自転車関係で一番多いトラブルはパンクです。
パンクしてしまうと走行できなくなってしまうので、なるべく避けたいトラブルの一つですが、どんなに気をつけていてもパンクしてしまう時はパンクしてしまうという運の要素もありますが、パンクしないにこしたことがあり。
ここでは、自転車のパンク修理の方法や、パンクを防止する自転車の乗り方、ノーパンクタイヤはどうか?などの情報についてまとめています。
下記は自転車のタイヤのパンクに関する記事一覧ですが、こちらの記事では自転車のパンクに関する基本の情報をまとめています。関連記事のリンクは記事の下部にもありますので、まずはこちらの記事を読んでいただくと、より理解が深まるかと思います。
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自転車のパンク修理について
自転車のパンク修理は自分で出来る
自転車がパンクしてしまうと走行できなくなります。
市街地でパンクした場合は自転車屋さんが見つけられればパンク修理をしてもらえますが、郊外や田舎の場合は自転車屋さんが無いことも多いですし、市街地であっても夜中だと自転車屋さんも閉まっているので、たちまち立ち往生してしまうことになります。
そこで、自転車に乗るのであれば、最低限身につけておきたいのがパンク修理のスキルです。
クロスバイクやロードバイクの修理は簡単にできる
一般的なシティサイクルやママチャリの場合は、ホイールが簡単に外せないなどで、慣れない人にとってパンク修理は難しいと思います。
しかし、ロードバイクやクロスバイクの場合は、構造が単純でシティサイクルやママチャリほど難しくはありません。
ホイールを外せて修理できるので、慣れてしまえば15分程度で修理できてしまうくらい簡単です。
なので、ロードバイクやクロスバイクに乗るのであれば、ライダー自身がパンク修理の方法を覚えて自身でパンク修理をするのが一般的です。
パンク修理の方法
ロードバイクやクロスバイクはチューブごと交換が一般的
パンク種類はチューブに穴が空いてしまった部分にパッチを貼る方法と、チューブを交換する方法があります。
チューブ交換の方が素早く修理できて確実なのでロードバイクやクロスバイクなどで一般的な修理方法です。
チューブ自体がそれほど価格が高くないことや、ホイールを車体から外せるのでチューブの交換が簡単に出来るのがその理由で、時間的にもパッチを貼るよりもチューブを交換した方が早くパンク修理できます。
シティサイクルやママチャリはパッチを貼るのが一般的
パッチを貼る修理方法は、シティサイクルやママチャリで一般的な修理方法です。
これはロードバイクなどのように簡単にホイールが外せないため、チューブだけをタイヤから引きずり出すという方法がとられるからだと思います。
穴の空いたチューブにパッチを貼る方法で修理をおこなうため、チューブを再利用できるというメリットがあります。
また、パンク修理キットは100円均一のショップで販売されているので、修理費用もチューブ交換に比べて安くできます。
パンク修理の方法については下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
自転車のパンク修理に必要なもの
チューブ交換の場合
● 交換用のチューブ
● タイヤレバー
● 空気入れ(ポンプ・インフレーター)
チューブ交換の場合は、チューブを交換するだけで作業がパンク修理ができるので必要なものも少ないです。
パッチの場合
● タイヤレバー
● 空気入れ(ポンプ・インフレーター)
● パッチ
● 糊
● ヤスリなど
● タライなど
● 水
パッチでのパンク修理では、パンクした箇所を見つけるために、タライなどに水をためて、チューブを浸けて空気漏れをしている箇所を見つけるなどの作業が必要になります。
また、パッチを貼る部分の接着力を高めるためにヤスリなどで表面を荒らすなどの作業や、糊が乾くまで待つなど、チューブ交換に比べて手順や時間が掛かるようになります。
自転車のパンク修理を自転車屋さんに依頼した場合
自転車のパンク修理を自転車屋さんに依頼した場合、シティサイクルやママチャリの場合は1,000円程度になると思われます。
一方、ロードバイクやクロスバイクの場合は、チューブごと交換するため、チューブ代金と工賃で2,000円程度になるものと思われます。つまりはパンク修理代金でチューブが買えて、お釣りが出てしまいます。
そこで、プロショップなどでは「自身でパンク修理をしたほうが良い」とおすすめしていたりしますし、パンク修理の講習会などを催しているショップも多くあります。
シティサイクルの場合は虫ゴムが原因の場合もある
多くの場合、パンクは物理的にチューブに穴が空いてしまったことが原因で起こりますが、シティサイクルやママチャリの場合は、虫ゴムの劣化によるバルブ口からの空気の漏れが原因になることが多々あります。
例えば、空気を入れたのに翌朝には空気が抜けてしまうなどの現象です。通常のパンクであれば空気を入れてもすぐに抜けてしまうのに対して、虫コムの劣化による空気抜けは、翌朝とか翌日などジワジワと空気が抜けていくような違いがあります。
虫ゴムの劣化によるパンクのような現象の原因と修理方法については下記の記事で解説していますので、参考にしてください。
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自転車がパンクした時にしてはいけないこと
自転車がパンクした時に、ついついやってしまいがちなことは「パンクしてもそのまま走れるから」と考えて、パンクした状態で自転車に乗ってしまうことです。
なんとか走行できるのは間違いないですが、空気が抜けてクッションの無い状態で走ると自転車の各部に大きなダメージを与えることになります。
例えば、パッチ処理をすれば再利用できたはずのチューブは穴だらけになり使えなくなってしまいます。ホイールもリムが曲がって変形するなどのダメージを受けます。
「大丈夫だろう」という軽い気持ちでパンクしたまま乗った結果、ホイールごと取り替えなくてはいけなくなって、返って出費が増えてしまうというようなことにもなってしまいます。
パンクした状態では絶対に自転車に乗ってはいけません。
自転車のパンクを防ぐ乗り方
自転車のパンクのリスクを少なくするために「パンクを防ぐ乗り方を意識する」という方法があります。
乗り方を変えるだけで、パンクのリスクは大幅に軽減するので、頻繁に自転車をパンクさせてしまうような人は下記の方法を実践するようにしてください。
砂利などの吹き溜まりを避ける
車道を走行していると、砂利などが集まった吹き溜まりのような場所を見かけることがあるかと思います。特に大雨が降った後などによく見かけることがあります。
自転車で走行する際には、極力そのような場所を走行しないようにしましょう。
というのも、このような吹き溜まりには砂利などの他に鉄釘やガラス片などパンクの原因になるようなものも含まれているからです。
段差を避ける
車道と歩道を区切る境界などは段差があることが多いですが、このような段差をなるべく避けて通るというのもパンクを防ぐためには必要な走り方になります。
段差に勢いよく突っ込んだりするとタイヤがその衝撃を吸収できなかったり、段差を乗り越え切れずにタイヤの側面を擦ってしまって側面を傷つけたりしてパンクの原因になることがあります
どうしても段差が避けられない場合には、スピードを落として段差に侵入して、段差を乗り越える際には体重が掛からないように体重移動(抜重)して段差を乗り越えるなど、タイヤへの衝撃がなるべく少なくなるような走り方をするようにしましょう。
タイヤに空気を入れる
ロードバイクやクロスバイクに乗る人であれば基本中の基本ではありますが、中には販売店が購入時に説明をしてくれなかったのか、空気を入れないまま乗り続けるような人もいるようです。
空気は毎日少しずつ抜けているので、しばらく空気を入れなけれタイヤのクッション性が下がって、段差などに乗り上げた際に衝撃を吸収しきれなくなりパンクをしやすくなります。
乗車前は必ず空気を入れるようにするのがベストですし、最低でも一週間に一度くらいは空気を入れるようにしましょう。
クロスバイクやロードバイクの適正なタイヤ空気圧の考え方
太いタイヤにする
自転車のタイヤは太ければ太いほどチューブの中に入る空気の量が多くなり、その分クッション性が高くなるので段差や衝撃にも強くなります。
またブロックタイヤなど荒れ地を走行することが前提のタイヤであれば、パンク耐性も高くなります。
どのタイヤを選ぶかでもパンクのしやすさは大きく変わるのでパンク耐性の高いタイヤを選択するというのもパンクを防止する上で検討してみても良い内容になります。
パンク知らずの自転車用ノーパンクタイヤについて
ノーパンクタイヤにはいろいろな種類がある
自転車をパンクのリスクから開放する手段として、ノーパンクタイヤと呼ばれるパンクをしないタイヤを使用する方法があります。
一般的なノーパンクタイヤはタイヤの中身をチューブではなくウレタンのような素材を入れて空気の代わりにするというものです。
パンクしないというメリットはありますが、重量が空気と比べると大幅に増加してしまうことや、クッション性に関しても空気よりも柔軟性がないため、吸収しきれない衝撃がスポークやフレームに伝わることになり、パーツへの負荷が大きいことからパンク以外の故障の原因になってしまうなどの問題があります。
そのため、まだまだノーパンクタイヤは一般的なものではありませんが。これらの問題を解決して空気と同じような性能を出せるようなノーパンクタイヤが開発できれば一大ビジネスにもつながることから、多くの会社がノーパンクタイヤの開発をおこなっています。
自転車のパンクに関する情報のまとめ
自転車に限らずでタイヤを使用して走行する乗り物にはパンクというリスクが常に付きまといます。
しかしながら、パンクを防ぐような走行を意識したり、日頃のメンテナンスをしっかりとするなどで、パンクのリスクは大幅に減らすことができるので、自転車に乗る人は是非その点を意識して自転車に乗るようにしましょう。