自転車のメンテナンスや、改造・カスタマイズをする際には、動画やブログなどを参考にさせてもらうことが多いです。
実際、僕もクロスバイクのESCAPEをカスタマイズするときには、ネットで情報を調べながら作業を進めてきました。
しかし、個人のブログや動画などの情報は、本当に正確な情報なのかどうかの判断がつきません。
そこで、情報の真偽を確かめるために、必ず目を通すものの一つとして「メンテナンスマニュアル」があります。
特にシマノのディーラーマニュアルは、シマノ製品の取り付けや調整方法を確認したいときに、とても役立つ資料です。
一般ユーザー向けの説明書よりも専門的な内容が掲載されているため、自分で自転車のメンテナンスやカスタマイズをする人なら、一度は目を通しておく価値があると思います。
「マニュアルなんて役たつの?」と思う方も居るかもしれませんが、シマノのメンテナンスマニュアルには、一般的な製品マニュアル(説明書)の他に、ディーラー(自転車販売店)向けのマニュアルがあります。
ディーラー向けのメンテナンスマニュアルの内容は専門的で細かい部分まで書かれていて、取り付けや調整の際に参考する資料として、とても役に立ちます。
ネットの情報は信用できなくて不安な部分もある

インターネットで自転車のカスタマイズや、メンテナンスの情報を公開している僕が言うのも変な話ですが、インターネットの情報は、本当に信用できる情報かどうかが怪しいことも多いです。
信用して作業をした結果、うまくいかなくて、改めて調べ直してみると、間違いだったなんてことがあるわけです。
なので、情報の正確さを求めるのであれば、出版社が発行しているメンテナンスブックに頼るのが間違いがないということになります。
出版社は文責がありますし、きちんと校正や監修がされているので、間違った情報はほとんど無いと思って良いでしょう。
例えば、僕がクロスバイクのESCAPEに、シマノのコンポーネントの105をインストールした際には、105に特化したメンテナンスブックが非常に役に立ちました。
自転車のカスタマイズやメンテナンスをする際には、こういったメンテナンスブックがあれば、作業はとても楽に進めることができます。
しかし、そこからもう一歩先に踏み込んで、よりいっそう自転車についての理解を深めたいと思った時には、出版社のメンテナンスブックでも情報が足りないことが多々あります。
そんな時には、メーカーが提供しているマニュアルを参照すると、より正確で細かな情報が得られることがあります。
特におすすめしたいのが、シマノのディーラーマニュアル / ユーザーマニュアルです。
シマノのディーラーマニュアル / ユーザーマニュアル

Photo via:http://si.shimano.com/
シマノのディーラーマニュアル / ユーザーマニュアルは、ディーラー(自転車販売店)やユーザー向けに作られたマニュアルです。
通常のユーザーマニュアルは、製品を購入すると同梱されているもので、我々一般人も目にすることが多いマニュアルですが、ショップ関係者でもない限りは、ディーラーマニュアルを目にすることはまず無いでしょう。
というのも、ディーラーマニュアルは「自転車販売店向けのマニュアル」なのです。
ユーザーズマニュアルよりも細かく専門的な説明がされているマニュアルで、ユーザーマニュアルでは得られないような情報が沢山記載されています。
このディーラーマニュアルが、シマノのオンラインサイトで公開されているのです。
全てのシマノ製品のマニュアルが見つかる
シマノ製品のマニュアルを確認したいと思った時には、マニュアル&技術資料でディーラーマニュアル / ユーザーマニュアルを探せば、全てがpdfで公開されています。
ロードバイク用のDURA-ACEやULTEGRA、105をはじめ、マウンテンバイク用コンポーネントやペダルなど、さまざまな製品の資料が公開されています。
古い製品のマニュアルが見つかることもあるため、現在販売されていないパーツを整備するときにも便利です。
これらのマニュアルさえしっかりと読んで理解出来れば、大抵のメンテナンスや調整は行なえるようになるはずです。
但し、冒頭に
重要なお知らせ
ディーラーマニュアルは自転車安全整備士、自転車技士など専門知識を有する方を対象としています。専門知識のないユーザーがディーラーマニュアルを参照して、部品を取付けないでください。
記載されている内容に不明な点がある場合は絶対にご自身で作業せず、購入された販売店、または代理店へご相談ください。
とあるので、その点は重々承知する必要があります。
なので、利用については「個人の自己責任」で判断してください。
シマノの「基本作業書」は一読する価値あり
その膨大な数のマニュアルの中で、目を通しておいて損はないと思われるのが基本作業書です。
基本作業書は、全てのパーツにおいての、基本的な知識について書かれてあるディーラーマニュアルです。
メカニックについての理屈のような情報も多く「どうすればトラブルが少なくなるのか」「トラブルが発生した時にはどうすれば良いのか」などの、メンテナンスに関する基本的な知識が満載で、この基本作業書を読破すれば、自転車のメンテナンスの知識はかなり豊富になるものと思われます。
イラストで細かな部分まで確認できる

マニュアルは文章だけでなく、テクニカルイラストでかなり細かい部分まで解説されているので、日頃のメンテナンスに関する不安も解消してくれるはずです。
例えば、「ブレーキワイヤーの端はどの程度の長さを残しておけば良いのか?」などの細かな指示まで確認することができます。
実際問題で僕は、パーツの性能を無駄なく発揮するためには、ミリ単位のこだわりを持って作業しなければいけないということも、ディーラーマニュアルから学びました。
ディーラーマニュアルに示された通りの長さや位置に正確に調整できるようになれば、いわゆる素人仕事から脱却して、プロと同等のメンテナンスができるようになることだって出来そうです。
他にも、クロスバイクで謎仕様と言われている仕様として、フロントのチェーンリングが3速もあるのに、スプロケットには32Tという、超がつくほど軽いギアが装備されていたすることがありますが、この構成についても、元々はシマノのディーラーマニュアルでフロントトリプルの場合、32T以上の最大スプロケットで組立というような指示がされていたりするのです。
つまり、自転車屋さんはフロント3速もあるなら、スプロケットの32Tのギアがほとんど役に立たないと理解しつつも、シマノのマニュアルの指示に従った仕様にしているのだな、なんていうことがディーラーマニュアルを読むと理解できたりするのです。
そんな感じで、日頃のメンテナンスの大切さを知るには十分すぎる内容になっており、自転車のメンテナンスに興味のある人は一読する価値がきっとあるはずなので、是非一読してみてください。
シマノ以外のメーカーも技術資料を公開している
自転車のコンポーネントメーカーはシマノだけではありません。
カンパニョーロやSRAMなども、製品に関する技術資料やマニュアルを公開しています。
シマノ以外のパーツを使用している場合は、それぞれのメーカーの公式資料を確認するとよいでしょう。

メーカーによって資料の探し方や掲載内容は異なりますが、基本的には、使用しているパーツの正確な型番を確認してから探すのがおすすめです。
自転車のメンテナンスはメーカーの公式マニュアルも活用しよう
自転車のメンテナンスやカスタマイズについて調べると、ブログや動画など、さまざまな情報が見つかります。
こうした情報は、実際の作業の流れを知るうえで便利ですし、僕自身も参考にしています。
ただし、ネット上の情報だけで判断するのではなく、必要に応じてメーカーの公式マニュアルも確認しておきたいところです。
特にシマノのディーラーマニュアルは、取り付けや調整、製品の仕様などを詳しく確認したいときに役立ちます。
自転車のメンテナンスをもっと深く理解したい人は、ぜひメーカーの公式マニュアルも活用してみてください。
自分でメンテナンスするなら基本工具も揃えておこう
シマノのディーラーマニュアルを読んでいると、自分でもメンテナンスやカスタマイズに挑戦してみたくなるかもしれません。
ただし、正しい手順を知っていても、作業に適した工具がなければ、うまく整備できないことがあります。
特に、ボルトの締め付けトルクが指定されているパーツでは、適切な工具を使用することが大切です。
自転車のメンテナンスをこれから始めるなら、六角レンチなどの基本工具に加えて、必要に応じてトルクレンチも用意しておくとよいでしょう。
工具を選ぶ際は、対応するサイズや測定できるトルクの範囲を確認し、自分が整備するパーツに合ったものを選ぶのがおすすめです。
自転車の整備をもっと詳しく学びたい人へ
メーカーのマニュアルは、製品ごとの取り付け方法や調整方法を確認するのに便利です。
一方で、自転車全体の構造やメンテナンスの基本を体系的に学びたい場合は、整備の入門書を読んでみるのもおすすめです。
メーカーの公式マニュアルとメンテナンス本を使い分ければ、作業手順だけでなく、自転車の仕組みについても理解を深めやすくなります。
自分でメンテナンスに挑戦してみたい人は、初心者向けの自転車整備本もチェックしてみてください。



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