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GIANTのクロスバイクESCAPE R3とCROSTERの比較

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GIANT社のクロスバイクと言えばESCAPE R3が定番中の定番ですが、初心者を悩ます選択肢としてESCAPE R3に非常によく似たスペックで同価格帯のCROSTERクロスターと呼ばれるクロスバイクがあります。

ESCAPE R3とCROSTERのスペックはかなり近い感じなので、初心者にとってはどちらを選択した方が良いのかの判断が難しいのではないかと思います。

また、CROSTERは2016年まで販売されていたESCAPE Airと呼ばれるESCAPE R3の軽量化モデルが廃番になったタイミングの2017年から登場したため、実質ESCAPE Airの後継機などと言われることも多いモデルです。

そこでESCAPE Air乗りの視点からCROSTERについて思うことを書いてみたいと思います。

GIANT社のクロスバイクESCAPE R3とCROSTERの比較

スペック比較

ESCAPE R3(2019)とCROSTER(2019)の基本的なスペックの比較です。

 ESCAPE R3(2019)CROSTER(2019)
価格52,000円56,000円
WEIGHT10.7kg(465mm)9.9kg(465mm)
FRAMEALUXX-Grade Aluminum OLD130mmALUXX-Grade Aluminum OLD130mm
FORKCr-moAluminum
BBセットVP BC73 110.5-68mmVP BC73 110.5-68mm
ギアクランクPROWHEEL SWIFT 28/38/48T/CG 165mm(XS)、170mm(S、M) PROWHEEL SWIFT 28/38/48T/CG 165mm(XS)、170mm(S、M)
チェーンKMC Z7KMC Z7
F.ディレーラーSHIMANO TY710 31.8SHIMANO TY710 31.8
R.ディレーラーSHIMANO ALTUSSHIMANO ACERA
シフターSHIMANO EF500 8SSHIMANO M310 8S
ブレーキセットTEKTRO RX1TEKTRO RX1
ブレーキレバーSHIMANO EF500SHIMANO M310
ギアSHIMANO HG41 8S 11-32TSHIMANO HG41 8S 11-32T
ヘッドセットFEIMING セミカートリッジFEIMING セミカートリッジ
ハンドルバーAluminum 25.4 540mmAluminum 25.4 540mm
ハンドルステムAluminum 25.4 90mm(XS、S)、110mm(M)Aluminum 25.4 90mm(XS、S)、110mm(M)
サドルGIANT COMFORT LITEGIANT SPORT LITE
シートピラーAluminum 27.2x300mmAluminum 27.2x300mm
シートクランプAluminum 31.8 QRAluminum 31.8 QR
ペダルAluminum CAGEAluminum CAGE
ホイールセットGIANT SPINFORCE LITE WheelSet F:24H R:28HGIANT SPINFORCE LITE WheelSet F:24H R:28H
スポークStainless 14GStainless 14G
タイヤKENDA K-193 700x28CKENDA K-1176 700x28C
チューブバルブ仏式バルブ仏式バルブ
付属品ベル、前輪用スキュアーナットベル、前輪用スキュアーナット
TOP TUBE565.0565.0
SEAT TUBE500500
HEAD TUBE170170
SEAT ANGLE73.073.0
HEAD ANGLE72.572.5
BB DROP70.070.0
WHEEL BASE1015.01015.0
REAR CENTER425425

GIANT社のクロスバイクESCAPE R3とCROSTERの違い

上記のスペックを比較すると基本的なスペックはほぼ同じですが、細かい部分で少しずつ差があることが判ります。

価格

ESCAPE R3よりもCROSTERの方が4,000円高くなっています。

しかしながら、ESCAPE R3とCROSTERほどのスペック差は感じられないように思います。
フロントフォークの違いなどから価格差が出そうではありますが、全体的に使用されているパーツを見てもそれほどの価格差が出そうにはないので、パーツの違いというよりは生産台数の差があるんじゃないかと思います。

ESCAPE R3は超売れっ子で安定した製造台数が見込めるのに対して、ESCAPEの冠を使わずに新たなブランドどして立ち上げたばかりのCROSTERですから、同じレベルで製造するのはさすがに難しいんじゃないかと思うのです。で、そのギャップを埋めるのがこの価格差なんじゃないかなと。

重量

CROSTERは軽量化を意識したモデルということで、同価格帯の24速クロスバイクの中では最軽量を謳う9.9kg。ESCAPE R3との重量差は800gとなります。

重量差はESCAPE R3がクロモリフォークなのに対して、CROSTERがアルミフォークという点で、ESCAPE R3のクロモリフォークの重量は約1.2kg程度だと思われ、アルミフォークとの差で数百グラムあるんじゃないかと思います。あとはフレームの形状違いで数百グラムという感じでしょうか。

逆に言えば使用されているパーツがほぼ同じなので800gもの差が出るのはフォークとフレーム以外にありません。

フォーク

ESCAPE R3とCROSTERの一番の違いはフォークです。
素材がESCAPE R3はクロモリで先の曲がったベンドフォークなのに対して、CROSTERはアルミでストレートフォークになっています。

フォークの素材と形状の違いはいずれも乗り心地の違いになるので、ESCAPE R3とCORSTERのどちらを選ぶかにおいて重要なポイントになるでしょう。

クロモリとアルミの違い

クロモリとアルミでは金属としての性格が違うので乗り心地にも差がでます。

● クロモリ
"しなり"があり路面からの振動を吸収してくれる。
乗り心地が良く疲れづらいため長距離向き。
● アルミ
振動吸収性が低い。
疲れやすくなるので長距離には不向き。
パワーロスが少ないため短距離でスピードを重視した場合に適している。

ベンドフォークとストレートフォークの違い

フォークの形状での乗り心地が変わります。

● ベンドフォーク
振動吸収性が高く乗り心地が良い。
● ストレートフォーク
剛性が高くなり振動が吸収されづらくなる。

トレイル値

フォークの形状の違いはトレイル値にも影響が出ます。
トレイル値が長いと直進安定性が増し、トレイル値が短いと操作性が良くなります

トレイル値をざっくりと計算してみると

● ESCAPE R3は60mm程度
● CROSTERは75-90mm

となり、トレイル値の短いESCPAE R3は操作性が良く、トレイル値が長いCROSTERの方が直進安定性が高くなるものと思われます。

サドル

ESCAPE R3はコンフォートタイプでCROSTERはスポーツタイプ。
クッション性の高いサドルかロードバイクなどでよく採用される薄いサドルかの違いになると思います。
重量は当然スポーツタイプの方が軽くなります。

サドルは人それぞれなので何とも言えない部分もありますが、個人的にはESCAPE R3の唯一の欠点とも言えるのがシティサイクルのような厚めのサドルです。ヒットモデルならではの万人受けするサドルになっているのでしょうけど、もう少しスポーティなサドルだったら良いのになぁと思ったりします。

タイヤ

タイヤにも違いがありますが、それほど大きな違いはないんじゃないかと思います。

● ESCAPE R3 KENDA K-193 700x28C 重量:約420g
● CROSTER KENDA K-1176 700x28C 重量:不明

CROSTERに装備されているKENDA K-1176 700x28Cはメーカーサイト他、ショップ関係でも見つからなかったため詳細スペックは不明です。

タイヤは軽量化を図りやすいパーツでもあるので、CROSTERの方のタイヤが軽い可能性はあります。

ジオメトリ

ジオメトリの数値はどちらも同じですがCROSTERのダウンチューブの形状はESCAPE RXシリーズのようなボックス形状になっています。

このあたりはスペックの違いにもつながると思いますが、どちらかと言えば見た目の印象の違いが大きいので好みが大きく分かれるところだと思います。

実際問題で僕自身がクロスバイクを購入する際にESCAPE AirかESCAPE RXかで悩んだ際に決めてとなったのはフレームの形状の違いでした。BOX形状はあまり僕の好みではなかったのです。

GIANT ESCAPE R3とCROSTERの違いまとめ

ESCAPE R3とCROSTERのどちらかを選ぶなら?

GIANT ESCAPE R3とCROSTERの違いをスペックを見ながら考えてみました。

どちらかと言えばCROSTERの方がスポーティな感じになっているとは思いますが、基本的には似たようなスペックなのでどちらか迷っている人は好きな方を買えば良いんじゃないかという適当な結論になってしまいます。

個人的にはどちらを買うかと言われれば躊躇なくESCAPE R3を選びます。

フレームの形状、カラーリングなどは個性の無いESCAPE R3の方がよりクロスバイクらしいですし、定番中の定番だけあってデザインを含めて抜群の完成度だと思います。

正直な感想としてCROSTERの立ち位置がよく分かりません。
ESCAPE R3よりもスポーティな方向であるのは間違いないとは思いますが、ESCAPE R3よりもスポーティなモデルはESCAPE RXシリーズがあります。

RXシリーズの方が価格は高くなってしまいますが、車体のデザインもRXの方が素敵だと思いますし、パーツ構成などもRXシリーズの方がグレードが高くなります。なのでスポーティなモデルに魅力を感じるのであればわざわざCROSTERを買わずに、少し頑張ってRXシリーズを購入した方が幸せになれる気がします。

CROSTERはESCAPE Airの後継?

冒頭にも触れましたがCROSTERはESCAPE Airと入れ替わりで登場した軽量モデルのクロスバイクということで、実質ESCAPE Airの後継モデルという見方をされたりもするようですが、個人的には「全然違う」と思います。

というのもESCAPE Airは徹底して街乗り、特に信号が多くストップ&ゴーを繰り返す都市部の街乗りを意識したクロスバイクだったと思います。

● 漕ぎ出しがやたらと軽い(ストップ&ゴーに強い)
● スピードは24km/hくらいで頭打ち(都市部ではスピードを出す必要が無い)
● 乗り心地は良い

というような感じで街乗り用途を目指したモデルという認識です。

ESCAPE AirもCROSTERも通勤や通学用途を視野に入れたモデルだとは思いますが、フォークの素材の違い、フレーム形状のなどから想像するに、二つの自転車は全然違う性格になっているんじゃないかと思います。

ESCAPE Airはスピードは出ないけど、街乗りレベルで走るには軽くて快適な自転車という特徴がありますが、CROSTERの場合は速く走りたいのか街乗り向きなのか、どっちつかずの中途半端な印象しかありません。

良く言えばどちらでも対応可能な万能モデルとも言えますが、EXCAPE Airは軽量化のためならとホイールを華奢にしてまでも軽量化にこだわっている感じがあったのですが、そいうアグレッシブさはパーツ構成からはあまり感じられないのですよね。

GIANT社としてはESCAPE R3とESCAPE RXとの間を埋めるようなモデルが欲しかったのかなとも思うのですが、それであれば2017年モデルであったESCAPE RX4で良かったんじゃないかなと思います。そのRX4はわずか1年で廃番となりましたが、想像するにRX3やRX2などの上位モデルのシェアを食ってしまっていたんじゃないかと思います。

また、RX4がなくなれば価格的に5万円台で購入できるスポーティなモデルとしてCROSTERの存在がはっきりするわけですから、RX4が早々に廃番になってしまったのはそんな理由があったんじゃないでしょうかねぇ。

そんなことを考えると、CROSTERはESCAPE Airの後継モデルではなく、価格的にもスペック的にもESCAPE RX4の後継モデルと言った方が近いのかもしれませんね。

結果として、よりスポーティなクロスバイクに乗りたいけど予算があまりない、という場合にはCROSTERが候補としてはちょうど良いでしょうし、さらなるステップアップした先にESCAPE RX1があったりするんじゃないかと思います。

誰でもはじめられるクロスバイク&ロードバイク
誰でもはじめられるクロスバイク&ロードバイク
  • 著者 : 成美堂出版編集部
  • 価格 : ¥ 1,296
  • 大型本:143 ページ
  • 出版日 : 2017/05/01
  • 出版社 : 成美堂出版

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