナーギア)と、リアの大きいギア(ローギア)を組み合わせた、最も軽いギア比のこと。
坂道や登りでペダルをラクに回したいときに使う。脚に優しいギアで、長距離ライドやヒルクライムで頻繁に使用される。

エアロダイナミクス

空気力学のこと。
自転車では「空気抵抗を減らす工夫」を指す場合が多く、フレーム形状、ホイールデザイン、ライディングポジションなどが「エアロ」と呼ばれる。

エルゴノミック

人間工学に基づいた、使いやすさや快適さを重視したデザインを指す。
人間の作業動作や特性の法則を知り,それによく合致するような機械設備や環境条件の設計。
長時間のライドでも体への負担を減らすことを目的としている。

乙女ギア

女性用ロードバイクや軽めの登坂用として設定された、軽いギア比のフロントギア(小さめのチェーンリング)のこと。
坂道や長距離で無理なく回せるように設計されており、「軽いギア=ラクに走れるギア」という意味で親しみを込めて呼ばれるスラング。

オートトリム

変速時にチェーンの角度を自動で微調整し、チェーンとスプロケットの干渉音(チェーン鳴き)を防ぐ機能のこと。
主に電子式変速(Di2など)で採用され、変速操作中にフロントディレイラーが自動的に微調整されるため、滑らかで静かな変速が可能になる。

自転車用語の基礎知識 か行

カーボンラミネート

複数のカーボンシートを樹脂で重ね合わせて成型した構造のこと。
自転車フレームやホイールに使われ、軽量かつ高剛性を実現する。

キノコになる

ヘルメットを被ったときに、頭の形やサイズ感でシルエットがキノコのように見える状態を揶揄して言う表現。
特に小柄なライダーやヘルメットが大きめの場合に使われることが多い。

自転車のヘルメットが似合わない!キノコ頭になりたくない人へ

ギア比

前ギア(チェーンリング)の歯数 ÷ 後ギア(スプロケット)の歯数で決まる比率。
ペダル1回転あたりに後輪が何回転するかを示し、速度や坂道での走りやすさに直結する。
ギア比が高いほどスピードが出やすいが脚への負荷は大きい。
ギア比が低いほど坂道や登りでペダルを軽く回せる。

QR仕様(クイックリリース仕様)

レバー操作で前後ホイールを簡単に取り外しできる軸構造(クイックリリース)のこと。
工具を使わずにホイールの着脱が可能で、輪行やパンク修理が簡単になるのが特徴。

クライマー

登坂(ヒルクライム)に強いライダーのこと。
軽量な体重や脚力を活かして坂道を速く登るのが得意で、山岳ステージや長い坂道で活躍する選手を指す。

グラベル(Gravel)

未舗装路(砂利道や林道など)を走る自転車スタイルや、そのための自転車(グラベルバイク)を指す。
ロードバイクの軽快さと、クロスバイク・MTBの安定性を兼ね備え、長距離・悪路でも快適に走行できる設計が特徴。
「グラベルバイク」「グラベルロード」とも呼ばれる。

グランフォンド(Gran Fondo)

長距離サイクリングイベントのこと。
数十〜数百キロのコースを設定し、制限時間内に完走することが目的。

クリテ(クリテリウム)

短距離周回コースで行われるロードレースのこと。
一般的には街中や競技場で設定されるコースで、スピード感と駆け引きが重要。1周が短いため、観客も間近で観戦できるのが特徴。

クリンチャー

チューブを内蔵した一般的な自転車タイヤのこと。
タイヤのビードがリムに引っ掛かる構造でロードバイクやクロスバイクで最も一般的なタイヤ形式。
他のタイプとして「チューブレス(Tubeless)」「チューブラー(Tubular)」がある。

ケイデンス

1分間あたりのペダル回転数(rpm)のこと。
高ケイデンスはペダルを軽く速く回す走り方、低ケイデンスは重いギアをゆっくり回す走り方を意味する。
ロードバイクでは効率よく長距離を走るため、80~100rpm前後が理想とされることが多い。

激坂

非常に勾配の急な坂道のこと。
ロードバイクやクロスバイクのライドでは、脚力やギア選択が重要となるチャレンジングな登りを指す。

ご褒美ライド

目的地や景色、美味しい食べ物などを楽しむためのサイクリング。
「走ること自体が目的」ではなく、ライド後の楽しみや達成感がご褒美となるライドを指す。

コンポーネント(コンポ)

自転車の変速機・ブレーキ・シフター・クランクなどの主要パーツ群をまとめた呼び方。
例えば「シマノ105」「スラムRed」などが代表的なコンポーネントセット。
海外ではグループセットなどの呼び方が一般的。

シマノのサイトでは「一つ一つのコンポーネント」とあるので、全体のことをコンポーネントと呼ぶ他に、部品、あるいは、ブレーキ部分、シフト部分、クランク部分などもコンポーネントと呼ぶようです。

コンポジット(Composite)

複数の素材を組み合わせて作られた構造や部品のこと。
自転車ではカーボン繊維+樹脂のように、軽量化と剛性を両立させるために使われる場合が多い。

自転車用語の基礎知識 さ行

サイコン

サイクルコンピューターの略。
サイクルコンピューターとは、自転車に取付けることで、速度や走行距離などを表示してくれる自転車版スピードメーター+αなアイテムです。消費カロリーやロガー、心拍計、ペダル回転数など細かな情報も計測できるものもあります。

サイクルコンピューターの最新事情|ロードバイク・クロスバイク

ジャックナイフ

MTBの技の一つで、後輪を浮かせて、前輪だけで自転車を立てる技。
ロードバイクやクロスバイクでジャックナイフという言葉が使われる場合は技ではなく、急ブレーキをかけると後輪が浮いてしまうことがありそれをジャックナイフと言ったりする。

ストップアンドゴー(Stop and Go)

走行中に急に止まったり、急に加速したりする動きのこと。
集団走行や信号の多い街乗りで使われるほか、レースではペースの変化で相手の脚を削る戦術としても用いられる。

スネークバイト

タイヤが路面の衝撃で強く押しつぶされ、チューブに2つ並んだ穴ができるパンクのこと。
名前の由来は、穴の形がヘビの噛み跡に似ていることから。
石や縁石への衝突、空気圧不足で起きやすい。

スプリント

短距離で全力加速してゴールを目指す走りのこと。
レース終盤や信号区間で、順位を競う場面で使われる。

スプロケ(スプロケット)

後輪に取り付けられた複数の歯車(ギア)の集合体のこと。
リアのギアを変えることで、ペダルの重さやスピードを調整できる。

自転車用語の基礎知識 た行

立ちゴケ

自転車から転倒してしまうこと。主にビンディングペダル装着時にクリートが外れずに転倒してしまうことを指す。

ダンシング

ペダルを漕ぐ際にサドルに座らず立ち上がって漕ぐこと。
坂道やスプリント、加速時にパワーを効率的に伝えるために使われるテクニック。

千切れる

集団走行中に自分の脚力が足りず、先頭や集団から遅れて置いて行かれることを指す。
坂道やペースアップ時によく使われ、レースやグループライドの文脈で頻繁に登場する。
千切る、

ツーキニスト

通勤・通学の手段として自転車を使う人のこと。
スポーツ志向というより日常の移動手段として自転車に乗るスタイルを指す。

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デュアルピボット

キャリパーブレーキの構造の一種で、2つの支点(ピボット)を持つことで、ブレーキの制動力や引きの軽さを向上させたタイプ。
特にロードバイクのキャリパーブレーキで一般的。

ドライブトレイン

自転車のペダルの力を後輪に伝える一連の部品群のこと。
主に クランク・チェーン・フロント/リアディレイラー・スプロケット(カセット)・チェーンリング などが含まれる。

ドラフティング

前を走る自転車の後ろに風よけとして密着して走ること。
空気抵抗を大幅に減らせるため、長距離走行やレースで体力を温存する戦術として使われる。

自転車用語の基礎知識 な行

23C

ロードバイクで一般的なタイヤ幅の規格のひとつ。
「23」はタイヤの幅(mm単位)、Cはフランス式規格を示す。
細めのタイヤで軽量かつ転がり抵抗が少なく、舗装路向き。
最近は「25C」「28C」など太めのタイヤも人気。

自転車用語の基礎知識 は行

バーコン

バーエンドコントローラーの略。バーエンドに取り付けるシフトレバーのこと。

抜重

ばつじゅう。体重を移動させる事。
例えば、段差がある際に、前輪が乗り上げる際は、後方に体重を移して、前輪にかかる負荷を軽くするなどの行為。抜重行為。反対語は加重。

ハンガーノック

長時間に渡るスポーツ時に、極度の低血糖状態になること。マラソンや水泳等でも使われる用語。いわゆるガス欠状態。自転車の場合もロングライドに出かけた際にエネルギー切れが原因で足が動かなくなる状態をハンガーノックと言う。

ピチピチ

サイクリングウェア(レーサーパンツなど)を着た人の格好がピチピチなことからサイクリングウェアを来た人の例え。ピチピチな方々。

ヒルクライム

坂を登ること。登坂競技。主にロードバイクで走行する。
対義語として、ダウンヒル。要するに坂を下ることで、マウンテンバイクの競技などを指す。

貧脚

レース等に出ても遅い人。速く走れない人。自虐的に使う事が多い。
反対語は豪脚。

ブルベ

フランス語で認定の意味。レースや競技ではなく、規定の距離を規定時間内に走るなどの基準をクリアすると認定される自転車の楽しみ方の一つ。
詳しくは一般社団法人オダックス・ジャパンのサイトで解説されています。

ホローテック II

シマノの105以上のコンポーネントに採用されているシマノが開発した中空構造のクランクアームのこと。軽量かつ高剛性のため、ペダリング時のパワーロスが少ないと言われている。

ポタリング

自転車で自由にブラブラする行為。自転車版の散歩。自転車に乗って目的地の飲食店まで行く食べ歩きなど。

自転車用語の基礎知識 ま行

もがく

必死になって自転車を漕ぐ様子。レースなどでゴール前などでラストスパートするような時にもがくという表現がよく使われます。

自転車用語の基礎知識 や行

自転車用語の基礎知識 ら行

リム打ち

空気圧が低いなどが原因で段差等があった時にタイヤだけでは衝撃を吸収しきれず、ホイールの外周部分(リム)を打ってしまうこと。多くの場合はリム打ちするとタイヤ内のチューブに穴が空いてパンクする。

ルック車

見た目はロードバイクやMTB風の自転車であるものの、安物フレームやパーツなどで組まれた粗悪な自転車。見た目だけの自転車を指す。自転車メーカーのLOOKとは関係ない。

ローディー

ロードバイク乗りの俗称。MTBやクロスバイク乗りなども含めた自転車乗りの俗称はサイクリスト。
ロードバイクは舗装された道路しか走れないのを揶揄してローディーと読んだとされる説もあるため、年輩の方などではローディーと呼ばれるのを嫌う人もいるようです。

ローラー

自転車用の練習器具の一つで属に3本ローラーなどと呼ばれる。実際に乗っているかのような感覚で練習することができる練習機材。またはそれを使用した練習。

自転車用語の基礎知識 わ行

ワイドフランジハブ

スポークの取付用としてハブからつば状にはみ出した部分をフランジと呼ぶ。
フランジ幅の広いハブでホイールの横剛性が高くなる。
駆動側と非駆動側両方のスポーク張力を均一化してパワー伝達効率が高くなる。

ロープロファイル設計

MTBなどで採用されているRディレーラーのアームが小さくなったタイプ。

自転車関連用語を用いた例文

毎週激坂を探してヒルクライム出かけるローディーの知人は、先週出場したブルベでハンガーノックになってしまい大変な思いをしたらしいです。おまけに足が売り切れてしまってどうしようもなかったらしいです。

そんな知人が新しく買ったサイコンにはケイデンスや心拍数が表示されるそうで練習にも熱が入ると喜んでいます。それらの数値からダンシングしたり、もがいたりする時の負荷を知ることも出来るのだとか。

その知人はヒルクライムだけでなくトライアスロンにも出場する予定で、次は新しいバーコンが欲しいらしいです。僕から見れば恐ろしいほどの豪脚ですが、そんな知人も仲間の間では貧脚なんだそうで、30Tの乙女ギアでも登れない坂も多いとか。

ご近所をポタリングするくらいしかできない僕からすれば、まったく想像も出来ない世界です。一応僕のクロスバイクのタイヤも23Cにして少しは速くなってはいますが、市街地をメインで走るのでストップ&ゴーや段差の多いですし、ビンディングシューズも立ちゴケも怖いので、あまり本格的に乗れていないのが最近の動きです。

最近思うのは23Cだと少し細すぎる感じもするので、リム打ちしてスネークバイトでパンクしてしまう前に25Cくらいをインストールしても良いと思ったりしている今日この頃です。

そもそも、僕の場合ツーキニストですからピチピチになることもありませんし、ロード寄りにカスタムすると不便な事も多いです。実際問題でルック車でも全く問題ないレベルなので、無理をしてロードバイクのような本格的な走りをしなくても良いということに気が付いたので最近はゆっくり走ることを基準にしています。

その方が絶対に安全ですからね。つい先日も坂道を下っていたら逆走の自転車が居てあわててブレーキを掛けてジャックナイフになってしまって冷や汗をかいたところでした。

というような感じで、自転車に乗らない人からすると意味不明な文章になってしまいますが、これがすんなり理解出来るようになれば、あなたも立派なサイクリストになっている証拠かもしれません。

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