クロスバイクやロードバイクのカスタムと自転車情報

ESCAPE Airと自転車ライフ

ヘルメット 自転車メンテ・改造

自転車レースのヘルメットはKASKはOKだけどカスクは不可な理由

更新日:

KASKとカスク

夏が終われば気候も良くなったり、各メーカーの新車も出そろったりで、日本ではこれからが自転車シーズン真っ盛りになっていく感じがします。

僕はイベントやレースには参加したことは無いですし、今の所は予定もありません。それでもまぁ、気になるイベントなどはチェックしたりして、観戦だけでも出来たら楽しいなと思ったりするわけですが、募集要項や参加規則を覗いていると、気になる記述がありました。

自転車レースではヘルメットの着用が義務付けられていますが、なんとその参加規則のヘルメットの項目でカスクの使用が禁止されているのです。

ヘルメットでカスクが禁止!?

ヘルメットでカスクが禁止
Photo via:https://amzn.to/2ngf9CS

道路交通法的にはグローブもヘルメットも着用の義務はありませんが、イベントやレースなどでは安全のためグローブやヘルメットの着用が義務づけられている場合がほとんどで、ブルホーンやDHバーなど一般的な仕様ではない自転車も参加ができなかったりします。

そんなわけで、募集要項や参加規則の中には必ず「グローブとヘルメットの着用を義務付けます」という一文を見つけることができるのですが、その後に続く言葉に「えええ?」と思ってしまった僕なのです。

「えええ?」と思ってしまったのは「ヘルメット(カスク不可)」という一文。

実際に下記のような文言が様々なレースの募集要項や規則で見られます。

試走・レースでコースを走行する場合は必ずヘルメット(カスクは不可)及び手袋を着用してください。
引用元:http://www.cyclepark.jp/rule/

僕が「えええ?」と思ってしまったのには理由がありまして、ヘルメットでカスクと言えば、無く子も黙るTEAM SKYも採用する有名ヘルメットメーカーです。ツールドフランスを連覇したクリス・フルームだって着用しているのに「そのカスクが不可ってどういうこと???」ってな感じなのです。

世界的ヘルメットブランドのKASK(カスク)

世界的ヘルメットブランドのKASK(カスク)
Photo via:https://amzn.to/2oFYuJj

ここで世界的ヘルメットブランドのKASK(カスク)をご存知無い方のためにちょこっと紹介しておきます。

KASKはイタリアのメーカーで2004年創業ながら、その品質の高さを認められてTEAM SKYなどのプロチームでも採用されるヘルメット専門メーカーです。

デザイン的にもなかなかカッコ良いヘルメットが多く、俗に言うキノコ頭にもなりにくいヘルメットとしても評価が高かったりします。

KASKのヘルメットは値段が高くておいそれとは手を出しづらいですが、あれこれ安いメーカーを探しても、結局は一番良い製品に行き着くのが自転車用品ですからヘルメット選びに迷ったらKASKを買っておけば間違いない!的な超一流のヘルメットメーカーです。

もちろん、日本自転車競技連盟(JCF)でも公認/推奨ヘルメットとして登録されています。それがどうしてレースでの使用が不可なのでしょう?

KASK(カスク)のヘルメット

KASKは良いけどカスクは禁止!


Photo via:https://amzn.to/2nXha76

少しナゾナゾみたいになってしまいますが「KASKは良いけどカスクは禁止」なのです。よく解りませんよね?

ちょっと穿った物の見方をしてしまう僕は、初めてこの事実を知った時は「大会のスポンサーの関係かな?」などということを考えてしまいました。

「スポンサーの競合メーカーなので排除されているのかな?」などと考えたのですが、せっかく高いヘルメットを買っても、そんな大人な理由で排除されてレースで使えないなんて、そんな大会は嫌ですよね。

そんなわけで、カスクの使用が禁止されている本当の理由が気になったので、とある大会運営部に「どうしてカスクが駄目なんでしょう?」と質問してみました。

簡易ヘルメットのカスク

簡易ヘルメットのカスク
Photo via:https://amzn.to/2n4kbTc

問い合わせてみた結果、返ってきた答えは、革製やウレタン素材で出来た簡易ヘルメットのことをカスクと言うらしく、一昔前は自転車レースなどでも使用されていた頭部を保護するためのモノ。

ヘルメットにはちょっと抵抗有るけど、カスクなら帽子みたいでファッション性もあるし・・・というところで以前は愛用している方も多かったようです。

ところがそのカスクを被っていても死亡事故などが起きたりで、十分な安全性が無いという判断で、JCFの公認は取れないのはもちろんのこと、一般的に行なわれているイベントやレースなどへの参加する際も、カスクでは不可とするところがほとんどになっているようです。

なるほど。

ちなみにこちらのカスクはcasqueと書くようで、当然KASKとは全くの関係ありません。文字が全く違うので海外ではおそらく発音も全く違うので勘違いする人は居ないのでしょうが、日本語の場合はカタカナになってしまって混乱を招いているというわけです。ややこしいですね。

カスクの存在を知らなかったというのは僕だけではないようで、世間的にも同じような人が沢山居るようです。不安に思ってイベントの運営本部に問い合わせする人多いのでしょう、コウノトリチャレンジライドでは、問い合わせがあったため大会概要を変更したこともあるようです。

上記に「ヘルメット(カスク不可)」とありますが、正しくは・・・
「ヘルメット(カスク:casqueのような安全性の弱い簡易ヘルメットは不可)
と補足説明をさせて頂きます。
ご説明に不備がございまして誠に申し訳ございませんでした。
カスク(KASK)というヘルメットメーカーがあることから
説明不足で困惑されたかと思います・・・
この件につきましてお問い合わせよりご指摘を頂戴し有難うございました。
引用元:http://www.geo-ride.com/blog/2014/07/post-49.html

他にも書き方はそれぞれですが「カスク casqueのような安全性の低いものは不可」とか「革製、ウレタン性の簡易ヘルメットのカスク」などと解りやすく記載しているところもありました。

カスクの安全性は低い

このカスクを見つけた時はヘルメットよりも手軽で良さそうな気もしましたが、安全性に関しては防止と同じレベルと考えた方が良いかと思います。全く何も被らないよりはマシでしょうが、安全性を計算されて設計されたヘルメットとは安全性が異なります。イベントやレースだけでなく日常公道を走る際にもきちんとしたヘルメットを被っていた方が良さそうですね。

というわけでKASKとカスクの違いを理解していただけたでしょうか?これで安心してKASKのヘルメットでイベントやレースにも出場できますね!

KASK(カスク)のヘルメット

-ヘルメット, 自転車メンテ・改造

Copyright© ESCAPE Airと自転車ライフ , 2019 All Rights Reserved.