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新型コロナウイルスと自転車業界への影響について調べてみた

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2020年の初頭から始まった新型コロナウイルス騒動で、ロックダウンなどが世界中で敢行されるなど、経済活動ができなくなったり、消費マインドの縮小などで、経済的に多大な影響を受けた業種も多いかと思います。かく言う僕のいる業界でも影響は大きく、いわゆるコロナショックをもろに受けてしまっていたりします。

そんなわけで自分の生活がまず心配なわけではありますが、自転車乗りの一人として、自転車業界はこのコロナ禍で一体どのような影響を受けたのか気になるところでもあったので調べてみました。

自転車関連会社の業績

まずは代表的な自転車関連会社の2020年の業績を確認してみます。

株式会社シマノ

株式会社シマノPhoto via:https://www.shimano.com/

2020年12月期第3四半期の連結業績 2020年1月1日~2020年9月30日

売上高 △2.0%
営業利益 7.7%
経常利益 5.7%
親会社株主に帰属する四半期純利益 10.4%

https://www.shimano.com/jp/ir/library/cms/contents/FY2020-3Q.pdf

自転車部門

売上高 204,499百万円(前年同期比3.8%減)、
営業利益 44,131百万円(前年同期比4.9%増)

コロナ禍にも関わらず、業績はプラスになっているようです。

釣り部門も好調

つりニュースPhoto via:https://www.news24.jp/articles/2020/10/16/07742928.html

ちなみにシマノは自転車部品だけでなく釣具も製造しているメーカーですが、釣り部門に関しては関しては前年比で20%以上も伸びているようです。

これは、コロナ禍で三密を避けられるレジャーとして釣りが注目されているためで、エサ売り場では平日でも長蛇の列ができるほど人気のようです。

株式会社あさひ

株式会社あさひ
Photo via:https://corporate.cb-asahi.co.jp/

2021 年2月期通期個別業績予想数値の修正(2020 年2月 21 ⽇〜2021 年2月 20 日)

売上高 5.3%
営業利益 37.6%
経常利益 39.9%
当期純利益  27.7%

https://www.cb-asahi.co.jp/dc_pdf/166_9a0c9119f8783f2b1694fbec51ac786a.pdf

自転車量販店最大手の株式会社あさひは、決算が2月なので確定はしていませんが、2020年9月末に出された通期業績予想では、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益ともの大幅にプラスということになっています。

コロナ禍でも自転車産業は好調

コロナ禍でも自転車産業は好調

日本を代表する自転車関連会社のシマノとサイクルベースあさひの業績を見る限りでは、自転車はコロナ禍でも業績を伸ばすことができている数少ない業種の一つのようです。

好調の理由

コロナ禍でも業績が好調の理由として下記の3つが挙げられるようです。

● 三密を避けられ、感染リスクの低い通勤・通学の手段である
● スポーツジムなどが閉鎖されるなかで、代替えのエクササイズとして
● 三密を避けられるレジャーになる

コロナ騒動の初期の頃には営業自粛やロックダウンの影響もあり、出荷が停止したり、工場が稼働していないことにより品薄などで業績の悪化もあったようですが、順調に稼働し始めてからは好調に転じたようです。

この動きは日本国内だけでなく、世界各国で新型コロナウイルスが流行し始めた春先ぐらいから自転車が需要が高まるなどの動きが出始めたり、自転車の購入や修理に対して補助金制度を導入するなどの動きもあり、自転車の需要を高める後押しになったと思われます。

新型コロナ対策で自転車補助金例

● フランス 上限50ユーロ(約6500円)の「自転車修理」補助金支給
● イタリア モビリティー・バウチャー 上限500ユーロ。購入費用の60%の額の補助
● イギリス 自転車の修理に使う50ポンド、日本円で約6700円分の補助金

● 愛媛 今治市 今治市サイクルライフ促進事業費補助金
● 愛知 一宮市 ヘルメット購入補助
● 和泊町 和泊町自転車購入補助金交付
● 与那原町 自転車等購入補助事業

自転車業界自体は縮小傾向

新型コロナウイルスの影響が出る前の日本国内の自転車の状況を考えると、少子高齢化で自転車の市場規模は年々縮小しているようです。

少子高齢化の他にも、シティサイクルなどの一番の売れ筋自転車は海外の安い自転車に市場を奪われている形で、国内メーカーの最後の砦としてヤマハ発動機、パナソニックサイクルテック、ブリヂストンサイクルが市場を専有する電動アシスト自転車で持ちこたえているというような状況になっています。

幸い電動アシスト自転車は高額にも関わらず売れているため電動自転車の市場は活況のようですが、電動アシスト自転車は時速24kmでアシストをしなくなる24km/h規制により、25km/hまでアシストするのが標準的な海外のメーカーの参入を防いでいるという、実質保護されているような状況がありますから、仮に規制が撤廃されれば、状況は一気に悪くなるものと思われます。

そんな状況下の中で、今回のコロナ騒動は自転車業界にとっては、不幸中の幸いで追い風となっているようです。

参考 → 電動アシストロードバイク事情と海外の電動アシスト自転車の上限速度とか

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