自転車のヘルメット着用が2023年4月から努力義務化されました。
しかし、警視庁がまとめたヘルメットの着用率の調査結果で、東京都の着用率は5.6%で非常に低いものでした。
この結果を受けて、2023年4月28日、東京都知事の小池知事が記者会見で、「残念ながら都民の着用率は低い状況にある。都はこれまでも自転車の安全利用を促進するため、補助制度を設けて区市町村を支援してきたが、今年度から補助対象にヘルメットの購入を加える」と述べ、都内の自治体が行うヘルメットの購入を補助する事業を支援していく考えを示しました。
支援の内容については、「区市町村がヘルメットの購入費用を補助する場合の自治体の負担について、ヘルメット1つあたり1000円を上限に半分の費用を支援する」とのこと。
小池知事 自転車のヘルメット購入“自治体の補助事業を支援”
今月から自転車に乗るすべての人を対象にヘルメット着用が努力義務となるなか、東京都の小池知事は「都民の着用率は低い状況にある」として、都内の自治体が行うヘルメットの購入を補助する事業を支援していく考えを示しました。
都は、区市町村がヘルメットの購入費用を補助する場合の自治体の負担について、ヘルメット1つあたり1000円を上限に半分の費用を支援することにしています。
都によりますと、今月上旬の時点で都内の5つの区と4つの市が補助事業を実施していて、今後、補助事業を始めた自治体も対象となるということです。
現状でも、ヘルメットを購入する際の補助金を出している自治体はいくつもあるわけですが、その自治体が負担する補助金に対して、都が補助をして、ヘルメットの購入を促して、ヘルメット着用促進を図りたいというところかと思います。
そんなわけで、東京都の自治体が実施する、ヘルメットの購入に対する助成金についてまとめてみました。
自転車用ヘルメット購入で補助金が出る東京都の自治体
足立区
申込期間
令和5年3月10日(金曜日)から令和8年3月31日(火曜日)
※各年度の予算が可決された場合のみ実施
※算額に達した場合や、その他の理由により、年度途中でも本事業を終了する場合がある
対象者
区内在住の方
対象となるヘルメット
対象店で、SGマーク等の安全基準を満たした3,000円以上の新品の自転車用ヘルメット
補助金額
2,000円引きで購入可能
※値引きは、1人につき1回限り
参考 足立区
江東区
申込期間
令和5年4月3日(月曜日)~令和6年3月31日(日曜日)
※予算額に達した場合や、その他の理由により、年度途中でも本年度の助成を終了する場合がある
対象者
区内在住の方
対象となるヘルメット
事業協力店において購入された安全基準を満たした自転車用ヘルメット
補助金額
事業協力店にて1個当たり最大2,000円引きで購入可能
参考 江東区
豊島区
対象者
自転車商協同組合豊島支部に加入する下表の自転車販売店で、店頭で配布している割引券を利用し、購入したかた
区内在住または区内の幼稚園、保育園、小学校などに在籍する満13歳未満の幼児、児童。
区内在住の65歳以上の高齢者。
対象となるヘルメット
「SGマーク」または「CEマーク」が付いたヘルメット
補助金額
ヘルメット一個につき最大2,000円引きで購入可能
参考 豊島区
港区
申込期間
申し込み書類を令和6年3月29日(金)までに持参か、郵便(3月31日消印有効)で申込み
対象者
区内在住の13歳未満の子ども
子どもの自転車用ヘルメットを購入し、自転車損害賠償保険等に加入した子ども
補助金額
2,000円分の区内共通商品券(スマイル商品券)
13歳になるまで年度1回を限度
参考 港区
目黒区
申込期間
令和5年4月1日から令和6年3月31日まで。
令和5年度の予定数(3,600個)
対象者
目黒区内にお住いのかた
対象となるヘルメット
新品のヘルメット
補助金額
ヘルメット1個につき2,000円
販売価格が2,000円未満の場合は販売価格
自転車利用者1人につき1個
参考 目黒区
八王子市
申込期間
令和4年12月23日から令和6年3月31日
※申込件数が上限に達した場合、年度の途中でも受付を終了
対象者
市内に住所登録がある方
市税の滞納がない方
申請が出来るのは、自転車ヘルメットを着用する本人のみ
対象者(自転車ヘルメット着用者)が未成年の場合は、保護者が申請できる
対象となるヘルメット
新品で、安全基準の認証(SGマーク、JCFマーク、CEマーク、GSマーク、CPSCマーク 等)を受けているもの
補助金額
1人1回限り、2,000円を補助します。
ただし、購入金額が2,000円未満の場合は、当該金額
参考 八王子市
狛江市
申込期間
申請年度の3月31日まで
対象者
市内在住の13歳未満の子どもの保護者
令和5年4月1日以降にSGマーク等の安全基準適合表示のある乳幼児・児童用自転車ヘルメットを購入された方
対象となるヘルメット
SGマーク等の安全基準適合表示のある乳幼児・児童用自転車ヘルメット
補助金額
1個につき上限2,000円まで
※ただし、乳幼児または児童1人につき1回まで
参考 狛江市
西東京市
申込期間
令和5年5月1日(月曜日)から令和6年1月31日(水曜日)
※上限に達したため、終了
対象者
申請日及び助成券使用時点で西東京市に住民票がある個人
対象となるヘルメット
SGマーク認証付(または同等品)の新品
補助金額
2,000円
購入金額が2,000円未満の場合は、当該金額
※1人につき1回ヘルメット1個まで
参考 西東京市
青梅市
対象者
市内在住の13歳未満の幼児・児童の保護者
対象となるヘルメット
幼児・児童用自転車ヘルメット(SGマーク付)
補助金額
1個につき上限2,000円
幼児・児童一人につき1個
参考 青梅市
補助金を得るための基本的な条件
ヘルメットを購入すれば、誰でも必ず補助金を得られるわけではなく、各自治体ごとに条件が定められています。
詳しくは自治体のホームページで確認いただければと思いますが、基本的な条件は下記の通りです。
事業協力店で購入
自治体内で営業している「事業協力店」で購入することが条件になっていることが多いです。
ヘルメット購入時に、申請書に必要事項を記入し、身分証明書を添えて提示する必要があります。
つまり、アマゾンなどのネットで購入したり、大手サイクルショップなどで購入しても補助金を得られません。
自治体に在住している
当たり前ですが、その自治体に在住していないと補助金が得られません。
SGマークなど安全規格を満たしたヘルメット
SGマークやBAAなどの安全規格を満たしたヘルメットである必要があります。
CFマーク:日本自転車競技連盟(JAPAN CYCLING FEDERATION)の安全基準
CEマーク:EU内で流通させるのに必要な製品基準
CPSCマーク:アメリカ合衆国消費者製品安全協会が定める基準
その他:SNELL(スネル記念財団)、CPSC、ASTMなど
安全規格については下記のページで詳しく解説しています。